大物司会者のオジサンたちのはしゃぎっぷりと駆け引きがおもしろい。

今年最後は、今がんばってるオジサンたちをご紹介。ずーっと、高視聴率を取っている『SMAP×SMAP』の裏番組の『オジサンズ11』だ。その名のとおり、毎回11人のオジサンが出てくるんだけど、そのオジサンたちがすごいメンバー! 毎日テレビで顔を見ない日はないというくらいの大物キャスターやMCの人ばかり。その日によって11人のメンバーは入れ替わるけれど、何人かピックアップすると、徳光和夫、福留功男、小倉智昭、大和田獏、テリー伊藤……ちょっと久しぶりの感じの露木茂や鈴木史朗も出てるのだ。ね? そうそうたるメンバーでしょ? いつもいろんなニュースを報道している立場のオジサンたちが、自分たちが今、一番気になっているニュースや流行などを調査。時によっては、自らロケ取材もしてしまう。そんな番組のオモシロどころをご紹介。
●はしゃぎっぷり●
ふだんは、バラエティーでも報道でも仕切ったり、ただコメントをいうだけのことが多い出演者たち。めったに自ら現場に行くことがないので、“ジャーナルアイ”というコーナーで、自分が気になることをリポートするオジサンたちは、超浮かれまくり。小倉智昭は渋谷の109でデコ電の実態をレポートしたときに、デコ電が出来上がるまで109を散策。いまどきのショップ店員にキャーキャーいわれ、女子高生とかにも「小倉さ~ん」と騒がれてふにゃにゃ~。そしてお店の人に上から下までコーディネートしてもらった洋服を試着すると、すべてお買い上げ! さすが、大物! 福留功男が「タイには美女がナゼ多いのか」を調査しに、わざわざタイに行って、美女と話して、こちらもふにゃら~。いつもはしっかりした司会者ぶりなのに、やっぱりフツーのオジサンなのねって思う。この番組を見てるオジサンたちは「俺と同じだ」って、ホッとしてるんじゃないかな(笑)。
●バラエティー豊かなテーマ●
ニュースだけでなく、少し前の出来事や社会問題、さらに芸能までいろんなテーマがぎっしり詰まってるのもポイント。泰葉と小朝の離婚会見の後に、いち早く泰葉をスタジオに呼んで、オジサン11人が「離婚の原因がわからなかった」とつっこんだり、「ウソがつけない性格なんで私は全部話しちゃう」という泰葉に「ウソがつけないからと全部話すことが、正しいことではない」と諭したりして、さすがインタビュー取材に慣れているオジサンたちだから聞けた、内容の濃いものになっていたし、ちょっとだけ泰葉の気持ちもわかった気がした。ほかにも元防衛大臣の小池百合子議員を呼んで守屋元事務次官のことを聞いたり、きちんとした社会ニュースも取り上げてる。そして、オジサンたちには興味しんしんのはずの痴漢の実態と、痴漢に間違われないための対策などもスタジオにセットを作って説明したりと内容が濃くてバラエティー豊か。
オバサンの好きなワイドショーのオジサン版って感じ。基本はオジサン向けの情報だけど、これを見れば、ちょっとしたウンチクは語れるくらいになれそう。お笑いにも力を入れていて、40歳の新人芸人のエド・はるみとか、「僕イケメーン」で小ブレイク中の狩野英孝も登場させたし、1人ずつの紹介時間が長いので、新しいお笑いを知りたい人は(かなり有名になってから出る場合もあるけどね)、チェックするべし。
●キャスターの駆け引き●
キャスター業界には詳しくないから、これを見てると、やっぱり徳光さんは発言回数多いから、かなり上の立場なんだなとか、露木さんはマジメな話をしたがるなとか、元シブがき隊のヤックンがニュース系の話題にあえてつっこむのは、報道番組進出狙ってるのかな? とか、勝手にオジサンたちの力関係をモーソーすることも楽しいわけ。中山秀征とか水道橋博士、テリー伊藤みたいなバラエティー関係の人が毎回半分くらい入ってるのは、大物キャスターたちを、ムッとさせずに番組を進行させていくテクを持ってるからって気がする。特に水道橋博士は、意外なほど仕切りがうまいです。あと吉田照美とか生島ヒロシが意外に目立たないんだよね。きっとこのオジサンメンバーも、この場の空気にあわないとか、方向性が違うとかで、入れ替えもたくさんありそう。余計なお世話だけど、そんなメンバー同士の関係とか、どの人がどのニュースに食いつくかとか、意見が違うときにどう自分をアピールするか……なんてことも見てて勉強になりますっ。
これだけ大物集めると、時間調整も大変そうだし、お金もかかりそうだし、いつまで続くかわからないけど、オジサンだけじゃなく、オバサンもギャルも十分楽しめる番組。お父さんはこんなこと思ってるんだ、ってわかるきっかけにもなりそうだし。けっこう、オジサンたちもパワーあるんだよね。
『オジサンズ11』日本テレビ・月曜夜10:00~10:54
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