助けて! ピーキュルルルルが止まらない!
ある日の午後のこと。うちの部署はひっきりなしにかかってくる1本の電話に頭を抱えていました。とってもとってもかかってくる電話。これが依頼なり、クレームなり、何らかの内容がある電話ならば、対応のしようがあるのですが、その電話には全員なすすべなし。なぜならば…間違いFAXだから。電話をとれどもとれども聞こえてくるのは「ピーキュルルルル~、ヒョロ~」という信号音のみ。相手が間違いに気付いてくれない限り、止まることはないのです。
まさか、犯人が○○の○○だなんて!?
普通の家ならば、最悪、電話線をひっこぬいて、先方が気がつくのを待つ、といった消極的ながらイライラを回避する方法があるものの、ここは会社。たまたま電話のかかってくる本数が少ない日とはいえ、すべての電話を無視するわけにはいかず、間違いFAX電話に出ては切り、出ては切り、を繰り返している間に部署内の空気が殺伐としてきました。
「もう、あったまきた!」
「だよねぇ。そのたびに仕事の手がとまって、効率悪いったらないわー」
「大体、こんなに何度も切られてるっていうのに、間違ってるってなんで気付かないんですかね。おかしいですよ」
と口々にこぼすなか、後輩のA子がぽそりと言いました。
「FAXってすごく大きい声で話しかければ、相手のスピーカーから、こっちの音声が聞こえるんじゃないかなぁって思うんですけど」
本当かどうかわからないけど、現時点で解決法はゼロなんだからやるしかない! ということで、間違いFAX電話がかかってくるたびに出ては
「こちらは電話でーす!」
「FAXではありませーん!」
と大きな声で言ってから電話を切っていた私たち。すると10分後、部長の携帯電話がなりました。
「え? うん。…うん。…うん。FAXから女性の声がする? おまえ、番号は? うん、うん、うん…あ、すまん。俺が間違えた」
携帯での通話を終えた部長は私たちの方をくるりと向いて一言。
「申し訳ない。俺のせいだった」
なんでも家に資料を忘れた部長はとりあえずFAXで送るように奥さんにお願いしたものの、部署のFAX番号ではなく、電話番号の方を伝えてしまったそうな。もう信じられない!! 早く対処してくれてたら、みんなイライラしないですんだのに!! と言いたいところですが、翌日、奥様からお詫びとしてとってもおいしい夏みかんゼリーをいただいたのでチャラにしたいと思います(笑)。
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2006-08-28 【OL】 | 固定リンク
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