笑ってストレス解消!──DVD『ハイっ、こちらIT課!』
海外TVドラマというとアメリカ産の作品にスポットが当たりがちだけど、イギリスだって面白度じゃあ負けてない。要は、アメリカほど派手じゃないから民放では放映されない、目にする機会が少ないってだけ。クオリティはかなり高い作品が多いのだ。なかでも、ミステリーとコメディは要チェック!
とくに後者、コメディは2年くらい前から《コメディUK!》というくくりで、WOWOWが注目の英国コメディ・ドラマを定期的に放映中。その中には、イギリスのTVドラマなのに、アメリカのゴールデン・グローブ賞で作品賞と主演男優賞の2冠を制覇した『The Office』、さらには、あのジョニー・デップも出演を熱望したという、2人の男優が女装にゲイにと七変化する過激コメディ『リトル・ブリテン』(DVDも発売&レンタル中)などの話題作もある。
そしてもう1作、この『ハイっ、こちらIT課!』も本国イギリスで大人気、しかも既にアメリカ版のリメイクも決まっている注目作なんですねぇ。
舞台は、タイトルどおり大企業のIT課。というと聞こえはいいけど、じつは他の部署からまったく相手にされず、会社の地下に追いやられた、お荷物課。電源の入れ方すらわからない社員に文句は言われても感謝はされない、そんな環境からか、IT課のオタクな社員ロイ(クリス・オダウド)とモス(リチャード・アヨエイド)はやる気ナシ。思い込みの激しい激情型オタクのロイは、ヒマさえあればナンパに精を出し、玉砕記録更新中。一方、モスはつねに冷静な電脳系オタクなんだけど、社交性ゼロで、いざとなるとトンデモないことをしでかす変わり者。そんなイイ加減な2人の元に、やる気満々の女上司ジェン(キャサリン・パーキンソン)がやって来て、喝を入れる!! と思ったら、なんと彼女はパソコン音痴。しかも、かなりのドジ娘さん。かくして、いったいいつ仕事してんの? なトラブルメーカー3人衆の珍事件が、毎度毎度描かれてゆく。
本作のようなコメディ・ドラマ、1話完結で主要キャラや舞台はほぼ毎回同じ、そして劇中に観客の笑い声が入るドラマを、シットコム(シチェエーション・コメディの略)と呼ぶ。古くは『奥さまは魔女』、最近では『フレンズ』、そして日本では三谷幸喜の『HR』などもそうですね。とはいえ、本作はそれらよりももっとコントっぽいというか、どちらかというと『志村けんのだいじょうぶだぁ』とかに近いかも。
日本企業との合併をネタにした笑いや、“ファイナル・アンサー”の本家クイズ番組ネタなど、なじみのあるテーマで笑わせてくれるのもポイント。また、ジェンの“たとえサイズが合わなくても、一目ぼれした靴を何が何でも履きたいの!”という女心や、月のものがくると不安定になる女性ならではの悩みには、わかるわかると頷きつつも、その必死の形相に笑わずにはいられない。
よくイギリスの笑いは、ウィットに富んでてシニカルだから本場のことをちゃんと知ってないと笑えない、なんて言われることもあるけど、実際に観てみればそれほど敷居は高くない。とくに、本作は入門編にも最適。愛すべき面白キャラたちが見せる、世にもおかしな会社風景に、ストレスだってフッ飛びます。
『ハイっ、こちらIT課!』
発売元:CKエンタテインメント/キネティック 販売元:ジェネオン エンタテインメント
ファースト・シーズン Vol.1は発売中、Vol.2は8月3日発売。レンタルも同時開始。
オフィシャルサイト http://www.comedique.com/theitcroud/index.html

◎(左)ファースト・シーズン Vol.1(第1話~3話)/定価3,990円(税込)
◎(右)ファースト・シーズン Vol.2(第4話~6話)/定価3,990円(税込)
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2007-07-13 【映画】 | 固定リンク
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