『トウキョウソナタ』と香港へ
3月17日火曜に、20世紀フォックス映画招待の
『マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の
プレミアに行って、19日木曜の深夜便で香港へ。
この旅の目的は、『トウキョウソナタ』が最優秀作品賞と
最優秀脚本賞にノミネートされたアジア・フィルム・アウォード
(アジア版アカデミー賞みたいなもの)の授賞式と、
『DOOR』という私の新しい企画の香港アジア・フィルム・
ファイナンス・フォーラムなる企画マーケット参加。
企画マーケットとは、プロデューサーや監督が
企画中の作品を紹介して、海外からの出資の可能性を探る場。
応募して選ばれなければならないのだが、競争率はかなり高いらしい。
今回、27作品のうち、日本からは4作品が選出された。
私の作品『DOOR』は昔から知り合いで、『ひぐらしのなく頃に』が
高校生に大ヒットした及川中監督と組んだミステリー。
ストーリーが気に入ったと話を聞きに来る海外のセールス会社
(海外配給権を売ることをビジネスにする会社)が多く、
かなりの数のミーティング・リクエストが入ってびっくり。
23日、初日の朝は、『トウキョウソナタ』共同製作のパートナー、
フォルティッシモ・フィルムのバウターとマイケルと
チャイナ・クラブで飲茶。写真はバウター。
ここは会員制クラブで、2年前に同じメンバーで
『トウキョウソナタ』の飲茶会議をしたところ。
2年経って、カンヌで賞もとったし、香港に凱旋したということで、
お祝い飲茶をしたのです。
また絶対一緒にこのメンバーで仕事をしたいねと話して会は終わった。
黒沢監督、どうぞよろしくお願い致します(笑)!
午後は企画マーケットの会場に行き、海外の会社とミーティングを数本、
急いで着替えて夜は慌しく、授賞式会場へ。
脚本賞を『トウキョウソナタ』が受賞して、
その後、監督賞は是枝監督が受賞、
そしてもっくん(本木雅弘さん)も最優秀男優賞受賞!
これで日本は終わりだなーと思っていたら、
審査委員長ミシェル・ヨーによる最優秀作品賞の発表は、
「日本の『トウキョウソナタ』!」で、腰を抜かす間もなく、
フォルティッシモの仲間と壇上へ。左端がミシェル・ヨー!
何がなんだかわからないうちに授賞式は終了し、
壇上裏のプレスで通訳をして、その後はパーティ会場へ。
皆に「おめでとう!」って言われ続けて、
なんだか「夢のよう」とはこのことでした。
そんな夜が終わると、翌日は現実に引き戻される。
24日朝は又企画マーケットの会場へ行って
海外の会社とミーティング。
なんだか受賞の喜びにひたってる間もなかったって感じ。
夜のジャパン・ナイトはワンチャイという地区の
おしゃれなレストラン<ザ・ポーン>でのパーティ。
すごい混雑の中、パーティ主催の東京国際映画祭・
依田チェアマン(下の写真)に
「おめでとう」って言ってもらって感激!
25日に企画マーケットが終わり、26日の深夜便で帰国。
とにかく疲れたけど充実の旅でした。
29日の日曜は、高崎映画祭。由緒ある映画祭で、
オリジナリティのある作品を讃えること、
温かく映画人を支援することで人気。
今年は受賞者全員が出席という素晴らしい年だそう。
『トウキョウソナタ』は、最優秀監督賞・黒沢清、
最優秀新人賞・小柳友(写真左)と井之脇海(右)、
また、最優秀助演男優賞・津田寛治とたくさんの賞を受賞。
来月はフランクフルトのニッポン・コネクションで上映。
まだまだ私と『トウキョウソナタ』との旅は続く。
追記:香港編アップ直前に、悲しいニュースが飛び込んできた。
『トウキョウソナタ』で私のパートナーであった、
前出の香港在住プロデューサー、バウター・バレンドレクトが
バンコクで突然亡くなった、と。
香港で一緒に受賞を祝ったばかりなのに…信じられない。
次回は去年のカンヌ映画祭を含めて、映画業界で愛された
バウターの思い出に触れたい。
2009-04-09 | 固定リンク











