時代を超えたヒーローが新たな姿で登場! 「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」&「スピード・レーサー」
このところ人の起こした事件や、人の力を超えた天変地異など重苦しい事象が相次いで、気分は沈みがち。こんな時は、ヒーローの活躍を見て元気をもらってはどうでしょう? 今週は、時代を超えて愛される懐かしのヒーローが、新たな作品になって登場する2本です。
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」――1957年、第二次大戦後の米ソ冷戦の最中、大学の考古学教授にして冒険家であるインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)を訪ねて、マット(シャイア・ラブーフ)という青年がやってきた。インディの友人オックスリー教授(ジョン・ハート)が行方不明になったという。オックスリーはアマゾンの都市から盗まれた神秘のパワーを持つという、伝説の“クリスタル・スカル(水晶のドクロ)”を発見し、それを元の神殿に戻しに行ったらしい。マットの母マリオン(カレン・アレン)も一緒だという。インディとマットは2人を捜して南米へ向かうことに。一方、スカルのパワーを手に入れるためには手段を選ばないソビエト軍のイリーナ・スパルコ大佐(ケイト・ブランシェット)の一味も、スカルの行方を追っていた。
あのテーマ音楽が聞こえると、帽子をかぶり、肩にリュックを提げ、ムチを手にした彼――インディ・ジョーンズの姿が頭に浮かんできます。何年もの間、噂されては消えた、世界でもっとも続編が望まれていたシリーズが、19年の時を経て、ようやく帰ってきました。
今回の設定は、現実の世界同様に第3作「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」の舞台である1938年から19年後の1957年。当時は第二次世界大戦後の冷戦下で、全米を吹き荒れた赤狩り(共産党バッシング)の波が、インディをも襲います。当然、彼も年を重ねているのですが、お馴染みのカー・チェイスに加え、あふれ返る昆虫の大群(今回は人喰いアリ)、インディの大嫌いなヘビといった“何か”に追われる逃走シーン等々、アクションは健在。H・フォードも御年65歳ですが、ほとんどスタントを使わないでできるよう準備した(!)かいあって、思わずスクリーンに向かって拍手をしたくなるぐらい、見事な活躍ぶりでした(ホッ)。
もともと監督のスティーヴン・スピルバーグと製作のジョージ・ルーカスに続編を持ちかけたのも、ハリソンでした。当初、あまり乗り気ではなかったというスピルバーグも、彼の「待っているファンがいるから」の言葉と粘りに負け、ついに「脚本が前3本と同じレベルだった場合」に、という約束で同意したそうです。その納得できる脚本が完成するまでに、19年かかったわけです。
今までインディを見たことがない人が見ても、まったく問題ナシの1話完結。ただ、「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」の“アーク”や、インディのパパ(ショーン・コネリー)と博物館館長マーカス・ブロディ(デンホルム・エリオット)がちょっぴり意外な姿で登場するなど、前3作を見ている人には、嬉しいオマケもついています。そんな隠れアイテム(?)がいくつあるか、熱いファンの間ではかなり盛り上がっているのだとか。
特にマットの素性に注目。まあ、察しはつくでしょうが、毎回毎回、個性的な美女と浮名を流してきたインディの過去をめぐって、彼の真の運命の女性が誰だったのかが、ついに明かされるというわけです(笑)。今回の敵役C・ブランシェットとの間にロマンスはありませんが、先日、ノーブルなエリザベス女王(「エリザベス:ゴールデン・エイジ」)を演じたとは思えないほどの、彼女の怪しい軍人っぷりにも注目です。
それにしても、この20数年の間に映像技術がいかに進化したのか、改めて実感。同時に、当時まだ学生だった自分自身を振り返って、私もいろんな意味でいつのまにか“進化”していたらしい、としみじみ考えてしまいました(笑)。
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」 6月21日(土)~、日劇1他、全国公開
オフィシャルサイト http://www.Indianajones.jp
(c)2008 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved. Used under authorization
「スピード・レーサー」――父(ジョン・グッドマン)はレーシングカー設計者、兄レックスはトップドライバーというレーシング一家に生れたスピード・レーサー(エミール・ハーシュ)の夢は、レーサーになること。尊敬する兄にいつか追いつきたいと願っていたが、兄は悪質なレース妨害の疑いをかけられ糾弾、出場した死のロードラリー「カーサ・クリスト」で絶命してしまう。成長したスピードは父や母(スーザン・サランドン)、恋人トリクシー(クリスティーナ・リッチ)の応援もあって地元サーキットで優勝。彼の活躍に、巨大企業総帥ローヤルトン(ロジャー・アラム)がスポンサー契約を申し出る。しかし、スピードが断ると、ローヤルトンは「今後のレースでは優勝どころか、完走さえできないだろう」と言い放つ。実は、すべてのレースは巨大な利権を意のままにするローヤルトンたちの八百長試合だったというのだ。彼の陰謀を打ち砕くため、スピードは謎の覆面レーサー、X(マシュー・フォックス)とテジョ(Rain)と組んで、「カーサ・クリスト」に出場することになるが……。
TVアニメ「マッハGOGOGO」をご存知ですか? 日本で生れ、アメリカでは「Speed Racer」というタイトルで放映され、大人気を博しました。もう何年も前からハリウッドでの実写映画化の話が出ていたのですが、なぜか、いつもいつも立ち消え。「マトリックス」の監督ウォシャウスキー兄弟に決まったと聞いたときも、「またか」なんて思っていました。
実は、私「マッハGOGOGO」が大好きでした。もちろん再放送ですが(オリジナルは1967‐68年放映)、毎朝、これを見てから幼稚園へ行くのが日課でした。ある日、何かの行事でいつもより早く出ることになっていた私は、番組の途中で登園。よっぽど心残りだったのでしょうか、帰ってくるなりTVの前に座って、「『マッハGOGOGO』の続きを見る」。後日、「幼稚園でもずっと気にしていたのかと、ビックリした」と母に言われました(笑)。
だから、本作を見てビックリするやら嬉しいやら。主人公スピードくんのふっくらホッペの顔も、マッハ号も、弟&サルのコンビも(原作と同じでやっぱり、こっそり車のトランクに潜り込む)イメージそっくり。そこへ、「マッハゴ~ゴ~」のテーマ曲まで流れてくると、条件反射のようにワクワク、ドキドキ(笑)。記憶がワーッと甦り、自分でも驚きでした。
実写、というにはちょっと憚られるほどの、目がハレーションを起こしそうなあふれんばかりの鮮やかなCG映像が満載。スピード感、近未来感もいっぱいで、極彩色の世界にふわふわ漂っていたような不思議な気分になりました。きっと、ウォシャウスキー兄弟もオリジナルが大好きだったんだろうな。そんなふうに思う、愛情たっぷりな映像でした。
「スピード・レーサー」 7月5日(土)~、サロンパス ルーブル丸の内他、全国公開
オフィシャルサイトhttp://www.speed-racer.jp
(C)2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
このBLOGも、今週が最終回となりました。2度の長いお休みを挟みましたが、6年近くおつき合いいただき、ありがとうございました。ぜひ、これからも映画館で映画を見て、“1800円で2時間の至福”を味わってください。どうぞ、お元気で。
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2008-06-20 【映画】 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)





