京都伏見・月桂冠大倉記念館の酒工房にお邪魔しました。大倉記念館は、我が家からすぐのところにあり、数週間ほど前にお買物の途中にフラリと見学に入りました。念入りに見学する姿を見たのか、月桂冠の方が「もしよろしければ、酒工房のご案内をしますのでいらっしゃいませんか?」と誘ってくださったのです。お言葉に甘えて、ご案内していただくことになりました。

「大蔵酒造記念館」
記念館の軒先に下がっている「杉玉」。これは、今では酒造家や酒屋の目印になっているものですが、古来においては新酒が出来ると、奈良の三輪明神にお供えをして、神社から「杉玉」をお守りとして授かってきたものを軒先に下げ、「新酒ができましたよ!」と人々に知らせたという事です。
伏見はとても歴史の深い場所で、16世紀に豊臣秀吉により伏見城が築かれてから、水運で栄える城下町となり、京と大阪を結ぶ重要地点となります。そして参勤交代の大名や、商人たちの賑う港町・宿場町となっていきました。伏見は「伏水」とも書くように、良質の水に恵まれたところ。今でも日本でも有名な酒蔵が沢山集まっているところでもあります。
大量にお酒を作る工場とは別に、伝統的な作り方を守るため・多くの人にその伝統を見てもらうための工房があります。ここは「内蔵酒造」と言い、酒造家の屋敷の中にある酒蔵のことを、「内蔵酒造」と言うのだそうです。江戸時代より続く大蔵酒造の敷地は広大で、その景観も昔ながらの趣を残す素晴らしいものです。
「京都市指定・有形民俗文化財」に指定された6120点もの酒造用具。
その酒造用具を使った酒作りの工程を見学できます。こちらは、特別に見せて頂いた工房。完全滅菌にて見学です。
こちらの用具は木の樽などではありませんが、今の用具で昔の作り方をしている工房です。杜氏さんが丁寧に説明してくださいました。
約370年前、三代将軍家光時代に酒造業を始めた当時の最初の酒銘「玉泉」
老舗とは、百年続いて三代続いて、はじめてやっと「老舗」のお仲間入りなのだそうですが、こちらは370年16代続く酒造です。ゆっくりと記念館を見学すると、「老舗」と言うものの本当の姿が見えてきます。真面目で揺るぎのない理念を持ち続けることが、なににおいても大切なんだな~と、感じることができました。ありがとうございました。









