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[映画]-2時間1800円の至福- 映画を観よう、幸せになろう

加藤アカネ
“独身の新人ライター”としてスタートしてから5年以上が過ぎ、今ではなんと2人の子供がいる身の上。いまだにそんな自分が時々不思議に思えるほどの自覚のなさですが、元映画宣伝マンの経験を生かして、ジャンルを問わず、いろんな映画を楽しく、わかりやすくご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

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ジメジメした季節を涼しく過ごすのにピッタリのコワイ映画「デスノート 前編」&「着信アリFinal」

Movie0616_1とうとうきました、梅雨の季節。毎年のことでわかっちゃいますが、うっとうしいですよね。そこで今週は、ひんやり涼しく過ごすのにピッタリ(!?)な映画をご紹介。幽霊、怨念……古今東西お馴染みのコワイものですが、今の世の中、一番恐ろしいのは、生きている人間かも。

名門大学に通いながら司法試験に合格した夜神月(やがみ・ライト=藤原竜也)は、警察庁を目指すエリート大学生。しかし、凶悪犯を厳しく裁くことのできない法に疑問も抱いていた。そんな彼の前に現れたのが、「デスノート」。死神リューク(声:中村獅童)が退屈しのぎに人間界に落としたそのノートは、名前を書かれた人間が必ず死ぬというもの。理想の世界を作るため、月は次々と凶悪犯の名前をノートに記していく。相次ぐ犯罪者の不審死は注目を浴び、ネットでは“救世主キラ”として一大ブームに。事態を重く見た国際刑事警察機構(ICPO)は、世界中の難事件を解決してきた謎の天才探偵L(エル=松山ケンイチ)に協力を仰ぐ。捜査陣を翻弄しながら着々と犯罪者を消していく月と、わずかな手がかりを頼りにジワジワと“キラ”を追い詰めるL。2人の天才の闘いの結末は?

ご存知の方も多いと思いますが、原作は1600万部突破(11巻まで発売中。最終巻12巻は7月発売予定)の人気コミック。“死神のノート”だなんて、一歩間違うと笑っちゃう奇想天外な設定ですが、これがホントに細部にわたって緻密に積み重ねられているのです。先の先の先まで読んで動く月とLの頭脳戦には、もうクラクラ(笑)。彼らの論理をすぐ理解できなくて、原作を繰り返し読んでしまったほどです(笑)。

そういう意味では、映画はわかりやすいかも。月の恋人・詩織(香椎由宇)の存在など、映画のオリジナルな部分が、月のキャラクターを一層際立たせています。それでいて、原作のイメージを損なうこともない。特に、L演じる松山ケンイチのそっくりぶりは感動モノ。最初に登場したときは思わず引いてしまった(笑)、フルCGの死神リュークも、馴染んでくると、これまたしっくりくるのです。

もちろん、見た目も花マルでいかにも優等生な月は、藤原竜也クンぴったり。犯罪者を消していた彼が、やがて自分の邪魔となる捜査関係者までも手にかけていく――その一線を越えた時の眼つきに、ゾクッ。そして、ふと思うのです。もし、自分がデスノートを手にしたら? 連日の理不尽な犯罪の報道を見て、月と同じ事をしないと言い切れるだろうか。絶対に一線を越えないと、言い切れるだろうか、と。

退屈だった死神が、変化していく月の考えや行動を目の当たりにする度に呟くセリフ、「人間って…面白!!…」が、ずんと来ます。そう、これほど善悪の境目が曖昧で、こわいくらい適応性に富む存在は、この世に人間だけかも。そう思うと、スッと背筋が冷たくなるのです。

「デスノート 前編」と銘打たれたとおり、10月には「後編」公開が決定。プロデューサーは、「原作ファンを驚かせつつも、納得させる衝撃の展開」を考えているそうです。原作を読んでいる人はもちろん、私のように映画の後に原作を読んだ人も、きっと楽しめるはず。ぜひ、劇場でご覧ください。

「デスノート 前編」6月17日~、丸の内プラゼール他、全国松竹・東急系にて公開
オフィシャルサイト
http://www.death-note-movie.com
(c)2006 「DEATH NOTE」 FILM PARTNERS

L役・松山ケンイチさんのスペシャルインタビューを、s-woman.netで掲載中!
http://www.s-woman.net/matsuyama-kenichi/

原作「DEATH NOTE」のご購入はこちらで! 
http://www.s-book.com/plsql/com2_series?tid=908873621

Movie0616_2携帯電話を使ったおなじみ「着信アリ」シリーズの最新にして、最終章の「着信アリFinal」。修学旅行で韓国に来た草間えみり(黒木メイサ)は、日韓手話交流会で知り合ったアンジヌ(ジャン・グンソク)との再会を楽しみにしている。同時に、小学校からの友人、松田明日香(堀北真希)の不参加が心に影を落としていた。そんな中、クラスメートあずさの携帯に着信メロディが。奇妙なことに着信時刻は翌日で、発信元は自分の携帯。そして、あずさの首吊り画像が添付されていた。翌日、あずさは首吊り死体で発見。死亡時刻は着信時刻だった。その後も、同じ着信メロディを受けた生徒が次々に死を遂げる。いったいなぜ? どうして? 楽しかった修学旅行は、恐怖のドン底に――。

今では持っていなかった頃が思い出せないほどの必須ツール、携帯電話。それほど身近な存在を使って大ヒットを記録したホラー映画も、ついに最終章を迎えました。ヒロインも1作目は柴咲コウ、2作目はミムラでしたが、本作は堀北真希と黒木メイサのダブル・ヒロインです。

それにしても、携帯電話と霊の組合せって、おもしろいと思いませんか? 携帯電話という完璧にデジタルな機器と、限りなくアナログな存在の霊や怨念。それが、どうしてこうもマッチしてしまうのか。以前は、世の中が進化すれば、いつかお化けや霊の存在はなくなってしまうんじゃないかと思っていたのですが、人間は、理に適わない不思議なもの――コワイ物もコワクない物も――を、信じずにはいられないのかもしれません。

今回のポイントは、着信しても「転送スレバ死ナナイ」ということ。ただ、転送された人は転送できない。つまり、転送された人間は、確実に死を迎えるのです。それがわかった「友だち」同士だった生徒が繰り広げる、修羅場――。やっぱり、この世で一番コワイのは、人間かも。あなたも、改めてひしひしと感じてしまうはず。

一体、この結末は? すでに1作目のハリウッド・リメイクも決定した(「One Missed Call」[仮題])本シリーズ。ぜひ、ラストを見届けてください。もちろん、一緒に見る相手は、絶対に自分に転送してこないと信じられる友人 or 彼氏で。

「着信アリFinal」6月24日~、有楽座他、全国公開
オフィシャルサイト
http://www.chakuari.jp
(c)「着信アリFinal」製作委員会

 
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2006-06-16 【映画】 | 固定リンク

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