教授のぶっ飛ばしっぷりにハマる『未来教授サワムラ』

あれ? この人は、かつて、ものすごく二枚目な俳優だったはず……テレビでその姿を見るたびに、毎回確かめてしまう人……それが沢村一樹だ。いったい、いつから、こんなにもバラエティータレントっぽくなってしまったんだろうか……。そして、バラエティーに強いフジテレビの深夜番組の司会までも、ひょうひょうとやってのけてしまってる。それが、『未来教授サワムラ』だ。番組内容もとっても斬新。そして、沢村一樹の不思議な魅力も爆発。番組&沢村の魅力をぜひ、みなさまに紹介したいと思うわけです。
●「サワムラ教授」が未来から今の地球の流行を分析●
やはり、素のままで仕切るのはイヤだと思ったのか(想像ですけどね)、この番組で沢村一樹は、近未来の地球で過去の文化を研究している「サワムラ教授」というキャラ設定になっている。そのサワムラ教授が、講義という形で現在のいろいろな流行のルーツを追究するのがこの番組なのだ。
例えば、恋愛マンガの名セリフのルーツを調べるというテーマでは、現在人気のマンガで、小畑友紀の『僕等がいた』から「好きって、努力とは正反対だね」というセリフを紹介して、どんどんと過去に遡っていくわけ。ちなみに90年代は、柴門ふみの『東京ラブストーリー』のリカの「ねえ、セックスしよ」でした。ドラマで鈴木保奈美がリカを演じて、この言葉を言ったとき、ひゃ~とのけぞった人も多いのでは? 80年代はあだち充の『タッチ』で「上杉達也は浅倉南を愛してます」。そしてルーツは、1949年の手塚治虫の『拳銃天使』という、大金持ちの女の子が「モンスター」と呼ばれるインディアンの頭と、悪い奴らから町を守るという作品の中に出てくる「いとしいモンスター」というセリフ。セリフとともにキスシーンも描いていて、日本のマンガ史上、初めてのラブシーンではないかと言われてるそうな。手塚先生、すごいな。
また、ホラー映画のルーツでは、ハリウッドでリメイクされた日本の誇るホラー映画『リング』を始め、『チャイルドプレイ』、『エルム街の悪夢』、『13日の金曜日』、6月6日生まれの『オーメン』など、誰でも名前を知っている映画を次々と紹介。そしてルーツは、1919年に作られたドイツ映画『カリガリ博士』……。全然知らない作品だったけど、フィルムの一部分をカラーにしたり、わざと歪んだような映像を作ったりと新しい表現を試してて、とっても不思議で新鮮な映像だった。
そのほかには、美人アスリート、コミックソング、イケメン、メイク、映画の格闘シーンなど、堅苦しくなく、身近で話のネタにすぐなりそうなテーマを取り上げているから、つい見入ってしまう。そして最後には、そのジャンルの識者の人が、2008年以降のそのテーマの未来を予測するというおまけもついている。ちなみに恋愛マンガのセリフは、マンガ編集者によると、七五調などキレイな言葉で愛をささやき、制約がある中での恋愛話が流行るのでは……とのことでした。
●沢村一樹の弾けぶり●
番組内容をさらに盛り上げるのが、「サワムラ教授」こと沢村一樹。まだ、二枚目俳優といわれてた5~6年前から、ワイドショーでのドラマの制作発表記者会見を見ていても、マジメな顔して、みんながくすっと笑ってしまうようなコメントを言う人だなという認識はあったけど、こんなにもお笑いノリだとは思わなかった。最近では『サラリーマンNEO』での活躍だ。フェロモンオーラで女子社員を虜にするセクスィー部長というコントでは、まつげも描いて、お尻ふりふり歩きをしてエロ部長を演じきってる。かぶり物とメイクをしてコントをしたら、もうお笑いの人でしょう(笑)。この番組で、元から持ってるお笑い気質がパーンと解き放たれたのか、トーク番組でもちょっとエッチなことを言ったりして、いつのまにか沢村一樹は“さわやかなエロ担当”という位置まで手に入れていた。
そして、満を持しての「サワムラ教授」。秘書役の女子アナには、リカの『セックスしよ』という言葉をわざと言わせようと企んでみたり、エンディングで変な顔をしてみたり、ふざけてるのか、役を演じてるのかわからないというビミョーなラインで、楽しそうに弾けてます。ゲストにお笑いの人がいても負けてない。「ここからはカットされるトークなんでいいんです。何でも話して」と言って話を聞きだしたり、ゆる~い感じのトークテクも素晴らしー! このまま、俳優からバラエティータレントへと転身してしまうのでは? と心配しちゃうほど。たぶん今は、違うジャンルの場所にいて、はしゃいじゃってるんだろうけど。
今、沢村一樹は旬。いったいどこに行こうとしてるのか、このブームはいつまで続くのか……そんな沢村一樹の不思議なテンションが、『未来教授サワムラ」を確実に盛り上げてると思う。なんていうか、知らないうちに病み付きになってしまう、そんなキャラ&番組なんです。怖がらずに試しに見てみて(笑)。
『未来教授サワムラ』フジテレビ・金曜深夜1:05~1:35
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