バンビの“情けなか~”なところがハマっちゃう『バンビ~ノ!』
ドラマを見ると、つい、その設定にハマっちゃうことがあるよね。今回、見終わったあとに、必ずパスタを食べたくなるドラマ(笑)に輝いたのが『バンビ~ノ!』です。九州で「ちょっと俺ってスゴイ料理人かもしれない!」と自信満々だった伴(松本潤)が、東京の六本木のイタリア料理店“バッカナーレ”でバイトをすることになった。しかし、そこの料理人たちのプロとしての仕事ぶりを見て、自分が料理人として未熟だと知り愕然とする。そして、プロの料理人を目指し、挫折し、悩みながらがんばり成長する姿を描いた作品。その魅力をチェック!
●ちょっとお子ちゃまなバンビにドキッ●
成長もののドラマは、主人公が魅力的じゃないと、気合入れて応援できない。伴は自信過剰で自己中心的。フツーなら、嫌味なヤツっていうことで、嫌われそうだけど、そうじゃない。なぜならバンビは素直で単純。どんなに反抗してても、自分が悪いとわかったら、すぐに謝る。なんとか直そうと努力する。そのまっすぐなところに、ときめいちゃうわけ。また、できもしない料理を「できる」と言っちゃったり、何もできない自分に「悔しか~」とつぶやいて泣いちゃったり……負けず嫌いなところも、キュート。やっぱり、男は前に、前に! だもんね。いまどきこんなに喜怒哀楽がわかりやすい男子もいないし、くじけても、すぐに立ち直る強さも、将来、すっごく男前になりそうだよね。
伴を演じている松本潤は、マンガ原作のドラマをやらせたら日本一の俳優かも。最近では『花より男子』の道明寺だけど、『ごくせん』『きみはペット』に『金田一少年の事件簿』もやってるんだわ。みんな違うキャラなのに、ちゃんと演じ分けられてる松潤、すごいよね。キラキラしてるよねー。伴と松潤がぴったり重なって、魅力的な主人公だから、ハマっちゃうわけ。
●周りの人が簡単にほめない!●
フツーなら、主人公がちょっと悩んだりすると、先輩などに「おまえもがんばってるよ」「ちゃんとやれてるよ」という人が必ずいるんだけれど、このドラマではそう簡単にほめない。「目の前のことも一生懸命やれないおまえに戻ってきてほしくない」とか「そのやり方は自分のことしか考えてない」……。くじけて落ち込んでるバンビに追い討ちをかけるようにキビシー意見を浴びせる。でも、それは、愛の言葉なのよね。成長してほしいと思ってるからこその、厳しいアドバイス。この先輩たちの言葉が、自分の生活にも当てはまって、見ているこっち側の胸にジーンと響いてくるの。自分だけが……っていう悲劇のヒーローに陥りがちなパターンをびしっと引きしめる。バンビの周りの愛ある先輩のカッコよさも魅力。
いつも怒ってるみたいな香取(佐藤隆太)や、キツイことを言うけど見守り系のあすか(香里奈)と妹尾(向井理)はもちろん、閉店後のユーモアあふれるぼやきがいい中年管理職3人組の与那嶺(北村一輝)、美幸(内田有紀)、桑原(佐々木蔵之介)など、個性的なキャラが集まってるから、見ていて飽きないのよね。
●スピーディーで迫力ある映像●
厨房での料理のシーンは、料理を作るみんなの手元、湯気、人の動きがリアルに流れる。ホントにその場にいたら、邪魔でごめんね……みたいな迫力ある映像で、見ていてドキドキ。ホールのシーンも広い店内をウエイターたちが蝶のように優雅に動いている姿を上から撮ったり……新しいカメラワークで、臨場感を出している。そして、1話の中で、違ったエピソードが始まると、静止画と小タイトルが出てきて、新しい展開になったことがわかるのも、オシャレで、小説を読んでいるようなイメージ。舞台になってるバッカナーレの内装も凝っているし、リアルなんだけど、夢のようで……いつの間にかドラマの世界に入っていけちゃう演出がいかしてるよね。
焼酎が流行ってるってことで、最近は和食が多かったけど、このドラマを見て、また、イタリア料理も食べたくなっちゃいました。バンビが一流シェフになるには、まだまだだろうけど、バンビがシェフのお店、行ってみたいな。関係ないけど、ドルチェ(デザート)担当の織田役のほっしゃん。、しゃべらないけど……ものごっつー笑えます。サイコー。
「バンビ~ノ!」 日本テレビ・水曜夜10:00~10:54
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