秋は展覧会へ

9月はなにやら展覧会の案内や催しが盛りだくさんでした。夏の暑さが静まってきて、丁度気持ちも落ち着いてきたためか「色々見たーーい!」と意欲が湧いているところです。夕方5時くらいからうす暗く、京都が藤色に染まってきたかと思うと、気がつけばもう真っ暗です。夕暮れ時が寂しく感じるのは年齢のせいでしょうか!?

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連休はホントにいろいろな展覧会に行きました。大阪の「東洋陶磁美術館」では、中国、韓国、日本の骨董陶磁器の貴重なコレクションを見ました。その収蔵品は莫大で、東洋陶磁の歴史を知るにはとっておきの美術館でした。また、京都東寺では「曼荼羅展」を見ました。東寺1200年の寺宝と言われる曼荼羅の数々に、ただ驚くばかりでした。

新門前の「古美術梶」では、村田森(むらたしん)氏・脇山さとみさん二人展にお伺いしました。

テーマは「Utsushiうつし」

うつす、写す、倣す、作品をうつす、人生をうつす。うつすことはまなぶこと…。作品手前は河井寛次郎が大正年間に中国の「玳皮盞盂」(たいひさんう)をうつした器。森さん(真ん中)、脇山さん(後方)の器は、それをさらにうつしたもの。「盂」とは鉢の意味。「玳皮盞」とは中国の天目茶碗の一種だそうです。

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村田森氏と、パートナーの榮木扶佐子さん。江戸時代の屏風の前にて、あまりに素敵なお二人!

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「呉須赤絵煎茶碗」

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「古美術梶」で古美術の壺や屏風を見ていると、一つくらい自分の手元に置いてみたいなぁ…と思ってきてしまいます。何とも言えない存在感と魅力を感じます。あ~でも、それはまだまだ先の話…。

また別の日には、京都たち吉本店の「京焼・清水焼展」も見に行きました。中国や朝鮮の影響を受けて始まった日本のやきもの文化は、歴史を経て日本独自のものに変化してきたようです。都、京都のやきものは、時代を経て洗練され雅やかなものとなっていきました。壹楽窯の見込金銀彩祥瑞茶器揃。

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茶器全体に精緻な祥瑞を描き、側面に金銀彩を施した逸品。芸術品とも言える京焼・清水焼の名工、秀作が揃います。

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こちらは吉村楽入氏のよる「干支、寅の香合」。今回の展示意外にも、色々な寅のレパートリーがあるらしく、ものすごく愛らしい寅の香合が欲しくなっちゃいました!展覧会三昧の、実り豊かな9月でした。

 

さかしきみち、愛宕さん

今日は私の好きな「京都の山歩き」の事です。真夏の一番暑いときはちょっと休んでいましたが、今年は少し早く涼しくなり、歩くのにとっても良い季節になってきました!

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夏には大きな遭難事故もあり一気に注目を浴びてしまった「中高年の登山」ですが、私が思うにやはり登山はかなり厳しいものがあると思います。万全の体勢と体力で臨まないと、あれは無理です! 登り切った後の達成感は凄いものだと思いますが、同時に相当な危険も伴います。私が最近よく出かけるのは、そういう登山ではなく10キロ程度の気軽なトレッキングです。

京都は盆地なので、町中からぐるりと山が見渡せます。近いけど行ったことの無い山を見るたび「あの山の上はどんなところかな?」とか、「どんな道が続いてるのかな?」とか「熊とかイノシシとかいるんだろうな!」とか、子供みたいに色々憧れを抱いちゃうのです。京都はやはり比叡山がひときわ美しくて目立つのですが、実は一番高い山は「愛宕山」なのです。

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京都には霊山と呼ばれる山がいくつもあり、比叡山の「延暦寺」とか「鞍馬寺」とか「愛宕神社」とか、そこに続く行者道や参道を歩くことがすごく楽しいのです。

「伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」と和歌にも詠まれた愛宕神社。伊勢や熊野に並ぶ、霊験あらたかな場所とも思います。が、同時にそれだけ道の険しい、なかなか行くことのできない神社ということなのかな?初めての愛宕さん、よーし、頑張るぞ~~~!

セレブでもリュクスでも何でもない姿のワタシ。。。(参道二十五丁目にて)

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でもでも、とっても楽しいトレッキングです。トレッキングは、色んな筋力を鍛えることが出来、精神面にもとても良い効果がありますよ。初夏に歩いて登った、比叡山延暦寺もまあまあきつい道でした。これまで鍛えてきた成果を発揮すれば、愛宕さんは軽く行けるでしょう…と、甘く見ていたのが大間違い! 愛宕さんの山道は、愛宕神社に続く参道のため、登山口から約4キロ。石段と山道が入り混じったかなりキツイものでした。ぜーぜーはーはー、もう汗がびっしょりです。途中、京都の南東方面を一望できる休憩所につきました。

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眼下に嵯峨野の風景と、広沢の池が輝いて、東山の峰々が本当に綺麗でした。小さな小屋には、これ以上先に進むことを諦めてしまった疲れ果てたおじさんが悲しげに寝そべっていました。「もう無理や…」その姿がすごく気の毒で、、。

この場所に昔は茶店があり、歩き疲れた人たちが「かわらけ投げ」と言って、素焼きの皿を投げる遊びがあったそうです。ここからお皿を投げるなんて、今だったら怒られちゃいますよね。

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愛宕山頂にある「愛宕神社」は火伏せの神として信仰されていて、子供が3歳になるまでに愛宕神社に参拝すれば、その子は一生にわたり火の災難に遭わないと言われているそうです。江戸時代の絵に、子供と母親が皿駕籠(さらかご)に乗って愛宕に向かう姿も残されています。途中、まだ歩けない赤ちゃんを背負ったお父さんと、そのお母さんが険しい道を登ってきました。子供が一生火事に遭わないようにと願う姿に、じーーんとしました。

ヘトヘトフラフラになりながら、約2時間で愛宕神社に到着。頂上は低地と10度くらい温度差があるので、一気に震えるほど寒くなりました!

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ここで「火迺要慎」(ひのようじん)のお札を買い、一緒に歩いた仲間と持ってきたおにぎりを食べました。帰りはピッチをあげて下山します。途中へたばっていたおじさんは居なくなっていて、無事帰路に着いたようで一安心。

往復約8キロの参拝&トレッキング。石段が思いのほかきつく、翌日からしばらく筋肉痛で大変でした。でも、次にもう一度山歩きをすれば、この筋肉はさらに鍛えられて成果が出ているはず。デトックス&ヒップアップ、良いことばかりのトレッキングはお薦めです。冬までにあと何回か歩きます!

 

祇園にしむらへ

東京から友達が来たので、夕食を一緒に食べましょうと言うことになりました。半年ぶりでしょうか。いつもこのメンバーとは「祇園にしむら」でご飯です。祇園にお店を構えて、えーっと一体何年でしょ!? 実はそんなこと考えたこともなかったのですが…京都で浮き沈みなく、ずっと不動の地位を得ているということは凄いことですよ。新しいお店が出来ても、すぐに行ってみたいとはあまり思わないです。最初は華々しい幕開けをしても、数年後にションボリしてるお店も沢山あるので…最低でも10年くらいはきっちりお仕事しているお店が、やはり信用できるかな?

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京都はやっぱり祇園が素敵ですね! わざわざ、遠くにご飯を食べに行くって感じでなくて、華やかでワクワクする界隈をブラブラ歩いて、ポ~ンとお店に着く感じが良いですよ。最初は、人通りが多くてザワザワしているけれど、細い路地なんかに入っていくと、誰も居なくなって、お目当てのお店の暖簾が、ポッと明かりに照らされてるのが見えると、わけもなく嬉しくなったり。

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で、カウンターでお料理を頂くのはいいですね! お店の雰囲気が丸々感じられる事で、お食事がさらに楽しくなるし。お店のご主人も、面白い話題をいっぱい持っていることも多くて、結構お勉強になったりすることもあるのです。「ふうん、こんな方がいらっしゃる」と、他のお客さんをちょっとばかり横目で見たり。

お料理も勿論のこと美味しいのですが、お料理を盛り付ける骨董の器も素晴らしくて、骨董の話も楽しいです。食材と器に季節感があり、ひとつひとつに興味がわきます。

秋一番、松茸を頂きました。松茸と言えば、焼松茸や土瓶蒸しが定番だから、今回はちょっと趣向を変えた料理にしたそう。サクッと揚げた「鱧と松茸の揚げ物」。

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最初のほうのお料理は、お腹がすいていたためにどんどん食べちゃって、「あっ!写真撮るのすっかり忘れちゃいました~」と後から気がつきました。だから、お料理は後半の写真のみです。

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西村元秀さんは私たちと年齢も同じくらいなので、なんとなく同級生みたいな親近感があって、会話も同級生タッチ…かと思うと、正統派の料理がポンっと出てくるので、「にしやん、さすがやねぇ~~、はーーー」とため息をついてしまいます。

最後に、ちょっと特別提供なのかな? 「鮑の肝」をいただきました。鮑は苦手なのですが、この肝はびっくりするほど美味しかったです。お酒はほとんど呑めないのですが、この肝と一緒に頂くと、お酒ってすごく美味しい!と認識があらたになるほどでした。

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最初に出てくる、「胡麻豆腐」や名物の「鯖寿司」、お造りや椀物も素晴らしく、ご主人の集められた骨董品の器も逸品が揃い、大満足な夜ごはんでした。次回また伺います!

「祇園にしむら」京都市東山区祇園町南側570-160

075-525-2727 日曜休 要予約

 

石塀小路、ギャルリーとビジュー

祇園・下河原通とねねの道を繋ぐ、素敵な道があります。石畳と石塀で囲まれた「石塀小路」は「いしべこうじ」とか「いしべこじ」って言います。

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料亭や旅館、落ち着いたバーや、ギャラリーなど。石塀小路の入口はとても細く、車の入れる道ではありません。大正時代、ここは高級な貸家のある場所だったらしいです。今は伝統的建造物保存地区になっています。このあたりを歩くと、ちょっぴり大人になった気分がします!(もう大人ですけど…)

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今日は石塀小路の一角にある「BIJOUX和田」に漆のジュエリーを見に来ました。元々は「ギャルリー石塀小路和田」というギャラリーで、陶器や絵画などのギャラリーでしたが、今年の春「BIJOUX和田」も新しく加わりました。昨年お伺いした時は、古い日本家屋のバーをされていたのですが、惜しまれながらも閉店。上品な店内は、Livartの谷口氏が改装を手掛けました。雰囲気抜群です!

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オーナーの和田欣子さんと、国際的に活躍されている輪島の漆芸家・箱瀬淳一氏、東京の創作宝飾家・古川もと子さんのコラボレーションによって作り出された漆のジュエリーは、ここだけのものです。

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漆の丸いペンダントトップは、穏やかで温かみを感じる色調と質感です。どの色も肌の上に重なったときにしっくりと馴染むような色で、漆は肌の温度を溜めこむようなマットな光沢です。

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こんなに大きなトップなのに不思議と重さを感じさせません。

ご存知の方もいらっしゃるかも知れません。輪島在住の箱瀬淳一氏は、漆と蒔絵の両方をこなし、ヴァン クリーフ&アペルの白蝶貝と漆で作られた「パピヨン ラケ」「アルハンブラ ラケ」などの制作に当たり、東洋趣味のジュエリーを世界に送り出す漆芸家です。

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漆のジュエリーと聞き、着物の帯どめのようなものを連想していました。けれどもアイテムは多種多様で、未知だった漆の新しい魅力が発見され、大人の女性にとても似合う洗練されたものだと感じました。ボリュームのあるリングや漆のブローチ、可愛らしいペンダントも一杯揃っています。

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月齢をかたどった8種類のトップは好みのジュエリーに仕上げることが出来ます。

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ギャラリーとジュエリーの二つのお店のオーナーである和田さんは、とっても穏やかで上品な方でした。美術品や芸術品に対する審美眼と情熱が感じられ、漆ジュエリーを一つ一つ慈しむ姿が印象的でした。

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「BIJOUX和田石塀小路」京都市東山区八坂鳥居前下ル下河原町463

075-561-4033 11時半~6時 

水曜休み(祝日の場合、翌日)ですが、しばらく不定休なので、電話にて確認してください。

 

清水五条坂・田村莱山

「暁山」にお伺いした後、記子さんと五条坂を散策しました。前々回にご紹介した「河井寛次郎記念館」の並びに、美術割烹陶器を扱う「田村莱山(たむららいざん)」さんがあります。先日、莱山さんで見た急須がとても気に入って購入したばかりです。そこを二人で通りかかったところ、田村さんがお店から出てきてくれました。

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「莱山」も「暁山」と同じく、私にとっては大変敷居の高いお店です。が、私が生粋の京都人ではないせいか、少々安易に「ごめんください~」と敷居を超すところが、長所であり短所であり…。田村さんと記子さんはご近所だけど、記子さんは「莱山」に入るのは初めてなんですって。

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「莱山」は美術割烹陶器を扱う、名料亭や陶器好きの方々のためのお店ですが、それに限らずどんな方にも「京都の本物」を見て購入できるお店でもあります。

莱山では、30名ほどの作家の陶器を揃えており、特に「村田真人」さんのものがお薦めとのこと。こちらは「赤絵花鳥紋片口」「赤絵麒麟紋片口」「赤絵花鳥紋瓢形徳利」「赤絵花紋酒杯」。

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陶器にそれぞれつけられている名称は、どうやって付けられるのですか?と尋ねました。「もともと作家さんが名称を付けている事もありますけど、一般的に、“作風+紋様+形状+アイテム”という順番で呼びます。先ほどのものを例にしますと、赤絵(作風)、花鳥紋(紋様)ひさご型(形状)、徳利(アイテム)と言う事になるんですよ」。なるほど…。一つお勉強になりました。

「五条坂の南側は元々、窯元、職人の町なんです。反対に北側や清水寺のあたりは商いの町なんです。五条坂の北と南は性格の違う場所なんですよ」。莱山は、五条坂南側。初代莱山は作陶をしていたため、その名残でこの場所に店を構えておられるそうです。お店から歩いてすぐのところにある「方広寺」。そこにある大阪冬の陣・夏の陣のきっかけとなった(方広寺大仏殿の梵鐘)を鋳造するのに使われた大きな池があり、その池の跡がお店の庭にあるのだそうです。町の名も「鐘鋳町(かねいちょう)」。

五代目、田村健夫さん。ちょうどお客様もおられなかったので、お言葉に甘えてゆっくりとお邪魔してしまいました。

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田村さん、陶器の事には厳しい目をお持ちなのですが…、とにかく、すごく楽しくて面白い方。田村さんと記子さんのお二人は偶然同じAB型で、訳もなく固い握手をかわし、またまたみんなですっかり意気投合。数珠つなぎのように、嬉しい出会いが続きました。

こちらは、先日購入した木村宜正(きむらのりただ)氏の急須。

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藤蔓(ふじつる)の取っ手が素朴で、温かみのある色や艶、柄が気に入りました。お茶もたっぷり入り、テーブルの上にちょこんと置いてあるだけでも印象深い急須です。今日は五条坂でとっても楽しい時間を過ごしました。

「田村莱山」京都市東山区五条坂八幡前南入鐘鋳町394

075(561)2626

 

清水、暁山にて京薩摩を見る

今日は、京都五条坂にある「暁山(ぎょうざん)」さんにお邪魔しました。「暁山」窯は、1717年(正徳元年)粟田に開窯以来、三百年の歴史を持つ老舗です。ふらりと立ち寄るには、ちょっと敷居の高い陶器店なのですが、今日はたまたま五条坂の陶器市だったので、表の引き戸が外され、素晴らしい京薩摩の焼き物を多くの方々が気軽に見ることが出来ました。

実はこの日、ある陶器展で偶然出会った岡田記子さん。記子さんは「暁山」さんに嫁がれた、私の大大大先輩の現役モデルの方、深谷記子さんです。東京から京都の老舗に嫁ぐ、と言う事は並々ならぬものがあるのですが、それだけではなく東京に於いて第一線で現役のモデルをされているとは驚きでした!

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私より少々お姉さまですが、すっかり意気投合しちゃって、一緒に陶器市を巡ったり、五条坂を散策。清水を歩く記子さんは、まるで五条坂のマドンナのようでした。美しくお洒落な記子さんと歩けて、なんか私も鼻高々!

ちょっぴりポーカーフェイスの御主人様が、京薩摩焼についてお話してくださいました。こちらは、「赤絵の百老」の壺。沢山の人がぎっしりと描き込まれた壺。

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百老の絵は、長寿を表すおめでたい図柄として描かれるものだそうです。また百より千人の方がさらにおめでたいと言う事で、「千老の絵」もあり、さらに人物絵柄がぎっしり…。

明治の中頃より海外に向け、暁山銘の「京薩摩焼」を広め、明治時代の「京都博覧会」「ウィーン万国博覧会」、大正時代の「パリ万国博覧会」等に何度も出品をして、京焼の普及に貢献してこられました。また平成5年、100年ぶりに行われたパリでの博覧会では、暁山の陶器の美で世界の愛好家を魅了したのだそうですよ。

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野々村仁清、尾方乾山、青木木米の写しの京薩摩焼は、ここ暁山でのみ作られているもので、店内は美術館のような雰囲気でした。

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古い店内には、美術品としての壺や美しい茶器が並び、とても奥深い京都らしさを感じることが出来ました。美しい京薩摩に、美しい記子さん。素敵な出会いでした!

「暁山」京都市東山区五条橋東3の400

075(541)3090

 

河井寛次郎記念館

今日は東山五条にある「河井寛次郎記念館」にいってきました。河井寛次郎は、島根県出身の陶芸家で、日本で大正時代に始まった「民芸運動」を、柳宗悦、浜田庄司らと共に展開。陶芸のみならず、彫刻・金属・建築などの造形、更に書・言葉・随筆など、生涯にわたって創作活動を行い、日本に「民芸」の美を広めた第一人者です。ここは知り合いの人に、「すごくいいところだから是非行ってみて!」と教えられたところです。

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寛次郎が、飛騨高山などの民家を参考にして作った、登り窯のある自宅兼工房は、懐かしく温かい雰囲気がしました。

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寛次郎作の調度品や、寛次郎によってデザインされた家具が民家に馴染み、素朴だけど美しい。中庭に向かって開かれた茶室。草で編まれた敷物や、木製の机、土壁や障子。自然の素材は安らぎをおぼえます。

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日本や朝鮮、イギリスなどの陶器から刺激を受け、民芸的な形の中に釉薬の技術・発色の技術を生かした陶器。

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陶器から情熱や魂が感じられ、感動しました。清水六兵衛から譲り受けたと言う、登り窯。

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素焼きされた作品に釉薬をかけた後、この窯の中で1350度くらいで二昼夜にわたって焼かれたそうです。寛次郎の作品は、釜の前から二番目の室から生み出されたと言うことです。

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はじめて見る登り窯に、またもや感動!寛次郎は「おどろいて居る自分に、おどろいて居る」という言葉を残しています。なんていい言葉なのでしょう!そういう風に自分を見つめる事を私も心掛けたいな~と思いました。数々の優れた作品を生み出した陶房。

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書斎。テーブルとして信州の松材で作られた大うす、寛次郎デザインの木の椅子はとても座り心地が良かったです。

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寛次郎の作品や生活の場を見ることで、寛次郎の生きる喜びを感じさせてくれると同時に、

私自身もそんな生き生きとした気持ちになりました。

「河井寛次郎記念館」京都市東山区五条坂(075)561・3585

月休館(祝日開館、翌日休館) 10時~17時(受付は16時半まで)

 

初名古屋、THE名古屋を調査!

先日、20数年ぶりに名古屋に行きました。と言っても、昔に行った時は仕事でとんぼ帰りだったので、名古屋は今回初めてみたいなものです。京都からのぞみで、たったの37分だと言うのに、正直あんまり名古屋に興味が無く、今まで行ったことがありませんでした。名古屋の皆様、ごめんなさい。春に知人の弥生さんが京都に遊びに来た際、「今度は由美子さん、是非名古屋にいらしてくださいね~」って言われ、これは京都に来てくれたお礼方々、一度名古屋に行かねば!という事になったのです。大阪よりLeekoちゃんも合流。初名古屋、何しに行こう!?

で、考えたのが、「これぞ名古屋!」と言われるものを調査することにしました。テーマを作ると結構燃えます。名古屋滞在時間7時間。まず最初に行ったのが「ひつまぶし」の『あつた蓬莱軒』。せっかくなので、熱田区の本店に。これが、行列の出来る、あつた蓬莱軒の「ひつまぶし」。炭火で焼かれ細かく刻まれた鰻とタレの染み込んだご飯。

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「由美子さん、食べ方があるんですよ、知ってますか?」。ひつまぶしを、しゃもじで四等分にして、一膳目はそのまま、二膳目は(ねぎ・刻みのり・わさびの)薬味をかけて、三膳目は、出汁をかけて(出汁茶漬け)で、そして四膳目は、気に入った食べ方で。大阪で一度、ひつまぶしを食べた事があるのですが、その時はピンと来ませんでした。だから、名古屋のひつまぶしも、実はそれほど期待してなかったのですが、「えーっ、すっごい美味しいじゃないですか!」。

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なんか久々の大ヒットです。山椒をかけない方が鰻は美味しいんだと、今回実感しました。私は薬味をかけて食べるのが美味しかったです。あ、でも出汁茶漬けも良かったですね。でもそのまんまでも美味しかったし、結局全て美味しかった。炭火の香ばしさと、しっかり甘辛のタレが絶妙です。大満足。

「由美子さん、せっかくだし、この近くに七里の渡しがあるので行きましょう」と弥生さんが連れて行ってくれました。江戸時代の東海道五十三次の宿駅であった熱田の船着場「七里の渡し」。

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『あつた蓬莱軒』に来なければ、ちょっと来ないかもしれない「七里の渡し」。名古屋の夏は暑いです。そして、興味津々の『コメダ珈琲』へ。ひつまぶしでお腹が一杯だったのだけど「せっかく名古屋に来たからには注文しなくちゃ」。デニッシュパンの上に、ソフトクリームの乗っている「シロノワール」や、面白いボトルの中に入った「サマージュース」「ミックスジュース」などなど。

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だいたい、デニッシュパンの上にソフトクリームが乗っているなんて、しかもそれが人気メニューだなんて有り得ないでしょう。でも、名古屋では「アリ」なんですね~。サマージュースは、夏蜜柑かな?みかんのツブツブがいっぱい入っていて、すごくフレッシュ&ジューシー。「サマージュース」ってネーミングもちょっとレトロだし、このボトルが欲しくなりました。でも売ってないんですって。残念。これはすごく美味しかったですね。それと、なぜか珈琲に「豆」が付いてくるのが面白かった。名古屋近辺の喫茶店(死語っぽいですか?)では、珈琲には必ず、豆菓子とかちょっとしたお菓子のオマケがついてくるのだそう。ん~、ホテルのカフェなんかで、ちょっとしたクッキーが付いてくるみたいなのかな。それが「豆」ってところが、気に入りました。で、弥生さんの説明では「名古屋では朝、珈琲を注文すると必ず、トーストやゆで卵とか、要するにモーニングが付いてくるんですよ」って。モーニングを注文すると飲み物が付いてくる、と言うのが常識の私にとって、いまひとつ意味が分からない??「コーヒーを注文するとコーヒーの値段でモーニングがオマケでついてくるんです」もう、名古屋ってよくわらない!面白すぎ!

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コメダのかき氷のメニューが、京都のそれとは全然違うので、面白かったので写真に撮りました。隣で食べている人のを見たら、すごく大きくて懐かしい雰囲気の氷でした。『コメダ珈琲』は東京にもあるらしいですね。どうなってるんでしょうか。そして「せっかくだし、味噌カツを買いましょう」ということになり『矢場とん』へ。

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「矢場とんって、(やばいぞ!このとんかつうますぎ!)の略ですか?」「やだ~違いますよ、矢場町って地名ですよ~~、そこのとんかつで(矢場とん)」。ここで、子供たちにお土産の味噌カツを買いました。「せっかくだし、エビフライも買いましょう」。『まるは食堂』で、大きなエビフライ。そしてあまりに美味しかった『あつた蓬莱軒』のひつまぶしのお弁当をお土産に買いました。(結局、ひつまぶしは美味しすぎて子供達が奪い合う事に…)。合言葉「せっかくだし」を唱えると、なぜかどこへでもすんなりと行ってしまう食いしん坊調査隊。

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名古屋の街はとっても綺麗でした。表参道と札幌と御堂筋をミックスしたみたいな雰囲気。想像していた町とは全然違い、洗練されていて、緑もいっぱいで、オシャレでした!「地上にあんまり人がいないように見えるでしょ?でも、ここの地下はセントラルパークって言われている地下街があって、そこがもうひとつ街になっていて沢山人がいるんですよ」。へ~、行ってみたい!しかし、名古屋滞在7時間だったので、それは次のお楽しみにすることとしました。次回は、名古屋セレブの方々ともお会いしなくちゃ。名古屋、ちょっといい感じ!かくして、両手いっぱいに「THE名古屋」をぶら下げて新幹線に飛び乗ったのでした。

 

南禅寺と素敵なTeaHouse

先日、南禅寺の「うつわや あ花音」に行ってまいりました。毎回、オーナーの梶さんの考えたテーマに沿って、若手の作家さんが創作した作品を集めた展示会をされています。今回は「Pinchos!フィンガーフードのために」

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今回は13名の陶芸家、ガラス作家、銀作家の方々のオリジナル作品が集まりました。京都の伝統的な技術を、モダンな感覚に生かした個性的な作品がいっぱいでした。シルバーのピンチョスも沢山集められていて、こんな可愛い鳥のピンチョスも!

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置物としても、ピンチョスとしても、どちらにしてもテーブルが楽しくなるでしょう。

「とっておきのティーハウスがあるから行きましょう!」と言うことで、梶さんと一緒に、あ花音さんの近くにある「TeaHouse ASSAM」に行きました。銀閣寺、法然院、哲学の道からすぐの鹿ケ谷通りに、白いモダンな建物がありました。手入れされた草木が綺麗に茂り、ガラス越しに見える店内も一目でセンスがうかがえます。

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入ったとたん、もう気に入ってしまいました。中国やトルコ、ペルシャの段通が敷かれ、色々な北欧のソファやスツールが置かれています。どの場所でお茶を飲もうかな?と迷ってしまいます。中国の陶器や、鉄瓶・茶器に、ヘレンドのティーカップ。ヨーロッパやアジアを、抜群のセンスで調和させているだけでなく、紅茶も本格的なものです。

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それと、オーナー手作りのケーキが、これまた絶品でした。NYチーズケーキ・コッツウェルチーズケーキの他に、オリジナルの白河チーズケーキがあり、それをいただきました。スパイスのきいた酸っぱいチーズケーキ。それと、スモクヴァと言う、イチジクの入った北欧のケーキを頂きました。オーナーさんのセンスが素晴らしい、ちょっと秘密にしておきたいティーハウス。

 梶さんが「あ花音」に帰ってしまったので、一人で南禅寺に行くことにしました。

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南禅寺は、いつ来てもいいです。最近愛犬ロビンが天国に行ってしまい、本当に悲しい思いをしました。それなのに悲しみに暮れる十分な時間もなく、ちょっとした時間の合間に思い出しては涙がこぼれる…と言った感じで。こんな時、お寺は何か答えてくれるような気がします。何百年もこの場所に佇んでる三門が、安心感をくれました。南禅寺塔頭の「金地院」。一年ぶりの再訪です。寛永七年(1632年)小堀遠州作庭の「鶴亀の庭」。庭園の右手後方にある、徳川家康の廟「東照宮」を礼拝し、徳川家を祝儀するための「祝儀の庭」として、庭の中央にある大きな「礼拝石」。

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もうひとつ、こちらも由緒ある庭園のある「天授庵」

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こちらは、南禅寺楼上から美しい杮葺屋根の本堂が眺められます。本堂東庭は、幾何学的な石畳のある白砂と苔の美しい枯山水。新緑も紅葉の時期も、目見麗しい庭園です。あ~京都に住めて本当に幸せだな!と思います。白砂の上を、一匹の蛇がすーっと横切って行きました。神の御使いでしょうか!?

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どうも、ブログに書くことがお寺のことばっかりになってしまいます。居心地の良い方に知らず知らずに行ってしまうからですね、きっと!

 

東福寺塔頭めぐり2・天得院、芬陀院

前回の「光明院」の続きです。光明院で重森三玲の「波心の庭」を見たあと、東福寺日下門前の「天得院」に行きました。桃山時代に作庭された枯山水庭園は、今の季節は瑞々しいスギゴケに、白・紫の桔梗が彩りを添えていました。

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ちょっと可愛らしいお庭です。小さな寺院でしたが、桔梗を愛でるために訪れる人も多く、思い思いの場所に腰を下ろしてのんびりと時を過ごしているようでした。平日の京都、意外にも男性が一人でお寺巡りをされている姿をよく見かけます。多忙な日々の合間に、お寺で過ごすなんて、素敵な時間の使い方だと思いました。東福寺、通天橋に続く回廊。誰も居なくて、静かな時間です。

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天得院の斜め前にある「芬陀院」です。ここは禅院式枯山水庭園で、雪舟作庭と言われる「鶴亀の庭」があります。

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京都で最古の枯山水庭園のひとつで、右に亀島・左に折鶴を表しているのだそうです。禅僧であり水墨画家でもある雪舟がこの院に住んでいた時に、思うように筆で亀が描けず、庭に出て石組で亀を描いたと言われています。

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白砂を海に見立て、不老不死の仙人が住む神仙蓬莱島を、鶴や亀で表現しているそう。日本庭園にはそれぞれ思想があり、それを知るとさらに奥の深いものになりますね。芬陀院は随所に心配りがあり、手水鉢(ちょうずばち)には季節の花が手向けられていました。

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障子の一部には、草木を挟んだ障子紙。ひとつひとつ違ってとても綺麗。

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茶亭「図南亭」の下地窓からは、重森三玲作庭の東庭が見えました。どこから見ても完璧な景色。

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芬陀院の中はふすまの間がたくさんあり、これは雪舟作の水墨画なのかはちょっとわかりませんでした。畳に座って庭や襖絵をゆっくり見ながら時を過ごします。

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前回の「光明院」、今回の「天得院」「芬陀院」と、東福寺塔頭はどれも小さな院ですが、人も少なくてちょっと貸切みたいな気分になってしまいます。誰にも何にも邪魔されず、心が解放されていくのがわかるのです。

 

東福寺塔頭めぐり1・光明院

先日、私の大好きな東福寺に行ってまいりました。創建は鎌倉時代。円爾弁円(えんにべんえん)開山の、都最大の伽藍を持つ禅宗寺院です。京都五山(南禅寺を頂点に、天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺)のひとつ。

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国宝の三門は年に2回の特別拝観があり、宝冠釈迦如来や十六羅漢、天井画などが見られます。(7月18日~8月31日)楽しみです!広々とした境内は、中世の禅宗建築が随所に見られます。

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有名過ぎる、重森三玲(しげもりみれい)の「八相の庭」や、紅葉の名所として知られる東福寺。夏は夏で、青緑の美しい通天橋!!

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一体わたしは、年に何度ここに来るのでしょう!?と言うくらい大好きなんです。自宅から近いこともありますが、紅葉の季節以外は空いているので、ヒーリングのためにもよく歩くお寺。東福寺には25の塔頭があります。今日はそのひとつ「光明院」に三玲の庭を見に行きました。このお寺は観光を目的としていないので、心して拝観します。

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独特の石組が特徴の三玲の庭。石を横に臥せるのではなく、石を立てるのが特徴。

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背後の斜面に大刈込が配されて、大波のような動きを感じました。右上にある中心石から放射状に立石が組まれ、曲線で縁取られた白砂と苔の枯山水を見ていると、ユラユラと揺らめく気分もしてきます。「波心の庭」と呼ばれるのもわかります。心が乱れる?と言うのでしょうか。雄大な景色に迫りくるものを感じました。

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美しい下地窓。外の光を取り入れるために、薄い土壁に穴をあけ、葦や竹を組んだもので、内側に障子、外側ならばすだれをかけるものです。このような意匠を見る事も、お寺や茶室などを拝観する楽しみのひとつになっています。下地窓から通して見える苔の緑や、白砂がさらに美しいのです。

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私は庭園めぐりがとても好きです。なぜなら、ここには必ず「特等席」が用意されているから。自分のお気に入りの景色を見つけ、好きなだけそこに座って眺めたり、考えたり…。

京都には、誰にでも等しくたくさんの特等席が用意されています。こんなところが「WONDERLAND京都」だって思うんですよ!

 

市中の山居、「神楽岡・茂庵」へ

先日、知人とお昼ごはんをした後に「茂庵」にお茶を飲みに行きました。左京区吉田神楽岡町、吉田山山頂。町中にある山のてっぺんに、別世界を感じさせてくれる「草庵風茶室」があります。

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梅雨の合間の陽ざしが、森の青葉を鮮やかに照らします。大正時代の事業家、谷川茂次郎氏によって建てられた茶室や月見台…当時は茶人たちの交流の場であった茶苑は、「茂庵」というカフェとして生まれ変わりました。

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東に鹿ケ谷、西に京都の景色を一望にするカフェからの眺め!

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どこか遠くに来てしまったかのような錯覚に陥り、このお茶のひとときは極上の癒し・ヒーリングタイム。当時は食堂棟だった「茂庵」は、現在「京都市登録有形文化財」に登録され、大正時代の雰囲気をそのままに伝えてくれます。

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「茂庵」は、神楽岡通りから約7分。階段状の斜面には、大正時代の町並みがありました。

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この階段の先に、一体どんな所があるのだろう!?と、誘われるように階段を上っていきます。

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「市中の山居」とは、茶の湯の用語で「日常の中に非日常の空間を取り込み、その空間と時間を楽しむ」という意味なのだそうです。町中に居ながらにして山の中に住まう「遊び」「ゆとり」が京都には今でもしっかりと根付いているのです。

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森林浴と癒しの空間、素晴らしいロケーションの「茂庵」までのこのアプローチも、なんて魅力的なんでしょう。鹿ケ谷のどこぞのお寺の鐘が「ボーン」と鳴り響き、知人と私は「あっ」と足を止め坂道から見える東山を見やります。

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綺麗な空気をいっぱい吸い込んで、心も体も洗われるような気持ちになりました。

「茂庵」 MOAN 京都市左京区吉田神楽岡町8吉田山山頂 

075761-2100 月休

 

割烹「岩さき」、走りの「鱧と鮎」をいただく!

先日、釜座の「割烹・岩さき」に行ってまいりました。先月たまたま、撮影で京都に来た知人たちに混じって、撮影現場の「岩さき」にお邪魔した時に、ご主人の岩崎さんの仕事ぶりと女将さんの人柄に魅了されてしまい、「これはお伺いせねば!」とすぐに予約をしたのです。

「高台寺和久傳」「祇園丸山」で修行の後、「柊家別館」にて料理長を16年務め、2007年に独立。京都の名店で腕をふるってきた経歴は、お店選びのためにはかかせない要素です。大きな期待と信頼がかかっています。

京都は食材が豊富です。よく「今が旬の…」と言いますよね。京都では「旬」だけではなく、「走り」「旬」「名残」と、季節による一番美味しい味わい方があります。今日は、京都の夏の味覚の代表である「鱧と鮎」をいただきました。祇園祭の7月が旬の鱧ですが、6月は「走りの鱧」。

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「しゃっしゃっしゃっ」と皮一枚を残して骨切りした鱧を、吉野葛にまぶして湯に通し、すぐに冷水に入れると、白い牡丹の花のようになる「牡丹鱧」。昆布出汁と柔らかな鱧の身を頂くと、京都の夏がやってきたな~と感じるのです。鱧の出回る季節はとても長くて、走り・旬を過ぎて、松茸の季節になると「名残の鱧」として土瓶蒸しやお椀に使われます。初夏から秋まで出番が多い食材なので、頻繁にお食事に来られる方に、同じ料理が重ならないようにする配慮をしています、と何処かでお伺いした記憶があります。

鮎漁が解禁になる6月、天然の鮎をいち早くいただきました!

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天然の鮎は、清流の苔を食べるので臭みもなく、6月の若鮎はさっぱりとした味わい。清流を勢いよく泳いでいるかのように串を打って、炭火で焼かれた若鮎。炭火で焙られた香りと塩加減、内臓の苦味がなんとも言えない美味しさ! 湯葉と茄子、大きなじゅんさいを使った炊き合わせ。お出汁が美味しい!

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御主人の岩崎さんはとても真面目なお料理を淡々と作る方、カウンターの方は明るく陽気な女将さんが切り盛りすると言う感じで、お二人のコンビネーションがとても微笑ましい。同年代の女将さんや同席の常連さんみんなで、気さくで楽しい話題で盛り上がりました。

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お料理も正統派で上品。おごり高ぶらず、出し惜しみしない雰囲気も居心地が良い。お二人の前向きな気持ちを感じ、こちらも元気にしてもらえる素敵なお店でした。御馳走様でした、また伺います!

「岩さき」

京都市中京区釜座通御池上ル下松屋町723

 075-212-7800 日曜休

 

「PearlyDewとJoMalone」がやってきた

先日、仕事で関西に来た山口眞未子さん。ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、彼女はビューティスペシャリスト、カラーアナリストのカリスマ的存在で、独自の開発によるユニークなエイジングケア美容商品を生み出す、クリエイティブプロデューサーです。そのキャリアは華々しいものなのですが、実は学生時代からの友達で、「眞未子さん」じゃなくてホントは「マミコ~~」って呼んでるんですけどね!

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京都の新幹線の改札口で待っていると、なにやら遠くから(等身大のお人形さんみたいな人が)歩いてくるのが見えて、それは眞未子さんなのです。もうそこだけパア~~っと明るくて、キラキラお星様が瞬くオーラに包まれお姫様みたい!これは大げさな話じゃなくて、ホントにキラキラしているんです。会わなかった間の色々な報告をしたり、彼女の製品「PearlyDew」の話を聞いたりしながらお茶をしました。ん~~なにか、彼女から良い香りがしてきて、あまりに惹きつけられて「マミコ、その香りって何!?」って聞いたら、Jo Maloneのレッドローズよ!って教えてくれました。「でも、他の香りもすっごく良いの!色々あるから由美子も試してみて」って。ほーんと、その香りにうっとりしていると、カフェの注文を取りに来た男性も、マミコの美貌とオーラと優美な香りに釘付けになっちゃったみたい。膝まづいて注文を取る姿が、お姫様のお伴をする家来みたい!?「やだ~~、なにもあんな膝まづいてまで注文取ることあるのかしらっ!」ってマミコは言っていたけど、そんななっちゃうのもわかるような気がするわ。

毎回、発売と同時に完売してしまうPearlyDewの製品。

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今回の新製品は、美容パックもできるオールインワンジェル「Wrinkle Stertch Gel」。49種類の美容成分を濃厚に配合した、リンクル(しわ)をストレッチ(のばす)ジェル!たっぷりのばして眠ったら、次の朝しっとりして、お肌がフラットな状態になってる!だから、ファンデのノリもすごく良くて、ラグジュアリーな仕上がりに。

香りもフルーティで使うのが楽しみになります。そのほかにも、メイク落としと洗顔が一度にできる美容液洗顔「パーフェクトクレンジング&ウォッシュ」や、トロットロのリップ美容液「リフトマジックモイストグロス」、パックするとポカポカ温まる「ホットスパマッサージパック」や、目のまわりも唇も全部パック出来ちゃう透明美白の「ブライトアップマスク」などなど…ちょっとここでは紹介しきれないほどの、超ユニークで手放せない製品がいっぱい!!彼女は、若いころから美容に関する事が大好きで、それが高じてここまで来たわけなのですが、商品開発に捧げる情熱は熱くって、製品一つ一つを「この子たち」って言うくらい愛しているのです。そして、私が知っている限り25年間、キラキラオーラがずっと輝き続けている貴重な女性なのです。人が持っているものとか使ってるものには、よっぽどのことが無いと興味を抱かないのだけど、マミコに触発されジョーマローンが絶対欲しくなっちゃって!!でも、関西で購入できるところがなくて、伊勢丹から取り寄せたのです。金曜日の午前中、待ちに待ったジョーマローンが届きました。あ~~なんていい香り!

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そしてその日の夜、ロンドンから帰ってきたばかりの友達の真理ちゃんが「由美ちゃん!コレおみやげ~」って持ってきてくれたのが、なんとジョンマローンのレッドローズ!!一日のうちに、ジョーマローンのレッドローズが2本もやってきた!!真理ちゃんは、ここ2年くらいジョーマローンを使っていたのだそう。でも重ねづけをしていたので、私は全然気がつかなかったのね。真理ちゃんは、私の顔を見たときに「由美ちゃん、もうすでに持ってる!」って感じたのですって。さすがに同じものは可哀そうと思ってくれたのか、新しい香り「ロータスブロッサム&ウォーターリリー」のほうに変えてくれました。

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すごく欲しいって気持ちが強くて、ロンドンの真理ちゃんに念が通じちゃったのかしら?かくして、二つのジョーマローンを並べ、ご機嫌さんな私です。

 

静かな清水寺、かさぎ屋で甘味

先日、半年ぶりに京都に来た友達と清水寺に行きました。私も昨年の秋以来。修学旅行の定番みたいな所だけど、大人になってから来たのは初めて、なんて人も多いのですよね。だから、「あらためて清水寺に行ってみたい!」って言われて、一緒に行く機会が結構あるのです。

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ここのところ、世界的に流行の兆しを見せているインフルエンザの影響で、京都もすっかり静かになっています。観光客が激減しちゃって、色々なご商売にも影響が出てしまって本当に大変。その為に、幸か不幸か、静かな清水寺を堪能する事が出来ました。なぜか、色々な処で遭遇するフランス人観光客の団体さん。清水の舞台に何を思うのかしら…。

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友達のSさんは、英語と仏語が堪能なので、フランス人の団体さんにさり気なく混じって、観光ガイドを聞いていたのが可笑しかった!「あのお地蔵さんは、なぜ赤いよだれかけみたいな、エプロンみたいのをしてるんだ!?」とか、ガイドさんにヘンテコな質問を浴びせている模様。

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寄棟造、桧皮葺屋根の優美な本堂。高さ18メートルの清水の舞台の上で、天の神に向かって舞楽を奉納するという事なのね。やはり目の当たりにすると神々しくてすごい!

「清水の舞台から飛び降りる」って言う諺は、「思い切って行動する事」の意味ですよね。思い切って値段の高いものを買う、ってことを「清水買い」って言うのを聞いたことがあるのだけど、とっても変。そんな言葉レディは言っちゃいけません!

 昨年の紅葉シーズンは、清水の舞台に人があふれ返り、舞台が崩れやしないかと心配したくらいなのに、ここまで人が少ないとちょっぴりさみしい感じもします。でも、しっとりとした風情が感じとれて、かえって素敵な時間だった。

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急な坂道の三年坂を下り、二年坂の甘党「かさぎ屋」で、甘味を頂きました。三年坂から円山公園に続く道は、竹久夢二がよく歩いた散策道。

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ここのところ、甘味のお店ばっかりですね。ここは「おはぎ」が名物なのだけど、今日は夏メニューにしました。これは確か「しるこセーキ」だったかな? お汁粉がシャーベットみたいにシャリシャリっとなっていてとても美味しかった。古い家屋に薄明かりの店内。夢二も同じ椅子に腰掛けて、おはぎを食べていたのでしょう。「あ~ここはやっぱり京都やな~~」。

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半年ぶりに来たSさんも、清水寺とかさぎ屋をとても楽しんでくれた様子でした。

甘党「かさぎ屋」

京都市東山区高台寺桝屋町349

075-561-9562

 

初夏一番!中村軒のかき氷

とうとうかき氷の季節がやってきました!かき氷ごときで~なんて思われるかも知れませんが、確かに何年か前までは私もそうでした。けれども、中村軒のかき氷を知ってからは、毎年この季節の来るのが待ち遠しくて。

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桂川から嵐山方面を望む景色です。阪急電鉄の陸橋が古めかしくて、嵐山を背景に電車が走る姿は、まるで昭和の雰囲気!

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北側の「桂離宮」と「中村軒」を合わせて楽しめば、もう完璧でしょう。たしか、お善哉の事も以前にブログで書いたことがありましたね。「冬善哉、夏かき氷」なんです!

こちらが今の季節のかき氷「いちご氷」

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フレッシュないちごをそのままシロップにして、練乳をかけて頂きます。このシロップがとろ~りとして、種の粒々まで入ってるものだから、かき氷自体が「ジャンボストロベリー」みたい!この氷を食べたら絶対に「とりこ」になること間違いなし。

こちらは、「宇治ミルク金時」。こちらも私のお気に入りです。まず、ここの売りである「餡」が正真正銘であることです。そして、「宇治抹茶のシロップ」も、ほんまもんであることです。そして白玉が作りたてで、練乳・氷と合わさって、絶品「宇治ミルク金時」になるのです!

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注意点としては、かなりの大きさで出てきますので、最後まで食べきると、猛暑の京都でさえ、ここは北極!?と思うほどかなりの震えが来ますので、上着持参で出かけるか、小さめのサイズを注文した方が良いです。ちなみに私は大きいかき氷を食べちゃいますが…。

もう少ししたら、いちご氷は終わっちゃいます。

次は「マンゴー氷」。こちらも楽しみなんですけど、短い期間しか頂けない氷なので、勝手に「幻のかき氷」なんて呼んで楽しんでいます。いったいこの夏は、何回中村軒に車を走らすことになるのかな!?

 

鹿ヶ谷・法然院と甘味処「喜み家」へ

先日、鹿ヶ谷の法然院に行きました。法然上人ゆかりの地に、江戸時代の初期創建された浄土宗のお寺です。東山三十六峰・善気山の庵。苔むした茅葺屋根の山門をくぐり、樹木に覆われた緑濃き境内に入ります。

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山門を入り、白い盛砂の間を進みます。水紋が描かれた白砂壇の間を歩くことで、水で心身を清め浄域に入ることを意味するのだそうです。森の空気は気持ちがよくて、それだけでも心身が洗われたような気持ちになりました。

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小さな境内に伽藍が配置され、伽藍と自然が溶け合うひなびた浄土の寺に、しばし時のたつのも忘れます。

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一年前に訪れた時も、水盤の際に挟まれた一枚の葉っぱから、水が流れ落ちていました。

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法然院を後にして鹿ヶ谷通りの、甘味処「み家」に行きました。ここは豆かんの美味しいお店です。豆かんとは、赤えんどうと寒天に黒蜜をかけて食べる甘味のことだそうですが、豆の量が多くて、ちょっと私は食べきれません。(以前食べた事がありますが、勿論すごくおいしいいですよ!)

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だから、今日はクリームあんみつや、クリーム白玉煮小豆を頂きました。

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初夏のお寺散策の後に、冷たい甘味…。あ~、なんて幸せなんでしょ。やはり、お寺と甘味はセットなのです。どこに行っても楽しくて美味しい京都。食べ過ぎに注意ですね!

 

三条、可愛いものと美味しいもの

三条「俄」に、出来上がった指輪を取りに行った帰り道で、可愛いものを見つけました。三条堺町の「ゐど寿屋」さんで

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小さくて可愛いがま口のお財布。色々な和布を使ったがま口がこんなにたくさん。4センチくらいの大きさで、まるで蛤みたい。正絹の綴裂、縞裂、染裂、名物裂、染小紋や絞りなど、質の高い生地で作られているので、こんなに小さいのに存在感抜群!

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実は私、和布の小物が結構好きで、バックの中にいくつか入っているのです。なんだか、怪しい感じにどんどん増えていく、お財布につけたストラップ類…。

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ブランド物とはかけ離れたセンスで、こんなストラップに和むなんてお恥ずかしいです。でも、バックの中から和小物をちょっと出したりすると、意外や意外、みんな「それ何っっ!?可愛い!!」って、すごく反応があるのです。

「俄」の青木一加さんが、「西田さん、松之助のチーズケーキとかパイが美味しいから寄ってみてくださいよ。」と教えてくれました。ジュエリーショップで「街の情報」まで交換し合えるのはなかなか楽しいです。京都に住む者は結構みんな人懐こいのですよ。美味しいもの、と聞いたら行かずにはいられません!

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ゐど寿屋さんからすぐ、姉小路高倉上ルの「松之助

松之助なんて名前のケーキショップって興味が湧きます。京都の本店以外に、東京の代官山店もあるのだそうです。へえ~~!

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オーナーの平野顕子さんが、アメリカ東海岸に留学中に出会った料理研究家、シャルロ・ジーンさんとの友情からまれたのが「松之助」さんなのだそうです。友情と情熱が作り上げたケーキ。お土産に、チョコレートクリームパイ・バナナクリームパイ・シトロンクリームパイ・ニューヨーククリームチーズケーキを買いました。和のお皿に盛りつけて、NY&KYOTOのハーモニー。

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こってりクリーミー!和菓子好きの私だけど、ペロリと平らげてしまいました。御馳走様でした。

 

六角御幸町・アヌークでvintage

京都の町中は、碁盤の目のような区画になっています。住所も「上ル」「下ル」「西入ル」「東入ル」というような言い方をします。「あがる、さがる、にしいる、ひがしいる」です。東西南北と、この四種類の動きをマスターすれば、地図が無くても頭の中で一発検索が可能です。ここで、「のぼる、くだる、にしはいる、ひがしはいる」と言ってしまうと、「あ、旅行で来てる人かな?」となりますね!

 今日は、中京区六角御幸町西入ル(ろっかくごこまち)にある、vintage「Anouk」に行きました。名前も住所もちょっと読みにくいですねぇ。

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「Anouk」(アヌーク)という名前は、「アヌーク・エーメ」から。「アヌーク・エーメのイメージで付けたんです。全然私は違うんですけどね」。御幸町のバネッサ・パラディみたいなオーナーのNORIさん。ちょっと小悪魔チックで可愛らしい人…なんか好き。三条界隈は、京都の老舗やお宿、京都らしいショップやカフェ、高感度なセレクトショップなどが上手く混在していて、新旧が仲良く共存している素敵なエリア。ひとつひとつのお店を覗いて歩いたら、一日楽しめそうなところです。

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鰻の寝床みたいに長細い店内の、一番奥深くにはプッチのクローゼットが。「自分が着たいな、と思ったものを集めたようなものなんです」。
NORIさんのセンスで選ばれたマーク・ジェイコブス、プッチ,Chloe、MARNI…の世界。vintageの魅力に引き込まれます。

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こんな秘密めいたクローゼットの中から服を選んで、フランスの女優のように着こなしてみたいわぁ~。ウェッジソールのサンダルや、夏素材のバック・帽子のセレクトも充実していて、すぐにフルコーディネートして歩きたくなるものばかり。この青い鳥のバックは、1950~70年代のテキサスのバッグデザイナー、エニッド・コリンズのもの。他にも色々揃っていて、どれも素敵!

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jiji(ジジ)と言う、antique時計をリメイクしたオリジナルアクセもとってもチャーミング。

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こちらは、三条通柳馬場東入ルの(やなぎのばんば、また難しいですね!)Anoukの姉妹店「gris-gris」。

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Anoukが、女優のクローゼットみたいなら、gris-grisは、女優の楽屋?みたいな感じかな?夏向きの大柄のついたスカートに目が釘付けに!どんどんイメージが膨らんで、次回のお買物の目星をいっぱいつけたのでした。

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「Anouk」
http://www.anouk-web.com/
京都中京区六角御幸町西入ル
075-211-9590

「gris-gris」
京都市中京区三条通柳馬場東入ル中之町9グランデアサイ2F
075-211-1041

 

直珈琲 余韻を楽しむ

鴨川おどりの時間まで少し時間があり、歌舞練場の近くでお茶でもしようと思いました。どこにしようかな? 三条木屋町には、私の好きな「小川珈琲」があります。今日はそこを通り過ぎ、気になっていた「直珈琲」に行くことにしました。

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「直珈琲」の事は、とある人から聞いていて、何かの折にと、リストに入れていたお店です。木屋町通りから西に入ったところ、花政、文久、ニーノ、ランポと、良い雰囲気のバーやトラットリアの並びに、いつの間にかすーーっと紛れ込んでいた「直珈琲」。これ以上のシンプルは無いけれど、これ以上の上質は無いような・・そんな室内。ただ花一輪が飾られていて、あと目に入るものと言えば、珈琲を入れるためだけの少しの道具だけです。品書きは、珈琲が数種類と冷たい飲み物(だったような)。私は酸味のある珈琲が好きなので、酸味と少しこくのある「グアテマラ」を頂きました。

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京都の珈琲店「イノダ」で下積みをしていたという渡辺直人さん。静かに静かに、丁寧にドリップしていきます。何か個性があるのだけど、それを強く感じる事もないし、押し付けがましいところもない。なんだか、心地が良いのです。心地が良い上に、珈琲がとても美味しい! 京都も美味しい珈琲のお店が沢山あり、それぞれに個性があるのですが、主張しすぎると居心地も味も悪くなってしまい、そのあたりが微妙だな~と思うのです。自分の好みに合ったお店を何やかやと言いながら探すのも楽しいですが、今日はなかなか見つからないそんなお店に巡り合えたような気がします。「昼間に一人で珈琲を飲みに来るような女性はいいですね。」そうですね、確かに。余韻を楽しめる人には、とっておきの珈琲店でしょう。空間、時間…何かと何かの間、残る風情や味わいを、ひとりで楽しむことが好きな方のためのお店。

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「一人でよくこんなお店をされましたねぇ、すごいですね!」と私が言うと、「いえいえ、誰にでも出来ますよ」と、本当に控えめなお答でした。誰にでもできるなんて、私は思いませんけど!「この前も、小川珈琲のバリスタチャンピオンの岡田さんが突然いらしてくれたんです。」目と鼻の先の小川珈琲に日本バリスタ1位の岡田氏がいます。渡辺さんは、岡田氏の来店の話をとてもうれしそうに話してくれました。京都は職人技を磨くのに適した土壌なのか、優れた職人が多く、何につけても質が高いな、と思う事がしばしば。

「そう言えば、岡田氏は金曜日に小川珈琲に来店してますね」「あ、そうでしたね!鴨川おどりの帰りに寄ってみますよ!」ん~、何で居心地良いかって、渡辺さんがいい感じ。

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鴨川おどりの帰りに、知人と一緒に「小川珈琲」に立ち寄ると、まさしく、ジャパンバリスタチャンピオン(全世界では10位)の岡田氏が、カウンターの中で忙しく立ち回っていました。こちらではカプチーノを頂き、先ほどの「直珈琲」の話をすると「直珈琲行かれたんですか!私も3日前行きましたよ。あそこはいい店です!」同じ職人魂を持つ者同士ゆえか、お互いを認め合い尊重する姿に、何だか羨ましさを感じたのでした。

「直珈琲」11時半~22電話は非公開

京都市中京区河原町三条上ル二筋目東入ル恵比寿町534-40

 

5月5日、雨のちウクレレ

今日は大阪梅田のハービスプラザENTで、8月1日に東京で開催される「ウクレレピクニック2009」のプレイベントがあり、友達の息子さんで、ウクレレ奏者である平井大くん の演奏を聴きに行きました。東京で学生時代に一緒に遊んだ友達の子供が、もうこんなに成長したなんて早いものだな~と思うけれど、大くんはうちの息子と同じ年齢(18歳)で、子供同士も一緒に遊んだ仲。あらら…そういや私も大きな子供がいたんだわぁ。

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5月5日、今日はあいにくの雨で、屋外で演奏予定でしたが、急きょ屋内に変更。ハービスやリッツカールトン、梅田駅地下街の人が行き交う場所だったので、ウクレレの曲が流れ始めると、そのメロディーに魅せられてどんどん人が集まります。大くんはじめ、日本の有名ウクレレプレーヤーの演奏が続きます。KONISHIKIさんもプレイ!この季節にウクレレはいい!

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大くんは、日本で一番若いプロのウクレレ奏者なのです。ウクレレと言えばハワイアン、ローカル、と言うイメージがあるけれど、大くんのウクレレスタイルは違う。エネルギッシュで、メロディアス。大くん一家は音楽一家でもあり、いつも夏は逗子や葉山の別荘で過ごし、冬はスキーばかりしていたような。おうちに遊びに行った時、お父さんがピアノを弾いてくれて素敵だったな~とか、オアフ旅行の時に、ホノルルのビーチで待ち合わせた時も、小学生の大くんとお父さんがスケボーで颯爽と現れた事などを思い出しました。生まれ持ってのセンスの良さと、恵まれた環境と愛情が、こんな音楽を生み出すのかな…。

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正直、こんなに立派になった大くんと一緒に写真を撮るのは、ちょっと恥ずかしい!大くんは嫌がるかもしれないけど、赤ちゃんの時から知ってる大くんが、今、超カッコいいウクレレを演奏してる! とにかく私は嬉しいです。

 

京都の1日・王道で行く!

GWですね!京都に遊びに来る方も多いと思います。京都ファンの方なら、美食や穴場、
通好みの遊びをされるかも知れませんが、今日は京都で仏像巡りを堪能したい方のため
の、「1日王道コース」をご紹介します!私は年間に、これらのお寺に何度も足を運ぶ
うちに、いろんな発見や気付きがあり、奥の深さを感じるようになってきました。
まず午前中は、JRで宇治の世界遺産「平等院」へ!
京都府宇治市宇治蓮華116   0774-21-2861
Img_0528 美しい鳳凰堂の中で、仏師定朝(じょうちょう)作の本尊阿弥陀如来座像、雲中供養菩
薩像、壁扉画を見ます。お寺の方の案内もとても丁寧で嬉しいです。そして、平等院に
はとてもモダンでカッコいい「鳳翔館」という美術館があります。
Img_0533 梵鐘・鳳凰2対・雲中供養菩薩像がモダンアートのように展示されていて、極楽浄土が
お洒落なイメージに変身~。雲中供養菩薩像は、手に手にいろいろな仏具や楽器をお持
ちで、その一人一人の表情を見ているだけでも幸せいっぱいな気持ちにさせてくれます。
宇治橋のたもとで、「通園」の甘味や、「しゅばく」で十割蕎麦などを食べ、京阪電車
で七条の「三十三間堂」に向かいます。京阪七条の駅から10分弱の国宝
「三十三間堂」です!
京都府京都市東山区三十三間堂廻町657  075-525-0033
Img_1575 千体の「十一面千手千眼観世音」・巨像「中尊」・風神雷神・二十八部衆像が、長いお堂
の中にズラリと並ぶ迫真の姿に、心臓もバクバク!すごい、すごすぎる!!平等院で、雲
中供養菩薩に癒されたあと、観音様がひな壇式に千体並ぶ姿にはヨロメイテしまうかも!?
余談ですが、三十三間堂の東側に「養源院」というお寺があります。
Img_1121 ここには、俵屋宗達による、象や獅子、麒麟等の杉戸絵や襖絵があります。大胆でモダンな
雰囲気すら感じる宗達の絵が間近に見られるお寺です。
Img_1134 最後のひとつは、京都駅近くの、世界遺産「東寺」です。三十三間堂からだとタクシーで
15分くらいでしょうか。
京都府京都市南区九条1番地  075-662-0173
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拝観時間が5時半までなので、ちょっとゆとりがありますね。こちらも、またまたすごい
仏像様が大勢おられます!796年(延暦15年)創建とされる東寺。金堂・講堂・五重
塔。平安京の力を示すかのような壮大なスケールの寺院。
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「京都の一日・王道を行く!」のしめくくりは、金堂内の「薬師三尊・十二神将」。そして
なんと言っても、講堂内の((立体曼陀羅))でしょう!!すごいオーラに圧倒され…
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密度の濃い1日になることをお約束します!
 

「岩華窯」で京焼・清水焼を見る

今日は東山五条にある「岩華窯(がんかがま)」を訪問しました。五条通りから一本南側、渋谷(しぶたに)通り界隈は、五条坂の陶器の窯元や工房が沢山あるところです。清水寺に向かう流れからちょっと一筋入ると、見慣れぬ景色が広がり新たな気分になりました。

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岩華窯さんは、京都の陶芸の流れを主体とした乾山・仁清の秘宝を研究、特に祥瑞(しょんずい)写しが特技で、優れた伝統技術によって高品質の陶器類、道具類を製作されています。工房に併設されたショールームは、私好みの陶器がいっぱい!

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京都の有名な料理店でも、岩華窯のものが多く使われています。

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磁器の器は繊細だから、普段使いというよりは特別のものと言うイメージがありますが、土ものの器には出せないような鮮やかな色や柄、軽く薄手な肌にお料理のイメージが膨らみます。

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磁器に滲んだ鉄呉須が温かみを感じます。

五代目、高木岩華氏。

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この日は、奥の工房で陶芸教室があり、多くの生徒さんの指導をされていました。皆さんすごく真剣に制作に取り組んでいて、何だか私もやってみたくなりました!

高木氏は、とっても気さくで…その笑顔と、なぜか「京都中央卸売市場」のエプロン?をしていたのが印象的でした。

そして今日、岩華窯で購入した「鳥獣戯画小鉢」

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高山寺のユーモラスな鳥獣戯画を描いた器は、京都では定番となっていますが、なかなかピンとくるものは無いのです。筆の腰を使った描線豊かな鳥獣戯画の小鉢。これもすぐに食卓に登場です。

「岩華窯」

京都市東山区馬町大和大路東入る東下新シ町346

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花の寺、岩船寺へ

前回の、「当尾の里、大人の遠足!」の続きです。 当尾の里、石仏を巡りたどりついたのは、歴史の古いお花のお寺「岩船寺」。ここは、「関西花の霊場第十五番札所」「仏塔古寺十八霊場第四番札所」です。山道をはぁはぁ言いながら歩いてきた私たちは、岩船寺の入口の階段を上り、小さな門をくぐりました。小さな境内には日差しが降り注ぎ、紫陽花のまだ柔らかな葉を照らしていました。三重塔は山桜や新緑に囲まれてとても綺麗でした。

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岩船寺の縁起は、天平元年、729年にさかのぼります。お堂の中には本尊阿弥陀如来座像や四天王寺立像、普賢菩薩など、重要文化財など多数の寺宝があり、山の中の小さなお寺なのにとても見応えのあるものでした。それらの文化財はもちろんのこと、此処で心に残ったのは、お寺に咲く花々でした。

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石室不動明王立像の脇には、オレンジ色のみつまたと、ピンク色のみつばつつじが咲いていました。それはそれは綺麗な色でした。

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お花に彩られた十三石塔。お花があると、優しい気持ちになれるし、心もほわっと温かくなります。

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小さな池泉からお堂を望む景色も、のびのびとした気持ちになります。お堂に入り朱印をお願いすると、住職さんがいろいろとお話ししてくださいました。正座してそんなお話を「フムフム」と聞き入る時間も、普段にはないだけに嬉しいものです。

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お花の綺麗なお寺って魅力的ですよね。また、紫陽花の季節にゆっくりと訪れてみたいです。本当に楽しい一日でした。

岩船寺

京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43番 

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当尾の里、大人の遠足!

浄瑠璃寺で、浄土の庭園・九体阿弥陀如来像・吉祥天女像などを見たあと、当尾(とうの)の里に点在する石仏を拝みながら1.5キロ先の「岩船寺」に向かいます。今日は大人の遠足!野山を歩くと、忘れていた子供のころの気持ちがよみがえってきました。
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この付近は花崗岩の岩石に恵まれ、鎌倉時代から数々の「磨崖仏(まがいぶつ)(みがきぶつ)」が山肌に刻まれました。磨崖仏は、自然の岩肌に刻まれるため、 石仏のように移動する事が出来ません。いにしえの名工達が、ここに仏を刻んでから今日まで、一体どれだけの人々がこの磨崖仏に礼拝,合掌したことでしょうか。
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藪の中三仏は、弘長2年(1262年)の銘があり、当尾の磨崖仏の中で最古のものだそうです。
途中、こんなお店が…「吊り店」と言うらしいです。無人の吊り店もたくさんありました。ここで、私は100円のとうがらしを買いました。
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阿弥陀三尊、わらい仏。優しい微笑みになごみます。しかし、こんなところで700年余り微笑んでいるなんて…私の人生なんて、比べ物にならないくらいちっぽけなものに思えます。
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不動明王立像は、力強い姿だけどちょっと可愛らしい表情に心惹かれました。お願い事を一つだけ叶えてくださる不動さんなのだそう。「全ての事がうまくいきますよ~に」なんてお願いしましたが、コレは反則でしょうか!?
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一番急な坂道を、よいしょよいしょ!
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石仏を探しながら、野に山に遊ぶ大人の遠足! 日常の煩悩から解き放たれ、満ち足りた心になれる時、こんな時間が私にとっては一番の贅沢かも知れません。

 

あしび咲く「浄瑠璃寺」へ

先日、京都と奈良の堺、京都府木津川・当尾(とおの)の里にある「小田原山・浄瑠璃寺」に行ってまいりました。奈良からバスでほんの20分程走ると、なだらかな山々と、ほのぼのとした野の風景に出会います。

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浄瑠璃寺の御本尊は、「阿弥陀如来」と「薬師如来」。寺名「浄瑠璃寺」の由来は、薬師如来の居られる「東方浄瑠璃世界」なのだそうです。「浄瑠璃世界」とは、伝統芸能の浄瑠璃ではなく、澄み切った静寂と清浄の理想の世界を指します。

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池を挟んで、東側に「薬師如来」を祀る「三重塔」(国宝)がありました。

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対岸西側には、阿弥陀如来九体を安置する「九体阿弥陀堂」(国宝)があります。「阿弥陀如来」の居られる世界は「西方極楽浄土」。人間には、人間の努力やこころがけなど、いろいろな条件で九つの段階があるとされ、下品下生から上品上生までの九段階の人間を等しく救う神として、九体阿弥陀如来(国宝)が並べられていました。お堂の中で、九体の阿弥陀如来に間近に出会え、優しいお顔に心安らぎます。桜、さんしゅう、あしびの咲く、里の寺。別名「九体寺」とも言われています。

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仏教が衰退し通用しなくなり、仏教が正しく行われなくなるいう「末法思想」の不安から、平安時代後半に、極楽浄土を表したお寺が平安京とその周辺に、百余りも作られたそうです。現在、阿弥陀堂・仏像ともに現存しているお寺は、平等院など全部で4つしかないそうです。その中で、九体阿弥陀堂は30棟あり、「浄瑠璃寺」は現存する唯一の「九体阿弥陀堂」。

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そして、浄瑠璃寺やその周辺には、沢山の猫が!誰にも邪魔されず、のんびりと過ごす猫たち。まるで極楽浄土にいるかのように、どの猫の表情も穏やか。とても優しい気持ちになれるお寺でした!

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真言律宗 小田原山 「浄瑠璃寺」

京都府木津市加茂町西小札場40

 

木屋町 蘭で、大物をいただく!

四条木屋町を北に少し上がった東側、ひときわ大きな赤い提灯が下がっています。ここを歩いたことがある人なら、なんとなく記憶にある大きな赤提灯、ここが寿司割烹「蘭」です。「蘭」は、本当に特別な日(例えば家族のお祝い事や記念の日)に来るお店です。創業は確か、昭和23か24年と伺った記憶があります。義理の父が、創業当時から通い詰めているお店ということで、時々連れて行ってもらう時などはそれは嬉しくてたまりません!まだまだ、私などが常連になるにはヒヨっ子なのです。けれどもご主人や女将さんはとても親しみやすい方で、お店に気取りは全く無く居心地が良いのです。

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昨年は、「こんばんは」と入口扉をガラリと開けたら、カウンターでお食事中の「大物女性占い師」の方と遭遇したり。提灯も大物なら、来る人も大物、更にお寿司も大物。その大物ぶりを紹介します。一人二人ならカウンターですが、人数が多いと2階のお座敷になります。お料理も人数分が「どーーん!!」と盛られてきて、一皿一皿に目が輝きます!

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必ず注文するのが、おろし大根でいただく「トロの薄造り」と「車海老のおどり」。トロはまさに「とろ~~」っとしていて、おどりはピンピン動くので可哀そうなくらいです。

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そして春いちばんの、朝掘りの筍の「若竹煮」。山椒の葉が山盛りそえられていて、筍と山椒の香りでいっぱいです。

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お造りの鯛を使った、「鯛のあら炊」は、京都の薄味の認識を覆すような「こってり甘辛系」。みんなコレが大好きで、あっという間に食べつくしてしまいました。これも人数が多くなると、更に盛りが大きくなり、迫力のあら炊となります。

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お寿司は、いくつかのお重に入れて持ってきてくれます。すでにこの辺りでお腹がけっこう一杯になってきてしまっています・・・。蒸しあげたアナゴをさっと炙って、甘辛のタレを塗ったお寿司。絶品です。鰻の白焼き位の大きさであろうかと思われる焼きアナゴが、ほんの少しのシャリを「つかんでいる」ようなアナゴの握り。アナゴはシャリに載っているのではなくアナゴがシャリを「つかんでいる」のです。

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蘭で有名なのが「漬け物寿司」です。京都で「漬けもん寿司」はたくさんありますが、元祖は「蘭」です。一通りのお料理をいただいてお腹も一杯なのに、さっぱりとした「漬けもん寿司」もつまみたくなります。蘭のお鮨は、ネタは大きく、シャリはその分とっても小さいです。だからどんどんつまめるのです。とにかくすべて豪快って感じです。活きのいい魚介を、ガッツリと頂きます。満腹で、お座敷でクタ~~っとしていても、コレが最後に出てくると思わず「待ってました!」とみんなで声をそろえてしまう、蘭名物の大きな「ぼた餅」。

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 私は「別腹」というものが本当にあるのだということを、この「ぼた餅」で知りました。出来たての美味しい美味しいぼた餅を目の前に、食べずになんていられません。ぼた餅とは別に、フルーツを使った水菓子もレベルが高く、こちらも絶品。お土産の「昆布のつくだに」も絶品です。御馳走様でした!

木屋町 蘭

京都市木屋町四条上ル

075-221-0647 第2・4・5日曜休み

 

甘泉堂の五しき最中

京都は和菓子がとっても美味しいです。だから「和菓子の美味しいものを教えてください」と言われても、沢山ありすぎて難しいのです。ところが最近「これは!!」と思う最中に出会いました。
 祇園、四条花見小路から一本東側の、細い細い路地を北に入ったところに、創業120年の「甘泉堂」さんがあります。祇園でご飯を食べプラプラと歩いて、和菓子のお土産が買えます。夜の9時、10時頃に和菓子のお店が開いているのは、場所柄なんでしょうか。嬉しいことです。
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甘泉堂は、店売り(百貨店などには出していない)のみと言うのも特別な感じがして良いですねぇ。こちらが私のお勧め、「五しき最中」。柚あん(緑)、味噌あん(薄墨)、斗六つぶしあん(桃)、大納言つぶあん(白)、小豆こしあん(茶)色がとても綺麗で、見るだけでも楽しいし、5種類のあんがそれぞれ特徴があり、あっさりと程よい甘みでついつい2個、3個と食べてしまいました!パッケージもとても上品で、お土産などにもとても喜ばれるだろうな~と思いました。
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こちらは、「とりどり最中」。季節の絵柄の最中のなかに、4種類のあんが入っています。こちらもとっても美味しそう!次回はこちらを食べてみましょう。
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そして、もうひとつ絶品「栗蒸し羊羹」もいただきました。竹の皮に包まれた栗むし羊羹は、口どけが柔らかく、竹の皮の香りがほんのりとしました。本当は竹の皮ごと切るらしいのですが…。こちらは桜の季節までの商品なので、今度の秋まで待ちましょう。

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甘泉堂

京都市東山区祇園東富永町
075-561-2133
10時~22時 日曜休

 

金閣、鹿苑寺で未知との遭遇

先日ベルギーのフラワーアーティスト、ダニエル・オスト氏の展覧会を観に、京都衣笠にある金閣寺(鹿苑寺)に行ってまいりました。過去にも仁和寺、東寺と、世界遺産の寺において展覧会を開催していて、今回も世界遺産である金閣寺を会場とした彼のパワーはすごい!私も今回で、ダニエル・オスト展は3回目となり、今回はどんな衝撃!?を与えてもらえるのかウキウキしながら出かけました。
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会場は、金閣の東側にある「方丈」。入口付近に、ダニエル・オスト氏にしては解りやすい生け込みがされていたのですが…この先がすごい!
 今まで自分の中にあった、「寺」と言うものの観念と、「花」と言うものの観念を超えています。花、というより、造形のアート。

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私の頭の中には、「2001年宇宙の旅」のテーマソングが流れ始めてきます。あくまでも私が感じたことなのですが、「お花は癒し」だと思っていたのですが、これは癒しではなく「衝撃」です!!

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極楽浄土をこの世に表した金閣寺とその庭園を前に、方丈仏間に浮かぶ造形美。
哲学的なものさえ感じられました。白砂に降りたった花を積んだ円盤!?宇宙の彼方から、京都に降りたった神の化身かもしれない…
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映画でも、絵画でも、何か衝撃を受け心に残ることがあれば、それは芸術の力だと思います。芸術は衝撃!そして爆発!またしてもオスト氏の衝撃を受けた展覧会でした。次回の展覧会は、一体どこになるのでしょう!

 

夜桜の祇園へ

こんにちわ。京都も桜が咲いています!桜の咲くほんの少しの間、ライトアップで夜桜を楽しみます。桜を見ると、あらためて「日本はいいなぁ~。四季があって良かったな~」と思います。祇園の八坂神社です。四条通を東に向かって歩くと、どんどん朱色の西楼門が近づいてきます。花街・祇園に来ると、何かうきうきとした気分になります。なにかが起こりそうな予感!?

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舞殿の前の、奉納提灯。商売繁盛や開運を祈願するための提灯の灯りに心が安らぎます。お茶屋や、芸妓・舞妓の名前や、料理屋の名前などが並びます。

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祇園白川、巽橋(たつみばし)からの眺めです。このときばかりは、色々なところから夜桜見物に人々も集まってきます。お呼びのかかった芸妓や舞妓が、あちらこちらに歩いていきます。ほろ酔い加減の人たちや、どこからか流れてきた仲間同士も集っています。桜はみんなの気持ちを幸せにしてくれるようですね。

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今晩は、祇園町南側の鮨割烹の「なか一」に行きました。祇園の中でも、特に名店がひしめきあうところです。昨年一度お伺いした時に、また来たいな!!と思わせてくれた数少ないお店です。常連さんには、一人でいらっしゃる方も見えました。本当の京都らしさを感じる事の出来る、上質のお店です。

 ところで、京都は敷居が高いと思われがちですが、本当に敷居が高いというのは、別のところにあります。実際のところ、私達が行く場所にそのようなものを感じる必要はないんですよね。京都の街は好きだけど、京都の人は分かりにくい、と敬遠をされがちです。関東と関西の立場から考えると、この違和感は単に「文化の違い」だと思います。お互いが、感謝や敬意の気持ちを忘れずに、そして素直な気持ちでいれば人はみんな繋がりあえるし共感できるのです。だから、京都はリラックスしていただければ、お食事も更に美味しさが増すでしょうし、どんどん素敵な所を開拓できると思いますよ!

なか一のご主人は、本当に楽しい方です。真面目で丁寧なお料理とギャップを感じてしまう「お茶目」なご主人で、楽しい話に一杯笑わせていただきました。カウンターの中で、そんな父親の姿を見つつ仕事をする息子さんの、優しい表情が微笑ましかったです。女将さんも、ご主人に負けず劣らずチャーミングで、頼もしくもあり大らかさも感じられる方で、なかなかのオシドリぶりを見せてくださいました。写真撮影の時も「これをかぶらな、あかんがな!」と、ご主人の白い帽子を無理やりかぶらされ、冷汗もので写真を撮ったものの、暗くてうまく写っていなかったでホッとしました。まさか「なか一」で、帽子をかぶらされるとは思っていませんでしたーー!こちらは、帽子なしの写真です。

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春の味覚とお鮨を堪能できた、嬉しい春の夜でした。御馳走様でした!

なか一

京都市東山区祇園町南側570-196

075(531)2778 日曜休

 

心に留まる写真との出合い

先日、久しぶりに東京に行きました。京都に移り住んで18年も経つので、東京のことは右も左もわからない状態です。それにすごい忘却…年月の長さを感じました!品川のホテルで「目黒には歩いて何分ぐらいですか?」なんて聞いてしまい、ホテルの人にキョトンとされてしまったり。

その日は、目黒のギャラリーコスモスにて、三浦哲也氏のPHOTO EXHIBITION「北に降り立つもの」がありました。三浦氏とは、先月バリ島での撮影でご一緒させていただき、とても楽しいひとときを過ごさせていただいたばかり。目黒の駅からギャラリーまでは、可愛らしい「権之助坂」という名前の坂道を下っていきます。「ごんのすけざか」…なんていい名前!

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見慣れてしまった「知床の景色」から、不意に「見えるもの」の側に「風景」が降臨する瞬間を求めて、雪に覆われ、白さによって削ぎ落とされた大地の上に四駆を走らせる。知床を中心とする、雪の覆われた北のシリーズと、キラウエア火山の南のシリーズを対比させた興味深い構成。

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三浦氏は、国内だけではなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパ等の高級誌、書籍などの依頼を受け、世界各国を飛び回るフォトグラファーです。ポートレート、建築、インテリア、風景、旅、ファッションetc…。ページをめくる指が一瞬止まり、心が留まる一枚の写真。そんな一枚の写真との出合いは誰にでもありますよね。彼の写真は、まさしくそんな写真。自分が素敵だと思う世界を、360度の世界の中でたった一枚を切り取るとしたら、フォトグラファーが切り取る世界は確実に私とは違う…センスの違いとはここなのですね!

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とってもお洒落でスレンダーな紳士、三浦哲也氏。http://homepage3.nifty.com/tetsuyamiura/写真を撮るのは得意だけど、撮られるのはちょっと苦手な様子で、何枚も撮らせていただきました。この日は、ポールスミスの細身のジャケットに、マッキントッシュのスプリングコートをさり気無く着こなして、写真だけでなく、モードもセンス抜群でした!

 

渉成園

先日、東本願寺の別邸「渉成園」を歩きました。京都駅から徒歩で10分ほどに、こんな庭園が京都の町中にあるとは、ちょっとビックリです!周囲に枳殻(からたち)を生垣として植えた事から「枳穀邸」(きこくいてい)とも呼ばれているこの地は、平安時代前期の左大臣、源融(みなもとのとおる)が営んだ、「六条河原院」と伝えられ、光源氏の邸宅「六条院」のモデルとなった場所とされていることから、一度訪ねてみたかったのです。

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京都には素晴らしい庭園がたくさんあります。多くの名庭園家の心を感じながら、名庭を巡るのもひとつの楽しみです。武家出身の江戸初期の文人、石川丈山作庭の庭園が広がります。渉成園は、東本願寺歴代上人の隠居所であり、詩歌や茶の湯、能狂言などを親しむ場として、趣の深い建築物が点在しています。個性的な「傍花閣」。

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左右の側面に山廊と呼ばれる階段の入口があります。建物の周りは桜並木があり、かつてはこの階上で桜を眺めたのでしょうね。桜も咲いていました!

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広大な「印月地」。ガーガーッと、すごい鳥の声が聞こえてきました。町中の大きな池には色々な鳥が集まってきます。バサバサバサッと、おおきな青鷺が飛んできました。

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この池には、ちょっと他の池泉回遊式庭園では見ないような大きな島がありました。大きく、高さもあります。この島は、実は豊臣秀吉が築いた「御土居」の跡を利用したものだったのです。

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ところで、渉成園は、どうやら六条河原院の跡ではなかったようです。光源氏の邸宅のモデルはもう少し東北にあるのだそうです。残念。

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反橋や回廊など、素敵な散歩道でのんびり過ごしていたら…、「閉園時間です!」とせかされちゃいました。

 

京都のステーキハウス

祇園新橋のステーキハウス「新吾」さんにお伺いしました。関西では、肉!と言えば牛肉、と言うくらいみんな牛肉好きです。祇園界隈にはステーキハウスが何軒もあります。「ゆたか」「二教」・・・祇園に集まる旦那衆は、昔っから結構ステーキがお好きなよう。

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京都のステーキハウスのメニューは、結構シンプルです。前菜も大体こんな感じです。奇をてらった演出はありません。海老なら「海老!」、牡蠣なら「牡蠣!」、たたきなら「たたきっ!」みたいな単純明解な前菜なんです。他店もだいたいこんな感じです。ただ、すごく美味しいのです!!素材が良いからです。

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スープも、とにかくオーソドックスです。オニオングラタンスープとか、コーンスープとか、季節のポタージュとか。何十年も前から同じ!?と言う感じもします。

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そして、ステーキです。最上規格A5以上の「京都肉・近江肉」。その中でも、黒牛、黒牛の中でも雌牛、雌牛の中でも出産していない雌牛のみ、と吟味された牛!見ての通り、やはりシンプルでしょ? トロリとした感じで美味! 女性でも250グラムなんか軽くいけちゃいますよ。特製ドレッシングのかかったサラダが器にぎっしり。

一見、地味目な感じの構成なんですが、なぜか京都ではコレがしっくりします。祇園に集まる旦那衆は気に入ったら、何十年も同じ店に通いますから簡単に今風の料理には変えられません。ものすごく舌の肥えた方々を唸らせるためには、新しいものや奇抜な演出は必要ないのです。最上級の素材、料理人の腕、店の誇りが大事・・・という感じでしょうか!?

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お土産のヒレカツサンドを頂きました。箱にみっちり!と言う感じです!カツサンドって言うより、ステーキサンドという感じです。こんなステーキをサンドイッチにするなんて贅沢すぎます。しかし、美味…。お土産で頂くには嬉しいものですが、一折6000円ですのでご注意を。

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「京都のステーキを頂いた!」という満足感です。とても良い笑顔、ありがとうございました。

「新吾」

京都市東山区

花見小路新橋西入一筋目上ル

TEL:075-561-7106  075-551-2253

日曜休

 

南禅寺 うつわや「あ花音」

今日は南禅寺のうつわや「あ花音」さんにお伺いしました。この界隈は、南禅寺をはじめ、平安神宮、無鄰庵、知恩院、水路閣やインクラインなど見どころ満載のエリアです。私も大好きなところで、度々訪れる場所なんですよ。

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この写真は南禅寺の三門の上です。歌舞伎「楼門五三桐」の舞台となった「三門」。石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と言う気持ちがよくわかる素晴らしい景色!京都を訪れた知人などは必ず私に連れて行かれる場所なんです。この楼上でしばし座って、景色を眺め話をするのですが、誰もが「心が洗われるよう!」と感想を述べてくれる場所です。

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うつわや「あ花音」さんは、祇園新門前にある「梶 古美術」の姉妹店。「梶 古美術」は上質の古美術を扱っている、京都でも指折りの古美術商です。以前お伺いしたときには、数々のすばらしい屏風絵を見せていただき、溜息を洩らしたものでした。こちら「あ花音」さんは、若手作家さんの作品をオーナーの梶裕子さんがセレクトしたり、色々なテーマを持ってイベントを行っています。

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「日本料理アカデミー」などで、来日したフランス人シェフたちが毎年使うお皿も、「あ花音」の器が多く使われるとのことです。あの、ピエール・ガニエール氏も「あ花音」の器に素晴らしいお料理を盛り付けたのです。

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私が目をひかれたのは、この茶箱とお道具の取り合わせです!茶箱、茶碗、棗、振りだし、茶杓など、若手作家の作品を大胆に組んでいます。ひとつひとつ、自分の感覚で選び、組み合わせる楽しみ。

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こんな可愛らしい雛人形もありました。人気の作品なので、今年のひな祭りにはちょっと間に合いませんが、注文による制作はしているそうです。

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これは、今日私が購入した染付の小皿。器選びって、すごく楽しいですよね!洋食器にはない取り合わせを考えながら、自分のセンスを発揮できる嬉しい時間。和菓子でも、お造りでも、お漬物でも…なんでもいけそうな角の染付小皿。すぐに食卓に登場です!

 

一足お先に、春の肌づくり 

まだ2月なのに、もう春一番が吹きましたね。3/6発売予定の、RMKパウダーファンデーションとコンシーラーを一足お先に、お試しさせていただきました。
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「RMKパウダーファンデーションEX」
パウダーファンデーションは、やはりリキッドのものと比べると粉っぽさが感じられ、艶感に欠けるので単独で使うことはあまりありませんでした。しかしこの「パウダーファンデーションEX」はすごい!!写真で見ていただくとわかるように、コンパクトの中に2種類のパウダーがプレスされています。透明感を引き出すパウダー層&光沢感を与えるパール層を重ねる事により、リキッドファンデーションのようなナチュラルな艶感を出すことができるのです!パウダーなのにまるでリキッドのような質感…それは成分の約50%がリキッド成分で出来ているためなのだそうです。肌に吸いつくようにフィットするのに、べたつかずサラサラの仕上がりに。パウダリーファンデーションの手軽さはそのままに、けれども粉っぽさは全くなく、滑らか~~に延びてクリーミィで上質な肌に整えてくれました。

 RMKのお得意とする「パール」。RMKならではのパール効果は、他にはまねの出来ない効果でもあります。上品で澄んだ輝きのパール&ソフトフォーカス効果のパールの2種のパールブレンドで、肌の内側から溢れるような艶と透明感を作り出してくれました。専用スポンジと、パール用ブラシを使い分けると、素人なのにプロっぽい仕上がりに!!RMKさん、どうもありがとうございます~。
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「スーパーベーシックリキッドコンシーラー」

カチッカチッとダイヤルを回すとしっかりめのリキッドがジワッジワッと出てきます。筆ペンタイプなので、目の下のクマ、広範囲のくすみでも、小さなシミやほくろでも自由自在にのせることができ、なんだか楽しくなっちゃいます。指先でたたくようにフィットさせると、ナチュラルな透明感なのにしっかりカバーしてくれました。メイクの上からでも手軽にリタッチが出来、一日中冴えた表情を保つことができます。これは重宝しそうです!
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「スーパーベーシックコンシーラーパクト」

パウダリーファンデーションEXが、ここまでプロっぽく仕上げてくれるのだから、この際完璧な肌作りをしてみたくなりました!!ファッション誌の表紙のモデ ルの肌は、スルスルでシミ一つない陶器のような肌ですよね。あんな肌に憧れて、一般の人は涙ぐましい努力をしていると聞いたことがあります。デジタル処理 されたお肌であれば、陶器のようなお肌は可能ですが、それと同じになろうと言うのは、やはり無理です~。基本的には、お肌のお手入れや様々な美容法を実践することが一番なのですが、この「スーパーベーシックコンシーラーパクト」で最初の肌作りをすれば、デジタル処理により近づいたお肌を作れるかもしれません!!

これは、一つのコンパクトの中に2色のコンシーラーと、仕上げのパウダーをセット。クリーミィでフィット感抜群のコンシーラーは、濃淡2色をブレンドして、 自分の肌色を作ることができます。仕上げのパウダーを重ねることで、コンシーラーの持ちを良くして肌の透明感と立体感を引き立てられました!

RMKの製品をとても気に入ってる理由は、「素人なのにプロがメイクしたようなニュアンスが必ず出る!!」というところでしょうか。新作のファンデ・コンシーラーも期待通りのものでした。RMKさん、ホント感謝です。

 

伏見の酒、月桂冠大倉酒造を訪ねて

京都伏見・月桂冠大倉記念館の酒工房にお邪魔しました。大倉記念館は、我が家からすぐのところにあり、数週間ほど前にお買物の途中にフラリと見学に入りました。念入りに見学する姿を見たのか、月桂冠の方が「もしよろしければ、酒工房のご案内をしますのでいらっしゃいませんか?」と誘ってくださったのです。お言葉に甘えて、ご案内していただくことになりました。

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「大蔵酒造記念館」

記念館の軒先に下がっている「杉玉」。これは、今では酒造家や酒屋の目印になっているものですが、古来においては新酒が出来ると、奈良の三輪明神にお供えをして、神社から「杉玉」をお守りとして授かってきたものを軒先に下げ、「新酒ができましたよ!」と人々に知らせたという事です。

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伏見はとても歴史の深い場所で、16世紀に豊臣秀吉により伏見城が築かれてから、水運で栄える城下町となり、京と大阪を結ぶ重要地点となります。そして参勤交代の大名や、商人たちの賑う港町・宿場町となっていきました。伏見は「伏水」とも書くように、良質の水に恵まれたところ。今でも日本でも有名な酒蔵が沢山集まっているところでもあります。

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大量にお酒を作る工場とは別に、伝統的な作り方を守るため・多くの人にその伝統を見てもらうための工房があります。ここは「内蔵酒造」と言い、酒造家の屋敷の中にある酒蔵のことを、「内蔵酒造」と言うのだそうです。江戸時代より続く大蔵酒造の敷地は広大で、その景観も昔ながらの趣を残す素晴らしいものです。
「京都市指定・有形民俗文化財」に指定された6120点もの酒造用具。

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その酒造用具を使った酒作りの工程を見学できます。こちらは、特別に見せて頂いた工房。完全滅菌にて見学です。

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こちらの用具は木の樽などではありませんが、今の用具で昔の作り方をしている工房です。杜氏さんが丁寧に説明してくださいました。

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約370年前、三代将軍家光時代に酒造業を始めた当時の最初の酒銘「玉泉」

老舗とは、百年続いて三代続いて、はじめてやっと「老舗」のお仲間入りなのだそうですが、こちらは370年16代続く酒造です。ゆっくりと記念館を見学すると、「老舗」と言うものの本当の姿が見えてきます。真面目で揺るぎのない理念を持ち続けることが、なににおいても大切なんだな~と、感じることができました。ありがとうございました。

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比叡山延暦寺にプチ旅行

「由美子ちゃん見て。ほら、まるでレマン湖よ!」と、世界を飛び回るライターMさんが言いました。「何々、レマン湖!?」「まあ、レマン湖はこんなに建物は無いけど、ちょっと似てるよ」。

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ここは滋賀県比叡山山頂からの、琵琶湖の眺めです。琵琶湖は日本で一番大きな湖。一番寒い時期なのに、今日に限って小春日和。鈴鹿山系まで見渡せる素晴らしいお天気でした。

今日は、京都から比叡山延暦寺までプチトリップです。こんな寒い時期に比叡山は遠慮したいところなのですが、Mさんはこうと決めたら絶対に行っちゃう人なのです。

「由美子ちゃん、これも修行と思って来なさいっっ!!」

尼さんになるわけじゃ無いのだから、修行なんてお断りしたい~と思いつつも、押しの強いMさんに負けて、やってきました延暦寺。

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さすがにこの季節は人もまばら…。しっかり冬支度でやってきましたが、ポカポカしていて、雪も解けていました。

1200年前、伝教大師最澄によって開山された延暦寺は、法然・栄西・親鸞・道元・日蓮などの祖師らがここで修行した、日本仏教の母山です。そして、ここは信長の焼き討ちや、秀吉や家康による再建と、時代の権力者たちが深くかかわってきたお寺。そう思うと歴史を感じずにはいられません。総本堂・根本中堂のなかには、1200年ずっと灯し続けられている「不滅の法灯」がありました。

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その灯りに照らされた「薬師如来」を前にしばらく座っていると、だんだん心が静まってくるような気がしました。薄暗くし~んと静まり返ったお堂は、とても神秘的でした。

行きは京都側から車で来ましたが、帰りは比叡山鉄道「坂本ケーブル」で下山です。総延長2025メートルは日本1だそうです。「ユングフラウ~~♪」いえいえ、「坂本ケーブル」です。

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プチトリップにしては、なにやら楽しいですね。終点駅で駅員さんに、「さ、さ、これを持って写真を撮ってくださいね!」と勧められました。ん~こういうのはとても苦手なのですが…、お勧めされると断れない性格。思いっきり笑顔で「福縁」号の切符を持つわたし。結構良い気分ですね。

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延暦寺の門前町は、緩やかな斜面にこのような石垣が積み上げられていました。

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静かでゆったりしていて、とても趣深い雰囲気です。この石垣は「穴太積み」(あのうづみ)と言って、大津市穴太を拠点にしていた石工集団「穴太衆」が手掛けたものだそうです。大阪城、姫路城、全国の城の多くがこの穴太衆によって造られたと言われているそう。すごい!!

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全国の日吉神社・日枝神社・山王神社の総本宮「日吉大社」。坂本エリアは、僧侶の隠居地「里坊」や、日吉大社・日吉東照宮など多数の見どころがあり、京都とはまた一味違った風情のある場所でした。とてもいい気を感じました。Mさんも堪能した様子で、是非またゆっくり訪れようと思います。

 

北野天満宮の梅の花

東京から仕事でやってきたライターのMさんと北野天満宮に行ってきました!北野天満宮は、学問の神として知られている、菅原道真公をお祀りする神社です。

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1月30日、まだ冬の寒さですが、梅は徐々に開花していました。冬至梅・照水梅・寒紅梅など、さまざまな種類の梅が咲いています。

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こんな冷たい空気の中、膨らむつぼみや開花した花を見ると、「一生懸命生きてるんだな~~!」って嬉しい気持ちになります。

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菅原道真公は、梅の花をこよなく愛したのだそうです。お花の好きな人に、悪人はいないって言いますよね。「こよなく愛す」なんて、すてきな響き。 

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神社の境内のいたるところに咲く梅は、見るだけで幸せいっぱいになります。梅園も公開されますので、是非いらしてくださいね。 そして、門前にある「粟餅所・澤屋」で、美味しい美味しい「粟餅」をいただました。

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おばあちゃんがクルクルとお餅を丸めてくれます。とっても柔らかで粟のツブツブが素朴です。餡が三つで、きな粉が二つ。Mさんも私も大の甘味好き!北野天満宮と粟餅はセットなんですよ。 

 

中村軒のお善哉

京都・桂川のそばにとっても美味しい御菓子司があります。桂離宮畔「中村軒」。明治16年創業の中村軒は、山陰街道往来客や近辺で農作業をしていた人達のために作り始めた、お饅頭屋さん。ホントにいろいろな種類の素朴な和菓子があります。お店は昔のままの建物で、奥には甘味処があります。夏はかき氷が特に有名で、冬はお善哉、おしるこ、あべかわもち、みたらしだんご、にゅうめん、お雑煮など、どれにしようか迷ってしまう品ばかりです。

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友達は東京から新幹線で京都に着くと、中村軒に直行するくらい中村軒ファンです。かくいう私も、なんだか突然「中村軒の善哉が食べたーーい!!」という気持ちに駆り立てられて、車を飛ばしてでも行ってしまうようなお店なのです。お善哉は、京都ではどこでも頂けるメニューなのですが、同じようでも全然違うのですね~。美味しいお善哉を頂くと、幸せと元気が満ち溢れてくるというか…。

先日、善哉への思いが募り行ってまいりました!冬限定の「粟餅善哉」。

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こんがりと焼いた粟餅がふたつ。自然な甘みのお善哉がお椀にたっぷりと。美味しいお善哉は、満腹になってももう一杯頂きたいな~と思ってしまいます^^

ところで「善哉」って、どうして「ぜんざい」って言うのか知っていましたか? 私は知りませんでした。つい最近知ったのですが、一休禅師(一休さんですね^^)が大徳寺の住職から餅の入った小豆汁を御馳走になったときに、あまりの美味しさに「善哉此汁」(よきかなこのしる)と言ったことが始まりなのだそうです。そして、甘い物の後には、塩っ辛いものが食べたくなってしまいます。Img_3219 

こんなちょっとしたお赤飯も頂けますし、小腹の空いたときには、「うなぎ茶漬け」なども頂けます。

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寒い冬の古い日本家屋には、いたるところに炭火が起こされていて、なんとも良い雰囲気でつい長居をしてしまいます。ちょっと不便な場所ですが、それでも食べに行きたい「お善哉」です!

 

即成院でめぐり合う

今日は京都東山にある、真言宗泉湧寺派寺院の「即成院(そくじょういん)」に行ってまいりました。即成院に素晴らしい仏像があると聞いたからです。東寺・三十三間堂・平等院。この3つのお寺には私の最も好きな仏像がおられるので、昨年だけでもそれぞれ4回も仏像に会いに行きました。知らず知らずのうちに、仏像に惹きつけられて何度も足を運んでいたのです。国宝級の神社仏閣は、建築や美術、工芸品を「鑑賞」するために行くという感じですが、仏像の場合は違います。仏像を「見に行く」ではなく「会いに行く」のです。

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色々な仏像がありますが、中にとても心が動揺する仏像があります。その時々、動揺の仕方は違うのですが、例えば「心が平安になって幸せな気分になる」、「楽しい気分になり笑いたくなる」、「何かが怖い」、「悲しい気持ちや嬉しいきもちになり涙が流れる」など本当に様々です。心が動揺した仏像は、私にとって貴重な存在です。

同じ仏像と対面しても、その時その時感じ方や心のザワメキが違うのは、その時の自分の心の有りようです。心はとても正直で、心に潜在しているものが仏像と対面することで浮き上がってくる、その瞬間を感じることができます。今、自分はどんな状態なのだろう?と見つめなおすことができます。目に見えないものと通じ何かを得る事は、「スピリチュアル」ということなのでしょうか!?

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即成院は、檀家さんのためのお寺といった感じで、こんな素朴で小さな本堂の中に、阿弥陀如来と二十五の菩薩がおられるのだろうか?と不安になります。履物を脱いであがると、畳の間の奥に、大きな阿弥陀如来と二十五菩薩の並ぶ小さなお堂がありました。一同が揃って並ぶお姿は荘厳です!正座をしてしばらく対面しているとなにやら胸にこみ上がってきます。

「間近で拝見することは出来ますか?」と尋ねると、お寺の方が、小さなお堂の中を丁寧に案内してくださいました。

「平安時代に藤原頼道が、宇治平等院を建てて極楽浄土を願いましたが、その息子橘俊綱もまた、宇治川の対岸に山荘を建て、そこに阿弥陀如来と菩薩を置いていたらしいのです。平等院の仏像は有名な仏師定朝によるものですが、こちらの仏像はその弟子によって彫られたと言われています。そしてのち、伏見の山の上に大きな山荘を作り、その中に光明院という阿弥陀堂を作りました。その後、豊臣秀吉が伏見城を作ることになり、光明院を追い出しました。仏像はそのたびに移動して、ご縁があって、ここ泉湧寺のそばに移り、即成院となったわけです」。お寺の方は、そのお話をこの前のことのように説明してくださいました。

「それは、いつのお話ですか!?」「ですから…、えっと600年くらい前ですね。こちらに来たのは明治になってからです」。

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重要文化財の阿弥陀如来と二十五菩薩は撮影ができませんでした。が…画像がありましたので見てください。仏像は移動しているうちに損傷してしまい、二十五のうち十躰ほどは、平安時代に作られた時のままのお姿で残っていましたが、十五躰ほどは江戸時代に次々と作り変えられたそうです。仏師も違うので、全然お顔が違うでしょう?と一つ一つ説明してくださいます。

極楽浄土から楽器を奏でて迎えに来る、菩薩様のお顔は、今にも動き出しそうな微笑みの表情でした。そして今日はすごい出会いをしました。

今日出会った阿弥陀如来と菩薩は、四百年ほど前までは今の東山の場所ではなく、伏見城以前の伏見の土地におられたのですが、その場所はまさしく今私が住んでいる場所でした。大昔、阿弥陀如来・菩薩がおられた場所とは知らずに私は住んでいて、四百年遅ればせながらここで巡り合えた!という不思議なお導き!?を感じました。「こちらの仏像は、まだ世間にあまり知られていないのです。一般の方が見ていただけるようになったのも、3年ほど前からですから」。

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お寺の空気は澄んでいて、心が洗われるようでした。お寺の方もとても親切で、フラリとやってきた私に一から丁寧にお話ししてくだって、温かい気持ちになりました。このお寺、なんだかあまり知られたくない気もします。一人静かに仏像と出会える場所として大事にしておきたいな、と思いました。

京都東山 現世極楽浄土 即成院
605-0977 京都市東山泉涌寺山内町28
TEL 075
5613443 FAX 0755513580

 

長楽館 京都東山のクラシックリゾートホテル

京都市東山区、八坂神社の南側の緩やかな坂道を上ると、美しい洋館が見えてきます。ここ「長楽館」は、明治の煙草王でもあり財閥でもあった村井吉兵衛によって、明治42年(1909)に建てられました。

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当初は賓客のための迎賓館として建てられましたが、大正4年の大正天皇の即位式の際には、ロシア・イタリア使節団の御一行が泊まられたという貴重な歴史もあります。村井氏の死後、幾人の手に渡り、また米軍に接収されるなどして百年の歳月を経てきました。そして現在、京都市指定有形文化財のリゾートホテル「長楽館」は、京都東山の麓に美しく佇んでいました。

大きなヒマラヤ杉と古い灯篭のある、円形の車寄せを携えた美しいルネサンス様式の本館入口。

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今日は、長楽館オーナーである土手素子さんとお話しする機会があり、「長楽館」に対する熱い思いをお伺いすることができました。

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2009年は長楽館が百周年を迎え、その節目をスタッフとともに迎えられるというご縁を、どう次の百年に橋渡しできるかが、今後の一番の問題だと思うのです。この建物を生かして、動態保存をして守っていくためには、情熱が無いと駄目なのです。熱い思いを持ち、それを伝えることによって人は集まるし、人は動きます。明治の建物をいつまでも輝かせるためには、ただ建物に、あぐらをかいているだけではなく、ビジネスとしての成功にも持っていかなければなりません」。

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2008年の1月に、長楽館はリゾートホテルとして、リニューアルオープンいたしましたが、20年間レディースホテルとして定着してしたというマイナスのところからの出発でした。お客様が、『京都に来たら、長楽館に泊まりたいな、お食事がしたいな』というファンを作っていきたいと思うのです。そのためには、ハードな面だけでなく、ソフトな面を作らなければなりません。それには、“オンリーワン”というものが必要だと思うのです」。

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「わたくしは『COW』を念頭においているのですが、「C」はコミュニケーション、「O」はオンリーワン、そして「W」は勝利・Winの「W」です。良い繋がりを持ち、自分のところにしかない特殊なものがあれば、勝利の女神さんが微笑んでくれるんではないでしょうか」。

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そして、土手さんが大切にしている事、「一期一会」のお話や、健康のお話、笑顔でいることの大切さ、そのためには修練が必要と言うお話など、とても熱い思いが伝わってきました。

 「京都はいくらでも落ち着ける場所を見つけることが出来ると思います。反対に、京都にずっといるわたくしのような人間にとっては、東京や大都会が別世界と感じて、あー癒しやな、と思うこともあるんですよ。でも大都会に住もうとは思いませんですけどね」と笑ってお話してくださいました。土手さんは美しくエレガントでありながら、とても情熱的で頼もしい一面も見せてくださり、ためになる貴重なお話をたくさん伺うことができました。

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新館のホテル棟は、天然の木材、天然石、珊瑚石を使った自然の風合いを感じるラグジュアリーな空間。冬には暖炉の薪に火を入れて、部屋から見える東山の峰々、比叡山や知恩院の伽藍を堪能しながら、ゆっくりとした時間を過ごせます。春には円山公園のしだれ桜、秋には紅葉、夏には新緑と、四季折々の京都を感じることが出来る贅沢なロケーションです。

 

はじめまして、西田由美子です!

今回シュプールリュクスのブログを書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

 24歳まで、関東で暮らし、学生時代は東京でモデルの仕事も同時にスタート。当時の東京はバブル真っ只中の時代でした。世間はキラキラとしていて、回りにはいろんなものが満ち溢れていました。遊ぶものも沢山あって、新しいもの、美味しいもの、美しいものに囲まれ、芸術も音楽も、海外からやってくるものをたくさん見る機会がありました。モデルの仕事も楽しくて、羽振りのよい時代でした。

 何かのご縁で、京都にやってきて、早19年目…。東京での暮らしをバッサリと切り捨てて、関東育ちの私が慣れない関西で、どうにかこうにか3人の子供も育ててきました。大げさに聞こえるかも知れませんが、今思えば本当によくやってこれたな~と思います。24歳までの生活と全く違う京都の生活。東京にあったウキウキ気分は京都にはありませんでした。けれども京都にあったのは、今まで見たこともない、感じたこともない事ばかり!京都で生まれ育った人にとっては、それは「当り前」の事でしょう。でも私には、その当たり前一つ一つが、とても新鮮で、心地よかったのです。普段の生活をしている中ででも、本当に心が満ち足りてくる何かが、京都にあります。1200年の都の歴史が、どんなことを自分に感じさせてくれるのか、気付かせてくれるのか。自分の五感や(時々、第六感)で感じたいろいろな事を、お伝えできればと思います。京都で心のラグジュアリーを感じた時に、ここはまるでワンダーランド!だなと思うのです。うまくお伝えすることが出来るか不安ですが、皆様楽しみにしていてください!

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