『ハケンの品格』の大前春子は働く女性のヒーローだ!
「そんな人は、ありえない!」このドラマを見たら、間違いなくつぶやいちゃうはず。でも、「おもしろくてハマった」という人が続出しているのが、『ハケンの品格』。時給3000円というスーパー派遣の大前春子(篠原涼子)。派遣先では、自分のやるべき仕事以外のことは、一切関わりを持たないという春子の態度は、周りから非難の目で見られる。だが、派遣先で巻き起こるさまざまなトラブルを、春子が何気に解決してしまう……というお話。お父さんたちの読む週刊誌でも、このドラマの影響で“ハケン”に関する特集とかしていたし、会社で派遣の人を使っている男の人も、参考にって結構見てるみたい。そこで、『ハケンの品格』のオモシロどころをチェック!
●大前春子のキッパリした態度にスカッ!●
「それは私の契約内容には書いてございません」と社員の雑用はピシャリと断る。社員の東海林(大泉洋)に怒られても、動じずにキッチリと定時に帰る。あまり仕事をしなかった嘱託社員がリストラされそうになったときは、「会社に甘えて、危機感がなさすぎたんです」とハッキリと言う。おまけに「派遣に文句を言うよりも、ちゃんと働いていない正社員を教育したほうがいい」というようなことまでも言ったりする。春子の発言や態度は、派遣の人はもちろんのこと、いつも上司に言いたいことを言えない女子社員の気持ちまでも代弁してくれてる気がするわけで。だから、春子に無表情で「何か?」と言われ、やり込められた東海林が悔しそうな顔をするときに、「ざまあみろ~!」と気分がスカッとするのだ。
●大前春子の驚きのトラブル処理ぶり●
どんな会社に行っても、正社員の指示を完璧にこなせるように、コンピューター関係はもちろん、いろーんな資格を取っている春子。派遣先で起きるさまざまなトラブルを、結局、春子のスーパーな資格が役立って解決するっていうのが、お約束なんだけど、それがあまりにぶっ飛んでて笑えるの。クレーン車を運転したり、マグロの解体ショーをやったり、壊れたエレベーターを直したり、助産婦をやったり……。いや、もうありえないっす。マジ、ありえないっす。そう笑いながらも、正社員たちが窮地に立つ展開になると、「春子、なんとかしてやってくれー」と思わず祈ってたりして。これはもう、怪獣が暴れだしたときに、ウルトラマンの登場を願う一般人と同じ気持ち。あんなたくさんの資格を取るのに、何年かかるんだとか、免許取得費もバカにならないよな……なんていうツッコミは無意味です(笑)。春子だからノープロブレム。そんな、ヒーローな展開にワクワクしちゃうの。
●春子の人間関係を見て本音がわかる!?●
春子は多くを語らないけど、春子によってくる社員や周りの人もしっかり描かれてるのがこのドラマのポイントの高いところ。
派遣の人を使い捨てと思い、信用していない東海林。どんなときでも、情に訴えれば何とかなると思っている小笠原(小松政夫)。春子の仕事ぶりを尊敬していて、今の自分の情けなさに気づき始めた里中(小泉孝太郎)。自分に自信がなくて、春子のようになりたいとは思ってるけど、愚痴ばっかりの派遣の新人の美雪(加藤あい)。ある意味、美雪の悩みがフツーのOLの悩みと重なるのかな。何か手ごたえある仕事をしたいと思っても、そう簡単にはいかないもんねー。ホントに春子みたいになってみたいよねぇ。憧れます。
会社を見回すと、なんか似てる人っていそうでしょ? 特に女子社員や派遣を下に見ている東海林みたいな上司とか(笑)。身近ではありえないようで、似たような出来事はある……そのギリギリラインの話だから、このドラマはおもしろいんだよね。
これから、春子がクールで派遣しかやらないのはなぜか? という謎が解き明かされていくのが本当に楽しみ。もちろん“くるくるパーマ” の東海林と、“とっくり” の春子のバトルが恋に変わっていくのか? も見どころ。久しぶりにおもしろいオリジナル脚本のドラマに出合えた気がする。篠原涼子のドラマクイーンも、当分続きそうね。
『ハケンの品格』 日本テレビ・水曜夜10:00~10:54
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