映画より、ちょっとコメディ色が強いかも。『セーラー服と機関銃』
25年前に薬師丸ひろ子主演で大人気となった映画『セーラー服と機関銃』。そのリメイクとして始まったのが、長澤まさみ主演のドラマ『セーラー服と機関銃』。高校生の星泉が父親の死をキッカケに、ひょんなことから目高組の組長になり、ヤクザの世界を通じて、人ととして成長していくというお話。ずーっと小さいころに、薬師丸ひろ子版の映画を見た人も多いはず。そこで、
★映画とドラマとの違いをチェック!
*主人公のキャラ*
薬師丸ひろ子は、この映画の撮影のときは高校2年生。夏休み期間中に撮影されたという。今の高校生より、なんといっても初々しいというか、幼く見えるので、機関銃を持つという姿が、ストーリーのありえなさをさらにパワーアップ。ホントにファンタジーキャラなんだよね。薬師丸ひろ子の演技も淡々として、どっちかというと無表情な感じをあえて出している感じがする。近くにいそうでいない、優等生っぽいんだけど、何かとんでもないことをしそうな女子高生って感じ。フシギ系。
長澤まさみは、今年高校を卒業したばかり。ほかの同年代の女優よりも清純で演技派というイメージが強いのは、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で薄命の少女役を演じたからかも。今回は、赤信号で必ず止まるとか、フツーの女子高生に比べてかなり変わり者の女の子。でも、清純っぽさは長澤まさみのキャラがあって、際立っている。ちょっとトボけてるところが細かく描かれてるので、映画版よりおちゃめで明るい系。
*演出*
映画版は泉の表情がわかりづらいと思うほど遠めで、さらに長回しで撮っているので、泉の感情がなんとなく画面に漂うって感じ。シチュエーションは突飛でも、自然で素なイメージにこだわってる。テレビは組員の顔をドアップで撮ったり、パンパンと画面が切り変わるので、テンポが良くて、それがコメディっぽさを強調。映画版を意識して変えている気がする。映画の有名な機関銃ぶっ放しシーンが、テレビでは一番最初のシーンになっているのも、ここまで来るのにどんなことがあったのかなっていう、興味を引くテクで効果的。ちょっと『トリック』の堤幸彦監督風かな。
*みどころ*
両方とも、女子高生が組長になるというシチュエーションよりも、泉の成長する姿がメインにきているのは同じ。でも、映画版は薬師丸ひろ子の魅力を出すのを重点においてる感じで、「カ・イ・カ・ン」という、映画を見てない人も、一度は聞いたことがある有名シーンでその狙いは爆発。ちなみに、そのとき薬師丸ひろ子の顔から血が流れてるんだけど、これは、爆発で飛んだ何かの破片が、薬師丸ひろ子の顔に本当に当たって切れてしまったんだとか。それでも演技を続けているのは女優魂か。スゴイな。
ドラマ版は泉の周りにいる組員それぞれのキャラクターを強調。どー見てもヤクザに見えない弱そうな組員ばかりだけど、若頭役の堤真一をはじめ、若い女の子に人気の中尾明慶など、組員ファンを増やそうという気配も。堤真一は、コメディをやるのが好きなんだなという感じで、ちょっと“だめんず”なシーンは楽しそう。泉と組員たちの人間関係で、じんわりと感動の涙があふれる展開になりそう。
どちらも、映画とテレビの特性を生かしてるので、好き好きはありそう。男子的には、主演の2人を比べて見るのかな。テレビ版もラストに主題歌の『セーラー服と機関銃』が流れるけど、声が薬師丸ひろ子っぽくてビックリ。これも昔この曲を聴いた人が買って大ヒットしちゃうのかな? テレビ版が、これからどんな仕掛けで、新しい『セーラー服と機関銃』を作っていくのか、期待しましょう。
『セーラー服と機関銃』 TBS・金曜夜10:00~10:54
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2006-10-19 【テレビ】 | 固定リンク
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