舌の上でホロリとくずれる、優雅なひと口菓子。「金沢 うら田の愛香菓」
数年前に、金沢を旅行したときのこと。城下町らしく、おいしくて美しい和菓子にもたくさん出会ったのですが、その中で、和のような洋のような、どちらとも言えない不思議なこのお菓子が、とても印象に残りました。スペインの祝い菓子、ポルボローネにも似ていますが、らくがんのようでもあります。薄紙をキュッとひねった姿もスミレのように繊細で、可愛らしい佇まいです。
ベージュ色の粒を口に放り込むと、広がるのはシナモンの香り。肉桂(にっき)と言った方が、しっくりくるかも知れません。ホロリとくずれるアーモンドの粉、ほんのりさわやかなレモンの風味。小さいけれど、深くて優しい味わいを秘めています。
私は、ほうじ茶や加賀棒茶、ミルクティーを入れたときに、これをひとつ、ふたつ。うっかり箱からパクッとつまみそうになりますが、たとえ一粒でも器に盛って、舌で溶け合う香り、広がる余韻をしみじみと味わいたいもの。金沢の風情ある街並みが、目の前に浮かんでくるようです。一口で、こんなに優雅な気持ちになれるなんて、お菓子ってすごい。
“愛香菓”という名前も、お店の方の愛情をとても感じます。みんなに愛され、可愛がられているお菓子なんだろうな。春を待ちながら過ごす静かなお茶の時間に、はかない口溶けの小さな一粒をどうぞ。
『金沢 うら田』
愛香菓(18個入り)¥1218(送料別)
http://www.urata-k.co.jp/
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今回ご紹介するのは、根津界隈をのんびりとお散歩していた時に偶然見つけた、
このお菓子を知ったのは、某編集部の"おみやげコーナー"。仕事柄、色んな編集部を訪れる機会があるのですが、どこの編集部にもたいてい、地方出張のおみやげや撮影用のお菓子の残りを集めた"おやつの山"があるのです。この福岡銘菓
甘いもの好き、お芋好きなら、この