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[映画]-2時間1800円の至福- 映画を観よう、幸せになろう

加藤アカネ
“独身の新人ライター”としてスタートしてから5年以上が過ぎ、今ではなんと2人の子供がいる身の上。いまだにそんな自分が時々不思議に思えるほどの自覚のなさですが、元映画宣伝マンの経験を生かして、ジャンルを問わず、いろんな映画を楽しく、わかりやすくご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

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「姉さん、事件です!」ホテルは今日も大忙し『THE有頂天ホテル』&『秘密のかけら』

Movie1227縁もゆかりもない他人が一つ屋根の下で過ごす不思議な空間、ホテル。だからこそホテルでは、毎日いろんな事件が起きるのです。

「THE有頂天ホテル」は、ホテルアバンティの大晦日の晩の物語。年越しイベントの準備に加え、次々起こるトラブル対処に追われる副支配人(役所広司)と彼の部下(戸田恵子)。そこへ宿泊客としてやって来た副支配人の元妻(原田美枝子)。今日で退職し帰郷するシンガーソングライター志望のベルボーイ(香取慎吾)。イベント出演を仕切る芸能プロ社長(唐沢寿明)。その愛人の歌手(YOU)。汚職発覚でマスコミに追われる国会議員(佐藤浩市)。その元愛人の客室係(松たか子)。今夜の客を探すコールガール(篠原涼子)……。本当だったら、出会うこともなかった人々の人生が、ホテルを舞台に絡まりまくります。

言うまでもなく注目なのは、錚々たるキャスト。他にも伊東四朗、麻生久美子、オダギリジョー、津川雅彦、西田敏行等々、“超豪華幕の内弁当”状態。脚本・監督の三谷幸喜氏の過去の舞台やドラマ、映画に出演した人たちが多いのは、きっと気に入った俳優を集めたんだろうな、なんて想像もできそう。

絶妙のタイミングで起きる数々の出来事(アクシデント)が、ドミノ倒しのように連なって、もうめまぐるしいほど。まるで迷路のような人生と事情を抱えた人々が、総支配人も迷子になる迷路のようなホテルで、どんな年を送り、どんな年を迎えるのか。

例え、ドン底まで落ちても、いつか良いことがある。最後はそんな明るい気分になれる遊び心いっぱいの映画です。ややこしいことは考えず、肩の力を抜いて、楽しんでください。

「THE有頂天ホテル」 2006年1月14日~、東宝洋画系で公開
オフィシャルサイト
http://www.uchoten.com
(c)2006フジテレビ 東宝

Movie1227u アクシデント満載のホテルアバンティで起きなかった唯一の事件が、“殺人”。「秘密のかけら」は、ホテルで発見された死体が全ての始まりでした。

1950年代に一世を風靡した人気デュオ、ラニー(ケヴィン・ベーコン)とヴィンス(コリン・ファース)。だが、宿泊予定のホテルのスイートルームで、若い女性が遺体で発見。真相は謎のまま、2人は解散する。15年後、野心満々の若きジャーナリスト、カレン(アリソン・ローマン)は2人に取材を申し込む。彼女は真相にたどり着くことができるのか。

殺人事件の謎解きを軸に、当時の芸能界の光と影を妖しく退廃的に描いた物語はムードたっぷりで、見ているだけでドキドキです。キャストも、エゴ丸出しで共感できないような人物像を、いやらしさと同時に哀しさたっぷりに見せるのは、さすが実力派ぞろいと納得。2人に翻弄されるカレンの戸惑いを、いつのまにか私たちも共有しているのです。

ラニーとヴィンスが隠すものは何か。事件の真相と真犯人は? カレンの掴んだ真実とは? すべての謎が明かされた時、秘められた友情と愛が見えてきます。大人の物語(R-18)を、じっくり堪能して下さい。

「秘密のかけら」12月23日~、シャンテシネ他、全国で公開
オフィシャルサイト
http://www.himitsu-kakera.jp

 
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2005-12-27 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

天才児の究極の決断は?「綴り字のシーズン」&「スクールデイズ」

Movie1220_1 「神童も20才過ぎればタダの人」と言いますが、それでも一度くらいはなってみたい、なんて思ったこと、ないですか? 今週は“天才児”が主人公です。

TV放映もあるアメリカの国民的イベント「スペリング・コンテスト」。9~15歳の子供約1000万人が参加し、地方大会を勝ち抜いた250名が全米大会で競います。「綴り字のシーズン」は、このコンテストに出場する少女(フローラ・クロス)と家族の物語です。

大学教授の父(リチャード・ギア)と科学者の母(ジュリエット・ビノシュ)、優しい兄(マックス・ミンゲラ)という誰もが羨む家庭で育ったイライザ。しかし、父の関心は優秀な兄にばかり向き、仕事に忙しい母も彼女の寂しさを埋めることはなかった。ところが、スペリング・コンテストの校内大会で優勝したことから、父は彼女の才能に夢中になる。家族の溝は次第に深まり……。

このイライザ役F・クロスが素晴しい。12歳、しかも映画デビュー作とは思えない堂々たる存在感に圧倒されます。特にクライマックスのコンテスト・シーンは幻想的で、驚くほどにスリリングです。

両親役R・ギアとJ・ビノシュも貫禄十分。特にビノシュが演じた、昔のトラウマに囚われる母の危うさは、哀しいほど。昨今の様々な事件を頭に浮かべつつ、子供にとって親がどれほど重要な存在なのか、改めて考えさせられます。

全米大会優勝を目前にしたイライザが、バラバラになった家族を取り戻すためどんな決断をするのか。幼いながらも自分で考え、行動する彼女の姿に悲壮感はなく、希望あるラストがしんと胸に沁みました。

「綴り字のシーズン」12月23日~、シャンテシネ他、全国公開
オフィシャルサイト
http://www.foxjapan.com
(c)2005 TWENTIETH CENTURY FOX

Movie1220_2 「スクールデイズ」は“元天才児“が主人公。0歳で芸能界デビューし、天才子役の名を欲しいままにした相沢晴生は、両親の離婚危機に8歳で引退を決断する。しかし8年後、普通の高校生・晴生(森山未来)は冴えない人生と決別するため、人気学園ドラマのオーディションを受ける。合格した彼が、実生活と同じ過酷な苛めにあう生徒を熱演するうち、現実にもドラマの中の鴻ノ池先生が現れて……。

この劇中ドラマ『はみだし!スクール★デイズ』がスゴイ。某『金八先生』シリーズをパロった設定は、寒いやらおかしいやら。特に、田辺誠一さん演じる俳優・赤井豪が演じる(ややこしい)鴻ノ池先生は爆笑モノ。クールなイメージの彼だから、二重におかしくて。

もちろん、これが映画初主演となる森山未来クンも熱演。現実と虚構が交錯した彼の目つきに、ゾクッと来ます。晴生が受ける陰湿な苛めと選んだ結末はキツイけど、それすら乗り越えてしまう、たくましいラスト・シーンに脱帽。そう、人生は七転び八起き。ふと気づけば、あなたもドラマの出演者たちと一緒に、ザ・ハイロウズの主題歌「一人で大人 一人で子供」を口ずさんでるかもしれません。

「スクールデイズ」テアトル新宿他にて公開中
オフィシャルサイト
http://www.schooldaze.jp
(c)2005 スクールデイズ・パートナーズ

*s-woman.net森山未來インタビューはこちら!

 
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2005-12-20 【映画】 | 固定リンク | コメント (3)

キュートなキャラを抱きしめたい「チキン・リトル」&「あらしのよるに」

Movie1213_1 今週は日米アニメ2本立て。主人公の動物系キャラが、抱きしめたいくらいキュートです。

「チキン・リトル」は、ニワトリの男の子。心優しく好奇心いっぱいなのに、失敗ばかりの彼の夢は、ヒーローになって父親と町の人たちに認めてもらうこと。ある日、謎の物体に連れ去られた仲間のフィッシュを助けに行くと、そこには宇宙船が――。

このニワトリ君がカワイイのです。シートベルトをして車に乗っている姿なんて、あんまりかわいくて笑っちゃうほど。一見、気弱な“いじめられキャラ”ですが、実は勇気も度胸もあって、どんな時も望みを捨てず、常に前向き。思わず応援しちゃいます。

彼の悩みは、父との関係。尊敬する大好きなパパに、自分の気持ちをうまく伝えられないのです。父も息子が心配のあまり、「何もするな」なんて言う始末。親の心子知らず。そして、子の心も親知らず。お互いを大切に思っているから、余計に切なくて。

そんなチキン・リトルが、仲間の危機に大活躍。地球存亡もかかった壮大な展開(笑)と、細部に至るまで凝ったつくりは、ホントに大人も子供も楽しめるエンタテインメントです。そう、その気になれば、ニワトリだって飛べるのです。ぜひ、その目で確かめてください。

「チキン・リトル」12月23日~、丸の内ピカデリー2他、全国公開
オフィシャルサイトhttp://chickenlittle.jp

Movie1213_2 「あらしのよるに」は、海外でも翻訳されているベストセラー絵本が原作です。嵐の夜、真っ暗な山小屋に逃げ込んだヤギのメイ(声:成宮寛貴)は、ガブ(声:中村獅童)と出会う。闇の中、すっかり意気投合した2匹は再会を約束。ところが、ガブは狼だった――。

絵本には珍しく、続編を望む読者の声でシリーズ化された作品(全7話)で、映画はそれを1本にまとめたオリジナルストーリー。「狼=食べる者」と「ヤギ=食べられる者」という、まったく相反する立場の者同士が友情を深めていきます。でも、それが仲間にバレた時、2匹はある選択を迫られるのです。2匹の友情にはどんな結末が待っているのでしょうか?

ヤギと狼の友情物語なんて、いかにも“教育的指導”な感じで食指が伸びない人もいるかもしれません。でも、目の前のおいしそうな“ヤギ”のお尻にかぶりつきたい本能と、大切な親友メイを食べることなんてできないという気持ちの間で葛藤するガブの姿は、とっても人間的。そんなガブの葛藤に気づきながらも、無条件で信頼を寄せるメイとの友情は、まるで恋のように熱く、篤いのです。

メイとガブが、またキュート。声を演じる成宮寛貴さんと中村獅童さんもぴったりで、見ているうちに、2匹の顔が2人の顔に見えてくるほど。ちなみにメイの歩き方は、マリリン・モンローのモンロー・ウォークをヒントにしたそうです。おいしそうなお尻にも注目を(笑)。

「あらしのよるに」全国東宝系にて公開中
オフィシャルサイトhttp://arayoru.com
(c) 2005 「あらしのよるに」製作委員会

 
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2005-12-13 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

日米の新人監督は出たがりだった!?「ノエル」&「バッシュメント」

Movie1206main_1 毎週毎週、たくさん公開されるのに、取り上げるのは週1本。もっと紹介できないものか、ということで、今週から2本立てを決行。共通項のある2本を紹介する予定ですが、その際、“こじつけ”もご了承ください(笑)。今週は日米監督デビュー作です。

「ノエル」は、ニューヨークのバツイチ編集者ローズ(スーザン・サランドン)が主人公。病気の母を抱え、家と会社と病院を廻る毎日を送る彼女は、クリスマス・イブも母の病室で過す予定だった。しかし、偶然、結婚間近のニーナ(ペネロペ・クルス)と知り合う。幸せいっぱいのはずの彼女は、婚約者(ポール・ウォーカー)の度を越した嫉妬に悩んでいた……。

監督は俳優チャズ・パルミンテリ。「ブロードウェイと銃弾」が有名ですが、元々脚本も書く才人(ロバート・デ・ニーロの監督デビュー作「ブロンクス物語」の脚本&主演)。彼がデビュー作に選んだのは、普通の人々のささやかなクリスマスの物語でした。

がんばっているのに、報われない。相手を想っているのに、スレ違ってしまう。そんな切ない思いを抱く人々が、クリスマスに小さな奇跡を手にします。サスペンスもどんでん返しもないけれど、胸にジンときて、こっちまでほっこり暖かな気持ちをプレゼントされたみたいです。

※写真:「ノエル」12月10日~、東劇他、全国で公開
オフィシャルサイト
http://www.noel-movie.jp

Movie1206sub_2「ノエル」がしっとりした大人のアンサンブルなら、「バッシュメント」は弾ける青春モノ。監督は、あのシブガキ隊のフックンこと布川敏和。映画監督??と仰天しましたが、意外にも(失礼)見せます。

横浜のサーファー樹里(土屋アンナ)は、15年前に両親を兄・隆(要潤)に殺された過去を持つ23歳。仲間と楽しく暮しながらも、復讐のため兄の行方を追っている。その兄は、裏社会のボス安部須の片腕になっていた。樹里は抗争に巻き込まれ……。

いきなりハードな設定ですが、“パーティで派手に騒ぐ”という意味のレゲエ用語からとったタイトルらしく、テイストはあくまで軽く明るく。突っ走る樹里と謎だらけの隆を軸に、コミカルで個性的な脇役たちが配され、テンポ良く展開します。

対極にあるような2作ですが、共にラストが後味良く秀逸。さらに、もう一つ共通点が。やっぱり俳優は自分も出たくなるのか、監督自ら出演してます。「ノエル」はすぐわかりますが、「バッシュメント」は難しいかも。私は1ヶ所だけ見つけたけど、実は3ヶ所あるそうです。それを探すのも、また楽しいですよ。

※写真:「バッシュメント」12月17日~、品川プリンスシネマにて先行レイトショー
12月24日~、シネクイントにてレイトショー
オフィシャルサイト
http://www.cinehouse.co.jp/bashment
(c) 2005 シネハウス

 
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2005-12-06 【映画】 | 固定リンク | コメント (0)

 
 
 
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