フランス、ラ・ロシェル映画祭へ
しょっちゅう旅に出る。1年のうち130日くらいは旅をしてる。
そのうちエコノミークラス症候群でおかしくなるかもしれないと
危惧しながらウロウロしている。
地球のどこかの映画祭を探すとき、おいしいワインがあると噂を聞くと、
参加映画の質よりワインの質を優先する…なんてことはありません…
と断言もできません。
南フランスのラ・ロシェル(la Rochelle) 映画祭に行ってきた。
ワインの名産地ボルドーから1時間ちょっと北に行った、
大西洋に面する人口7万6000の街。シーフードがおいしいレストラン、
街角のカフェの濃いコーヒー、青い海と青い空、赤いトマトと甘いフルーツ。
ウォルフガング・ペーターゼン監督『U・ボート』(81年度作品。
第二次世界大戦のドイツ潜水艦の話)が撮影された海。
同じ艦を使ったことから『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の
潜水艦シーンもやはり、同じラ・ロシェルの海で撮影されたと聞く。
文豪アレクサンドル・デュマの「三銃士」の歴史的背景になってる街。
カトリックの国でプロテスタント(ユグノー)として生きるために戦い、
“Rebel City”(反逆者の街)と呼ばれたラ・ロシェル。夢は広がる。
ところが。まずは行くのに26時間もかかった。サプライズの連続。
シカゴ上空が悪天候で離陸できず、地上の機内で映画を1本見る不思議体験。
パリに着いたら、シャルルドゴール空港全体が停電。
いつも当然していることが何もできないイライラが、
だんだん小さな恐怖に変色していく感じ…。
着陸後、電車出発までに4時間半もあったのに、結局間に合わなかった。
そのとき、指定席も一緒にバイバイ。ハイスピード電車とはいえ、
3時間もかかる。自慢の最高&最良の才能である“どこでも寝られる”特技を
駆使して補助席で寝まくり、LAの自宅を出て28時間後にやっと、
なんとかラ・ロシェルにたどり着いた。
なんで旅を続けるのか? 疑問を抱えながら、映画祭で見たい作品に印をつける。
賞が目的ではないこの映画祭は、こぢんまりしてるだけに楽しかった。
市の中心部と、試写を待つ人々
ヨーロッパ、アジア、中近東の真面目なインディーズ作品が多く、
名の知れたスターとは無関係の作品群。
試写の後に、作家監督の苦労話聞いて、映画の存在ってなんだろう?と考える。
金儲けだけを狙ってない、懸命に生きる人間のストーリーが新鮮だった。
日本の映画は浦山桐郎監督の『非行少女』(63年)1本だけ。
若き日の和泉雅子の強烈名演技。
試写の合間に観光もちょっと。やっぱり来てよかったあ。
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2009-07-25 | 固定リンク










