先日、京都と奈良の堺、京都府木津川・当尾(とおの)の里にある「小田原山・浄瑠璃寺」に行ってまいりました。奈良からバスでほんの20分程走ると、なだらかな山々と、ほのぼのとした野の風景に出会います。
浄瑠璃寺の御本尊は、「阿弥陀如来」と「薬師如来」。寺名「浄瑠璃寺」の由来は、薬師如来の居られる「東方浄瑠璃世界」なのだそうです。「浄瑠璃世界」とは、伝統芸能の浄瑠璃ではなく、澄み切った静寂と清浄の理想の世界を指します。
池を挟んで、東側に「薬師如来」を祀る「三重塔」(国宝)がありました。
対岸西側には、阿弥陀如来九体を安置する「九体阿弥陀堂」(国宝)があります。「阿弥陀如来」の居られる世界は「西方極楽浄土」。人間には、人間の努力やこころがけなど、いろいろな条件で九つの段階があるとされ、下品下生から上品上生までの九段階の人間を等しく救う神として、九体阿弥陀如来(国宝)が並べられていました。お堂の中で、九体の阿弥陀如来に間近に出会え、優しいお顔に心安らぎます。桜、さんしゅう、あしびの咲く、里の寺。別名「九体寺」とも言われています。
仏教が衰退し通用しなくなり、仏教が正しく行われなくなるいう「末法思想」の不安から、平安時代後半に、極楽浄土を表したお寺が平安京とその周辺に、百余りも作られたそうです。現在、阿弥陀堂・仏像ともに現存しているお寺は、平等院など全部で4つしかないそうです。その中で、九体阿弥陀堂は30棟あり、「浄瑠璃寺」は現存する唯一の「九体阿弥陀堂」。
そして、浄瑠璃寺やその周辺には、沢山の猫が!誰にも邪魔されず、のんびりと過ごす猫たち。まるで極楽浄土にいるかのように、どの猫の表情も穏やか。とても優しい気持ちになれるお寺でした!
真言律宗 小田原山 「浄瑠璃寺」
京都府木津市加茂町西小札場40














