s-woman.net

  • 女性誌試し読み
  • 会員登録(無料)
 

  • ファッション
  • ビューティ
  • モデル
  • エンタメ
  • ブログ
  • ペット
  • ライフ
  • グルメ
  • リビング
  • ショッピング
  • 占い
  • 有名人
  • トラベル
  • プレゼント
  • 募集中
  • ツール
  • お得情報
  • s-woman
  • SEVENTEEN
  • non-no
  • MORE
  • BAILA
  • MAQUIA
  • SPUR
  • LEE
  • marisol
  • éclat
  • ROADSHOW

[映画]-2時間1800円の至福- 映画を観よう、幸せになろう

加藤アカネ
“独身の新人ライター”としてスタートしてから5年以上が過ぎ、今ではなんと2人の子供がいる身の上。いまだにそんな自分が時々不思議に思えるほどの自覚のなさですが、元映画宣伝マンの経験を生かして、ジャンルを問わず、いろんな映画を楽しく、わかりやすくご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

s-woman.net ブログ一覧はこちら

RSS RSSについて

最近の記事

  • 時代を超えたヒーローが新たな姿で登場! 「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」&「スピード・レーサー」
  • ジャーナリズムとは何か――鋭く切り込む問題作「クライマーズ・ハイ」&「闇の子供たち」
  • 大人気コミック、華やかに映画化! 「花より男子ファイナル」&「築地魚河岸三代目」
  • オンナノコはみんなガンバっているのです。「JUNO/ジュノ」&「幸せになるための27のドレス」
  • 命懸けのマジックを、お楽しみください。「幻影師アイゼンハイム」&「ザ・マジックアワー」
  • あなたは、騙される? 騙されない? 「アフタースクール」&「ラスベガスをぶっつぶせ」
  • 古今東西、老若男女を問わず、恋は突然訪れる。 「山桜」&「痛いほどきみが好きなのに」
  • あなたの“相棒”は誰ですか? 「最高の人生の見つけ方」&「相棒-劇場版-」
  • “自由の国アメリカ”を生きた実在の男たち 「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」&「ラフマニノフ ある愛の調べ」
  • アカデミー賞ノミネート作、続々日本公開中! 「フィクサー」&「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

バックナンバー

  • 2008年6月
  • 2008年5月
  • 2008年4月
  • 2008年3月
  • 2008年2月
  • 2008年1月
  • 2007年12月
  • 2007年11月
  • 2007年10月
  • 2007年9月
  • 2007年8月
  • 2007年7月
  • 2007年6月
  • 2007年5月
  • 2007年4月
  • 2007年3月
  • 2007年2月
  • 2007年1月
  • 2006年12月
  • 2006年11月
  • 2006年10月
  • 2006年9月
  • 2006年8月
  • 2006年7月
  • 2006年6月
  • 2006年5月
  • 2006年4月
  • 2006年3月
  • 2006年2月
  • 2006年1月

最近のトラックバック

  • 世界を旅する本! (優良画像情報発信ブログ)
  • ノーカントリー【原題:NO COUNTRY FOR OLD MEN】/★★ (朱色会)
  • レスポート サック ケイシー が激安 (レスポート サック ケイシー が激安)
  • メリル・ストリープはすごい女優さんです (映画『いつか眠りにつく前に』公式ブログ〜感動伝え隊〜)
  • 「ジェシー・ジェームズの暗殺」交差する視線、緊迫の時間 (soramove)
  • 「いのちの食べ方」御馳走様は言葉だけ? (soramove)
  • クローズド・ノート出演者 伊勢谷友介 (映画「クローズド・ノート」試写会・舞台挨拶・画像・動画情報)
  • 有楽町の映画館情報 (映画館に行く前に見る映画情報館)
  • さだまさし/さだまさしLIVEベスト (有名人)
  • 「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」伊藤英明 、 佐藤浩市 、 伊勢谷友介 、 安藤政信 、 石橋貴明 、 木村佳乃 、 香川照之 、 桃井かおり 、 クエンティン・タランティーノ (映画村)

リンク

  • s-woman.netブログ一覧
  • s-woman.net トップ

利用規約・ご注意

  • 推奨環境について
  • トラックバックについて
  • 利用規約
  • 内容についてのご注意

笑いと涙と歌とアクションのてんこ盛り! 「パッチギ! LOVE & PEACE」&DVD「パッチギ!」

Movie0427_01

いよいよゴールデンウィーク。旅行に行く方、のんびり家で過ごす方、それぞれいらっしゃるでしょうが、映画館にもぜひ足を運んでくださいね。たった1800円でたっぷり2時間、めったに出来ない体験や感動を味わえるモノはそうありません。でも、実は米国アカデミー賞の頃に、ゴールデンウィーク公開作品のめぼしいところをずいぶんご紹介してしまったので、少々息切れ(笑)。そこで今週来週はこれから公開される続編映画に備えて、前作DVDをあわせてご紹介。休み中にDVDを見て、休み明けに続編を楽しむのはいかがでしょう? 

「パッチギ! LOVE & PEACE」――1974年、アンソン(井坂俊哉)は慣れ親しんだ京都に別れを告げ、難病を抱える幼い息子チャンス(今井悠貴)の治療のため、母(キムラ緑子)と妹キョンジャ(中村ゆり)とともに東京に引っ越してきた。叔父夫婦(風間杜夫&手塚理美)のサンダル工場を手伝いながら病院を探すが、なかなか治療先は見つからない。ある日、アンソンは駅で京都時代からの因縁のライバル近藤(桐谷健太)と遭遇、近藤率いる大学応援団と沿線の朝鮮高校の生徒たちを巻き込んで、大乱闘となってしまう。とばっちりでクビにされた国鉄職員・佐藤(藤井隆)と意気投合したアンソンは、彼を自宅に連れて行く。一方、タレント事務所にスカウトされたキョンジャは、チャンスの治療費を稼ぐため、そして狭い世界を飛び出すために、在日朝鮮人の出自を隠してタレントの仕事を始める。そして、知り合った人気俳優・野村(西島秀俊)に魅かれていくが……。

“パッチギ”とは、「突き破る、乗り越える」、転じて「頭突き」という意味の朝鮮語。タイトル通り、まさしくいろんな意味で“パッチギ”っている映画です。

前作「パッチギ!」で高校3年生ながら、一児の父親となったアンソン。それから数年を経た彼は妻を病気で亡くし、息子も難病に侵されるという厳しい状況にありました。ムチャクチャやっていた京都時代の短気な性格はあいかわらずですが、そんな中でも希望を失わず奮闘する彼は、やっぱり父として、男として、少しだけ成長したような気がします。

見どころの1つは、1970年代という時代背景を映した、当時流行のファッションやヘアスタイル、音楽、ギャグ、思想などがちょっとしたところにもきっちり再現されているところ。当時の記憶が一部(?)残っている私は、ついつい笑ってしまいました(個人的には、野村役・西島秀俊のアヤシイ長髪が必見!)。

毒舌でおなじみの井筒和幸監督らしい、ホントに痛そうなパッチギ(頭突き)連発の、あいかわらず容赦ない乱闘シーンには思わず腰が引けてしまいましたが(笑)、底抜けのパワー全開な展開に、泣いたり、笑ったりのあっという間の2時間です。

それにしても、映画は完全にエンタテインメント作品として成り立っているのですが、まざまざと描かれている在日朝鮮人の人々の歴史認識と、日本人である自分のそれとのあまりの違いにヒヤリとすること数回。21世紀になった今でも、様々な報道で伝わってくる「単純に過去のことなんて言い切れない現実」が、ジワジワと迫ります。

子供のようなことを言う、と思われそうですが、誰もが幸せに、希望を持って生きていける世の中が、なぜなかなか実現しないのか。なぜ人は人を差別するのか。もちろん、そういう自分の中に差別意識が1つもないのかどうかも見つめ直しながら、考えたくなりました。

「パッチギ! LOVE & PEACE」 5月19日(土)~、シネカノン有楽町他、全国公開
オフィシャルサイト http://www.pacchigi.jp
(c)2007「パッチギ! LOVE & PEACE」パートナーズ

Movie0427_02

「パッチギ!」――1968年、京都の府立東高校生・松山康介(塩谷瞬)と親友・吉田紀男(小出恵介)は、東高空手部と近くの朝鮮高校の生徒との乱闘に巻き込まれた。それがきっかけで、担任教師・布川(光石研)にサッカーの親善試合を申し込むために朝高へ行かされた康介は、吹奏楽部でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れする。キョンジャは朝高の番長アンソン(高岡蒼佑)の妹だった。少しでも彼女と親しくなるために楽器店へギターを買いに行った康介は、出会った坂崎(オダギリジョー)に彼女が演奏していた曲が『イムジン河』だと教えてもらう。ギターと一緒に朝鮮語の辞書も買って独学を始めた康介は、少しずつキョンジャやアンソンたちと親しくなっていく。でも、周囲の大人たちの視線は冷たく、空手部と朝高との反目も次第に激しくなって……。

全編全力疾走しているような映画です。特に彼らのあり余るパワーを示しているのが冒頭のシーン。噂には聞いていましたが、修学旅行のバスを高校生たちの力だけでひっくり返してしまう“パッチギ”ぶりに圧倒されます(笑)。

同時に、好きな相手に少しでも近づくために、ギターや外国語に奮闘する康介の初々しい姿が微笑ましくて(笑)。このDVDを紹介していたあるサイトでは、ジャンルを“青春ケンカラブストーリー”としていました。そんなジャンルがあったとは知りませんでしたが(笑)、まさしくそうかもしれません。

この映画の大きなテーマであり、康介とキョンジャ、周辺の人々を結びつけていくのが、『イムジン河』という歌です。2002年に発売されていますが、実は1968年当時、直前になってレコード発売が中止されるという事件に見舞われたいわく付きの曲です。ザ・フォーク・クルセダーズによるこの歌は、“政治的配慮”という理由でラジオやテレビも自主規制したため、彼らのコンサート以外で聞かれることはほとんどなかったそうです。今、放送禁止の対象になるのは過激な歌詞が問題になった歌がほとんど。この歌の穏やかで切ない詞を聞くと、「なぜ?」と不思議に思うくらいです。

そこまで神経質になるほど、当時の状況は差し迫ったものだったとも言えるのかもしれません。でも、40年経って事態は変わったのでしょうか?
難しい問題を声高に語るよりも、こういうエンタテインメント映画を1本見るほうが素直に受け止めることが出来そう。どうしろこうしろということではなく、こういうことがあったと、今を生きる私たちこそが知っておきたい映画です。

DVD「パッチギ!」
発売・販売元:(株)ハピネット
2079円(税込)で発売中。

オフィシャルサイト 
http://www.pacchigi.jp/first

 
この記事についてのご意見・ご感想をお寄せください。
下の「コメント」をクリックして、人名欄はペンネームを、URL欄は不要、コメント欄にご意見を書き込んで「投稿」をクリックしてください。
トラックバックについて詳しくお知りになりたい方は、「トラックバックについて」をクリックしてご確認ください。

2007-04-27 【映画】 | 固定リンク | コメント (1)

希望と不安にゆれる季節を、さわやかな気分に。「神童」&「ボンボン」

Movie0420_syusei

新年度が始まり、新たな人や場との出会いに少しずつ慣れてくると、ふと疲れ気味な自分を感じたりしませんか? 今週はそんな時に、ちょっとさわやかに、元気をくれる2本のご紹介です。

音楽大学のピアノ科を目指して浪人中の菊名和音(ワオ:松山ケンイチ)は、偶然、成瀬うた(成海璃子)という少女と出会う。言葉を覚えるよりも先に楽譜が読めたうたは、その飛びぬけたピアノの才能で、幼いころから「神童」と呼ばれていた。しかし中学生になった今は、球技を禁止され、いつも手袋をしなければならない日常や、ピアニストだった亡き父(西島秀俊)の分まで期待を寄せる母(手塚理美)にうんざりしてレッスンもサボりがち。一方、今年の受験に落ちたら両親(柄本明・キムラ緑子)の営む青果店を継ぐ覚悟のワオは、日々練習に明け暮れていた。そんな彼の奏でる音は、ピアノが好きかどうかさえわからなくなっていたうたの何かを呼び覚ます。レッスンをサボってはワオの家にやって来るうたが弾くピアノもまた、ワオを強く刺激し……。

人気の原作コミックが実写映像化され、ヒットを放ったドラマ「のだめカンタービレ」。昨年のモーツァルト生誕250周年関連イベントやCDなども起爆剤となって、クラシックがブームを巻き起こしている今、また期待の1本が登場しました。

主人公の1人は、5歳で子役デビュー以来、早くも12歳で連続ドラマ(『瑠璃の島』)の主演を堂々と演じて高い評価を受けた、“神童”女優・成海璃子。実際に幼いころからピアノを習っていた彼女ですが、今回はもう1人の“神童”がその演奏シーンを支えています。

うたの音を奏でたのは、和久井冬麦(わくいむぎ)という12歳の少女。なんとなんと、わずか5歳でウィーン国立音楽大学予備科入学を許されたという、“神童”なのです。もちろん、素晴らしい演奏をするピアニストはたくさんいるでしょうが、実際に“神童”と呼ぶにふさわしい年齢の日本人の少女がよくぞいたもんだと、そして、スタッフがよくぞ見つけたもんだ、と感心しちゃいます。

そして、もう1人の主人公がワオ役・松山ケンイチ。ピアノをこよなく愛しながらも、なかなか思い通りの演奏が出来ず、さらには店の跡継ぎというプレッシャーを抱えながら最後の受験に臨む彼のちょっと天然がかった(笑)、音楽を愛する心優しい横顔は「デスノート」で演じたLとはまったく違って、うただけでなく私たちまで和ませてくれます。

年齢的にも、立場的にもまったく共通点のない2人が、恋愛でもなく、友情でもなく、強いて言えば音楽に対する同志のような不思議な信頼感で結ばれていく様が、音楽と共にさわやかに伝わってきて何だかいい気分。

“クラシック音楽”、“神童”と聞くだけで、高尚で敷居が高そう、なんて思うかもしれませんが、そんなことはありません。2人の存在は、クラシック音楽をずっと身近で親しいものにしてくれるはず。清々しいラスト・シーンにちょっぴり元気をもらえそうです。

「神童」 4月21(土)~、シネマライズ、シネ・リーブル池袋他、全国公開
オフィシャルサイト http://www.shindo-movie.jp
(c)2007「神童」製作委員会

Movie0420_02
フアン・ビジェガス(フアン・ビジェガス)はこのところついていない。20年も働いていたガソリンスタンドは、オーナーが代わってあっさりクビ。職を捜そうにも、52歳の“簡単な機械の整備士”ではなかなか見つからない。たった1人の肉親である娘(マリエラ・ディアス)の家に身を寄せるが、役立たずの夫と子供たちを抱える小さな家に居場所はない。そんなある日、車の故障で立ち往生していた女性を助けて家まで送ったお礼に、「ボンボン」という名の白い大きな犬を贈られる。ドゴ・アルヘンティーノという犬種の猟犬で、親はドッグ・ショーで優勝したこともある血統書付きの犬だが、フアンは困惑するばかり。断りきれずに連れて帰れば、娘からは大ブーイングだ。しかし、フアンが連れ歩くボンボンはいろんな人から注目を浴び、フアンの人生は思いも寄らぬ方向に動き出す……。

ちょっと珍しいアルゼンチンの映画です。珍しいのはそのキャスティングも。主演のフアンは、本作の監督カルロス・ソリンの会社近くの駐車場に勤務するオジサン。もちろん、これがスクリーン・デビューの、ド素人。ちなみに、9歳の少女役の子を除いてはみんな素人で、動物トレーナー、映画配給業者、制作アシスタント、学校教師などなど、監督の個人的な知り合いを中心とした出演陣なのです。

だからこその、演技っぽくない演技がなんともいえない味わいを醸し出します。特に、フアンの人の好い、どこか自信がなさそうな不安気な表情は、役柄にピッタリ。彼が小さな車の助手席にボンボン(本名グレゴリオ。数々のドッグ・ショー受賞歴を誇る由緒正しい犬。これが映画初出演)を乗せて走る姿は、見ているだけでほのぼの気分に。

このボンボンがまた、いいのです。お世辞にもカワイイ顔とは言い難いのですが、一見無愛想に見える表情が、次第にとっても雄弁にいろんなことを語り出す(ような気がしてくる)のです。気に入らない人のオフィスでこっそり粗相をしてみたり、素知らぬ顔をしながらのお茶目な行動に、笑わずにはいられません。

フアンの人生が動き出す、と言ってもそんな劇的な変化を遂げるわけではありません。それはとても小さく静かな変化なのですが、ちょっとうまく行かなくなってしまった人生に一番重要なのは、その小さな変化とちょっとの自信なのではないでしょうか。

血統書付きの由緒正しいボンボンにも、実はあるトラウマがありました。彼がそれを克服した時、フアンの顔に浮かんだ笑顔。その心底嬉しそうな顔には、いつもの自信のなさそうなフアンの姿はありません。冴えないオジサンと無愛想な大きな犬との道中は、きっとあなたにも元気を贈ってくれるはず。のんびり、ほのぼの気分で楽しんでください。

「ボンボン」 シネカノン有楽町で公開中。他、全国順次公開
オフィシャルサイトhttp://www.bombon-movie.com/

 
この記事についてのご意見・ご感想をお寄せください。
下の「コメント」をクリックして、人名欄はペンネームを、URL欄は不要、コメント欄にご意見を書き込んで「投稿」をクリックしてください。
トラックバックについて詳しくお知りになりたい方は、「トラックバックについて」をクリックしてご確認ください。

2007-04-20 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

オトコは永遠に迷える少年なのか――「輝ける女たち」&「こわれゆく世界の中で」

Movie0413_01

よく、「男はいつまでも少年の心を忘れない」なんて言いますよね。私はずっとこれを、「都合のいい言葉だなあ」と思っていました(笑)。でも、今週の2本を見ると「やっぱりそうかも」なんて、ヘンに納得しちゃいそう。あなたは、どうですか?

「輝ける女たち」――フランス・ニースにあるキャバレー“青いオウム”のオーナー、ガブリエル(クロード・ブラッスール)が突然の死を遂げた。遺言で、すっかり疎遠になっていたゆかりの人物が集められる。彼を父のように慕い、かつてはマジシャン仲間として一世を風靡し、数年前から店でショーをしているニッキー(ジェラール・ランヴァン)。同じくマジシャン仲間で、今は夫とワイン店を営むシモーヌ(ミュウミュウ)。彼女とニッキーの一夜限りの関係で生まれたマリアンヌ(ジェラルディン・ペラス)。ニッキーの離婚した妻アリス(カトリーヌ・ドヌーブ)と、2人の間の息子ニノ(ミヒャエル・コーエン)だ。父を嫌う子供たちの冷たい視線も気にせず、目下、歌姫レア(エマニュエル・ベアール)に夢中のニッキーは店を相続するのは自分だと信じていた。ところが、遺言状はニノとマリアンヌを指名。ニッキーの失意をよそに、2人は店の売却を考える。そんな中、それぞれが抱える秘密が次第に明らかになり……。

ガブリエルに一番近い存在で、苦難の少年時代から彼を父とも兄とも慕ってきたニッキー。でも、葬儀の直後からレアのお尻を追いかけ回し、数年ぶりに再会した子供たちも後回し。そのダメダメぶりは、情けないやらおかしいやら。でも、なぜだか憎めないのです。

なんでこんな頼りなくていい加減な男に、女たちが魅かれてしまうのか。アリスとシモーヌ、レアのきりりとした強さ潔さが際立つだけに、そう思わずにはいられません。3人の存在に邦題の意味もしっくりきて、かえって原題が不思議なほどです。

フランス語の原題「LE HEROS DE LA FAMILLE」は、英語の「Family Hero」。誰がヒーロー? と思うかもしれません。でも、なぜか最後まで見ると「なるほど」と思えてくるのです。

メイン・キャストが多くて、関係も複雑。何かありそうな、彼らの意味ありげな視線も飛び交って、ちょっと混乱しそうですが、彼らの過去や秘密が、ベールを1枚1枚はがすように明らかにされていくにつれ、どんどんおもしろくなっていきます。

そう、タフで優しい女たちは、キズつきやすい男を守るために命がけで嘘をつき、嘘がバレてしまった時は、その大いなる包容力で男を癒すのです。そうして迷える男たちは少しずつたくましくなり、1人で歩いていけるようになるのかもしれません。

酸いも甘いも噛み分けた凛々しい女たちが愛した、頼りなく、でもたまらなく愛すべき存在の男。ラスト・シーンでニッキーの後姿を見送りながら、疑問が氷解していくような気分になった私。あなたは、どうでしょうか? 

「輝ける女たち」 4月14日(土)~、Bunkamuraル・シネマ他、全国公開
オフィシャルサイト http://www.kagayakeru-movie.com
(c)2006 SBS FILMS EDEL WEISS SRL FRANCE 2

Movie0413_02
「こわれゆく世界の中で」――ロンドンのキングス・クロス駅周辺の再開発プロジェクトを担うウィル(ジュード・ロウ)は、共同経営者サンディ(マーティン・フリーマン)と近くのビルに新事務所を開いた。10年来の同棲生活を送るリヴ(ロビン・ライト・ペン)と彼女の娘ビー(ポピー・ロジャース)や、友人たちを招き賑やかなパーティーを開いた晩、事務所が盗難に遭う。数日後、新たに導入したコンピューターも再び盗難。その地区に住む、ボスニア人コミュニティーの窃盗団の仕業だった。治安の悪い地域だけに親身になってくれない警察に業を煮やしたウィルとサンディは、自ら夜のオフィスを見張ることにする。数日後、またもや忍び込もうとした少年ミロ(ラフィ・ガヴロン)を追いかけたウィルは彼の自宅を突き止め、仕立て屋をしていることを知ると、翌日、破れた服を手にミロの母アミラ(ジュリエット・ビノシュ)を訪ねる。この数年、心のバランスを崩し治療を受けるビーを生活の中心に置くリヴとの関係がギクシャクしていたウィルは、急速にアミラに魅かれていき――。

正式な結婚はしていないけれど、美人で優しい妻同然の女性と10年以上も生活を共にし、可愛い娘もいて、仕事も大きなプロジェクトを任されて順調に展開――一見すると、これ以上なにを望むのかと言いたいくらい、順風満帆なウィルの人生。でも、彼の心は何かが満たされていないのです。

それは家庭にありました。娘の心の病の原因が自分の離婚にあるのではないかと密かに悔やむリヴにとって、ビーは何よりも大切な存在であり、同時に人生の十字架でもあるのです。その気負いは、本当の家族になりたいと願うウィルでさえ、弾き飛ばしてしまいます。

そんな時に出会ったのが、アミラでした。内戦で夫を喪い、命がけで息子と亡命してきた彼女の強さや優しさに、ウィルは癒されたかったのかもしれません。そんな彼の気持ちもわからなくはないけれど、「ちょっと! ちょっと!」と言いたくなりませんか? 

アミラに近づいたきっかけがきっかけだけに、厄介なコトになるのは目に見えてるし。何より、きっとそれまでにもいろんなことがあったであろうリヴたちとの10年が、それでダメになってしまうのだろうか、と。

あのアカデミー賞9部門を独占し、日本でも人々の感動の涙を絞った「イングリッシュ・ペイシェント」や、「コールド・マウンテン」のアンソニー・ミンゲラが監督&脚本ですから、登場人物たちの感情が静謐な中、丁寧に描かれていて、引き込まれずにはいられません。

でも、あえて言いたい! ウィルの両肩を持ってブンブン揺さぶりたい! 「しっかりしろよー!」と(笑)。やっぱり、男は永遠に迷える少年なんでしょうか? それぞれに悩み苦しんだ彼らが迎える結末はしみじみ心に残り、見終わった直後は、素直に「よかった」と思えたのですが、後日、ふと浮かんだのは「ウィル、しっかりしろよ」でした(笑)。さて、あなたはどう見ますか?

「こわれゆく世界の中で」 4月21日(土)~、シャンテ シネ、Bunkamuraル・シネマ他、全国順次公開
オフィシャルサイトhttp://www.movies.co.jp/breakingandentering
(c)2006 The Weinstein Company and Miramax Films. All Rights Reserved.

 
この記事についてのご意見・ご感想をお寄せください。
下の「コメント」をクリックして、人名欄はペンネームを、URL欄は不要、コメント欄にご意見を書き込んで「投稿」をクリックしてください。
トラックバックについて詳しくお知りになりたい方は、「トラックバックについて」をクリックしてご確認ください。

2007-04-13 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

日米の人気小説を“大胆”に映画化! 「ハンニバル・ライジング」&「大帝の剣」

Movie0406_01
小説やコミックなどを原作にして生まれた映画はたくさんありますが、今週は少し変わった“原作物”をご紹介。1本は小説から誕生した「映画の登場人物として大人気の世界的アンチ・ヒーロー」が主人公の映画――それだけならどうということもありませんが、新作映画のために、プロデューサーが寡作で有名な原作者に企画を持ち込み、新たな原作と脚本まで書き下ろしてもらった、通常と逆パターンで誕生した作品。もう1本は、小説をまったく違うテイストで料理し、映画化した作品です。

「ハンニバル・ライジング」――1944年、リトアニアの名門貴族レクター家はドイツ軍侵攻から逃れるため、城を捨て辺境の山小屋へ疎開する。しかし穏やかな日々もつかの間、迫ってきた戦火は幼い兄妹ハンニバルとミーシャを残し、両親と召使いの命を奪う。生き延びるため、必死に妹を守り篭城生活を送るハンニバルだったが、逃亡兵たち(リス・エヴァンズ他)に小屋を占拠されてしまう。厳冬の中、食糧は尽き、一味は幼いミーシャを手にかけた――。ようやくソ連軍に救出された時、ハンニバルはショックで記憶の一部と言葉を失っていた。孤児院で成長したハンニバル(ギャスパー・ウリエル)はやがて脱走。母の遺した古い手紙を頼りにパリの叔父を訪ねるが、すでに他界、妻だった日本人女性レディ・ムラサキ(コン・リー)が彼を引き取る。優しくミステリアスな彼女と暮らすうち、ハンニバルは言葉を取り戻し、やがて医学の道を選んで医学校の奨学生に。同時に、毎夜うなされる悪夢を探るため、自らの失った記憶をたどり始めた……。

世界でもっとも有名なアンチ・ヒーローの1人と言っても過言ではないでしょう、ハンニバル・“カニバル(人喰い)”・レクター博士。元々はトマス・ハリスの小説『レッド・ドラゴン』('81)の脇役的存在でしたが、続編となる第2作『羊たちの沈黙』('88)の映画化('91)でヒロインのFBI捜査官クラリス・スターリングともども大注目を浴び、映画でレクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスは、クラリス役ジョディ・フォスターとその年のアカデミー最優秀主演男・女優賞をカップルで獲得、代表作となったのでした。

続く『羊たち…』の10年後を描いた『ハンニバル』('00)も、映画('01)とともに大ヒット(『レッド…』も、すでに「刑事グラハム/凍りついた欲望」('86)として映画化されていましたが、映画「羊たち…」「ハンニバル」の大ヒットを受け、A・ホプキンス演じるレクター博士版「レッド・ドラゴン」として02年に再映画化)。“スピン・オフ”というにはすでにあまりに大きく有名なキャラクターですが、そのアンチ・ヒーローをさらに深化させるべく企画されたのが、本作です。

きっかけは、プロデューサーのディノ&マーサ・デ・ラウレンティス夫妻が「レッド・ドラゴン」公開時のプロモーションで世界を回っているとき、「どうして、レクター博士はあんな化け物になったのか?」という質問を何人にもされたことでした。

原作者T・ハリスは、30年間の作家生活でわずか4本しか発表していない超寡作な作家。小説『ハンニバル』に、わずかに数ページ記したレクター博士の少年時代を新たなプロットとして執筆することに、初めは乗り気ではなかったそうです。でもいつしか、小説ばかりか映画の脚本まで書いてみたいと言い出したことから、本作が誕生しました。

原作者も、映画製作者も、とり憑かれたように魅かれるキャラクター、レクター博士。彼の原点となる青年時代を演じるために抜擢された、22歳のG・ウリエルのプレッシャーはどれほどのものだったのか。でも、「かなりの勇気を必要とした」と言う彼の、聡明な中にもどこか妖しい眼差しはとても印象的で、十分期待に応えています。

“シリーズ”や“続編”ものは企画不足と指摘されることもありますが、こういう発展的な展開は一見の価値あり、ではないでしょうか? アヤシイ日本描写には笑ってしまいましたが、若きハンニバル君は中々のモノ。見事、“シリーズ”に仲間入りです。


「ハンニバル・ライジング」
 4月21日(土)~、日劇PLEX他、全国公開
オフィシャルサイト http://hannibal-rising.jp

Movie0406_02
江戸幕府が誕生して数十年。真田幸村(津川雅彦)率いる真田の残党は旅に出る。豊臣の血を唯一受け継ぐ姫、舞(長谷川京子)を擁する彼らには、ある目的があった。徳川方の目をそらすため、一行は二手に分かれ、舞は忍者の佐助(宮藤官九郎)と道中を行くことに。敵方に襲われるが、通りがかりの大男に助けられる。万源九郎(阿部寛)と名乗った男は、「大帝の剣」という名の身の丈ほどもある不思議な力を持つ大剣を背負っていた。「おもしれぇ!」ことが何より大好きな源九郎は、舞たちと行動をともにすることになるが……。

夢枕獏の人気シリーズを原作にした本作を一言で言えば、“超SF伝奇時代劇”。“SF”と“時代劇”がくっつくなんてアリ? と思うかもしれませんが、あったんです、ここに(笑)。真田幸村や天草四郎という、実在の人物まで登場しての奇想天外な展開にはア然呆然です。

でも、本作の一番“大胆”なところは、原作のテイストを驚くほどに変えていること。小説では戦闘シーンなどの描写がかなりリアルで、グロテスクに感じる人もいるようですが、映画はバンバン血や腕が飛び散っても、なんだかコミカルなムードが漂うのです。

それは各キャラクターの設定や、独特な間のせい。「ケイゾク」「TRICK」の堤幸彦が監督と聞けば、わかるのではないでしょうか。それにしても原作者や原作ファンはどう思うんだろう? なんて心配になるほどです(笑)。映画に賛否両論あるというのも、納得。

でも、私はそのハチャメチャぶりがあまりにも突き抜けていて、笑いっぱなし。ただただエンタテインメントを追求したその勢いと度胸に、拍手喝采したくなります。

おまけにある物質をめぐって、宇宙人まで宇宙船で江戸時代に乗りつけて来るんです。姿を持たない彼らは人間に寄生しちゃうんですから(ホラー映画みたいですが、これまた笑っちゃいます)、一体全体どうなるの!? と見ないではいられない、でしょ?

原作のキャラクターを徹底的に追求した映画と、そのテイストをビックリするほど変えた映画。同じ“原作物”でも、こんなに違う展開があるんだと、驚くような2本です。

「大帝の剣」 4月7日(土)~、全国公開
オフィシャルサイトhttp://www.taitei.jp
(c)2007「大帝の剣」製作委員会

 
この記事についてのご意見・ご感想をお寄せください。
下の「コメント」をクリックして、人名欄はペンネームを、URL欄は不要、コメント欄にご意見を書き込んで「投稿」をクリックしてください。
トラックバックについて詳しくお知りになりたい方は、「トラックバックについて」をクリックしてご確認ください。

2007-04-06 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

 
 
 
  • ファッション
  • ビューティ
  • モデル
  • エンタメ
  • ブログ
  • ペット
  • ライフ
  • グルメ
  • リビング
  • ショッピング
  • 占い
  • 有名人
  • トラベル
  • プレゼント
  • 募集中
  • ツール
  • お得情報

s-woman.net© SHUEISHA Inc. All Rights Reserved.

  • s-woman.net トップ
  • 携帯 s-woman.net
  • s-woman.netとは?
  • Tips:便利な使い方
  • 新規会員登録
  • 会員専用メニュー
  • 個人情報の取り扱い
  • よくあるご質問
  • 広告掲載について
  • 集英社ホームページ
関連サイト
MAQUIA ONLINE
webUOMO
 
サイト内検索
サイト内検索

サイト内検索の使い方

Powered by google