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[テレビ]-ちひろ&昌子の- テレビ、今週のツボ

●桜井ちひろ(文・右)
雑誌ライター。三度のご飯よりもテレビが好き。テレビに「そりゃ、ないだろっ!」とツッコむのが趣味。そして外に出ず、体重増加に悩む日々。でもしあわせ。

●藤井昌子(絵・左)
コミカルイラストレーター。漫画家。このお仕事のおかげで、すっかりテレビ好きのドラマ好きに。そして引きこもりに拍車をかける日々。でもしあわせ。

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『ハケンの品格』の大前春子は働く女性のヒーローだ!

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「そんな人は、ありえない!」このドラマを見たら、間違いなくつぶやいちゃうはず。でも、「おもしろくてハマった」という人が続出しているのが、『ハケンの品格』。時給3000円というスーパー派遣の大前春子(篠原涼子)。派遣先では、自分のやるべき仕事以外のことは、一切関わりを持たないという春子の態度は、周りから非難の目で見られる。だが、派遣先で巻き起こるさまざまなトラブルを、春子が何気に解決してしまう……というお話。お父さんたちの読む週刊誌でも、このドラマの影響で“ハケン”に関する特集とかしていたし、会社で派遣の人を使っている男の人も、参考にって結構見てるみたい。そこで、『ハケンの品格』のオモシロどころをチェック!

●大前春子のキッパリした態度にスカッ!●
「それは私の契約内容には書いてございません」と社員の雑用はピシャリと断る。社員の東海林(大泉洋)に怒られても、動じずにキッチリと定時に帰る。あまり仕事をしなかった嘱託社員がリストラされそうになったときは、「会社に甘えて、危機感がなさすぎたんです」とハッキリと言う。おまけに「派遣に文句を言うよりも、ちゃんと働いていない正社員を教育したほうがいい」というようなことまでも言ったりする。春子の発言や態度は、派遣の人はもちろんのこと、いつも上司に言いたいことを言えない女子社員の気持ちまでも代弁してくれてる気がするわけで。だから、春子に無表情で「何か?」と言われ、やり込められた東海林が悔しそうな顔をするときに、「ざまあみろ~!」と気分がスカッとするのだ。

●大前春子の驚きのトラブル処理ぶり●
どんな会社に行っても、正社員の指示を完璧にこなせるように、コンピューター関係はもちろん、いろーんな資格を取っている春子。派遣先で起きるさまざまなトラブルを、結局、春子のスーパーな資格が役立って解決するっていうのが、お約束なんだけど、それがあまりにぶっ飛んでて笑えるの。クレーン車を運転したり、マグロの解体ショーをやったり、壊れたエレベーターを直したり、助産婦をやったり……。いや、もうありえないっす。マジ、ありえないっす。そう笑いながらも、正社員たちが窮地に立つ展開になると、「春子、なんとかしてやってくれー」と思わず祈ってたりして。これはもう、怪獣が暴れだしたときに、ウルトラマンの登場を願う一般人と同じ気持ち。あんなたくさんの資格を取るのに、何年かかるんだとか、免許取得費もバカにならないよな……なんていうツッコミは無意味です(笑)。春子だからノープロブレム。そんな、ヒーローな展開にワクワクしちゃうの。

●春子の人間関係を見て本音がわかる!?●
春子は多くを語らないけど、春子によってくる社員や周りの人もしっかり描かれてるのがこのドラマのポイントの高いところ。

派遣の人を使い捨てと思い、信用していない東海林。どんなときでも、情に訴えれば何とかなると思っている小笠原(小松政夫)。春子の仕事ぶりを尊敬していて、今の自分の情けなさに気づき始めた里中(小泉孝太郎)。自分に自信がなくて、春子のようになりたいとは思ってるけど、愚痴ばっかりの派遣の新人の美雪(加藤あい)。ある意味、美雪の悩みがフツーのOLの悩みと重なるのかな。何か手ごたえある仕事をしたいと思っても、そう簡単にはいかないもんねー。ホントに春子みたいになってみたいよねぇ。憧れます。

会社を見回すと、なんか似てる人っていそうでしょ? 特に女子社員や派遣を下に見ている東海林みたいな上司とか(笑)。身近ではありえないようで、似たような出来事はある……そのギリギリラインの話だから、このドラマはおもしろいんだよね。

これから、春子がクールで派遣しかやらないのはなぜか? という謎が解き明かされていくのが本当に楽しみ。もちろん“くるくるパーマ” の東海林と、“とっくり” の春子のバトルが恋に変わっていくのか? も見どころ。久しぶりにおもしろいオリジナル脚本のドラマに出合えた気がする。篠原涼子のドラマクイーンも、当分続きそうね。

『ハケンの品格』 日本テレビ・水曜夜10:00~10:54

 
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2007-02-22 【テレビ】 | 固定リンク | コメント (0)

いろんな人やその周りで起こる出来事には、必ずドラマがある。 『ドキュメント72hours ~72時間~』

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通勤の電車やバスの中で目の前にいる人、喫茶店のウエイトレスさん、よく飲みに行く居酒屋の店長さんなどを見て、ふと「この人はいったいどういう人で、どんな生活してるのかな」なんて、想像することってない? 1回きりですれ違う人、いつも同じ電車に乗り合わせる人……。自分とは関わりない世界で暮らしてる人が、それぞれどんな日常を送ってるのか、ちょっと覗いてみたい気がする。そんな好奇心を満足させてくれるお勧めドキュメント番組を紹介したいと思います。

NHKの深夜番組『ドキュメント72hours ~72時間~』は、今までとは違った切り口のドキュメンタリー。番組名のまんま、同じ場所や同じ物事に関わる人々を72時間、ずっと追い続けるというものなの。その見どころをチェック。

●押し付けがましくない●
リアリティーに徹底的にこだわり続けているのがポイント。ドキュメンタリーにありがちな、「こういう風にしたほうがいい」とか「こんな現実を見つめるのも必要だ」みたいなナレーションを入れたり、テーマを前面に押し出したりしていない。ただ淡々とその場所で起こる事柄や、関わってる人を撮り続けているだけ。説教くさいとかテーマによっては気分が重くなっちゃう……とドキュメンタリーを敬遠していた人も気楽に見られるはず。

●出てくる人や場所に親近感●
日常的に見ている風景や場所にスポットを当てているのが特徴。例えば、クリスマスの時期、いまやケーキを気軽に買う場所になっているコンビニに注目。なぜケーキ屋さんじゃなくて、コンビニにケーキを買いに来るのか……その人たちの暮らしや、それを売るコンビニ店長の奮闘ぶりを追う。また、年明けのゴミ収集で、通常の2倍近いゴミを集める収集職員たちに密着。効率よく清掃車の配置をするシステムや、そこで働く外国人が増えているという実態、収集員たちの仕事が終わった後の様子などを追跡。本当に隣にいる人が出てもおかしくないような場所が選ばれているので、親近感がわいてくる。さらに、知っているようで知らなかった職業のウラの現場を見ると、みんなそれぞれ自分の生活している場所で、一生懸命生きてるんだなー、自分もがんばらなきゃなと自然に思えるの。

また働く場所以外でも、バッティングセンターに毎日通い、ホームラン王になるのを目標にし、ひたすらバットを振るおじいさんや、宝くじを買いに来た人たちの宝くじへの思いなど、“人”の部分がメインのときは、その人が生きてきた時間の背景や、ささやかな喜びや悲しみなども画面から伝わってきて、胸にジーンと来たりする。

●ナレーションにも親近感●
今までのナレーションは、小池栄子、吹石一恵、鈴木杏、佐藤隆太、石田ひかり、佐藤江梨子など、ほかの番組ではナレーションのイメージがあまりない人も起用されていて、身近な感じがして、聞きやすい。ドキュメンタリーの堅苦しさがないから、すんなり番組の世界に入れる気がする。

見ているうちに、自分に関係ない人たちのことも、なんとなくいとおしく思えてくる…そんな日常生活の片隅をぽんと取り上げている、フシギなドキュメンタリー。ぜひ、一度見てください。30分で終わるから、飽きずにさらっと見られるのもかなり、ポイント高いと思うよ。

『ドキュメント72hours ~72時間~』 NHK総合・火曜夜11:00~11:29

 
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2007-02-15 【テレビ】 | 固定リンク | コメント (0)

ちょっと切ない“憧れの日本人”の姿が見られる倉本聰作品

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原作ものやパート2ものなどが多い最近のドラマで、昔からきちんと、オリジナルな脚本を書き続けている倉本聰。誰もが知っている『北の国から』や、2005年に放送された『優しい時間』に出演した嵐の二宮和也の自然な演技にホレて、出演を依頼したという今期のドラマの『拝啓、父上様』。そのほかにも数々の名作はあるけれど、そんな、倉本聰作品が、なぜ胸にぐっと来るのかを、ちょっと考えてみました。

●大都会ではない街が舞台●
『北の国から』や『優しい時間』は北海道が舞台で、周りには何もない。厳しい自然の中で、登場人物たちが懸命に生きている。一方、『拝啓、父上様』の舞台は、神楽坂という、高層ビルがバンバン建っているところからは少し離れた、古い町。どちらもIT企業などの最先端の企業や会社などがあるわけでもなく、人が時間に追われてせこせこと動き回る場所ではない。そこに住んでいる人たちが、自分のペースで動けたり、考えたりできる、ゆっくりと時間が流れてる場所。日本にいる人の大半は、ドラマと同じように、テレビのニュースで見るような大きな事件は周りにめったに起こらないし、華やかな世界とは無縁。そういう場所で広がる話だからこそ身近に感じられるし、どこか、自分の生まれた場所が重なるような懐かしさを感じて、感情移入してしまうのかな。

●フツーだけど、品がある主人公●
バリバリのキャリアウーマンも、やり手の証券マンもオシャレなイケメンも出てこない。クラスの中でいったら、目立たないタイプで、マジメにいろいろやってるのに、間が悪くて失敗するとか、好きな人に告白もできない不器用なオクテ……。そんな人が主人公。自分と似てる部分が、どこかにある。でも、何か心に一本芯が通ってるというか、すっと背筋が伸びているような品があるのよね。『北の……』の純くんは、ウジウジといろんなことを悩みながらも、こうと決めたときには絶対にくじけない強さがあるし、『拝啓……』の一平も、今どき女の子に声もかけられないオクテだけど、きちんと自分の進む板前の道を決めたら、黙々とがんばる。そして、どちらも目上の人、先輩に対しては、尊敬の念を持って接してて、礼儀正しい。それが、見ててすがすがしいわけで(一平風で読んでね)。

●人とのつながりを大事にする●
『北の……』では、厳しい大地でがんばっていく親子の絆と葛藤。『拝啓……』では、今なお町に残る義理や人情と、それだけでは生きていけない厳しい現実が描かれてると思う。でも、親子、近所の人たち……時にはケンカもするけれど、根っこのところで人とのつながりを大事にして生きていく姿が、なんかうらやましい。忘れかけていた人の絆の温かさと大切さが胸にジーンと来るの。

●静かな演出●
出てくる人たちの考えや、周りの人たちとの関係を、淡々と描いていく。また、『北の……』の中で、パッと映る自然の風景、『拝啓……』でのがらんとした板場……。その映像だけで、その前にその場所にいた人たちの熱い感情や思いとかが、ジーンと伝わってくるのよね。黙して語らずっていうか、そういう無の場面があるのが、すごく心にも優しいんだなって思う。

倉本作品で描かれている人の姿は、“今もこういう人がいればいいな”と誰もが思う、憧れの日本人のような気がする。気は優しくて、ツライことは人にいわずに、自分のできることをがんばる。報われなくても、自分と同じように友達のことを心配し、親や目上の人とぶつかっても尊敬する気持ちは忘れていない……っていうね。そんな人はめったにお目にかかれない。それを、なつかしの昭和などの時代にせずに、今を生きる人たちの中に表していくっていうのが、倉本聰のすごいところ。おまけにドラマの中の登場人物たちは不器用で、うまく行かないことも多くて、見ていて切ない。でも、そんな人になりたいと思う。だから作品や、登場人物たちがずっと胸に残っていくんだろうな。

『拝啓、父上様』フジテレビ・木曜夜10:00~10:54

 
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2007-02-08 【テレビ】 | 固定リンク | コメント (0)

女の子の夢ぎっしりのドキドキさにはまる『花より男子2(リターンズ)』

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1作目に続き、視聴率も好調の『花より男子2(リターンズ)』。1作目の最後は両思いになったと思ったとたんに、道明寺(松本潤)はNYに行くことになり、つくし(井上真央)と離れ離れに。そして、ようやく道明寺が戻ってきたところから始まった『リターンズ』。でも、道明寺は石油王のお嬢様の滋(加藤夏希)と婚約するし、つくしの父親はリストラ。道明寺のことなどを相談していた花沢類(小栗旬)からは「好きかも」とキスをされて、つくしの周りはどんどん変わっていく……。うーん、見逃せない。そこで、どーして、こんなにも『花男2』は乙女心をきゅんとさせるのか? の見どころチェック!

●ゴージャスな王子系イケメンがいっぱい●
格差社会を生きる庶民の私たちには、お金持ちの人の生活なんて全然わかりませんが、お金持ちでカッコいい男の子が4人……F4(これは、FLOWERのFで、花の4人組の意味です。一応、解説でした)が出てくるだけで、ドリームっしょ。女の子は何歳になったって、白馬の王子様が迎えに来てくれるのを心の中で待ってるの、うふっ。そんな欲望を、自分がつくしになったつもりでモーソー体験ができるのがいいのよね。もし、私だったら、誰を選ぶ? 困っちゃう~みたいな(笑)。

●ちょっと変でかわいげのあるF4のキャラ●
お金持ちでゴーマンなんだけど、恋愛には不器用でまっすぐで
、つくしのことになると、オロオロしちゃうし、“明白”を“あかしろ”といっちゃうような、おバカなところがかわいい道明寺。見守り系で、物静かで、いつも微笑みを絶やさないオトナ、そして、ピンチのときは、必ず現れるヒーローのような花沢類。女に手を出すのは速いけど、品性も知性もバッチリあって、突っ走る道明寺にもキッパリと意見をいえる男気のある西門(松田翔太)。年上キラーだけど、母親や家族をとっても大事にしているあったかい心の持ち主で、F4がケンカしたときは、必ず仲裁役になる冷静さがステキな美作(阿部力)。庶民には手の届かないような王子様たちの、ちょっとした人間っぽさが胸に倍倍でせまって、きゅんと来るのよね。

●フツーの女の子がモテモテ●
つくしは学校ではなるたけ目立たないようにしてるというフツーの女の子。いざとなったときには、くじけないたくましさも持ってるけど、パッと華やかではない。それなのに、その表立って見せていなかった、つくしのいいところをちゃんと見抜いて好きになってくれたのが、みんなが狙ってる道明寺や花沢類っていうのが、ワクワク。まさにシンデレラストーリーだもん。うらやましすぎて、目が離せないわけさ。

●すれ違いの恋模様●
お互いの気持ちがわかったと思ったとたんに離れ離れになったり、ちゃんと自分の気持ちを伝えようと思ったときに、ライバルが現れたり……つくしと道明寺の恋はすれ違い。おまけに、道明寺の母親の反対や、彼の後継者としての悩みなど、問題は山積みだ。なんで、うまくいかないのよ~! というじれったさが、ハラハラ&ドキドキ感をパワーアップさせるのね。青春時代の恋だからこそ、想いばっかり膨らんで、悶々としちゃう気持ちもわかるぅ~。大人になっても同じ世代でも、恋のときめきを思い出させてくれる。

●究極の選択●
いつも見守っていた花沢類のつくしへの想いが本物ってことで、これからは、道明寺か花沢類か、つくしも悩むはず。もし、自分がつくしだったら、どっちを取るか……モーソーも盛り上がるってもんです。ちなみに私は、道明寺派です(笑)。

乙女心をきゅんとさせる、すべてのアイテムがそろった、このドラマ。ハッピーエンドになる……だろうね。そうじゃなきゃ、暴れちゃうからね(笑)。まあ、それまで、つくしの前には恋の敵キャラが目白押しのはず。そして、今夜もイライラ、ドキドキしながら、自分のことのように、つくしの恋を応援しちゃうのね。ただ、『リターンズ』になってから、つくしは、乙女過ぎで、ウジウジ悩み過ぎだと思うのよ。もっとバシーッと体当たりする、恋に元気な当たって砕けろのつくしを見たいな。

「花より男子2(リターンズ)」 TBS・金曜夜10:00~10:54

◆原作『花より男子』スペシャルサイトはこちら。
壁紙ダウンロードや試し読みもできます!

◆スペシャルニュース! 原作マンガはもちろん、ドラマの中にも登場している、道明寺がつくしにプレゼントした「土星型ネックレス」が、原作者の神尾葉子先生の監修で再現されて、大好評発売中! ご購入はこちらからどうぞ! ※ドラマで使用されているものとは別デザインです。

 
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2007-02-01 【テレビ】 | 固定リンク | コメント (0)

 
 
 
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