TV発、個性派キャラに魅せられる2本 「映画 クロサギ」&DVD「HERO」

人気TVドラマが映画になってスクリーンへ。最近では当たり前の流れになってきました。ストーリーはもちろんですが、登場するキャラクター像がしっかり描かれていると余計に楽しめるもの。今週は、個性派キャラがとっても魅力的な2本です。
「映画 クロサギ」――少年時代に詐欺の被害に遭い、家族を失った黒崎(山下智久)。成長した彼は詐欺師を騙す“クロサギ”となり、家族の仇である御木本(岸部シロー)を追っていた。ある日、情報源である詐欺師業界の黒幕・桂木敏夫(山崎努)を通じてレイコ(飯島直子)の依頼を受ける。彼女を騙した石垣(竹中直人)は、15年前、日本経済界を揺るがすほどの大きな詐欺を働き、警察の知能犯係刑事・神志名(哀川翔)や大企業を標的にする詐欺師・白石(加藤浩次)らからも追われている男だった。姿を変えて石垣に接近する黒崎の前に、さくら(大地真央)が現れる。彼女は、石垣や桂木の過去を知っているらしい……。
2006年のTBS連続ドラマの中で、平均視聴率No.1を記録した「クロサギ」が、映画になって帰ってきました。山下智久、堀北真希、加藤浩次、市川由衣、哀川翔、山崎努らドラマでお馴染みのレギュラー陣はもちろん、豪華ゲストも多数出演して華やかさを増しています。
私はドラマを見ていなかったのですが、ちゃんと展開についていけたので心配ご無用(もちろん、黒崎が家族を失う原因となった詐欺事件の黒幕だった、桂木との微妙な関係や、黒崎を追い続ける神志名との間柄など、ドラマを見ていたほうがより楽しめそうですが)。なるほど、詐欺ってこうなってるのねえ、と感心(?)しきり。
現実の世も、振り込め詐欺や粉飾決算詐欺、ネット詐欺、霊感商法詐欺、食品偽装詐欺等々、ありとあらゆる詐欺が横行していて、ニュースで目や耳にしない日はないほど。でも、「なんでそれで騙されちゃうのかなあ」と他人事のように思っている危機感のなさや、「私は大丈夫」という根拠のない自信が、次の被害者を生んでいるのかもしれません。
再び巨大詐欺を企む石垣というプロ中のプロを相手に、“クロサギ”黒崎がどんなワナを仕掛けるのか。ある時はトラック運転手、ある時は新興IT企業の社長、ある時はガードマン、ある時は押しの弱い営業マンへと化ける彼の七変化も見どころです。
そして、スクリーンに登場するだけでシーンが引き締まる山崎努のさすがの存在感。実際にシェイクスピアを演じてきた彼が、山下智久とするシェイクスピアごっこ(?)もなかなかです。私的には冒頭1シーンながら、杉田かおるの怪演(!)に注目。最近、私がハマっているドラマ「エジソンの母」でもイイ味出してますが、こちらも見ものです。
「映画 クロサギ」 3月8日(土)~、全国東宝系で公開
オフィシャルサイトhttp://www.kurosagi-movie.jp
(c)2008 黒丸・夏原 武/「映画 クロサギ」製作委員会
DVD「HERO」
発売元:フジテレビジョン/東宝/ジェイ・ドリーム 販売元:東宝
3月8日(土)~、「HERO 特別限定版(3枚組)」8,190円(税込)/「HERO スタンダード・エディション」3,990円(税込)
(c)2007 フジテレビジョン・東宝・J-dream・FNS27社
オフィシャルサイトhttp://www.hero-movie.net
「HERO」――6年前に転勤で離れた東京地検城西支部に戻ってきた検事・久利生公平(木村拓哉)。刑事部長の牛丸(角野卓造)以下、中村(大塚寧々)、芝山(阿部寛)、江上(勝村政信)、末次(小日向文世)、遠藤(八嶋智人)とあいかわらずの面々だが、事務官の雨宮(松たか子)はなぜかよそよそしい。久利生は芝山が担当した傷害致死事件の公判検事を務めることに。容疑者は素直に自白し、何の問題もなく裁判は結審すると思われていたが、初公判で一転して無罪を主張する。担当弁護士は、元検事で刑事事件の無罪獲得数が日本一という大物・蒲生(松本幸四郎)。彼は東京地検次席検事・鍋島(児玉清)の同期でもあり、ウラに大物代議士・花岡(森田一義/タモリ)の存在があった。窮地に立たされた久利生は、真実を求めて雨宮と韓国へ向かうが……。
昨年秋、興行収入81億円を記録し、見事2007年の邦画No.1ヒットとなった「HERO」。今さら……と思われそうですが、放映時に1度も欠かさず見ていたほど大好きなドラマだったのに、ちょうどお休み期間で映画を見逃してしまった私としては、ずっと気になっていたのです。そこでタイミングよく(笑)DVD発売となったこの機会に、見せていただいたというワケです。
この「HERO」最大の魅力は、やっぱりそのキャラクターにあるのではないでしょうか。かなり型破りな久利生は言うまでもなく、そんな彼を囲む城西支部の面々。今回は、中村&末次という意外なコンビが、意外な趣味を披露してくれます。
そして、「しょうがねえなあ、久利生は!」という顔をしながら、「いざ!」という時は全員そろって手を貸してくれるチームワークの良さ。こんな検事たちばかりだったら、冤罪事件はなくなるかも……なんて、ふと思わずにはいられません。
'06年に放映されたドラマのスペシャル版で登場した中井貴一、綾瀬はるか、石橋蓮司といったキャストの続投に加え、松本幸四郎、香川照之(特捜部検事役)、タモリ、イ・ビョンホン(1シーンですが)、古田新太(放火犯役)と華々しく個性的なメンバーも参戦。期待に違わず、見ている私たちを最後まで引っぱっていってくれます。
そして、地道な捜査を続けて見つけた、何てことのない小さな事実から真実を探り当てる久利生。「大物政治家の収賄事件と無名の一般人の傷害致死のどちらが巨悪か」について、常に変わらない彼の姿勢が、ラストの法廷弁論で一気に噴出して気分爽快です。
お馴染みのアイテム・通販グッズや久利生たち行きつけのバーのマスター(田中要次)も嬉しいことに健在。「まだ、見ていない」というアナタはもちろん、「もう、見ちゃった」というアナタにもおすすめです。今回のDVDにはメイン・キャストのインタビューやメイキング・シーン等々、本編に加えて映像特典2枚が加わった3枚組の「特別限定版」もあります。ぜひ、改めてお楽しみください!
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2008-03-07 【映画】 | 固定リンク
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