心がほのぼのしてくる恋物語 「渋谷区円山町」&「ホリデイ」
暖冬、と言われつつも、やっぱり陽射しにあらためて春を感じる今日この頃。今週は、さらにあったかい気持ちになる恋物語をご紹介します。一方の主人公は初々しい高校生。もう一方は、うまくいかない恋もたくさん知っている働く女性。果たして、その結末は?
JR渋谷駅のハチ公口改札を抜けてスクランブル交差点を渡り、道玄坂を上がった先にある「渋谷区円山町」。友達と渋谷に遊びに来た女子高生・由紀江(榮倉奈々)は、ひょんなことからその有名なラブホテル街の探索を始め、何と数学の臨時教師ヤマケン(眞木大輔)が女性とホテルに入るのを目撃してしまう。以来、同い年のカレ氏がいるのに、ヤマケンのことが頭から離れなくなってしまった由紀江。彼の仕草の1つ1つにドキドキしながら、かわいい嫌がらせを始めるが、ヤマケンはまったくの子ども扱いだ。ついに由紀江は、「ラブホに連れてってよ」と強引にせまるが……。
女子高生時代は、すでに“大昔”となってしまった私ですが、あのころのドキドキ感は今でも鮮明に覚えています。本作は、そんな感覚を甦らせてくれました。
横目で相手の一挙手一投足を追いながら、いざ話をすれば憎まれ口ばかり。1人になると「あんなかわいくないこと、言わなければよかった」と落ち込んで、でも翌日には同じことの繰り返し。今思えば、笑ってしまうような小さな出来事ばかりですが、当時はホンキでアップダウンしたものでした。
だから、由紀江の行動がどうも他人事とは思えないのかも(さすがに、「ラブホテル行こう」とは誘えませんでしたが・笑)。ハラハラしながら、懐かしいような不思議な気分で観てしまい、それがまた楽しく、見終わった後は何だか口元に笑みが浮かんでいたようです。
由紀江役・榮倉奈々ちゃんの晴れた青空のような明るいイメージが清々しくて、好感度高し。ヤマケン役・眞木大輔さんも、EXILEのMAKIDAIだとは思えないほど(笑)にジャージ姿が似合っているハマり役です。彼が思わぬ水浴びをしてしまい、メガネを外して上半身裸になるシーンでは、アナタも由紀江と一緒にドキドキしてしまうかも(笑)。
実は本作は2編からなっています。もう1本は、いじめにあっている女子高生・糸井(仲里依紗)が、クラスの一匹狼的存在の有吉(原裕美子)と初めて渋谷に行く物語。2人の友情ともいえないような不思議な関係が、なんともいえない味わいを残してくれます。
「渋谷区円山町」 3月17日(土)~、渋谷Q-AXシネマ他、全国順次公開
オフィシャルサイト http://www.maruyamacho-movie.com/
(c)2006「渋谷区円山町」製作委員会
榮倉奈々「渋谷区円山町」スペシャルインタビューはこちら。
http://www.s-woman.net/eikura-nana2/1.html
ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、クリスマス直前の会社のパーティで最悪な瞬間を迎えた。別れたが、ずっと愛し続けていた同僚が、社内の別の女性との婚約を発表したのだ。あふれる涙をぬぐいながら、1人郊外のコテージに帰った彼女は、インターネットに、休暇中に家も車もすべて交換するという“ホーム・エクスチェンジ”の広告を出す。一方、ロサンゼルスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)は、同棲中の恋人の浮気に気づき、彼を家から叩き出した。仕事は順調なのに、いつもうまくいかない恋。気分転換の旅行を決めてパソコンに向かったアマンダは、アイリスの広告を見つける。メール交換で即決した2人は、翌日、空港へ。こうして、予想もつかない「ホリデイ」が始まった――。
“ホーム・エクスチェンジ”という制度を知ってましたか? 家と車を丸ごと交換だなんて、あまりにダイナミックで、日本ではあまりピンとこない休暇の過ごし方ですが、海外ではよくあるようです。
仕事はそれなりに順調で、親しい友人にも恵まれ、いろんな経験を積んで人間的に成長しているはずなのに、なぜか恋だけはうまくいかない。日本にも、そんな心当たりのあるワーキング・ウーマンはたくさんいるのではないでしょうか? そんなあなたに、この映画は少しの勇気と元気をくれそうです。
予想もつかない休暇らしく、幕開けも予想外の人物との出会いから。雪深いコテージで、時差ボケで中々眠りにつけないアマンダを叩き起こしたのは、アイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)でした。酔っ払って、車の運転がおぼつかなくなった彼が、妹の不在をすっかり忘れて、飛び込んできたのです。
一方、アイリスが対面したのは、アマンダの仕事相手で、彼女の元同棲相手の友人でもあるマイルズ(ジャック・ブラック)。恋人連れでやって来た彼は、友人が残してきた荷物を取りに来たのでした。2人の運命の相手になるかもしれない、J・ロウとJ・ブラックがとってもイイ感じで、ちょっと出来すぎじゃん! と言いたくなってしまうほどです(笑)。
ここまで聞けば、双方のカップルに何か起こるに違いない。それも、きっとステキなコトが。そう思いますよね。でも、コトはそう簡単にはいきません。いくら互いに魅かれあっても、アマンダとアイリスにとっては休暇中の仮住まい。グラハムやマイルズも含め、それぞれの本来の生活は海の向こうの、9600kmも先にあるのです。
ホンの一時のホリデイを楽しむだけの出会いになるのか。それとも……? それを決めるのは、2人の勇気と決断と行動力。そう、出会いを今後につなげていくのか、それっきりにしてしまうのかは、あなた次第なのです。一期一会という言葉もありますが、もしかしたら明日、突然出会う人が――いえいえ、それとも毎日会っているあの人が、あなたの人生を変える人かも。出会いの季節の春にふさわしい映画を、お楽しみください。
「ホリデイ」 3月24日(土)~、日劇3他、全国公開
オフィシャルサイト http://www.holiday-movie.jp
(c)2006 Universal Studios. All Rights Reserved.
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2007-03-16 【映画】 | 固定リンク
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