ドリュー初監督作&恋するスターたち
今週もたっぷりハリウッド惑星のキラキラ星を観察した。
『ジュノ/JUNO』でパアーッと輝き出したエレン・ペイジ。
気が弱そうな、何を考えているかわらない表情の裏に、
隠された強い意志をちらりほらり醸し出すのがうまい期待の新人。
ドリュー・バリモアの監督デビュー作『Whip It』で、エレンは細くて
柔らかい身体を、ローラー・ダービーのリンクで自由自在に操っている。
「私、カナダ人だから、スケートは靴をはいてるみたいなものよ」と
言うけれど、この役のために3か月、ローラースケートを特訓。
娘のミスコン優勝が夢という母親からのプレッシャーにうんざり気味の
ブリス(エレン)は、密かに“自分のやりたいこと”がローラー・ダービーだと発見。
親に隠れてローラー・ダービーの女子チームに入り、人生のレッスンを学んでいく。
ドリューは「私も自分が何をやりたいかわからなかった頃から、
母にハリウッドの中を連れ回されてずいぶん混乱し、反抗したわ。
そんな私の生い立ちの一部、自分で自分がやりたいことを発見する道のりと、
それを探す自由の大切さを、この映画で描きたかったの」と告白する。
勝利だけが目的のスポーツ映画にならないように、人生でもっとも大切な愛・
ファミリー・友情・やりたいことを自分でみつける成長の過程を大事に演出した。
「監督をやる準備ができるまで待ってよかった」と繰り返していたドリューは、
ひとつのことをやり遂げた満足感に包まれ、静かな強さがにじみ出ていた。
“ドリュー・バリモア、バランスのとれた優雅な監督デビュー”と賞賛されている。
最近はパンクシンガーとしても活躍するジュリエット
この映画のもうひとりの主役は、ジュリエット・ルイス。
麻薬依存症で一時業界から距離ができた彼女だけど、女優としても人間としても
大きくなって活躍再開。エレンの強敵、ベテラン・スケーターを演じて貫禄。
『ケープ・フィアー』ですごい新人が出たと騒がれたのが、
18年も前だなんて。光陰矢のごとし…。
ちょっとよそ見してる間に次から次へと新しい才能が湧き出てくる。
『Whip It』の翌日も、若い人たちに囲まれた。『An Education』(教育)という、
タイトルは堅そうな、でもストーリーは、16歳の女の子(キャリー・マリガン)が
うーんと年上の男性(ピーター・サースガード)に恋をして、
素敵なこともイヤなことも一気に体験する“人生の教育”のお話。
キャリー・マリガンはオードリー・ヘップバーンの再来なんて言われてる。
オードリーの再来になるか? 新星キャリー・マリガン
彼女が垣間見る大人の世界に登場するのが、ドミニク・クーパー。
それこそつい先日『The History Boys』の高校生役を、ロンドンの舞台(04)、
ブロードウェイ(06)、その年の映画化でも演じて注目の新人になり、
『マンマ・ミーア!』では、アマンダ・セイフリードの恋人役で、
世界の注目株になった。と思ったら、すでに新人グループ卒業って感じ。
インタビューの最中に、『マンマ・ミーア!』のラブ・ストーリーが
そのまま現実になって、今も恋人同士のアマンダが突然部屋に入って来た。
それまでイギリス人俳優独特のユーモアと磨かれた英語と崩れない冷静さで、
平然と受け答えしてたドミニックが、とたんに顔を真っ赤にしてよれよれに。
演技では見られない計算のない純真無垢な瞬間。
訓練された俳優がはからずして見せた無防備な瞬間。
それはそれは新鮮で素敵な光景。
恋って人間を人間的にするんですよねええ。
★靴クイズの答えは、左からドリュー、エレン、ジュリエット。納得
。
2009-10-12 | 固定リンク












