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[テレビ]-ちひろ&昌子の- テレビ、今週のツボ

●桜井ちひろ(文・右)
雑誌ライター。三度のご飯よりもテレビが好き。テレビに「そりゃ、ないだろっ!」とツッコむのが趣味。そして外に出ず、体重増加に悩む日々。でもしあわせ。

●藤井昌子(絵・左)
コミカルイラストレーター。漫画家。このお仕事のおかげで、すっかりテレビ好きのドラマ好きに。そして引きこもりに拍車をかける日々。でもしあわせ。

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いつの時代も、子どもを生むことの大変さは同じ。『14才の母』と『金八先生』の“15歳の母”に見る、“中学生の母たち”

Tv1109_1悩みを誰にもいえずに、いじめが原因で自殺する子どもたちに、わが子を虐待する親たち……。最近、子どもや親に関する心痛むニュースが多くなっている気がする。いったい、今の親子関係はどうなってるのか? 命を大切にするということは、どういうことなのか? そんなことを否が応でも考えさせられる。そんな中、中学生で妊娠し、子どもを産む決意をするという内容のドラマ『14才の母』が高視聴率だ。このテーマでパッと思い出すのが、1979年~1980年に放送された『3年B組金八先生』の第1シリーズの中の大きなテーマだった“15歳の母”。時代が20年以上たって、
★同じテーマでもどんな風に変化があったかを比較!

*設定*
● 『15歳の母』では、妊娠する雪乃(杉田かおる)と保(鶴見辰吾)は同じクラス。ともに優等生で、雪乃が家で父親との関係がうまくいってないことに保が同情し、次第に愛を深めることになる。妊娠が発覚してから、雪乃は金八先生の下宿先にやってきて、出産準備。“愛の授業”という、子どもを産むことについての授業を養護の先生がしてから、クラスメートも雪乃の妊娠を納得。退学にならず、出産後に卒業する。

●『14才の母』では、未希(志田未来)と智志(三浦春馬)は塾で知り合う。妊娠が発覚してから、未希が相談したのは母親の加奈子(田中美佐子)と父親の忠彦(生瀬勝久)。だが、両親は子供を堕ろすようにいう。また、有名会社の社長である智志の母親・静香(室井滋)も、息子のためを思い、産むことに大反対。そんな親たちに、未希は「この子に会いたいから産む」と宣言。自らの言葉でクラスメートに気持ちを伝え、退学も決意する。

*周りの反応*
●『15歳の母』では、金八先生が雪乃を全面的にバックアップ。それにつられ、学校側も出産に向けて、雪乃を守る体制になり、生徒の親たちが「ふしだら」などと文句を言いにきても説得。クラスメートたちも、ふたりをあたたかく見守る。

●『14才の母』では、学校側は、未希の決意を許さないムード。未希の親友も「妊娠してる人がいると、私たちにもキズがつく」と味方にはなってくれない。その中で、母親の加奈子が、まず「産みたい」という未希の気持ちを理解する方向へ。でも、中学生の妊娠をスキャンダラスにルポしようとする波多野(北村一輝)も登場して、出産への障害はかなりハードになりそう。

*結論*
『金八先生』のときは、衝撃的な設定を“いい先生”が丸く収めるという形で、妊娠した本人の気持ちは、あまり、前面に出ていなかった気がする。あくまでも、理想の教師の姿がメイン。でも、そんな頼れる先生がいていいなって、思えた。それに比べ、『14才の母』の未希は、産みたい気持ちを自分の言葉で話し、両親たちも“何があっても娘の味方”であるということも、はっきり言う。実際には、こんな風に親に相談したり、娘と話し合ったりできる家族は少ないかもしれない。だからこそ、そういう親子関係がうらやましくて、思わず、がんばれと言いたくなる。

どこに注目するかの違いだけど、ドラマを見て『子どもを産むことの大変さ』『命の大切さ』『大事な人とどう関わっていくか』など、いろんなことを、じっくりと考えるキッカケになる気がする。ひとりひとりが、そうやって、人が産まれるまで、産まれてから育っていくまでに、家族や周りの人たちから、どのくらいの愛情を受けているかをしみじみ感じる。その深さを考えれば、簡単に子どもを堕ろしたり、遊びでつきあったりはできない……。このドラマを見て、みんなが“生きている”ということのすごさを感じられればいいなと、つくづく感じます。親子で見ると、きっといいよね。

これから『14才の母』の未希のがんばりを、うるうるしながら、見守っていきたい。ちょっと頼りない智志もしっかりしてね!

『3年B組金八先生』第1シリーズ TBS・1979年10月~1980年3月 
『14才の母』日本テレビ・水曜夜10:00~10:54

 
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2006-11-09 【テレビ】 | 固定リンク

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