刺激とスリル満載の“自分探し”──『ボーン・アルティメイタム』

これほどスリル満点の“自分探しの旅”映画には、めったにお目にかかれない! それが、記憶を失った主人公ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、世界をまたにかけて自分の過去を取り戻すまでを描く《ボーン》シリーズ。ロバート・ラドラムの傑作スパイ小説を現代的にアレンジし、スリリングかつ臨場感たっぷりに映画化した大ヒット・シリーズだ。
第1作『ボーン・アイデンティティー』では、嵐の地中海で瀕死の重症を負った男が救出されるところから始まる。九死に一生を得たものの記憶を喪失した、その男=ジェイソン・ボーンが、わずかな手がかりを頼りに自分が何者なのかを突き止めようとすると、次々と刺客が現れ、行く手を阻み……。と、自己の存在(アイデンティティー)を明らかにするための逃避行が描かれてゆく。
つづく第2作『ボーン・スプレマシー』では、自分がCIAの極秘プロジェクトの産物である、最強の殺し屋だったということは判明した。しかし、いまだ記憶が完全には戻らないボーンは過去を捨て、愛する人との人間らしい未来を歩もうとする。だが、CIAはボーンの息の根を止めようと執拗に追跡、未来を奪う。再び戦いの舞台に引きずり出されたボーンは、再度過去と向き合う決意を固め、至高(スプレマシー)の戦いを繰り広げてゆく。
そして、とうとうボーンの自分探しの旅が終着点を迎える! ついに記憶が戻り真実が明かされるのが、この第3作『ボーン・アルティメイタム』なのである。何が何でもボーンを抹殺しようと総出で追跡してくるCIAの裏をかき、真相にたどり着き、最後通告(アルティメイタム)を下すボーンの大活躍を緊迫感たっぷりに追ってゆく。
シリーズものの多くは、舞台や時を変えているので、はじめから見なくても理解はできるし、それなりに楽しめる。ただ、この《ボーン》シリーズは、ぜひとも1作目から順を追って見てほしい作品であり、通して見るべき価値のある作品なのだ。なぜなら、ボーンの自分探しの旅は、我々を道連れにするから。まるで、ボーンと一緒に旅をしているかのような感覚が味わえるのだ。しかも、旅を重ねるにつれ、多くを語らずの孤独な彼の心情や、成長ぶりが感じ取れて、うれしくなってしまう(「誰もアナタを理解してなくても、私だけはわかってるよ」風の、あの感じです)。
そして、演じるマット・デイモンのカッチョよさと言ったら。「他の映画ではジミー大西ちゃんみたいだけど、このシリーズではホントにカッコいい!」という評判も納得の男っぷりの良さ(ちょっとヒドい言われようですが…)。程よく筋肉のついた凛々しいボディと精悍なマスクは、眺めてるだけでもシビれますよ。
そんな男前のヒーローと行く、スイス、フランスほか(第1作)、インド、ドイツ、ロシアほか(第2作)、そしてイギリスのロンドン、モロッコのタンジール、アメリカのニューヨークほか(第3作)といった世界めぐり。それも、観光名所とはひと味違う地元色豊かな場所でのカーチェイスあり、銃撃戦あり、肉体バトルありの、とっても刺激的でスリリングな旅。
なにより、シリーズを重ねてもテンションが落ちることなく、加速(今回の3作目などは、まさにノンストップ・アクション)してゆくのがスゴい。
さあ、あなたも一緒に出かけませんか? 極上のスリルを味わいに。
『ボーン・アルティメイタム』 11月10日(土)~日劇1ほか全国にて公開
オフィシャルサイト http://www.bourne-ultimatum.jp/
(c) 2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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2007-11-09 【映画】 | 固定リンク
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