“天使”に心癒される「オリバー・ツイスト」&「天使」
お正月も終わり、あっという間に戻ってきた日常。忙しさに追われる毎日だからこそ、癒されたくなりませんか。今週は、“天使”の物語。と言っても、“天使”のような少年と、ホントの“天使”が主人公ですが。
「オリバー・ツイスト」は、19世紀の英国が舞台。孤児オリバー(バーニー・クラーク)は奉公先の苛めに耐えかね、10歳で単身ロンドンへ向う。行き倒れた彼を救ったフェイギン(ベン・キングスレー)は、親のない子供たちをスリとして育て、その稼ぎで生活していた。何も知らないオリバーは、失敗した仲間の代りに警察に捕えられ……。
過去、何度となく映画化や舞台化された有名な物語は、かなりの長編。私も中学時代、文庫本のあまりの厚みにビックリして手に取った記憶があるくらいです。それを2時間にまとめているので、オリバーは次から次へ、目まぐるしく事件に見舞われます。
演じるB・クラークは、オーディションで選ばれた11歳(現在12歳)。天使のように純粋無垢な瞳をした彼が、周囲の思惑で小さな木の葉のように振り回される様子は痛々しい。でも、それにもめげず、流されることなく、正しいと信じることに従う姿は凛々しく、清々しいのです。
監督はロマン・ポランスキー。彼がこういった少年少女向け物語を題材に選んだのはちょっと意外でしたが、理由は、自分の子供たちに見せたかったから。そう言えば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出演した時のジョニー・デップもそんなことを言ってたっけ。親心って、古今東西、なんだかカワイイものなのかも。
雑然とした街は、すべてチェコにある欧州最大の撮影所に作られたセット。とてもそうは見えないリアリティと、悪人どものおどろおどろしく迫力タップリの描写は、さすがポランスキー、ちょっとヒネた大人の鑑賞にも十分堪えるのです。
マジメに一生懸命やっていれば、いい事もある――なんて解釈はゲンキンですが、勧善懲悪モノの結末はやっぱり気持ちいいもの。安心して、天使のように清らかでけなげなオリバーの行く末を応援できます。
「オリバー・ツイスト」1月28日~、日比谷スカラ座他、全国で公開
オフィシャルサイト http://www.olivertwist.jp
(c)2005 Oliver Twist Productions LLP.
*バーニー・クラーク記者会見リポートはこちら!
「天使」はごくごくフツーの人々が主人公。彼女が欲しいけど、積極的になれないコンビニ店員(内田朝陽)。イジメにあい学校をサボる女子中学生(小出早織)。幼い娘(森迫永依)を抱え、奮闘するシングルファーザー(永瀬正敏)。その恋人(永作博美)は再婚話にちょっと引き気味――。ある日、空からやって来た天使(深田恭子)は、そんな彼らにそっと寄り添い、ちょっと背中を押してくれた……。
何か事件が起きるわけでもなく、ドラマチックな転機が訪れるわけでもない。忙しい日常を精一杯生きている、そんな日々。うまくいかない時もある。思い通りにならないこともある。そんな彼らの近くにそっと来て、何を言うでもなく、奇跡を起こすでもなく、ただそばにいる天使。この天使が、ちょっと変わってるんです。
大好物は、ジンライム。誰かの飲みかけをぐいぐい飲んで、空になればグラスを振って催促。その姿が見える人と見えない人がいるから、ちょっとおかしい。
天使役・深キョンが、カワイイ。ちょっと天然のキャラがぴったりで、首をかしげて相手を見る様子は、子猫のよう。よくよく見ると、この天使は何をするでもなく(一言のセリフもない)、ただジンライムを飲んでるだけだけど(笑)、彼女のことが見える人は心が和むし、見えない人は不思議現象にオロオロするし。そう、天使はその存在だけで人を癒しているのかもしれません。
深キョン天使のほんわかムードに、ホッと一息つき、「明日から、またがんばろ」という気分になれる。あなたも休み明けで疲れが一層重く感じられる時期、天使に癒されてみませんか?
「天使」1月21日~、渋谷アミューズCQN、シネ・リーブル池袋他、全国で公開
オフィシャルサイト http://www.tenshi.bz
*s-woman.net深田恭子さんインタビューはこちら!
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2006-01-17 【映画】 | 固定リンク
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