懐かしのあの名作に癒される「ハイジ」&「おさるのジョージ/Curious George」
ふと立ち寄った本屋で、子供の頃大好きだった本を見つけて、ついつい立ち読みした挙句、買ってしまった(笑)こと、ありませんか? 今週は、映画化された懐かしの名作2本をご紹介。20数年経った今でも十分おもしろく、すっかり心癒されてしまいました。
赤ん坊の時に両親を亡くした少女「ハイジ」(エマ・ボルジャー)は叔母デーテ(ポーリン・マクリン)と暮していたが、突然、会ったことのない祖父アルム(マックス・フォン・シドー)に預けられる。アルプスの山奥にたった一人住むアルムは、人を殺した噂のある偏屈な男だった。しかし、明るく物怖じしないハイジは、彼の生活を一変させる。ヤギ飼いのペーター(サミュエル・フレンド)一家とも親しくなり、山で楽しい生活を送っていたハイジだったが、再びデーテが現れ……。
「アルプスの少女ハイジ」と言えば、日本では原作よりTVアニメでおなじみでしょう。最近も、保険会社のCMに登場するなど、その根強い人気に驚いたり、懐かしく思ったりした方も多いのでは。もちろん映画化は初めてではなく、この数年もチャーリー・シーン(!)がペーターを演じたり(89年)、インターネットを駆使するハイジが登場したり(01年)と、いろいろあるようです。でも、ご安心を。本作はアニメのイメージに限りなく近いので。
ハイジを演じたE・ボルジャーはわずか10歳。6歳の時の「イン・アメリカ/三つの小さな願い事」であまりのかわいさにため息が出ましたが、今回もふっくらほっぺがキュートで、元気いっぱいのハイジを明るく演じています。
そして、アルムおじいさんをスウェーデン貴族でもある名優マックス・フォン・シドー。なんと過去3回、同じ役をオファーされていた彼が、今回ついに引き受けたのは、脚本が気に入ったから。詳しく語られていない過去が自然とにじみ出す、その深い存在感はさすがのひと言でした。
そして、忘れちゃいけない、ロッテンマイヤー夫人役・ジェラルディン・チャップリン(喜劇王チャールズ・チャップリンの娘)。メガネこそかけていませんが、アニメそっくり。そのことに嬉しくなってしまったのは、私だけではないはず。そのイジワルぶりも健在で、安心(?)してしまいました(笑)。
ハイジと言えば、干し草のベッド、手作りチーズ、白パン、ヤギ、ソリ、そして雄大な山々の風景など、まるで合言葉のようにいろんなものが浮かんできます。それがスクリーンに再現されているのを見るだけで、もうワクワク。そう言えば、子供の頃に母に怒られて家出した時、空き地の草むらを「干し草のベッド」代わりにしたこともあったっけ。そんな忘れていた記憶まで甦り、おじいさんばかりか、私もハイジの笑顔にすっかり心なごまされてしまいました。あなたも、ぜひ。
「ハイジ」7月15日~、恵比寿ガーデンシネマ、シネ・リーブル池袋他、全国公開
オフィシャルサイト http://www.heidi-movie.jp
(c)Surefire 3 Film Production LLP 2005
「おさるのジョージ/Curious George」は、「ひとまねこざる」という原作タイトルで思い出す人もいるのでは。ニューヨークの博物館で働くテッド(声:ウィル・フェレル)は、古代の話が大好き。今日も、彼に思いを寄せる教師マギー(ドリュー・バリモア)が退屈そうな生徒たちを連れて見学に来たが、入場者数の減少で博物館は破産の危機にあった。困った館長(ディック・ヴァン・ダイク)は起死回生をかけて、アフリカにあるという古代巨像発見をテッドに命ずる。しぶしぶアフリカに渡ったテッドだったが、現実はうまくいかない。ガッカリして帰途に着いた彼は、知らなかった。ジャングルで一緒に遊んだ子ザル(フランク・ウェルカー)が、彼になついて一緒に船に乗ってしまったことを――。
気まぐれで、落ち着きがなくて、とにかく好奇心旺盛で、どんなに注意されても3歩で忘れて(サルだから当たり前ですが)、いつも大騒動を起こすのに、最後はみんながハッピーになる、かわいい子ザル、ジョージ。意外なことに、映画化はこれが初めてでした。
フルCGアニメが当たり前の昨今、あえて2Dアニメーション(昔ながらの手描きからおこす)にこだわったのは、原作の持ち味を大切にしたかったから。そして、それは見事に成功したのです。
原作で点のように小さなジョージの目が、ぱっちりと大きいのはイメージと違いましたが、大都会に驚いて見開いたり、イタズラっぽく見上げたり、哀しそうにうつむいたりと、その豊かな表情を表すには必要だったのだろうと、見ているうちにすっかり納得。その目はセリフのない彼の感情を雄弁に物語り、キュッと抱きしめたくなっちゃいます。
セリフがないジョージですが、その心情もシーンごとにちゃんと語られるのです。歌で。元プロ・サーファーのミュージシャン、ジャック・ジョンソンの穏やかで、のびやかな歌声は、ますます癒し効果を高めているよう。すっかりリラックスした私は、危うく歌にあわせて首を左右に揺らしてしまうところでした(笑)。
かわいくて、楽しくて、ふと気がつけば口元は完全に緩みっぱなし。そうそう、“黄色い帽子のおじさん”が、なぜ黄色づくめになったのかという“秘密”(?)も明かされますよ。子供向けだなんて思わずに、オトナのあなたこそが見てください。
「おさるのジョージ/Curious George」
7月22日~、渋谷シネクイントにて先行モーニングショー、8月より全国順次公開
オフィシャルサイト http://www.cg-movie.jp
(c)2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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2006-07-14 【映画】 | 固定リンク
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