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[テレビ]-ちひろ&昌子の- テレビ、今週のツボ

●桜井ちひろ(文・右)
雑誌ライター。三度のご飯よりもテレビが好き。テレビに「そりゃ、ないだろっ!」とツッコむのが趣味。そして外に出ず、体重増加に悩む日々。でもしあわせ。

●藤井昌子(絵・左)
コミカルイラストレーター。漫画家。このお仕事のおかげで、すっかりテレビ好きのドラマ好きに。そして引きこもりに拍車をかける日々。でもしあわせ。

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金田一耕助も時代によって変わっていく

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そろそろ、新ドラも始まり出したけど、その前に、映画『犬神家の一族』で石坂浩二の金田一耕助が30年ぶりに復活したということで、年始のスペシャルドラマ『悪魔が来りて笛を吹く』と比べて、金田一耕助シリーズをチェック。

稲垣吾郎が『犬神家の一族』で2004年に初めて金田一耕助役を演じてから、『八つ墓村』、『女王蜂』、そしてお正月の『悪魔が来りて笛を吹く』とすでに有名な原作を4作も制覇。映画の『悪魔~』は、金田一といえば、石坂浩二……の石坂さんはやってないの。なんと西田敏行だったのだー! ちょっとビックリ。

このように、けっこう金田一のイメージの俳優さんは、人それぞれ決まっている気がする。ちなみに、私のイメージは、映画は石坂浩二で、テレビの2時間ドラマ系では古谷一行でした。再放送で何回も見たもんねー。みなさんの中には、「いや、私は豊川悦司だ」(映画『八つ墓村』)「片岡鶴太郎だ」(鶴ちゃんはテレビの金田一役をけっこうやってるんですよね)って人もいるでしょう。マニアックどころでは、上川隆也とか。

そして、今、十代くらいの人は、4作続けてやったゴローちゃんが、金田一のイメージになってくのかな。ということで、今と昔の違いをちょっと比較。

<昔の金田一>石坂版などの昔の金田一は、暗くはないけど、ボーッとして、何を考えてるかわからない(もちろん、推理してるんだろうけど)、怪しい感じがあった。生活力もなさそうな(笑)。フケがこぼれるシーンを見ると、「いやー」といいたくなるくらいリアル。人の思惑は気にしない浮世離れ度合いもかなりなもの。演出も、田舎のほうの閉ざされた村でのしきたりや風習などの摩訶不思議さをじっくりと描いていて、妖しいムードを盛り上げていた。少し暗めな映像も、それが怖さをジワジワとアップさせてたと思う。

<今の金田一>そこはかとなくさわやか系。でも、ゴロー版金田一は、フケをボロボロこぼしてもちょっと身奇麗で、はかま姿もオシャレに見える。画面が明るめなことと、いろんなカットをポンポン入れていく演出のテンポがいいからだと思う。ちょっと、トボけた感じのおちゃめな金田一に見えるシーンも多いかな。今は、昭和初期の風景を残している場所も少なくなったからか、その分、風景なども細かくCGを使ってるので、なんとなく、現代風に見えるのかも。

好きなところ比較!
<昔の金田一>なんといってもおどろおどろしいところ。話が遺産めぐりの争いだったり、恋してはいけない人との恋愛が殺人の原因になってたりする話が多いので、ナゾを解けば解くほど、人間の闇の部分がわかっちゃう。それをこれでもかーというくらい、コワイ音楽と不気味な映像で盛り上げていくのがスゴイ。出演している女優さんが、これまた演技のうまい大御所ばかりで、「演技の競い合いしてるの?」みたいな裏も妄想させるほどの迫力に、怖さも倍増。

<今の金田一>ゴローちゃんと横溝正史役の小日向さんとのシーンは、なんか、ほのぼのしてくすっと笑っちゃう。金田一と横溝正史の仲のいい掛け合いが、救いのない結末でも、ポッと明るく転換してくれるのよね。ゴローちゃんも、昔の着物姿や、金田一がハマってると思う。ちょっとマント翻しすぎだけど(笑)。

とにかく、何十年も何十回も人を変え、時代を超え、映像化される金田一シリーズは、日本人の好きな、おどろおどろしさや、怖いもの見たさをくすぐる作品なんだろうね。その時代によって、金田一も変化していくのは当たり前だよね。ゴローちゃんの金田一も石坂さんくらい長く続くようになるといいね。

それにしても、金田一耕助。改めて、殺人をほぼ止められない探偵だとしみじみ思いました。それだけは、永遠に変わりません。でも、金田一耕助は、それでいいのだ(笑)。

『悪魔が来りて笛を吹く』 1月5日(金)フジテレビ・夜9:00~放送

 
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2007-01-11 【テレビ】 | 固定リンク

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