天才児の究極の決断は?「綴り字のシーズン」&「スクールデイズ」
「神童も20才過ぎればタダの人」と言いますが、それでも一度くらいはなってみたい、なんて思ったこと、ないですか? 今週は“天才児”が主人公です。
TV放映もあるアメリカの国民的イベント「スペリング・コンテスト」。9~15歳の子供約1000万人が参加し、地方大会を勝ち抜いた250名が全米大会で競います。「綴り字のシーズン」は、このコンテストに出場する少女(フローラ・クロス)と家族の物語です。
大学教授の父(リチャード・ギア)と科学者の母(ジュリエット・ビノシュ)、優しい兄(マックス・ミンゲラ)という誰もが羨む家庭で育ったイライザ。しかし、父の関心は優秀な兄にばかり向き、仕事に忙しい母も彼女の寂しさを埋めることはなかった。ところが、スペリング・コンテストの校内大会で優勝したことから、父は彼女の才能に夢中になる。家族の溝は次第に深まり……。
このイライザ役F・クロスが素晴しい。12歳、しかも映画デビュー作とは思えない堂々たる存在感に圧倒されます。特にクライマックスのコンテスト・シーンは幻想的で、驚くほどにスリリングです。
両親役R・ギアとJ・ビノシュも貫禄十分。特にビノシュが演じた、昔のトラウマに囚われる母の危うさは、哀しいほど。昨今の様々な事件を頭に浮かべつつ、子供にとって親がどれほど重要な存在なのか、改めて考えさせられます。
全米大会優勝を目前にしたイライザが、バラバラになった家族を取り戻すためどんな決断をするのか。幼いながらも自分で考え、行動する彼女の姿に悲壮感はなく、希望あるラストがしんと胸に沁みました。
「綴り字のシーズン」12月23日~、シャンテシネ他、全国公開
オフィシャルサイトhttp://www.foxjapan.com
(c)2005 TWENTIETH CENTURY FOX
「スクールデイズ」は“元天才児“が主人公。0歳で芸能界デビューし、天才子役の名を欲しいままにした相沢晴生は、両親の離婚危機に8歳で引退を決断する。しかし8年後、普通の高校生・晴生(森山未来)は冴えない人生と決別するため、人気学園ドラマのオーディションを受ける。合格した彼が、実生活と同じ過酷な苛めにあう生徒を熱演するうち、現実にもドラマの中の鴻ノ池先生が現れて……。
この劇中ドラマ『はみだし!スクール★デイズ』がスゴイ。某『金八先生』シリーズをパロった設定は、寒いやらおかしいやら。特に、田辺誠一さん演じる俳優・赤井豪が演じる(ややこしい)鴻ノ池先生は爆笑モノ。クールなイメージの彼だから、二重におかしくて。
もちろん、これが映画初主演となる森山未来クンも熱演。現実と虚構が交錯した彼の目つきに、ゾクッと来ます。晴生が受ける陰湿な苛めと選んだ結末はキツイけど、それすら乗り越えてしまう、たくましいラスト・シーンに脱帽。そう、人生は七転び八起き。ふと気づけば、あなたもドラマの出演者たちと一緒に、ザ・ハイロウズの主題歌「一人で大人 一人で子供」を口ずさんでるかもしれません。
「スクールデイズ」テアトル新宿他にて公開中
オフィシャルサイトhttp://www.schooldaze.jp
(c)2005 スクールデイズ・パートナーズ
*s-woman.net森山未來インタビューはこちら!
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2005-12-20 【映画】 | 固定リンク
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コメント
森山未来くんはセカチューの時から注目していました。独特の存在感がありますよね。ぜひ観てみたいと思います!
投稿: mori | 2005/12/21 15:37:54
森山未来さんの演技大好きです!この映画気になります。イライザ役の女の子の演技もぜひ見てみたいです。
投稿: sao | 2005/12/21 15:44:57
moriさん、saoさん
「セカチュー」とはまったく違った未来クンが見られます。イッちゃってる目つきが、もう忘れられません(笑)。
フローラ・クロスの意志の強そうなアゴも、きっと忘れられなくなりますよ。
投稿: 加藤アカネ | 2005/12/21 23:15:16