板尾創路さんにドキドキの接近遭遇!
台風接近で雨が降り出し、グレーの分厚い雲が東京の空をすっぽり覆った日曜日に
東京国際映画祭は最終日を迎え、ブルガリアの『イースタン・プレイ』が
東京サクラグランプリ、最優秀監督賞(カメン・カレフ監督)、
最優秀男優賞(フリスト・フリストフ)の3賞を受賞して閉幕した。
ブルガリアの首都ソフィアに住む兄弟。ヘロイン依存症から立ち直り
まともな人生を模索する兄。人生への絶望からスキンヘッド・ギャングの
一員になり、人種差別の蛮行でうさばらしする弟。
そんなストーリーの中に、ユーモア・愛・人生の偶然などを加味して、
ありきたりの“つらい人生の物語”から一歩先を見つめた、心温まる作品になっている。
いつまでも頭の中にい続ける、自己主張のある映画。
兄を名演した監督の幼なじみのフリスト・フリストフは撮影終了直後に亡くなった。
こんな素晴らしい作品を残して逝った彼の冥福を、心から祈りたい。
そして翌日、沖縄国際映画祭を主宰する吉本興行の東京オフィスを訪問した。
今年3月に開かれた第1回沖縄国際映画祭で、ワタシ的大発見をした
板尾創路監督/主演の『脱獄王』(10年1月16日公開/角川映画配給)。
『板尾創路の脱獄王』(C)2009「板尾創路の脱獄王」製作委員会
20年以上も太平洋の向こう側にいるワタシは、日本のお笑いパワーも、
すでに大ベテランの板尾創路という人のことも知らなかった。
ええええっ、こんなすごい人、日本映画界のどこに隠れていたのおおおおと、
会う人会う人に聞きまくってうるさがられたのだけれど、その日、
最近めったにほほえんでくれない神さまがほほえんでくれたらしく、
板尾さんも吉本興業に現れたのだ。
廃校になった小学校を改装した、なんともクールなオフィスの“4組”と
書かれた部屋に入ってきた板尾さんは、画面から想像したより背が高くて、
さらに素敵だった。えええ、おお、うううと、言葉が何も出てこない。
聞きたいことが山ほどあったのになあ。
だから写真も余裕ある優しいほほえみの板尾さんの横で、自己表現ができず
寂しい顔のワタシ。おかしいなああ…ブラピだってトム・クルーズだって
ジョージ・クルーニーだって平気で、「ワハハハ、それで東京に行ったんですってえ、
どうだったああ?」みたいな感じなのに。なぜ、日本語でなんでも言えるときに
日本語がしゃべられない人になるのだろう? この疑問はその後も未解決です。
その後、LAに戻ったら、前日のただごとではない強風
(タクシーの運転手さんの言葉)が、上空のゴミを一掃したらしく、
永遠に突き抜けるような真っ青な空が迎えてくれた。
空は真っ青、家の中はほこりで真っ黒状態。
まず玄関でTVシリーズ「HEROES/ヒーローズ」宣伝用に送られてきた
ハロウィンのパンプキンが迎えてくれた。ニコニコ顔のパンプキンをながめながら、
そういえば、東京最後の晩、素晴らしくおいしい麻布十番の和食店に招待され、
出てくる料理出てくる料理に目玉をギョロつかせて、おいしいおいしいと舌鼓を
打っていたワタシの顔もこんなだったのでは…と親しみを覚えた。
家の中に入ったら「for your consideration」(ご検討くださいませ)と書かれた
試写用DVD が山ほど届いていた。12月15日のゴールデン・グローブ賞
ノミネーション発表を前にして、試写会+試写用TV&映画DVD軍団が
時速100kmで押し寄せて来るのが11月だ。
さああ、怒濤の連続試写大会が始まるぞお。東京のメモリーに溺れてられない。
2009-10-30 | 固定リンク








