お約束のパターンだからぐっと来る『ごくせん』

すごいです、『ごくせん』。高視聴率街道ひた走りですね。生徒にイケメンそろえてるから若い子が見てるだろうと思いきや、私の周りでは意外にお母様方やOLのねーさんたちに好評なようで(笑)。まあ、『ごくせん』も第3シリーズということで、第1シリーズに当時高校生でハマった人たちの中にも、働いてる人がいてもおかしくない。で、あの頃のときめきをもう1度とばかりに、土曜日に青春を思い出してるのかもしれないね。
あと、『ごくせん』のいいところは、なんとなーく、筋がわかるっていうか、いくら危機一髪になっても、「きっとヤンクミ(仲間由紀恵)が何とかしてくれるっ!」っていう安心感があるからだと思う。もう、いろんな人が言ってるけど、時代劇でいえば、『水戸黄門』、または2時間サスペンスドラマのようなわけで。そこで、パターン化してるといわれても、そこが好きなのさ~の安心&お楽しみポイントを紹介しちゃいます。
●オトボケなヤンクミ●
ご存知とは思いますが、このドラマは、任侠一家で育ったヤンクミが、その素性を隠して高校の先生となり、不良たちをいい生徒たちにしてしまう……というのが大まかなストーリー。ヤンクミは曲がったことは大嫌いで、腕っぷしも強いけど、ふだんは、どこか、オトボケちゃん。いわゆるKYで、生徒たちが嫌がってるともわからないで、「おまえら、何してんだ?」とエッチ系会話に加わろうとしたり、憧れの校医の夏目(小泉孝太郎)との恋愛をモーソーしたり、とてもオトナの女とはいえない(笑)。そのちょっとズレた感じが、愛らしいキャラとして和めるんだよね。今回は、天敵ともいえる教頭の猿渡(生瀬勝久)とも、ヤンクミの素性がほかの先生にバレないようにアイコンタクトを取り合ったりしていて、漫才コンビのような息のピッタリさ。生瀬さんのやりすぎ感のある演技がたまりません。コメディーとして笑いどころが満載なので、脱力しながら楽しめるわけ。
●意外にいいやつらな生徒●
そして、生徒たちですが、オチこぼれだし、学校に反抗はするし……という不良ですが、意外にいいやつらなんですね。友達が困っていたら、退学になるかもしれないと思っても助けにいくし、おネエさんに負担をかけたくないから、学校を辞めようとするとか、理不尽に怒られた友達のために、自分のことのように相手に食ってかかって守ろうとするとか……。生徒たちを通して青春ものの定番の、友情、人との関わり方の大切さ、家族への愛などが、いろんなエピソードとして描かれる。いや、今どきの子はもっとクールだよ、とか、こんなに先生の言うことに感動しないよ……とか思うかもしれないけど、関係ない。わかりやすい、スナオないい不良だから見てて感動するんです。理想の不良なんだもん。あいつらは。高校生の頃とかを思い出してみましょう。マジメな人より、ちょっとツッパッてて怖いんだけど、ふとやさしさを見せる男子のほうがモテたでしょ? そのときと同じ気持ちになれる憧れの男子高校生像です(私だけかもしれない?)。
●ヤンクミの登場と泣かせるセリフ●
そして、生徒がピンチになると「私はそいつらの担任の先生だよ。私はかわいい教え子を守るためなら、手加減はしないよ!」というセリフとともに登場。このとき、なぜかメガネをはずし、結んでいた髪をほどくのね。これが、オトボケなヤンクミからカッコいいヤンクミへの変身ポーズ。ロン毛をサラサラとなびかせ、いつもより3割増しにステキになった姐御なヤンクミに「よっ、待ってました!」と声をかけたくなる場面です(笑)。そして、バッタバッタと敵をなぎ倒すシーンは、ヒーローものと同じ。そして、最後は泣かせるセリフ。「働くっていうのは、自分の命を削るような思いと責任を持ってやるもんなんだよ。そうやって得たお金だから価値があるんだ」「たった一歩を踏み出してないだけで、同じように未来があるんだ。踏み出したらそこから変われるんだ」「これだけは忘れんな。仲間に上も下もねえんだよ」これで、ウルウルこない人はいないはず。
きれいごとに聞こえるかもしれないけど、言ってほしいことをスパッと言ってくれるヤンクミと生徒たちがいるから、見ずにはいられない。あまりリアルな学園ものより、さらっとバカ騒ぎして見られるもののほうがいいよね。ドラマを見るときぐらいは夢を見たいもの。
そうそう。ヤンクミのジャージ、毎回違うかわいいものを着てるけど、何気に馬場先生役の東ミッキーも、ジャージ着替えてます。見てあげてください。東ミッキーは、いつの間にかコメディーキャラがピッタリになってしまいました。がんばれ、ミッキー!(笑)。
『ごくせん』日本テレビ・土曜夜9:00~9:54
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2008-05-29 【テレビ】 | 固定リンク
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