NGOルーム・トゥ・リードを知っていますか?

昨年以上に“チャリティ”や“社会貢献”に注目が集まった2008年の日本。今年最も成功をおさめた社会貢献活動は、マイクロソフトの元マーケティング・ディレクターだったジョン・ウッド率いるNGO「ルーム・トゥ・リード(Room to Read」」かもしれません。そう思ったのは、10月にエストネーション銀座店で行われたルーム・トゥ・リードのチャリティ・イベントに出席してのこと。20年来の親友がこの団体に関わっていることもあり、以前よりこの団体のファンドレイジング(寄付金集め)のパーティにも何度か参加してきました。東京在住の外国人の方たちが多かった出席者が、回を重ねるごとに、日本人の数が増えていったのは、この1年の間にジョン・ウッドの自叙伝『マイクロソフトでは出逢えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった』が日本でも出版され、来日時の彼のインタビューがたくさんのメディアで掲載され、ルーム・トゥ・リードの活動が日本でも知られるようになったからでしょう。

肝心のルーム・トゥ・リードの活動ですが、途上国に学校や図書館など教育の場を提供するため、ネパール、カンボジアなど13カ国で活動しています。設立から8年で約4,200万ドル(約50億円)という多額の寄付金を集め、444校の学校と5,000ヶ所の図書館を開設、4万冊の図書を寄贈したそうです(2007年度)。ジョン・ウッドがチャリティ・イベントでプロジェクターを使い、団体の活動内容を具体的な数字を示しながら説明する様子はまさにマイクロソフトで活躍したビジネス・エグゼクティブそのもの。説得力のある彼のプレゼンによって、各国でたくさんの寄付金が集まるというのも、頷けました。

今回のエストネーションのイベントには、そのジョン・ウッドはいませんでしたが、ルーム・トゥ・リードの東京チャプターの中島さんの説明や、主催者のコモンるみさんとスタイリストの森岡宏さんのトークショーがありました。オークションでは、その森岡宏さんのパーソナル・ファッション・コンサルティングや数百万円のスリランカの学校建設費や10年間の女子奨学金、図書館建設費など高額オークションアイテムが次々と落札され、非常に盛り上がりました。この夜だけで、約1000万円の寄付金が集まったそうです。世界恐慌を危惧するニュースが飛び交い、ともすると“自分の身は自分で守らないと……”とか“自分さえよければ……”的な思考になりがちな御時世ですが、こんな時だからこそ、互いに助け合うことの重要性に気付かなければならないのかもしれません。そんなことを考えた一夜でした。

ルーム・トゥ・リード(Room to Read

http://www.roomtoread.org/involvement/chapters/japan/index.html

銀座エストネーション

http://www.estnation.co.jp/store/ginza.html

Cid_63bab50e9732464bbe6e48100a018b4

社会貢献活動にも熱心なミス・ユニバース2007年世界一の森理世さん(中央)、NPOソーシャルコンシェルジュのメンバー古田さん(右)と一緒に。