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[映画]-2時間1800円の至福- 映画を観よう、幸せになろう

加藤アカネ
“独身の新人ライター”としてスタートしてから5年以上が過ぎ、今ではなんと2人の子供がいる身の上。いまだにそんな自分が時々不思議に思えるほどの自覚のなさですが、元映画宣伝マンの経験を生かして、ジャンルを問わず、いろんな映画を楽しく、わかりやすくご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

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あなたの“相棒”は誰ですか? 「最高の人生の見つけ方」&「相棒-劇場版-」

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“相棒”って、独特の響きがありませんか? “友人”よりずっと親密で、“親友”よりちょっとクール。対等な関係で、言いたいことはきっちり言うけれど、言わなくてもいいことはそっと胸にしまっておく、ちょっとオトナな間柄。今週は、そんな“相棒”たちの物語です。

「最高の人生の見つけ方」――真面目にコツコツ生きてきた自動車整備工のカーター(モーガン・フリーマン)は、末期ガンで余命6ヶ月と宣告される。入院先で同室になったのが、病院の経営者で辣腕実業家のエドワード(ジャック・ニコルソン)だった。余命6ヶ月という以外、何の共通点もない2人だが、少しずつ会話を交わすように。ある日、エドワードはカーターが落としたメモ、“バケット(棺おけ)・リスト”を見つける。それは棺おけに入る前にやっておきたいことを書き出したものだった。カーターの、「荘厳な景色を見る」「涙が出るほど笑う」に、「スカイダイビングをする」「世界一の美女にキスをする」と付け加えたエドワードは、彼をリスト実現の旅に誘い出す。常に家族を想い、生きてきたカーターだったが、妻バージニア(ビバリー・トッド)の大反対を押し切り、生涯最後の冒険旅行をするために病室を飛び出した――。

J・ニコルソン、M・フリーマン、ロブ・ライナー監督。この3人の名前が並んだだけで、「これはイケル!」と確信してしまった私。予想は裏切られることなく、爽快で痛快で感動的な1時間37分を体験することができたのです。やっぱり(笑)!

もし、平均寿命通りに生きることができたとしたら、私もそろそろ人生の折り返し地点。“棺おけリスト”も、決して遠い未来のことじゃありません。むしろ、早ければ早いほど、人生の終焉を迎えたとき、後悔することが少なくてすむのかも。まあ、わかっていても、なかなか具体的には浮かばないのですが。

カーターとエドワードのリストは、「なるほど」と思うもの、「まったく、男ってヤツは!」とあきれてしまうもの、「なぜ???」なものといろいろ。このリストにも2人の対照的な性格や考え方が現れていて、ついつい笑ってしまいます。

妻や子供たちなど家族の見舞いが絶えないカーターですが、かつてバージニアの妊娠をきっかけに大学を辞めたことへの後悔が、拭いきれません。もちろん、愛する家族たちに囲まれた、幸せな人生だとわかっているのですが。

一方のエドワードは金儲けに人生を費やし、3度結婚するも失敗。病室を訪ねてくるのは主治医と秘書トマス(ショーン・ヘイズ)だけ。いくら財産があっても、あの世には持っていけない。カウントダウンに拍車がかかった人生をどう過ごすのか。最優先だった仕事よりも優先すべきこととは何なのか。彼もまた、自分の過去を見つめ直すことになるのです。

お互いが決断を下す時、グッと背中を押してくれるオトナでコドモな男たち。彼らの関係こそ、“友人”よりも“相棒”と呼ぶのにふさわしい気がします。冒険旅行の果てに何が待っているのか。人生の終焉をどう迎えるのか。決して重苦しくならない彼らの姿にホッとしつつ、ちょっと意外なエンディングにじんわり胸が熱くなりました。

Movie080502_2 「最高の人生の見つけ方」 5月10日(土)~、丸の内ピカデリー2他、全国公開
オフィシャルサイト 
http://www.saikonojinsei.jp
(c)2007 Warner Bros. Ent.

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「相棒-劇場版-」――降りしきる雨の中、人気ニュースキャスターの仲島が東京郊外の巨大TV塔に吊るされて遺体で発見される。現場には謎の記号「f6」が残されていた。警視庁捜査一課が頭を悩ませる中、特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、海外視察に向う衆議院議員・片山雛子(木村佳乃)の護衛を命じられる。途中、襲われるが、雛子は無事出発。その現場にも「d4」の記号があった。やがて、仲島と雛子は会員制webサイトの掲示板「処刑リスト」に名前が挙がっていたことが判明。リストには2週間前に交通事故死した判事・来生の名前もあった。その事故現場にも「e4」の記号が残されていたことを知った右京は、それがチェスの棋譜であることに気づく。リストを追い始めた捜査陣を嘲笑うように、有名美容整形医・安永も殺害され、現場には「g5」の記号が。やがて被害者たちの周辺から女子大生・守村(本仮屋ユイカ)が浮かび上がる……。

今週のテーマそのものズバリの本作は、ご存知の方も多いと思いますが、TVシリーズから誕生しました。実は、私はこのシリーズが大好きで、シリーズ化される前の1作目、「土曜ワイド劇場」放映時(2000年)から見ていたことが自慢の一つなのです(笑)。ちひろさんと昌子さんのTVブログでも紹介されていましたよね。

TVを見ていた方には今さらですが、簡単にご説明を。あまりに明晰な頭脳と、ガンコすぎる正義感のために上層部に疎まれ、特命係という閑職に飛ばされてしまった元エリート警部の右京。以降、特命係はリストラ要員が次々と配属されては辞職するという“人材の墓場”に。そこにやってきた7人目の刑事が薫。ところが、この2人が名コンビとなり、捜査一課を差し置いて難事件、怪事件を解決する、という設定です。

本作の一番の魅力は、登場人物たちのキャラクターにあります。頭脳明晰・冷静沈着・鋭いイヤミをバシバシ飛ばし(正しいから余計に憎たらしい・笑)、紅茶を愛する右京と、体力勝負・単純明快・直情型で朝はコーヒーに限るという薫。そんなまったくタイプの違う2人と、彼らを囲む、これまた個性的なレギュラーの面々(鈴木砂羽、高樹沙耶、岸部一徳、木村佳乃、津川雅彦、西村雅彦他)。ファンには堪えられない、そして初めて見る方には「え、なんでこの人がこんなチョイ役!?」と思うにちがいない超豪華キャストです。さらに劇場版で初めて登場する西田敏行など、その魅力はさらにパワーアップしています。

彼らが対峙する数々の事件も、時代を映したシリアスな社会問題から、コメディ風、ホラーチック、本格推理まで幅広く、時に毒気タップリなテイストで驚かされてしまいます。今回は、数年前、日本中を論争の渦に巻き込んだある国際的な事件を下敷きにした内容で、事件隠蔽のための国家的陰謀の話は、現実の官僚や政治家の姿を目の当たりにしているようでドキリ。あり得ないことじゃない、と背筋が寒くなるほどにリアルです。

ドラマを見ていた人には、いつもの「相棒」テイストが少し薄まったように感じるかもしれませんが、その分、映画が「相棒」初体験という人にはとっつきやすくなっているのではないでしょうか。爆破シーンや海外ロケなど、映像のスケール感もアップ。「相棒」経験者はもちろん、未経験者もぜひこの機会に「相棒」ワールドを楽しんでください。

Movie080502_4 「相棒-劇場版-」 5月1日(木)~、全国公開
オフィシャルサイト
http://www.aibou-movie.jp
(c)2008「相棒 -劇場版-」パートナーズ

 
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2008-05-02 【映画】 | 固定リンク

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