キアヌ、オプラ、クライブ…トロント映画祭セレブづくし!
ハリウッド惑星にも秋が来た。
寒がりの私はセーターなんか着込んでますが、
メタボ系が多い記者クラブのガイジン(?)たちはTシャツ1枚で、
冷房が聞いてるインタビュールームでもケロッとしてる。
10~11月は1年でもっとも忙しい時。12月半ばのゴールデン・グローブ賞
ノミネーションに向かって、試写とスター・インタビューの集中攻撃。
文句は言えないですが…。.
トロント映画祭を境に「ああ、もう1年も終わりに近づいた」という実感が
視覚&聴覚に訴える。試写&インタビューのスケジュール表は空白が減り、
あれが・これがオスカー候補になるだろう…と噂が飛び交う。
今年のトロント映画祭は、見たい作品大量で時間不足に悩まされ、
それでもスター観察パーティに足を運び、翌朝にはワインが残ってる
身体を引きずってインタビューに出かけていく苦難の日々。
たくさんの“話題作” があった中、強烈な印象が残っているのは、
サンダンス映画祭でも話題集中だった『Precious』。
オーバーウェイトでルックスもよくない黒人のティーン、プレシャスの話。
母親の虐待、父親のレイプ…残酷な環境から抜け出そうとする
勝ち目が薄い孤軍奮闘。アメリカ社会の底なしの底辺を垣間見る感じ。
でも暗く重いストーリーに励まされる不思議な作品だ。
スピルバーグ監督に「僕が起用した俳優の中で(オプラは『カラーパープル』に出演)、
たったひとり僕より有名で金持ちになった人」と言わしめた
ショービジネスの重鎮オプラ・ウィンフリーがプロデューサーとして
自らトロントまでやって来て大PR。
『A Serious Man』という、シリアスに生きる男の話を、
笑いながら見てしまうコーエン兄弟監督のコメディは賛否両論。
もともと見る人を喜ばせようなんて思ってないのはわかるけど、
インタビューしてる記者たちを喜ばせようと思ってないのも明白。
おかしい話をしてるときも決して笑わないジョエル&イーサン・コーエン。
質問するのにビッってしまうくらい厳しい表情のふたり。
もしかして会見の後、兄弟ふたりで「みんなビビッてたなあ」とか大笑い?
ジョージ・クルーニーの自然な親切さと余裕に接した後(インタビューはこちら)、
親友のマット・デイモンも『インフォーマント!』(12月日本公開/ワーナー配給)で
笑わせてくれた。タイトルは密告者の意。病的な嘘つきオジさんの役で、
20kgくらい太った彼。もともと平凡な顔立ちだが、この映画ではオジさんの極致。
『インフォーマント!』関連記事はこちら
でも『ボーン・スプレマシー』シリーズでは女性を湧かせた彼だから、
演技力のスゴさってことになる。脂が乗り切って最高潮のマット。
それにしても彼もベン(・アフレック)も結婚して家庭を持ったら、
インタビューが面白くなくなった。
独身時代のゆるくて弾む感じが消えて、お堅い固い感じに。
そしてミーガン・フォックス主演、ディアブロ・コディ脚本のホラー映画
『Jennifer's Body』。ホラーとしては、ホラーじゃない『Precious』のほうがすごいが。
オン&オフの恋人ブライアン・オースティン・グリーンの話になったら、
「彼ほど私を理解してくれる人はいないの」と涙をポロポロこぼしてたミーガン。
記者側は「繊細なのねえ」と「役者だからねえ」と反応が二分。
個人的には「感受性強いのねえ」のほう。
その後、クライブ・オーウェンが、突然妻を亡くしてふたりの息子を
男手ひとつで育てるはめになるお父さん役の『The Boys Are Back』。
身につまされるのか、お父さん観客たちが泣いているのが面白かった。
ワタシ的にはジメジメ度が高すぎる映画。でも、クライブの、
どこにいても気どらず、普通の人でいる人柄にますます好感を持った。
インタビューの前にみんなが朝食食べてたら、フラッと現れて
コーヒー飲んで、誰かと話てたし、LAに帰る空港のラウンジでも
セルフサービスのキッチンに背が高い人がいるなあと思ったら、
飲み物やらトーストやらを自分で用意してる彼だった。この惑星では、
彼ほどのスターになると、誰かにやってもらうのが普通。オー、好印象!
子役と、また中島さんと。ステキすぎるクライブ・オーウェン
最後にレベッカ・ミラー(ダニエル・デイ=ルイスの妻)監督/脚本の
『The Private Lives of Pippa Lee』。主役ピッパ・リーを演じるロビン・ライトが
惹かれる、タバコ屋のおニイさん(オジさん?)役が好ましかったキアヌ。
“現実からちょっと距離のある人”の役を、うまーくこなしてた。
プレミアのレッド・カーペットでは、ミラー監督、ロビンが、ギンギン
ファッショナブルなのに、ひげ・だらり長い髪・ワークブーツ・黒いTシャツ・
いつも着てる黒いジャケット・しかめっつらでヌボーと突っ立ってた。
我々のすぐ前に座って、ロビンと仲よく話してる姿は意外に温かい感じだった。
ここで書けなかった映画の裏話は追ってまた。
左からマイペースなキアヌ、レベッカ、ロビン
PHOTO (C)H.F.P.A.
2009-10-02 | 固定リンク













