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[映画]-2時間1800円の至福- 映画を観よう、幸せになろう

加藤アカネ
“独身の新人ライター”としてスタートしてから5年以上が過ぎ、今ではなんと2人の子供がいる身の上。いまだにそんな自分が時々不思議に思えるほどの自覚のなさですが、元映画宣伝マンの経験を生かして、ジャンルを問わず、いろんな映画を楽しく、わかりやすくご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

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強烈な愛の物語──『ブラック・スネーク・モーン』

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公開前に、鎖でつながれた小柄な美女(クリスティーナ・リッチ)と、ごっつい強面の初老の男(サミュエル・L・ジャクソン)の米版ポスターを見て、「こりゃあ飢えた男が美女を監禁&調教するアブノーマル映画か!? しかも、美女はセックス依存症らしい…。めっちゃ観たい」と思っていたのが、この『ブラック・スネーク・モーン』。で、相当アブない映画かも、と期待して観たら、まったく違った(笑)。といっても、“いい意味で”なので、ご安心を。
「調教する」という内容は間違いではないんだけど、放っておくと手当たりしだいに男性を求めてしまう彼女の“忌わしい部分”が、暴走しないようにするための荒療治の手段が鎖というワケなのだ。

この映画の主役2人は一見、まったく接点がないように見える。かたや農業を営み、日々まっとうに暮らす信心深い男。かたや過去のトラウマからセックス依存症になった軽い女。しかし実は、男は突然、妻に浮気され出て行かれた身で、自尊心が深く傷ついている。一方、女も最愛の恋人(ジャスティン・ティンバーレイク)が軍隊に志願し訓練所へ旅立ってしまったため、孤独で心が押し潰されそうになっている。
そんなある日、歯止めが利かなくなった女が、酒と薬でベロンベロンになった上に、知人にボコボコに暴行され道に捨てられる。その意識不明の彼女を偶然、男が見つけるのだ。まるで、傷ついた心が呼び合ったかのような運命的な出会い。男は意識をなくしてもなお、うなされ暴れ回る女の身を案じ、彼女の腰に鎖を巻きつけ、監禁しつつ治療するのである。
当然、目覚めた女は危険を感じ、逃げようとする。だが男は、彼女の抱える心の闇を晴らすことこそ自分の使命と思いこみ“治療”を続けるのだ。そして始まる、心の闇に支配されない本来の自分らしさを、共に取り戻してゆくための苛酷な戦い…。

自分が変われるなんて思っちゃいない女は、全力で抵抗し反発する。それを男は、全身で受け止める。まるで、ヘレン・ケラーとサリバン先生並みの壮絶さ。しかも、こちらは男と女。クリスティーナの誘惑に、サミュエルおじさんもついつい魔がさしちゃうのでは? というスリルまである(笑)。

そしてもうひとつ、鎖以上に二人を結びつける役割を果たすのが、元ブルースマンだったという男がギターを手に歌うブルース! 歌に込められた男の痛みを感じ取ったのか、ブルースによって彼女の心のバリアが解けてゆくさまも見もの。

傷をなめ合うような後ろ向きの関係ではなく、人のためという一方的な関係でもない。相手を癒すことで自分が救われるという、痛みや辛さを歌に託し解放してゆく“愛の歌”ブルースそのもののように、傷だらけで這いずり回りながらも共鳴し合い共に再生してゆく2人の関係。荒っぽくて挑発的、なのに官能的で魅せられる、ホレたハレたの男女の恋愛を超越した、全身全霊でぶつかり合う姿に圧倒される、魂を揺さぶる愛の物語だ。

Movie083102 『ブラック・スネーク・モーン』 9月1日(土)~渋谷シネ・アミューズにて公開
オフィシャルサイト 

http://www.blacksnake.jp/

 
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2007-08-31 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

セックスで自分探し!? ──『ショートバス』

Movie082401

セックスについて語るのは、たとえ気のおけない友人だとしても相手の反応が気になって、本音はなかなか話せなかったりする。ましてやパートナーに自分の欲求を伝えるのは、さらに難しい。もちろん、心も身体も気持ちよくなりたい! とは誰だって思うだろうし、愛とセックスが切り離せないものだってことは重々承知。でも…、愛してるから感じたい、愛したくても愛せないからセックスが怖い、等々の本音はやっぱり切りだせない。そんな、セックスに悩み愛に迷う男女7人の自分探しをつづってゆくのが、この『ショートバス』。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で音楽を通してアイデンティティを見つめたジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、今度はセックスを通してアイデンティティを見つめてゆく快作だ。

“人生に足りない何か”を探してる7人とは、
 ソフィア(スックイン・リー):カップル・カウンセラー(いわゆるセックスのカウンセリング)をしていながら、夫ロブとのセックスで1度もイッたことがない。私はどこかおかしいの? とアセりと不安を感じる日々。
 ジェイムズ(ポール・ドーソン):パートナーのジェイミーに愛されてるのはわかっているけど、過去のトラウマから愛(=セックス)を受け入れられず、愛の重みに苦悩している。
 ジェイミー(P・J・デボーイ):愛するジェイムズの提案で、乗り気じゃないのにソフィアのカウンセリングや3Pまで体験。ジェイムズの真意が読めず、なす術もない。
 セヴェリン(リンゼイ・ビーミッシュ):SMの女王様をして暮らしているけれど、本当の望みは…。アーティスティックなポラロイド写真を撮る、人づき合いの下手な女性。
 ロブ(ラファエル・バーカー):ソフィアの夫。大人になれないノーテンキ男にしか見えないのだが、ソフィアの気持ちには気づいている。
 セス(ジェイ・ブラナン):ジェイムズとジェイミーに見初められ、2人のお相手をする、愛にあふれた青年。
 カレブ(ピーター・スティクルス):ジェイムズとジェイミーこそ“完璧な関係”と思い込み、あこがれが高じてストーカーになっちゃった青年。

そうした7人が、“足りないもの”を求めて、ニューヨークにある、愛とセックスを謳歌するサロン“ショートバス”に集まり、新たな経験をしながら自分を模索してゆく。

冒頭、あまりにもアクロバティックなセックス・シーンから始まる(だからかR-18指定)ので、なんかスッゴイもの観にきちゃったかも…と不安がよぎる人もいるかもしれないけど、けっして興味本位のセックス映画ではないので、ご安心を。しかも話が進むにつれ、彼らがどうなっていくのかに意識が向かい、セックス描写なんてまったく気にならなくなってくると思う。それくらい、キャラたちが愛しいんだよねえ。とくにソフィアなんて、イクためにアノ手コノ手とガムシャラにかんばる姿は、なんだかとっても微笑ましい。なかには悲しい決断をしようとする者もいるけど、それでも彼らは“どうせ”とは言わない。傷ついたり空回ったりもするけれど、やれるだけのことはやってみる。そこがイイ。
愛もセックスも1人じゃできないから、ままならないし、やっかいだ。それでも、人は愛を求めずにはいられない。そんな愛と生を、セックスを軸に映しだす、素晴らしきかな人生賛歌。

Movie082402 『ショートバス』 8月25日(土)~シネマライズほか全国順次公開
オフィシャルサイト http://shortbus.jp/
配給 アスミック・エース

 
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2007-08-24 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

限られた人だけが持つ不思議パワー“霊能力”を体感!! ──DVD『ミディアム~霊能捜査官アリソン・デュボア』

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◎アリソン役のパトリシア・アークエット(左)とアリソン・デュボア本人(右)

自分に霊感がまったくないからかもしれないけど、霊そのものだけじゃなく、霊と交信できる人にも、ものすごく興味を覚える。フツーの人には見えないものが見えるって、いったいどんな気分なんだろう? その能力を持っている人は、ワタシと何が違うのだろうか? そうした、なかなか見ることができない霊能者の日常を体感させてくれるのが、出生地アリゾナ州のみならず全米の人が彼女の名を知っているというくらい有名で、著書『愛する人の霊はいつもあなたのそばにいる』も邦訳されている、実在する霊能者アリソン・デュボアをモデルにした犯罪サスペンスドラマ『ミディアム~霊能捜査官アリソン・デュボア』。日本ではWOWOWで放映され(現在は第2シーズンを放映中)、女性を中心に人気を呼んでいるアメリカのTVドラマ・シリーズで、その第1シーズンがいよいよDVD化されたのだ。

霊能者であり、3人の娘の母でもある33歳の主婦アリソン(パトリシア・アークエット)が、彼女の能力を買っている検事局のデヴァロス検事(ミゲル・サンドヴァル)に密かに協力(表向きは、パートタイムのコンサルタントという曖昧な役職)して、難事件を解決へと導く1話完結の物語。現実では1時間で事件が解決することはないし、フィクションも織り交ぜてはいるようなんだけど、アリソン・デュボア本人がドラマのコンサルタントをつとめているだけに、登場人物の年齢や家族構成も同じだし、実際の事件と本当に彼女の身に起こったことが映しだされてゆくので、説得力がある。

6歳で死者の声を聞いたというアリソンの霊能力は、目の前にいる人の心を読み、現場に居る霊の声を聞くだけでなく、“夢”で悲劇的な予知夢や死者からのメッセージを受けるのが特徴。例えば、カウンセラーの前で夫が妻を殺す夢だったり、見知らぬ若い女性が投身自殺する夢だったり、飛行機事故の夢だったり、とさまざま。この“夢”こそが犯罪を解くカギになるんだけど、見えるのは犯行の1シーンだったり、ファンタジックに脚色されていたりと、あくまで“暗示”。アリソンはそこから実際に、どこで何が起こって、犯人は誰なのかを、アンテナを張り巡らせ、カンを研ぎ澄ませ、突き止めなくてはならない。その過程をとおして霊や霊能力がどんなものであるかを見せ、同時に人の心の闇も映しだしてゆく。

 アリソンの霊能力は相当高いと思うけど、さすがに正確な日時までは見通すことはできないし、証拠がでないから立証もできない。確実に悪夢が現実になるとわかっているのに、じゃあいつなの? と訊かれれば答えられない…このもどかしさ。そんなアリソンの葛藤と苦悩、そして与えられた能力を使って役に立ちたいという思いは、一般人のワタシにもヒシヒシと実感できるし、共感できる。だから事件に引き込まれるし、アリソンの活躍を応援せずにはいられない!

しかも、このアリソン、ヘンに神秘的ぶったりしない、いたってフツーの主婦ってところも共感ポイント。娘に友だちができないと聞けば、私がもっと気を配ってればと落ち込み、ダンナの様子がヘンだとやきもきしたり、仕事のストレスをダンナにぶつけたり…。たまたま霊能力があるだけで、あとは身近な友人みたいに親近感が持てる女性なのだ。

そして、働く女性たちのハートをつかむのが、アリソンのダンナさん、ジョー(ジェイク・ウェバー)の存在。感性派のアリソンとは正反対の、航空宇宙産業に携わるエンジニアという理論派なのに、彼女の一番の理解者で、仕事に没頭するとすべてが後回しになっちゃうアリソンをサポート。子育てにも協力的で、警察からの急な呼び出しでアリソンが出かけても文句をいわず、家庭を守ってくれる。その上、頼りにもなるという、まさにミスター・パーフェクト! ここまで完璧に、とは言わないけど、ぜひともダンナや彼氏といっしょに観て、多少なりともジョー寄りに養成しちゃうってのもテかも。

『ミディアム~霊能捜査官アリソン・デュボア』シーズン1
発売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
レンタル:Vol.1~3はレンタル中、Vol.4~7は8月24日レンタル開始
セル:シーズン1 DVD-BOXは、9月21日発売

オフィシャルサイト http://www.paramount.jp/medium/

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◎(左)シーズン1 Vol.1/レンタル中
◎(右)シーズン1 DVD-BOX(全16話収録)/12,600円(税込)

 
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2007-08-17 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

男同士の友情にカンパイ──『オーシャンズ13』

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泥棒なのに、センスがよくって、ユーモアがあって、義理堅い!? イケてる男たち“オーシャンズ”が、またまた集結!
1作目では、ラスベガスを舞台に、冷酷非情なホテル王の難攻不落の大金庫から1億6000万ドルを盗みだすべく集まった。2作目では、その執念のホテル王に見つかっちゃって返金を迫られ、今度はヨーロッパをまたにかけ“仕事”をするハメに。そして本作『オーシャンズ13』では、再びベガスに戻って、どんな大金にも代えられない仲間の威厳を取り戻すため、ド派手なリベンジを、いざ決行!

オーシャンズの1人、ルーベン(エリオット・グールド)が、前2作のホテル王ベネディクト(アンディ・ガルシア)の上を行く、超冷酷非情なホテル王バンク(アル・パチーノ)にダマされ、寝込んでしまった。その知らせを聞いたダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)と仲間たちは、ベガスのルーベン宅に即集合。“お仕事中”だったラスティー(ブラッド・ピット)なんて、目の前の大金をほっぽり出して飛んでくるほど。そう、普段は滅多に連絡を取り合わないけど、いざというときは何をおいても駆けつける、それがオーシャンズ。ルーベンの身に起こったことは自分に関わること、とばかりに結託し、バンクから全てを奪う、大がかりだけど楽しくイカしたリベンジ作戦を繰り広げてゆく。

1作目は、オールスター・キャストがいったいどんなキャラになりきるんだろう、ってことだけでも楽しめた。ただ2作目は、話を広げすぎちゃってイマイチ収集つかず。で、正直、この新作は大丈夫か? と不安半分で観たんだけど…、結果は1作目に近いノリで楽しめた。新鮮さはそれほどないんだけど、性格最悪のホテル王を破滅させる、という“仕事”に話を絞ったことで、わかりやすいゴージャスなエンタメ大作になっているしね。
なにしろ、バンクの高級ホテルに変装しての潜入や、色仕掛けなどの初歩編から、そのホテルのカジノを自在に操るための、まさにプロの技なトラップの数々まで、見てるだけでワクワクしてくるダマしのテクニックが盛りだくさん。おまけに、侵入不可能な警備システムを停止させるために、なんと3,600万ドルの掘削機を使って、人工地震まで起こしちゃうんだから!? まさに、驚くべきスケールのでっかさと自由な発想力。当然マネはできないんだけど、その心意気は見習いたい。

それと今回、男だらけのお話に徹してるのも、好感触。これまで、ジュリア・ロバーツやキャサリン・ゼタ=ジョーンズといった美女がからんできたんだけど、個人的にはどーもしっくりこなかったんだよねえ。プロの仕事にはロマンスはジャマなだけ、と思ってるワタシとしては、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンといったイケメンさんたちが、友情という名のもとに結束し、プロフェッショナルな技で笑わせ魅了する。もうそれだけで充分なワケですよっ!

金のためじゃなく、仲間のために利益度外視で大強奪を働く。こんなイキな泥棒チームには、めったにお目にかかれない、愉快痛快のリベンジ・ムービー。

Movei081002 『オーシャンズ13』 8月10日(金)~丸の内ピカデリー1ほか全国公開
オフィシャルサイト 
http://wwws.warnerbros.co.jp/oceans13/
(c)2007 Warner Bros. Entertainment Inc - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda.
(c)2007 Village Roadshow Films (BVI) Limited - All Other Territories.

 
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2007-08-10 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

ピュアなクマとスネるパンダ、どっちも最高カワイイ!! ──『おやすみ、クマちゃん』& DVD『やさぐれぱんだ』

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人形アニメって、可愛いのはもちろんだけど、素朴で一点もののような手作り感がある。『ウォレスとグルミット』(イギリス)、『チェブラーシカ』(ロシア)、『こまねこ』(日本)など、どれも抱きしめたくなるほどラブリ~な作品ばかり。そして、またひとつポーランドからチャーミングな人形アニメが登場した。それが、この『おやすみ、クマちゃん』。1957年に誕生して以来、ヨーロッパ中で愛されている絵本を、伝統と実績のある国営アニメ・スタジオ“セ・マ・フォル”がアニメ化した、1話7分、計10話のエピソードからなる、いわゆる短編映画集だ。

 左耳がチョコンとおじぎしてるのがチャームポイントのクマちゃんが、毎回ベッドに入るおやすみ前に、今日のとっておき話を聞かせてくれる。たとえば、小鳥のヒナを助けたり、アヒルの親子とはじめての水泳に行ったり、キノコ狩りやスキー旅行の話などなど。陽気なウサちゃんやしっかり者のイヌくん、知ったかぶりだけどドジ男なブタくん、といった仲間たちと過ごす春夏秋冬のほのぼのイベントがつづられてゆく。イタズラや失敗も清く正しい道へと楽しくさりげなく導く、こういうのを子ども時代に観ていれば、ワタシもまっすぐに育ったんだろうな、としみじみ思うちょっとイイ話。

 その上オトナの観賞にも充分対応している、細部にまで気が配られたキュートでポップなキャラや、小道具にセット! クマちゃんなんて毎回パジャマを着替えるほどのオシャレさんだし、おウチもカラフルでホントにカワイイ。そんな彼らが、水泳したり、スキーをしたり、洗濯までする!? しかも、デジタル処理は一切してない手作り作業なのに、スムーズな動きをするのには感心しきり。こんな贅沢な匠の技を、子どもだけに見せておくのはもったいないでしょう。見終わるころには、テーマ曲をいっしょに口ずさんでいると思いますよ。

『おやすみ、クマちゃん』 8月4日(土)~東京都写真美術館ホールほか全国順次公開
オフィシャルサイト 
http://oyasumi-kumachan.com
(c)Telewizja Polska S.A.

Movie080302
 クマちゃんで心が洗われたら、今度は心から笑いたい。それが、異色の人形アニメ!? というか、着ぐるみバラエティ!? な『やさぐれぱんだ』。著者の“山賊”氏がネットマンガを配信して話題を呼び、コミックにもなった作品を実写にしたDVDなのだ。“青年”(なんと堺雅人)としゃべる!?“ぱんだ”(声はあの生瀬勝久)の“ゆるゆるおかしい”1話2~3分のやりとりがつづられてゆく、おもしろエピソード集の白・黒2種類。

 “ぱんだとは人々の癒しとなるべく日々、精進し…”と心がけはリッパなんだけど、じつはもっとチヤホヤされたい“ぱんだ”が、“青年”を相手に、あーでもないこーでもない、いまいちヤル気もな~い会話を繰り広げていく。もう冒頭の初対面、しばらく見合って見合って、「えっ、しゃべんの?」(by堺さん)からして、つかみはOK。それから、“青年”に「えかきうた」を考えさせといて(堺さんが歌う!)ダメ出ししたり、同じく「サラリーマン川柳」をもちかけてトンチンカンな句を詠んだり。“青年”=堺さんも負けじと、「知的」に酔ってる“ぱんだ”や、「関西弁」も流暢にしゃべる“ぱんだ”をうんちくでうち負かしたり。
 一見、ボーッとしてるのに物事の核心をついてくる“青年”と、ひねくれ者でちょっと投げやりだけど、妄想力たくましく江戸っ子気質もある“ぱんだ”。まったく噛み合わない2人(!?)なのに、絶妙におかしい。原作どおりのイメージそのままで、脚本があるとは思えない、2人の自然な会話や、“間”の取り方が絶品で、見てるだけでフツフツと笑いがこみあげてくる。

 生瀬さんならではの、ぶっきらぼうなのにトゲはない独特のおもしろ言い回しもサイコー。だけど、それに一歩も引けをとらない堺さんのお笑いセンスの良さにも大注目だ。そんな2人の魅力を最大限に引き出したのは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の構成作家で、役者でもある堀部圭亮。原作にはないけれど、ぱんだを人間にたとえて、おかしわかりやすく日本での足跡を見せる「ぱんだクロニクル」もケッサク。観たらハマる、ブレイクの予感大の必見作です!

『やさぐれぱんだ』
発売元:デックスエンタテインメント/販売元:ポニーキャニオン
オフィシャルサイト 
http://www.dex-et.jp/YasagurePanda.html
(c)2007やさぐれぱんだ飼育委員会

Movie080303_4

◎(左)白盤/2,940円(税込)にて発売中

◎(右)黒盤/2,940円(税込)にて発売中

 
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2007-08-03 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

 
 
 
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