ゴールデン・グローブ賞裏話3:ついに最終決定!
1月もなかばになりましたが、あけましておめでとうございます。
2010年もよろしくお願い致します。新年早々、大きな決断を迫られてます。
ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞と最優秀映画賞、それに監督賞…
どれも心の中で大接戦。うううううう、むうううううと悩んでます。
これほどワタシに決断力がなかったとは。
先日、業界紙で、候補にあがった監督たちの座談会を読んでいたら、
監督としての必要欠くべからざる資質は、一にも二にも 決断力!と。
1日に何千と言う決断を迫られる現場。心の中で「わからないのだ!」と
叫んでいても、毅然と確固たる決断を見せるべきとのこと。監督にはなれないワタシ。
最終的に3本に絞り込んだ下の作品をもう1回ずつ鑑賞。
でも、もうひとつの問題が。それは『アバター』(作品紹介はこちら) を、
「膨大な製作費をかけた技術が秀逸&画期的」という言葉で終わらせたくないこと。
それ以上のものを、確実に与えてくれた作品だと思うから。
候補になる映画を生み出した監督たちの正直な苦労話を聞き、
彼らが賭けた時間とエネルギーと情熱を知ると、もう全部に作品賞をあげたい!
あちこちの映画賞で作品賞をもらってるキャスリン・ビグロー監督の
『ハート・ロッカー』(日本公開3月6日/ブロードメディア配給)。
「中東でイラク戦争の話をアメリカ人が撮影するなんて、無謀だといわれた。
でも私の中に選択肢はなかった。セットをどこか平和な場所に建設して、
この映画を作る気はなかったの。ヨルダンのパレスチナ人避難民キャンプで
撃ち合いのシーンを撮影したときは、さすがに空気に“緊張”ではなく “恐怖” が
飛び交ってたわね。私が怖がってるなんて絶対に感じさせてはならないから、
すべてうまくいくからと平然を装っていたの。キャストもドキドキしてたのは知ってたわ。
でも、この背景は絶対に必要だったから」と撮影を振り返る。
左の男性は『ハート~』脚本を書いたマーク・ボール。本人の体験がもとになっている
『プレシャス』(日本公開GW/ファントム配給)のリー・ダニエル監督は
「いつものクルーの都合がつかず、僕のやり方を知らない新スタッフで
撮影を始めてしまった。何日かしてから、これはダメだと気がつき、
“撮影を中止したい。このまま続けてひどいものを作るより作らないほうがいい”と
プロデューサーに正直に言ったんだ。この作品が永遠に葬られる可能性があったけどね」
その後、いちから作り直したのが映画賞レースのトップ5となる『プレシャス』。
『マイレージ、マイライフ』(3月20日公開/パラマウント配給/関連記事)の
ジェーソン・ライトマン監督は、主演ジョージ・クルーニーの
恋の対象になる女性の役をベラ・ファーミガを念頭に脚本を書いた。
ところが撮影開始が彼女の出産予定の2週間後。
ジョージが惹かれる女性が出産直後体型では、ストーリーが崩れてしまう。
ジョ−ジの相手役だから、信じられないトップクラスの女優陣が出演希望の意思表示。
スタジオ側ももっと有名な女優を使ったほうが…と迫る。
でも「No fu××ing way! (絶対にno !)」 と譲らず頑張ったと告白。
ベラもそれに応えてGG助演女優賞ににノミネートされる熱演を見せ、
アカデミー賞にもなだれ込むはず。
『イングロリアス・バスターズ』(作品紹介はこちら)のタランティーノ監督は、
「自分が本当に作りたいものを作ろうと思ったら、ときにはその作品の製作が
ボツになる覚悟で戦う覚悟が必要だよね。そういう意味では、
この映画は最初から終わりまでスムースだった」と楽勝の言葉。
『アバター』の着想から12年かかって完成させたキャメロン監督の
血と涙の苦労話はすでに周知。自身の作『タイタニック』を抜く史上最高の
興行収入記録更新もvery soonである。
そしてゴールデン・ゴルーブ賞の最終決定の1票となる、ワタシの投票用紙は
ただいま、翌日到着の宅急便にのって運ばれてます。
授賞式は1月17日(LA時間)。編集部からこずりんがやってきて、
詳細レポートをする予定ですので、ぜひお楽しみに!
PHOTOGRAPH (C)H.F.P.A
2010-01-13 | 固定リンク








