ナゾの小劇団のウラ側がわかって楽しい『下北サンデーズ』
今、テレビでちょっと気になる人だなって思う人は、たいてい舞台役者さんだったりする。脚本家でも三谷幸喜、宮藤官九郎、河原雅彦など、今引っ張りだこの人も、舞台で役者やってた人なんだよね。でも、芝居を観に劇場まで行ってる人は、かなりの芝居好き。いったい、劇団ってどんなことしてるの? と知りたい人にはピッタリなのが『下北サンデーズ』。そこで、
★ドラマを見てビックリした劇団員の実態とオモシロどころをチェック!
*これ、ホント?*
●想像を絶するビンボーぶり
主人公のゆいか(上戸彩)は、劇団下北サンデーズのパフォーマンスを見て、大ファンになり、劇団員のテストに応募して劇団員になってしまう。でも、ゆいかの想像以上に劇団員の暮らしは厳しい。公演の稽古があるから定職につけずに、みんなバイト暮らし。ラーメン屋で50円の替え玉だけ注文したり、パンの耳がごちそうだったり…という、いまどき、そんな! っていうビンボーぶり。住む場所も虫がいっぱいいて、雨漏りもしそうなおんぼろアパート。 芝居する人って、もっと儲かるのかと思ってた。劇団員の人でテレビに出たりしてるのって、ホントに限られた人だけなんだな。小劇団出身の佐々木蔵之介も古田新太も出演してるけど、ドラマで描かれてるビンボーぶり、懐かしいと思っているのかな?
●劇団内部の事情
演出家と劇団のトップ女優が同棲してるとか、新人女子劇団員がくると、とりあえず、男子たちが口説きに来るとか、恋愛模様は昼ドラ以上のドロドロな感じ。劇団の結束力が強いというか、劇団だけの狭い世界にみんな浸ってるからなのかな。芝居をしてる人と話すのは楽しそうだけど、付き合うのは怖そう。チケットノルマで、何枚も買わされそうだし。でも、こういう特殊で過酷な経験をして、売れた役者は、それが武勇伝になるんだろうな。
*オモシロどころ*
●濃いキャラぞろい
ラーメン屋のヘビメタオヤジたち、踊りの師匠の下馬。極めつけは、芝居オタクで、気に入った劇団には牛乳を差し入れする怪しい牛乳おじさん……。そばにいたら、間違いなく引いてしまうキャラの濃い人たちは見ているだけで楽しい。それにしても、藤井フミヤがうらぶれた“牛乳おじさん”役なんて、衝撃的。それでいいの? とちょっと心配です。劇団員の中では、トップ女優でキャバクラで『好きよ、キャプテン』を熱唱する千恵美役の佐田真由美は、美人で気が強いわがまま女優ぶりがステキ。そしてサンボ役のカンニングの竹山も意外に俳優しててビックリ。これから、ドラマ出演も増えるかも?
●小道具のおもしろさ
『トリック』をブレイクさせた堤監督ということで、ドラマの筋と関係ないところで、遊んでいておもしろい。ゆいかの大学に「シャラポワ研究会」とかあって、思わず爆笑しました。ラーメン屋のメニューがみんな「メンダメンダ」とかブルーハーツの曲名のパロディーだったりね。そんな細かいところをおもしろがれる観察眼が劇団員になるには必要らしい……なりたかない?
というように、このドラマはナゾの世界……劇団の内部事情と劇団が有名になっていく過程のドロドロも、前髪をパッツンと切ってもかわいい上戸彩ちゃんが明るくて、周りのみんなも楽しそうに演じてるから、楽しく見えるのかもね。これを見て、世の中にたーくさんいるまだブレイク前の劇団員の人が、俺たちも!って夢を見るのかな? でも、ビンボーでも、夢を持ってがんばってる人は見てて元気が出るよね。私も、今度下北沢に行って、ちょっとあやしい劇団……っていうのを見てみたいな。
テレビ朝日・木曜夜9:00~9:54
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2006-08-10 【テレビ】 | 固定リンク
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