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[テレビ]-ちひろ&昌子の- テレビ、今週のツボ

●桜井ちひろ(文・右)
雑誌ライター。三度のご飯よりもテレビが好き。テレビに「そりゃ、ないだろっ!」とツッコむのが趣味。そして外に出ず、体重増加に悩む日々。でもしあわせ。

●藤井昌子(絵・左)
コミカルイラストレーター。漫画家。このお仕事のおかげで、すっかりテレビ好きのドラマ好きに。そして引きこもりに拍車をかける日々。でもしあわせ。

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人間と動物の絆のあったかさと芸の怖さも描いたドラマ

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「反省!」というと、太郎さんのひざに申し訳なさそうに手をのせる猿の次郎……。そんな人間と猿のコンビ
をテレビで一度は見た人も多いと思う。最近はテレビで見る機会が少なくなったせいか、猿の次郎のことは忘れてました。あれだけ、感心して見ていたのに、人間って冷たいねー。でも、久しぶりに太郎と次郎がスペシャルドラマになって、改めてその演技のおもしろさと猿とのコミュニケーションがとれる太郎さんのすごさに感動。そのドラマの感動ポイントをチェックしてみました。

●坂口憲二の人の良さが光る!●
太郎役の坂口憲二、すばらしかった。何がって、ホントに次郎役の猿の輝(ひかる)とコンビで猿回しできるくらいの仲のよさが、画面を見てるだけで伝わってきたもの。猿がめったにしないという、人間への毛づくろいも坂口憲二にやってたしね。あれは演技だけの関係ではできないと思う。坂口憲二が猿に対して、心を開いて体当たりしたのがわかる。あれだけ動物に好かれるんだから、本当に心に壁のないいい人なんだなーと勝手に思いました。“反省”のポーズも、ジャンプで輪をくぐりぬける技も、太郎と次郎のコンビといえば笑いをとるボケの演技も、どれもちゃんと演じてたもんね。猿回しの腕もいいのでは? それに初代の次郎が急に死んでしまったときの悲しい表情とか、思わず、ポロリでした。きっと、どんな動物と組んでもうまくいくはず。これからは、動物関係のドラマをやるといいと思います。

●猿の演技は文句なし●
最近は、野生の猿が悪さをするというニュースが多かったので、猿はコワいって思い始めたけど、次郎、やっぱりかわいい。それに、演技、うまい。猿の芸は侮れない。ここぞってときに「ほー」と鳴いたり、悲しげな目で太郎を見つめたり……役者でした。一番、いいなって思ったのは太郎の指を、信頼してるよ……って感じでぎゅっと小さな手で握り締めるところ。ああ、心がつながってるんだなって、その手の動きだけで、わかって胸がきゅんとしました。

●芸の怖さ●
フツーなら、猿と一緒にがんばってきた……っていう成功物語、または、動物愛情物語になっちゃうところだけど、猿回しという伝統芸能の奥深さと、芸人の葛藤を描いているのもよかったな。『笑っていいとも!』に出て一気に人気が出たせいで、太郎が調子に乗ってしまい、自分が偉いと勘違いするところは、芸人がダメになる裏を見た気がした。急にど派手なスーツを着たり、外車を乗り回したり、六本木で遊びまくったり……ベタベタな成り上がり芸人みたいになっちゃうところが、ホントにリアル。芸能界って、やっぱり怖い世界なんですね。小林ディレクターが「芸人をなめんなよ」と太郎にいった一言は迫力あったな。小林役の鶴瓶がまた、拍手モノの怖い演技! 調子に乗って浮かれてるのを、しっかりと抑える人が周りにいたから、太郎と次郎の芸は残っていったんだなってわかる。これを見て、ヤバイと思った芸人の人たちもいるかもね(笑)。

このドラマを見て、太郎と次郎のような信頼関係を、今、飼っているペットたちと作りたいと思った人もいるかもしれない。でも、きっとそれは、作れないんじゃないかな。やっぱり、次郎は猿だけど、太郎と一緒に“芸”をしているって思ってる気がするもの。それは、芸のプロ同士の信頼関係なんだと思う。これからも新しい芸と昔からの伝統芸の両方を続けて、がんばっていってほしいです。太郎も次郎もがんばれ。できたら、猿回しの一員として坂口憲二さんも参加してほしいかも(笑)。

『太郎と次郎~反省ザルとボクの夢~』フジテレビ・3/17(土)夜9:00~10:54放送

 
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2007-03-22 【テレビ】 | 固定リンク

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