恐怖! ダジャレ1000本ノック

同じ高校出身で、別の会社の生保レディをしているサトウちゃんという友達がいます。このあいだ久々に飲んだら、彼女の表情が冴えないので理由を聞くと、「最近、担当になった会社にいる課長のAさんのダジャレがキツくてさ」。
ダジャレが面白くないおじさんなんて、世の中いくらでもいるでしょうよ、と聞くと、
「百歩譲って、つまらないのは許すわよ」
あら、ずいぶん譲るのね。じゃぁ、そんなに目くじらたてなくても…。
「ただね、ひとつひとつリアクションすることを強要してくるのよ。あれはもうセクハラならぬ、ダジャハラだね。アメリカだったら裁判おきてるよ」
リアクションの強要!? それって一体どういうこと?
居酒屋で飲みゅニケーション!?
サトウちゃんが前任の生保レディに連れられて、初めて課長のAさんに挨拶をした日のこと。挨拶した瞬間、
「サトウさんかぁ。サトウさんだけにファンにもみくちゃにされるでしょ?」
とA課長から謎の問いかけが。きょとんとしているサトウさんに、A課長が一言。
「あれぇ? わかりにくかったかな? “サトウだけにファンが殺到!?” なんちゃって!」
“わかりにくいも何も、そんなもんわかるか!”とあきれたサトウちゃん。しかし、そんな気持ちにまったく気付かないA課長は、それからサトウちゃんが会社に行くたびに、
「草野球チームのマネージャーになってくれない?…ほらほら、そこは“やぁ、急にそんなこといわれてもぉ”とか切り返してくれないと」
やら、缶ジュースの上にみかんをのせたものを手渡してきて、
「ほらほら、これは何かな? わからないの? アルミ缶の上にあるみかん」
やら、
「僕がよく行く店はどこだか知ってる? これもわからないの? 正解は課長だけに赤(あか)ちょうちん」
やら、ただダジャレを聞かせるだけにとどまらず、コール&レスポンスを要求するのだそうです。
「聞かされるだけでもしんどいのに、自分のクチで、言いたくもないダジャレを言うことを強要されるなんて…本当疲れたわ」
と遠い目をしながら、芋焼酎のロックをあおるサトウちゃん。そんな話を聞きながら、私は心の中で「今、“焼酎はしょっちゅう飲むの?”って聞いたらすごく怒るのかなぁ…」などと思っておりました。ダジャレって大量に聞かされると、自分でもついつい考えちゃうよね? 私だけ?
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会社での気まずい瞬間
よりよい眠りを求めて!?