テレビドラマっぽくない作りにびっくり。毎回目が離せない『SP』

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年1回目は、続きが気になってたまらない! という意見が多数あったドラマ『SP』。ラストまであと少しだけど、このドラマのここが新しい! ってところをチェックしてみました。
●ストーリーが新しい●
このドラマはSP(要人警護官)が主役。小さいころ、テロリストに両親を殺され、そのときのショックが原因で五感が異常に発達し、一瞬で物事を映像として記憶してしまうフォトグラフィック・メモリーなどの特殊能力を備えることになった井上(岡田准一)は、自分のような人間を作りたくないとSPになり、その能力を生かして活躍。そして、とてつもない大きな事件に巻き込まれていくというのが大まかな話。
作家である金城一紀が脚本を手がけてるこの作品は、何年も前から温めてきた話ということで、ストーリーがとにかくおもしろい。テロリストたちがターゲットを調査するときのいろいろな方法や、実行するときのアイディアなど、え~って驚いてしまう。ものすごーく、いろんな事件とかも調べてるんだろうなと思わせ、リアリティーもあって、見ててドキドキ。要人を誘拐して、その身代金を株に投資する形で手に入れようとする発想とか、狙われる相手がIT企業の人で、そのウラに政治家も関わってるのでは? と思わせるような展開。次から次へと話が発展していって、目が離せないの。ここまで、1回の放送に内容と伏線がぎゅっと詰まってるドラマってなかった気がする。SPっていう職業も、その任務の内容がわかってなかったから、新鮮。そして、職業ドラマだけじゃなくて、政治と警察の組織のウラとか、ドラマならではの話の展開のしかたも、わざとらしくないのがすごい。さすが、直木賞作家ですね。構成とか、ネタとか、すっごく丁寧に作りこんでると思う。あと、恋愛が全然絡んでないのもいい。恋の話がなくても、いいドラマはちゃんと作れるんだね。
●地味な配役が効果的●
主役の岡田准一、堤真一、首相役の山本圭や同僚役の真木よう子以外の出演者は、ハッキリ言って、顔は知ってても名前がわからない人が多い。警護される人でも都知事役の大場久美子、元首相役の露木茂……地味です。ラーメンズの片桐仁もギリギリわかるくらい。テロリスト役の人たちはほぼ、知りません。ごめんなさい。でも、だからこそ、テロリストが冷静にターゲットを狙う姿が本当っぽくて、怖く見えるんだよね。これから、警察内部にも怪しい人が出てきそうなんだけど、井上の同僚たちも警察トップも知らない人ばかりで、先入観がないから、みんな悪い奴に見えてくる(笑)。きっとそれも考えてのキャスティングだったりするんだろうな。もうちょっとメジャーな人も出してほしい気もするけど、出ただけでサスペンス劇場みたいに、犯人だってわかっちゃうから、無理か。
●アクションや映像が新しい●
このドラマは、SPという職業だからこそのアクション、そのすばやい動きをいろんな角度から撮ったりしてるのもウリ。たぶん、撮影に時間かかるんだろうなぁ。だから、臨場感のあるスケールの大きい映像になってて、テレビドラマというより、映画を見ているような感じ。それは、総監督が『踊る大捜査線』の本広監督で、いろいろと新しいことを試してるからなのかもしれない。アクションも主役の岡田准一が、ずっと筋トレして体を作っていたかいがあって、迫力。ただ、蹴るとか殴るとかだけじゃなく、いろんなバリエーションのアクションで、本気で体を張ってるから、息をもつかせないのね。
このドラマはストーリー、アクション、映像とまったく新しいドラマのパターンを見せてくれたと思う。最近は、原作ありのドラマが多いけど、やっぱり、オリジナルな話は、先が見えないから、早く続きを見たいってすごく思うよね。個人的希望で言えば、『渡る世間は鬼ばかり』のように『SP』も定期的にやってくれるとうれしいな。井上がどんな風になっていくか、あと、尾形(堤真一)主役のストーリーも見てみたい。ああ、もうすぐ終わりかと思うと悲しい~。
『SP』フジテレビ・土曜夜11:10~11:55
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2008-01-03 【テレビ】 | 固定リンク
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