大人気コミック、華やかに映画化! 「花より男子ファイナル」&「築地魚河岸三代目」
今や珍しくないコミック作品の映画化。原作のイメージを守り、さらに膨らませるというのは、なかなか至難の業のようです。今週は見事にそれを実現した作品をご紹介。華やかで、実力派ぞろいのキャスティングがピタリとハマり、原作の魅力を余すところなく映像化した貴重な2本です。
「花より男子ファイナル」――セレブの子女ばかりが通う英徳学園に入学してしまった牧野つくし(井上真央)が、学園を牛耳るグループ・F4のリーダーである道明寺財閥の御曹司・司(松本潤)と魅かれあい、様々な障害を乗り越えた末、司がプロポーズして4年が過ぎた。司は、大学卒業を控えたつくしとの婚約を世界中に発表。“現代版シンデレラ”として、一躍時の人となったつくしは、戸惑いを隠せない。そんな中、結納の席で、司の母・楓(加賀まりこ)は、道明寺家に嫁ぐ女性に代々受け継がれてきたという、推定100億円のティアラ“ビーナスの微笑”をつくしに贈る。ところがその晩、突然現れた黒づくめの男(AKIRA<EXILE>)にティアラを盗まれてしまった。このままでは結婚できない!? マスコミの目を避け、つくしと司はティアラを追ってアメリカへ旅立つ。2人の危機を知ったF4のメンバー、花沢類(小栗旬)、西門総二郎(松田翔太)、美作あきら(阿部力)は――?
1992~2004年に「マーガレット」に連載され、単行本は累計5800万部を超えた、日本一の売り上げを誇る少女コミック「花より男子」。2005年と2007年にTVドラマ化された時のスタッフ&キャストによる映画が、シリーズ最終話として公開されることになりました。
もし、原作コミックもドラマも見ていない人がいたら、ぜひ原作やDVDをチェックしてから映画を見てください。超セレブの司と超貧乏なつくしが、どんな風に出会い、魅かれ、いろんな……本当にいろんな妨害・障害・邪魔モノを乗り越え、ここまでこぎ着けたかを知ると、今回の映画をとっても感慨深く見ることができるので。
実は、私も「タイトルは知ってたけど、原作もドラマも見ていなかった」人。すでにハマっていた友人に「絶対ハマる!」と予言されていたのに、見そびれたまま今に至っていました。今回、一念発起して、原作全36巻とDVDでドラマ「花男」全9話+「花男2」全11話を見たのですが、案の定、何かに魅入られてしまったかのように、かぶりつきで制覇してしまいました(笑)。
一番の魅力はやっぱり各キャラクター。映画はファイナルにふさわしく、ドラマを通してそれぞれが育んできた個性豊かなキャラと演じる側がさらになじんで、ピッタリ。特に私がグッと来たのが司。ワガママで、自己チューで、暴力的で…その、「ありえないっつーの!」と言いたくなるオレ様キャラは、一歩間違うと、ただのトンでもないヤツですが、彼のつくしを見つめる眼差しは、熱くて切なくて、見ているだけで、こっちが胸キュン(笑)! 結婚することに迷い始めたつくしに対し、髪の毛一筋ほども揺るがない気持ちを伝え続ける司は、ちょっぴり成長して大人の男になっていました。ここまで真っ直ぐに自分だけを信じ、愛してくれる相手なんて、オンナノコの究極の夢。松本潤クンの表情豊かな目に、ウルウルドキドキ、つくしがうらやましいほどです。
ティアラを追う旅は東京からラスベガス、香港、南の島(無人島!)と、世界を駆け巡ります。盗んだ犯人は誰なのか? その目的は? そして、旅を通して生まれてしまった小さなスレ違いを、2人は修復することが出来るのか?
そうそう、映画公開前に唯一のオフィシャル写真集も発売されます。映画の紹介はもちろん、メイン・キャストの最新撮りおろしフォトやスペシャル・インタビュー、同行した取材スタッフが見た撮影現場のウラ話あれこれなど、ここでしか読めない内容が満載! とっくにファンのあなたはもちろん、私のようにこれがデビューのあなたも、どっぷりと「花男」ワールドに浸ってください。

「花より男子ファイナル」 6月28日(土)~、全国公開
オフィシャルサイト http://hanadan-final.jp
(c)2008「花より男子ファイナル」製作委員会
唯一のオフィシャル写真集 「花より男子ファイナル」PHOTO BOOKも6月12日発売決定!
詳しくはこちらへ!
http://www.s-woman.net/non-no/hanadan/
「築地魚河岸三代目」――都内の一流商社に勤務するエリート・サラリーマン、赤城旬太郎(大沢たかお)は30代半ばにして人事課長に抜擢され、装飾デザイナーの恋人・明日香(田中麗奈)との間も順調で、忙しい毎日を送っている。ある朝、偶然、TシャツにGパン、ゴム長靴という姿で自転車を漕ぐ明日香の姿を見かけた旬太郎は、驚いて後を追う。実は、彼女の父・徳三郎(伊東四朗)は仲卸店「魚辰」の2代目で、明日香は入院中の父に代わって店を手伝っていたのだ。事情を聞いた旬太郎は、強引に手伝いを買って出る。「魚辰」の従業員・英二(伊原剛志)らに邪魔者扱いされながらも、活気ある築地市場に魅せられていく旬太郎。一方会社では、大規模なリストラが決定、人事課長である旬太郎は尊敬するかつての上司・金谷(大杉漣)の首を切らなければならないことになり……。
移転問題で何かと話題の築地市場。今や海外からの観光客も訪れるという人気スポットの協力を得て、実際にロケ撮影しただけあって、威勢のいい市場の活気がスクリーンの向こうから伝わってきます。
私が一番印象に残ったのは、大杉漣演じる金谷のセリフでした。「幸せって、自分の気持ちに嘘をつかないで生きることだ」。病に倒れた妻(森下愛子)のために会社を辞め、残り少ない時間をともに過ごす道を選んだ彼の言葉が、その穏やかな表情と一緒にじわじわしみてきます。
お人好しで真っ直ぐな性格の旬太郎が、派閥や権謀術数が幅をきかせる会社より、嘘もごまかしもきかない築地魚河岸に自分の居場所を求めてしまうのは、当然のこと。まったくド素人の彼が、優れた味覚を武器に、自腹で魚を買っては味を確かめ学んでいく真摯な姿は、彼を邪険に扱っていた築地の人間たちに、次第に認められていきます。
そんな旬太郎を演じる大沢たかおが明るく爽やかで、見ているうちにこちらも思わず笑顔に。彼を囲む伊東四朗、柄本明、伊原剛志、森口瑤子など、各キャストもとても魅力的で、早くもシリーズ化が決定したというのも納得です。
高層ビルが林立する都心を闊歩し、冷暖房完備のシャレたオフィスでネクタイをしめて働くスマートな姿と、タオルをはちまき代わりに汗びっしょりになって走り回る姿と。どちらがカッコいいのかなんて愚問。自分らしく生きる旬太郎の姿に、きっと元気をもらえます。
「築地魚河岸三代目」 6月7日(土)~、丸の内ピカデリー2他、全国公開
オフィシャルサイトhttp://www.uogashi3.jp
(C)2008「築地魚河岸三代目」製作委員会
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2008-06-06 【映画】 | 固定リンク
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