深夜枠のドラマはマニアックでおもしろいのだ!

ゴールデン枠といわれてる夜の7時から10時までのドラマの人気がイマイチでも、コンスタントに「こんな夜なのに!?」と驚くほどの視聴率を取っていたのが、テレビ朝日系の“金曜ナイトドラマ”という深夜の11時台スタートのドラマ。2000年から始まったこの枠からは、ヒットドラマがどんどん出ている。例えば、仲間由紀恵&阿部寛のコメディーセンスを発掘したといえる『トリック』シリーズ、「お逝きなさい」の名セリフで有名な釈由美子の『スカイハイ』シリーズ。そして、最高視聴率が17%という驚異的な数字を出した、エロでセクシーな高橋克典の肉体が爆発の『特命係長・只野仁』シリーズ。
今期はイメージ的には不思議キャラのオダギリジョーが、こんなにオトボケしちゃうんだと話題の『時効警察』の続編、『帰ってきた時効警察』。そして、フジテレビも今期から土曜ドラマを新設。その第1作として戸田恵梨香と松田翔太という若手で人気上昇中の2人を主役にした『ライアーゲーム』をぶつけてきた。両作品とも、できばえも見事で、予想通りにファンをゲッチューしてるってことで、深夜枠ドラマの人気の秘密を考えてみた。
●ストーリーが奇想天外●
『帰ってきた時効警察』は、趣味で時効事件を捜査する霧山(オダギリジョー)が、犯人を見つけても“誰にも言いませんよカード”を渡して、終わりにしちゃう。『ライアーゲーム』は、ゲームを降りるには1億円を払わなきゃいけないという、勝ち抜きの詐欺ゲームをするという設定。参加する羽目になった直(戸田恵梨香)も、「人を信じることはいけないことですか」と言いながら、だまされ続ける大バカもの。こんなお人よしの人間がいるわきゃないですから。ゴールデンの時間だと、ある程度リアリティーがないとダメかもしれないけど、深夜なら、ありえない奇想天外なストーリーも、見てる人が目くじら立てずに楽しめるひとつのアイテムになるわけ。
●セットや小物のこだわり●
ストーリーとそれほど関係ない部分にこだわっているところにも注目。例えば『帰ってきた時効警察』では、警察署のキャラの“そ~ぶくん”や、くだらない標語など、本当の警察のパロディーとしても楽しめる。ドラマの中で「大ヒットした」という設定のキャラ、“プク~人形”のアニメや歌まで作ってしまう凝りよう。『ライアーゲーム』でも、ゲームをやる会場がゲームセンターのオシャレ版のような、ちょっと怪しい感じのセットになっていて雰囲気を盛り上げたり、細かいところにまでスタッフのやる気と遊び心があふれていて、その気持ちが伝わってくる。「こんなとこもちゃんと作ってる!」って見ながら感心したり、そのこだわりに笑ったり、ストーリー以外にも楽しめるところがいっぱいで、それを見つけるマニアックな気分がさらにおもしろさをアップさせてると思うの。
●出てくる人のキャラが濃い●
『帰ってきた~』の霧山をはじめ、「そんな人いないよ」とツッコまれること間違いなしのマニアキャラがたくさん出てくる。『ライアーゲーム』で今一番嫌なヤツでもあるフクナガ(鈴木浩介)のそのマッシュルームカットと「約束を守るわけないじゃ~ん!」というイヤーな男ぶりも、ありえません。でも、全員が変わり者だからストーリー的にも不自然じゃなくて、そのキャラが濃い分、話がよけい膨らんで、ありそうもない展開でも、「まあ、あのキャラならやるかも」と納得できちゃう(笑)。
●新しい試み満載●
深夜ということで、セットや小物だけじゃなく、映像とか演出とかでも新しいチャレンジをやってくる。例えば『トリック』での揺れてるような画面、顔半分だけのアップなどは新鮮だったな。『時効警察』では、回想シーンではレトロな感じの色調にしたり、『ライアーゲーム』ではゲームの説明を役者にさせるのではなく、まるまるアニメにして見せるなど、わかりやすさも追求。演出、脚本に新しい人を続々入れてるから、びっくりするようなものも見られるっていうのも、おもしろいよね。
そのほかにも『特命係長・只野仁』や『黒い太陽』のように、セクスィーなエッチシーンもたくさん入ってるとか、深夜ならではのお楽しみもあったり(笑)、遊びの幅が作るほうにも見てるほうにもあるので、満足感があるのかも。奇想天外ってことで、マンガ原作が多くなるのもしかたないけど、『トリック』や『時効警察』のような、オリジナルの話で笑えるものがたくさん出てくるのを期待しちゃいます。
『帰ってきた時効警察』 テレビ朝日・金曜夜11:15~0:10
『ライアーゲーム』 フジテレビ・土曜夜11:10~11:55
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2007-05-24 【テレビ】 | 固定リンク
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