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[映画]-2時間1800円の至福- 映画を観よう、幸せになろう

加藤アカネ
“独身の新人ライター”としてスタートしてから5年以上が過ぎ、今ではなんと2人の子供がいる身の上。いまだにそんな自分が時々不思議に思えるほどの自覚のなさですが、元映画宣伝マンの経験を生かして、ジャンルを問わず、いろんな映画を楽しく、わかりやすくご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

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今年のアカデミー賞の大本命登場! 「ブロークバック・マウンテン」

Movie0221_1 昨年のヴェネツィア映画祭の金獅子賞受賞以降、映画賞を総ナメにし、トリを飾るアカデミー賞では最多8部門にノミネートされた本作。保守的な人間が多いと噂されるアカデミー協会が、男性同士の恋愛をテーマにした作品を選んだことも、話題を呼んでいます。

1963年、貧しい青年イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、ワイオミングのブロークバック・マウンテンにある牧場の労働者として出会った。放牧された羊の管理のために山でキャンプをするうち、2人の気持ちは友情を超え、肉体関係を結ぶまでになる。やがて山を降りた彼らはそれぞれ家庭を持つが、数年後に再会し――。

たかだか40数年前の出来事。でも、2人があと20年遅く生まれていたら、もう少し楽に生きられたかも、と思うと切なくなります。

イニスは少年時代、男性同士のカップルの1人がリンチの末、殺された事件を目撃していました。それほど同性愛への世間の目が厳しい時代。おまけに、手を下したのは自分の父親だったのです。それを忘れられない彼は、ジャックの一緒に暮そうという誘いにうなずくことが出来ません。

何故、同性だと言うだけで世間の目を憚らなければならないのか。頑ななイニスに不満を抱くジャック。何も考えず抱き合ったブロークバック・マウンテンの幸福な思い出は、逆に諍いのタネとなっていきます。相手のことが一番大切なのに。でも、何よりつらいのは、周囲にバレる事よりも、イニス自身が罪悪感を抱いていることでした。それはイニスを傷つけ、ジャックをも傷つけていきます。

そうして20年間秘め続けた2人の関係は、どんな結末を迎えるのか。正直いうと、女の自分は、彼らの妻の気持ちを思わないではいられなかったのですが、彼らが隠さずに生きていくことはできなかった時代だということも事実なのです。人を思う気持ちに後ろ指を差されるなんて、理不尽。でも、もし自分の周囲にそういう人たちがいたら、私は自然に見守ることが出来るのか。その時、ふと、自分の中の偏見に思い当たったような気がしました。ラスト・シーンのイニスの笑顔が脳裏に焼きつきます。

「ブロークバック・マウンテン」3月4日~、シネマライズ先行公開。3月18日~、全国拡大公開
オフィシャルサイトhttp://www.wisepolicy.com
(c)2005 Focus Features LLC/WISEPOLICY

*原作は集英社文庫から発売中。ご購入はこちら

Movie0221_2勝手に予想! アカデミー賞を楽しもう!(3)

3回目の今週は、監督賞&長編アニメ映画賞です(※タイトル横のカッコ内は日本公開時期)。
<監督賞>
ジョージ・クルーニー 「グッドナイト&グッドラック」(5月公開)
ポール・ハギス 「クラッシュ」(公開中)
アン・リー 「ブロークバック・マウンテン」(3月4日公開)
ベネット・ミラー 「カポーティ」(10月公開)
スティーブン・スピルバーグ 「ミュンヘン」(公開中)
受賞経験者は、大御所S・スピルバーグだけ(「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」)。作品賞・オリジナル脚本賞・助演男優賞(「シリアナ」で)と監督賞の計4部門ノミネートを果たしたのはご存知G・クルーニーで、これが監督3作目。P・ハギスは映画監督デビュー作、B・ミラーは2作目で、3者とも初ノミネートとなりました。でも本命は、やはり今年の賞レースを締めるにふさわしく、「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督ではないでしょうか。

<長編アニメ映画賞>
「ハウルの動く城」(公開済)
「ティム・バートンのコープスブライド」(公開済)
「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(3月18日公開)
宮崎駿監督の受賞も期待されますが、ここはやはり、短編ですでにアカデミー賞を受賞し、今年のアニー賞(アニメ界のアカデミー賞)全10部門独占受賞という快挙を成し遂げた「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」で。あのちょっとクールでカワイイ、グルミットの大活躍を見ると、ついついキャラクター・グッズを買いたくなっちゃいませんか。そう言えば、今年は戌年ですし(笑)。

さて、皆さんの予想は? 来週は、いよいよ作品賞です。

アカデミー賞 オフィシャルサイトhttp://www.oscar.com

 
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2006-02-21 【映画】 | 固定リンク

コメント

こんにちわ!ブロークバック・マウンテン観ましたヨ。身を引き裂かれるような切なさは、伝わってくるのですが、カウボーイのゴニョゴニョした話し方に眠気を誘われてしまいました。
ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの2人じゃなかったら、これほど話題にならなかったのではないかと思います。
2人の演技はそれほどまでに痛々しく、素晴らしかったです。

投稿: Myums | 2006/02/21 19:04:42

Myumsさん
もし、現実にゲイの噂がある俳優が演じていたら、アカデミー協会はもっと拒否反応を示したんじゃないかという巷の噂も。この2人は、ホントお見事でしたよね。ところで、私はJ・ギレンホールを見るたびに、あの長くってビッシリ生えた睫毛に釘付けです(笑)。

投稿: 加藤アカネ | 2006/02/21 22:13:03

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