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浩未さんのエネルギーチャージ日記

山本浩未
1964年生まれ、広島県出身。資生堂美容学校卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所を経て、28歳で独立。以降、フリーのヘア・メイクアーティストとして、MOREやBAILA、MAQUIA、LEEなどの女性誌や広告で活躍。「自然で、かつ効果抜群のメイクテクニック」が、多くの女性から絶大な支持を得ている。

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直島、エネルギーチャージの旅へ

0709_1 先日、とある会に参加して、香川県の高松と、瀬戸内海に浮かぶ直島へ1泊の小旅行へ行ってきました。安藤忠雄さん建築のベネッセハウス、地中美術館、イサムノグチ庭園美術館などを巡り、アートと美にふれるとっても素敵な旅でした。

なかでも印象深かったのが直島にある「地中美術館」。自然の景色や外観を崩さないよう、建物がすべて地中に埋められた美術館で、特にクロード・モネの“睡蓮”の絵と、それを展示している部屋にすっかり魅了され、感性がふるえました。印象派のモネは、自然界の刻々と移り変わる光をキャンバスの上に鮮明に再現した“光の画家”。この睡蓮の絵も、まるで定点観測のように、光の時間に合わせながらキャンバスを変え、その光景を捉えて描いたものだそうです。考えてみるとメイクも光を利用し、再現するもの。光という意味ではメイクもモネの絵に通じるものがあるな、と感じました。

美術館にはモネの庭をイメージした“地中庭園”があり、こちらもとてもすばらしいものでした。ここで購入した『モネ入門』という本で、画家の千住博さんが「芸術とはコミュニケーションである」とおっしゃっているのを読んで、「芸術は全ての人に開かれているもの。理解してもらおうとコミュニケーションするのが芸術なんだ」ということに、心から納得したのでした。

高松市内にある「栗林公園(りつりんこうえん)」も、国の特別名勝に指定されている美しい庭園でした。高松は、古いものと新しいものがうまく融合していて、時がとまっていない、しっかりと息づいているプラスのエネルギーを感じる場所でした。どうも、癒しというより“エネルギー補給”が、今の自分にはしっくりきていて、“エネルギーチャージの時代”であることを確信しました。だからこのコーナーのタイトルも「エネルギーチャージ日記」にしたんです(笑)。

実はこれまで、アートは自分にとって遠いものだと思っていました。特に現代アートは、難しく近寄りがたい世界のものだと思いこんでいました。ところが、今回の旅で「こちらが理解しようと思えば、アートは自分の中に自然に入ってくるもの」だということに気づかされました。なんでもそうですが、自分から興味を示さないと何も始まらない。そして、ひとつでも興味が湧いて、納得がいくと次へと進んでいけるんですね。今回のモネの絵がまさに私にそのきっかけをつくってくれました。ところで、コミュニケーションをとるのにもエネルギーは不可欠。そういう意味でも“エネルギーチャージ”は私にとって今、一番必要なことなのかもしれませんね。

イサムノグチ庭園美術館で出会った素敵な大人のメイク

この旅でもうひとつおもしろい発見がありました。イサムノグチ庭園美術館を訪れたときのこと。ここで案内をしてくれた方のメイクがとっても素敵だったのです。たぶん年の頃は40代後半から50代くらい。肌が白く、華奢で透明感のある女性で、その個性を十二分に生かしたセンスあるペールトーンのメイク。パール入りのチークを頬骨の高いところにほんのり入れ、グロスで唇をさりげなく光らせていて、まつげにはゴールドのマスカラ! このゴールドのマスカラが、高松のやわらかな光の下で素敵に映えていたのです。でもどうしてゴールドのマスカラなのだろうと、よく観察してみると、実は彼女の顔立ちはややゴツッとしてて男っぽいんです。でも、ゴールドのマスカラをすることで、顔全体がやわらかい印象になっていたんですね。もし、ちゃんと計算してメイクをしていたのなら、彼女はすごい!と思いました。

今まで大人のメイクといえば、くっきりはっきりと、と思っていたけれど、必ずしもそれだけではないことに気づかされました。もし、私が彼女をメイクするとしたら、彼女の透明感を殺すことになっていたかもしれません。
メイクは通りいっぺん、セオリーどおりじゃないんですね。状況、環境、パーソナリティによって違ってくるものだということを改めて気づかされました。
今回の旅は、私にとって、いろんな意味で本当に実りの多い旅でした。

0709_2 PS 空港で食べた讃岐うどんのぶっかけも、うどんにコシがあっておいしかったぁ~。 ちなみに、揚げ卵と揚げちくわをトッピング。かなりのボリュームでした。

 
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2006-07-09 | 固定リンク

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