アメリカでPart2:傑作映画が続々
シアトル滞在中に映画を3本見る。
1本は11月20日日本公開のクェンティン・タランティーノ監督
『イングロリアス・バスターズ』(東宝東和配給)。
週末の夜だったため、ほぼ満席。思いっきりタランティーノ調の戦争映画で、
バイオレンスのシーンのたびに、男性客が歓声を上げる。
終了後も男性客が大拍手で歓喜の声を上げていた。
作品も良かったが、アメリカならではの観客のこの反応が楽しかった。
シアトルから1時間半くらい、オレゴン州ポートランドに近い、
バンクーバーという街へ。カナダのバンクーバーではなく、
ワシントン州の同名の街で、そこにあるシネトピアという映画館へ行ってみた。
ここは昨年オープンした複合娯楽施設で、すべてデジタル上映の
9スクリーンの映画館に、おしゃれなレストラン・ラウンジつき
というシネマ・ユートピア。レストランでは、映画の開始時間に
間に合うようサービスしてくれるし、プレミア館へは食事も運んでくれる。
また映画や食事後はラウンジやガーデンでくつろぐこともできる。
アメリカでは大都市以外は、どこへでも移動は車が一般的。
レストランから映画館へ移動する必要もなく、
1か所ですべてを楽しめるというアイデアが、
地元の若者のデートや家族連れのレジャーに大人気だそうだ。
そのシネトピアで見たのが、これも話題の、しかも多分この夏最高の話題作、
ピーター・ジャクソンのプロデュース作『District 9』。
南アフリカの新人監督を起用した、南アを舞台にしたエイリアンもの。
といっても、そのジャンルから想像されるものとはまるで違う。
アメリカの友人たちから、今回のアメリカ滞在中に見なければならない作品と、
大推薦されていたが、期待を裏切らない作品だった。
3本目は、キャスリン・ビグロー監督の『The Hurt Locker』。
『~Locker』撮影現場のビグロウ監督の勇姿
来年のアカデミー賞の可能性もある力作。イラク戦争でのアメリカ軍の
特殊部隊を描くドラマだが、その迫力ある映像とドラマは、
女性監督が撮ったとは思えない。女性を見下しているわけではない。
たとえばノーラ・エフロン監督には女性ならではの良さが実際あると思うし、
マッチョなかっこよさは、男性のリドリー・スコット監督がいい。
が、まったくフェミニンさはいらないこの作品に、
必要なマッチョさのみで勝負できているキャサリン・ビグローはすごい!
しかもそのうえ美人だから、かっこよすぎる!
9月6日の日曜に東京に戻る。金曜には四谷の国際交流基金のオフィスへ。
日本の文化を海外へ紹介する団体で、日本映画のライブラリーを持ち、
海外の映画祭や特別上映会への貸し出しを行ったりしている。
アフリカや中東にも、現地の言葉で字幕をつけて紹介したりもするそうだ。
まだ配給権という意味ではなかなかビジネスとして成立しがたい地域だが、
こういった団体の支援で、日本映画がアフリカや中東でも
見てもらえるのは素晴らしい。何かの形で手伝えればと思った。
その足でまた成田空港へ。11月公開の私のプロデュース作『千年の祈り』
(東京テアトル配給)のウェイン・ワン監督来日のお迎えだ。
映画の宣伝来日というと、通常、配給会社の手配で黒塗りの車が
待っているのだが、ワン監督は以前来日したときの経験で、
「金曜の夕方だから渋滞する。電車で行きたい」とのこと。
なので、車をキャンセルして、監督夫妻と成田エクスプレスで東京駅へ。
確かに長いフライト後の渋滞は精神的にも肉体的にも疲れる。
1時間おしゃべりしていたら、あっという間に東京駅へ。
そこから車でホテル、ザ・ペニンシュラ東京にスムースに到着できた。
土曜日の夜は飯田橋の日仏学院へ。『アニエスの浜辺』という
フランス映画上映後に、『トウキョウソナタ』の黒沢清監督と
主演女優、小泉今日子さんのトークイベントがあるので、挨拶に行く。
学院内にある素敵なフレンチ・ビストロでイベントの打ち合わせ。
私は挨拶に行っただけなのにご一緒させてもらい、
おいしいシャンパンなどをごちそうになってしまった。
フレンチな雰囲気の中に黒沢監督と小泉さんがいると、
思わず去年のカンヌ国際映画祭を懐かしく思い出された。
2009-09-18 | 固定リンク











