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[本&雑誌&マンガ]-ライター中沢明子がナビゲート!- BOOK&MAGAZINE クルージング

[本&雑誌&マンガ]-ライター中沢明子がナビゲート!- BOOK&MAGAZINE クルージング

中沢明子
ライター。1969年東京都生まれ。インタビューやルポルタージュを手がけたり、書評を書いたり、近所の猫にちょっかい出したり。毎日、必ずどこかの本屋に出没し、いつも重い荷物を持っている。雑誌好きとしても局地的に有名で、週刊誌AERAにて「マガジン百名山」連載中。

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自分のペースで、ゆっくり人生を考えよう。異色四コマ漫画『結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日』

Book080513_1 益田ミリさんの四コマ漫画『結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日』の帯には、精神科医、香山リカさんの推薦文が載っていました。
香山リカ氏、号泣! “まさか「ワーン」と泣くとは思わなかった。あー、びっくりした。”
実は私、「またまた~。号泣なんて、おおげさな~」と思ったのですが、以前から気になっていた作品だったので、迷わず購入。そして、前作『すーちゃん』と合わせて連続読みした結果、号泣……とまではいかなかったけれど、グスグスと泣いてしまいました。

主人公の名前は「すーちゃん」。カフェで働く彼女のプロフィールはこんな感じです。
35歳独身/趣味・料理/資格・調理師免許、そろばん4級/貯金・200万円/嫌いな言葉・自分探し/仲良しの友達はいる、でも親友はいらない/日記・つづかない
「夫なし男なし三十路半ばのすーちゃん」が日々すること、感じること、思うことを淡々と描いた本作は、各エピソードや登場人物のリアルなモノローグがボディブローのように効いてきて、じわりと心に響きます。

仕事先にいる唯一のイケメン社員に、ほのかな恋心を抱くも、ちょいとかわいい女性社員にとっととかっさらわれて、あえなく撃沈した「すーちゃん」。しかし、店長に昇進した「すーちゃん」は若いアルバイトさんたちを上手に率いるなど、仕事面は充実した日々。「ブームに乗り遅れ」て入会したヨガスタジオでは、以前、アルバイトしていた会社の先輩「さわ子さん」に出会い、ご近所さんだったことが判明。以来、程よい距離感を保ちつつ、温かな交流を続けています。
ドラマのような華やかな出来事はありません。実家の母が結婚や貯金について電話であれこれ問い詰めてきたりするけれど、まあまあ毎日楽しく暮らしているし、現状に大きな不満はない「すーちゃん」です。ただ、折々に感じる一抹の不安が、曇天の空のように晴れない気分にさせるのです。
一体、この寂しさはどこからきているのだろう?
自分の老後を考えて悩み、「元気で長生きがいちばん!!」と気を取り直した直後、「誰が/好きこのんで/寝たきりになりたい?(中略)/知らず知らずのうちに鈍感になっている/自分の言っていることの意味がわからなくなってる」と自問自答する。立ち止まって自分の胸に手を当てて考えてみると、ひがむ自分や他人をうらやましいと思う気持ちに気づく。だけど、そんな自分から目をそらさず、正面から考えてみようとする「すーちゃん」の姿にグッときます。
友達「まいちゃん」は不倫を解消、突然、別の男性と結婚して今は妊娠中だし、13年間彼氏なし、母とともに寝たきりの祖母を介護している40歳目前の「さわ子さん」の心の内も、ちょっとせつない。「すーちゃん」はもちろん、彼女をとりまく人々のモノローグもすごくリアルで、身につまされる場面が多すぎでした。結婚していてもいなくても、頷くことが多いんじゃないかな、と思います。

ほのぼのした画風と描かれたささやかな日常風景が「何気ない幸せ」と「そこにある不安」の両方を炙り出している本作。味わい深いです。「泣ける!」という惹句が躍ったベストセラーを読んでも、これっぽっちも泣けないのが香山先生と私の共通点ですが、そんな私たちのような性格の人こそ泣けそうな作品でした。

『結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日』(幻冬舎)定価1260円
益田ミリ 著

お勧め度 ★★★★☆ 

Book080513_2_2 ★おまけ本
『すーちゃん』(幻冬舎)定価1260円

『結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日』『すーちゃん』を発行している幻冬舎のサイトはこちら。
http://www.gentosha.co.jp/index.php

Book080513_3 ●マガジン見どころ、読みどころ

ノンノ・モア ウエディング
2008年秋冬号

今回ご紹介した本とは相反した印象があるかもしれないですが、結婚はしなくてもいいし、もちろん、したっていいんです。先週は『モア』2008年6月号の結婚特集をご紹介しましたが、今週はズバリ、『ノンノ・モア ウエディング』です。これから結婚式の段取りを考える人は、必読ですよ! 今号の大特集はジュエリーで、
憧れブランドのエンゲージ&マリッジで 永遠の愛を約束!
と題した記事はボリュームたっぷり。数百万円するハイジュエラーの作品から、「お給料3か月分」で買えるステディブランドの新作まで、よりどりみどりです。私はプリンセスカットのダイヤモンド・リングがキリっとしていて素敵だなあ、と思いました。いいなあ、欲しいなあ……。また、いつも通り、「スケジュール&マネーベストガイド」ページが親切丁寧でお役立ちですが、
特別付録 結婚スケジュール&マネーノート
も結婚準備を大いに助けてくれると思います。その他、インテリア、メモリアルウォッチ、ブライダル・ビューティ レッスンなどなど、結婚式に関する情報が盛りだくさん。夢いっぱいの写真を眺めながら、プランを練ってくださいね。

 
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2008-05-13 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

空港のカウンター越しに活躍する“あぽやん”たちを描く。『あぽやん』

Book080505_1 今年のゴールデンウィークは飛び石だったので、比較的近場の旅行先が人気でしたね。今日は連休最後の5月6日。海外から帰国した人も多いかな? お帰りなさい、楽しい旅になりましたか? ところで、飛行機で旅先に向かった人の中には、空港で「あぽやん」のお世話になった人もいるんじゃないでしょうか。
「え? あぽやんって何?」
と思いました? 思いますよね。もちろん私も、新野剛志さんの小説『あぽやん』を読んで、初めて知った言葉です。

「あぽやん」とはいわゆる旅行・航空業界用語で、エアポートを略したAPOから派生しており、旅行会社の、空港勤務で空港業務のエキスパートとなった人を指すとか。仕事は、発券ミスやオーバーブッキングの他、様々なトラブルを解決し、自社のツアー客を笑顔で送り出すこと。空港はアクシデントが起こりがちな場所だし、急を要する問題も多いに違いありません。あぽやん、重責です。さぞや社内で大切にされているんだろうな……と思いきや、実は旅行会社社員にとって、空港は「島流し」的なイメージもなくはない、少なくとも、華やかに出世街道を駆け上がりたいと願うなら近道では決してない、ちょっぴり微妙な立ち位置の職場らしい。
新野さんは旅行会社勤務の経験がある作家さんですから、本書で描かれる繊細な社内の空気、きっとリアルなのでしょうね……。

物語は、就職氷河期に頑張って「大航ツーリスト」に就職した、29歳の遠藤慶太が「企画課」から「成田空港支所」に異動――というか、「飛ばされてきた」ところから始まります。遠藤は感情をすぐに顔に出すし、上司に自分の意見を表明するし、一所懸命なんだけど、若干、世渡り下手な性格。そんなわけで、ちょっとばかし上司に楯突いた結果、異動先がここに……。おまけに彼女に振られてしまい、腐った気分の遠藤は「あぽやんにはならない。本社に返り咲くんだ」と心に誓って、成田空港で働き始めます。しかし、腐ってばかりもいられない。なぜなら、空港は、当たり前ですが「現場の最前線」。ルーティン・ワークも時間との戦いだし、その間に緊急事態も続出、たまに、あっと驚く事件だって起こるし、まさに“戦場”。トラブルシューターとして、しっかり働かなければならないミッションがあるからです。

再入国許可のない日系ブラジル人少女を出国させるか否かという駆け引き、カウンターには現れるのだけど、なぜか出発しようとしないリピーター客の老婦人‘ひらひらさん’、パスポートを忘れた少年1人を空港に置いて、旅に出かけてしまった(!)ファミリー、いかついお客さんたちの無理難題……。さえない上司や同僚だと思っていた「先輩あぽやん」たちの「お客様が笑顔で出発できるよう」誠心誠意努力する姿を見た遠藤は、「あぽやん」の仕事の面白さとやりがいを見つけ、生来持っていた正義感も手伝って、立派な「あぽやん」に成長していくのです。
お客様に笑顔で旅立ってもらうため、奮闘し努力すること。これが遠藤にとって、喜びに変わっていく様子を描いた本書は、読後感がスッキリ爽やか。随所にユーモアが散りばめられているので笑えるし、空港業務の裏側を知る「ギョーカイ物」としての面白さもあり。かなりお勧めの作品です!

毎年、ゴールデンウィークは仕事があって休めない私は、来週、海外に行く予定。早速、成田空港で「あぽやん」の皆さんに注目してきます。

『あぽやん』(文藝春秋)定価1890円
新野剛志 著

お勧め度 ★★★★★

『あぽやん』を発行している文藝春秋のサイトはこちら。
http://www.bunshun.co.jp/

Book080505_2 ●マガジン見どころ、読みどころ

モア
2008年6月号

ジューン・ブライドのシーズンが近づいてまいりました。結婚する人は、そりゃもうバタバタしていると思いますが、お招ばれするほうも「自分史上最高キレイ」を目指したいイベントです。そこで、『モア』6月号の堂々37ページの大特集
ザ・結婚の真実と別冊付録 結婚式のお招ばれスタイル完璧バイブル‘08
をご覧あれ! 「今どき結婚のその後」の真実をアンケートやルポで誌上体験し、別冊付録では、お招ばれスタイルの選び方、結婚式会場別のマナーなど、様々な角度からアプローチしていました。モア読者にぴったりの「カルティエ」のブライダルリングの紹介もあり! こちらのページでも「レッドボックス」を開けた瞬間から始まる、幸せいっぱいのコレクションを見られます。
また、今月はキュートな特別付録が1冊に1個、必ず付いています。
MORE×ORBIS 大人のためのドット柄シュシュ
ネイビーにドット柄。ナチュラルなスタイルにも、ちょっとおしゃれした時も、しっくり馴染む絶妙なシュシュです。きっと、重宝すると思いますよ。私も、まさに今、結っている髪に巻いています(左上の写真の頃より、ワタクシ、髪がだいぶ伸びております)! モア世代よりかなり歳上の私ですが、「大人のための」柄なので違和感なしでした(たぶん)。

 
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2008-05-06 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ミラノ在住22年の著者による、極上エッセイ。『ミラノ 朝のバールで』

Book080429_1 本屋さんで『ミラノ 朝のバールで』というエッセイ本を見つけた時、一瞬で惹き付けられ、久しぶりに本の「ジャケ買い」をしました。
深緑に上品な金文字でタイトルと著者名が印字された表紙には、雰囲気のある写真を生かした幅の大きな帯がかかっており、その写真も、柔らかな窓からの陽光のなか、見つめあう猫が2匹……、という温かみのある1枚。極めつけは帯の粋な惹句で、
「人生はブリオッシュ。甘くて美味しくて、すぐに食べ終わってしまう」
ハッと手にとって、中を確認することもなく、レジへ直行しました。こんな速攻の「ジャケ買い」はいつ以来だったか!

そんな本書の著者は宮本映子さん。未知の著者でした。それもそのはず、本書は宮本さんの初エッセイ集なんですね。インターネットで調べてみると、以前、イタリア料理とデザートの本を出版されていました。イタリア料理に詳しい方だったら、ご存知なのかな? 不勉強ながら宮本さんを存じ上げなかった私ですが、本書を読んで、いっぺんに大ファンになりました! というのも、「ひと目ぼれするほど、素敵な表紙」にふさわしい、心に残る、極上のエッセイがぎっしり詰まっていたからです。

現在、イタリア人の夫が経営するレストランでパートナーとして働く宮本さんが、ミラノに渡ったのは22年前、20代半ばの頃です。イタリアに魅せられたきっかけは、もっとずっと前に遡り、10歳の誕生日に3歳上のお姉さんがくれた1冊の写真集でした。「イタリアという見知らぬ国」で撮られた美しい風景やそこに写る色や形に衝撃を受け、イタリアは恋焦がれる場所となり、また、そうした美しい写真を撮った写真家にも興味を持つようになったといいます。この写真家との一風変わった交流も、本書の読みどころです!

家の事情で大学を中退し、就職していた宮本さんは、「イタリアにてウエイトレス募集」という広告を見つけて、いてもたってもいられなくなり、とうとうイタリアの地を踏むのですが、実際に暮らしてみたら、期待通り、イタリアはすこぶる魅力的な国でした。時に襲われる激しい寂寥感や、おせっかいで騒々しいイタリア人に悩まされることはあっても、「ここでずっと生きていきたい」と思うのは、美しい街並みもさることながら、生活を心から楽しむイタリア人との日々が愛おしいから。
地域ごとに風土や文化は微妙に異なるけれど、イタリア人気質というのは共通で、朝から馴染みのバール(イタリアのカフェ)で陽気にエスプレッソを飲み、隣近所はもちろんのこと、見知らぬ者同士でも、わいわいしゃべりまくって、人との距離間がとても近い。ファミリーや友達に対する愛情は当然深く、盛大にその愛情を表し、特に男性の「マンマ」ラブ!なマザコンっぷりは、呆れるのを通り越して、微笑ましく思うほど……らしい。

在住22年でも、未だにぼられることもある買い物や、思わず笑っちゃうほど、シャレの効いた詐欺(!)や、テレビのニュースでさえ時刻通りに始まらないなど、文句を言い出したらキリがない「いい加減さ」もまた、イタリアらしさ。こうしたイタリア人たちの姿を宮本さんは楽しげに、愛おしげに描いています。

それにしても、なぜ、かくもイタリア人は、毎日の生活をこれでもか!というほど、楽しもうとするのか。その背景を推測し、考察する宮本さんの文章は、ちょっと哲学的で哀愁を帯びていて、グッと胸に迫ってきます。驚きのエピソード満載のこのエッセイ集が、エスプレッソのように、味わい深く、コクがあるのは、「ただ面白おかしい」だけじゃないから。素晴らしいエッセイストが誕生しました。きっとまた、じっくり醸成した次作を発表してくれるに違いありませんが、それまでは首を長くして待ちながら、本書を何度でも読み返したいと思います。

『ミラノ 朝のバールで』(文藝春秋)定価1450円
宮本映子 著

お勧め度 ★★★★★ 今回はもうひとつおまけに★!

『ミラノ 朝のバールで』を発行している文藝春秋のサイトはこちら。
http://www.bunshun.co.jp/


Book080429_2 ●マガジン見どころ、読みどころ

マキア
2008年6月号

今月の『マキア』は読者全員に希望を与え、キレイになるための努力を惜しまないようにとハッパをかけてくれています。
目覚めよ! 私の美女種(びじょだね)
は、「誰にでも眠っているもっと美しくなれる種」を育て、花を咲かせましょう、という大特集で、「美女種を育てる」ヒントが満載! 本特集で「新マキアビューティズ」の三人も発表されました。また、コスメマニアが待ちきれない、夏の新作情報もバッチリ、キッチリ載っています。
夏新色 25ブランド大カタログ301点
は、ズラリと揃った新作と新色が大きな写真で紹介されているので、実物をイメージしやすいのが◎でした。
早くも8回目となった連載
クラシックギタリスト 村治佳織 美の音源
では、不肖・中沢が村治さんにコンサート直前の過ごし方を根掘り葉掘り伺っております。体調と気力を整えるプロのあり方が参考になるので、ぜひ読んでくださいね。
ナチュラリュクスなうっとりコスメに夢中!
では、自然派コスメブランドを改めて紹介。話題の最高級オーガニック・スキンケアブランド「インフィオレ」が期間限定で「マキア ブティック」にて購入可能です。詳細はこちらで!http://swfs.jp/contents/maquia.html

 
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2008-04-29 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ミス・ユニバース・ジャパンの立役者による指南書。『「世界一の美女」になるシークレット・レッスン』

Book080422_1 2006年、知花くららさんが「ミス・ユニバース世界大会」で第2位になったと思ったら、翌年、2007年の世界大会で森理世さんが世界第1位に! 立て続けの快挙に日本中が驚き、沸きましたよね。
このミス・ユニバースにおける日本女性の快進撃には立役者がいることをご存知の方は多いと思います。「ミス・ユニバース・ジャパン ナショナル・ディレクター」のイネス・リグロンさんです。彼女なくして、知花さん、森さんの栄冠獲得はなかったと言っていいでしょう。
というのも、「日本女性は魅せ下手」と感じたイネスさんは、最終候補に残った「ファイナリスト」たちを「世界基準の美女」として通用させるために、彼女たちの美意識を徹底的に鍛え上げました。その結果、知花さん、森さんの華々しいシンデレラ・ストーリーが生まれたのです。

本書『「世界一の美女」になるシークレット・レッスン』は、そんなイネスさんが日本女性に贈る「美しくなるためのレッスン本」です。一般女性の場合、ミス・ユニバースの世界大会を目指すわけじゃないけれど、結果を出したイネスさんの考え方やエッセンスを学ぶことは決して無駄ではないと思います。なぜなら、イネスさんは本書でこう言っているからです。

日本の女性はとても魅力的でユニーク。そんな日本人の女性は自信を持てば、「世界で一番美しい女性」になれるのです。「美しさ」とは、エレガンス、知性、個性、そして健康から成り立ち、私たち一人一人に備わっているもの。そしてそれらをベストの状態に導けたとき、あなたは「人生の成功」への鍵を手にするのです。(中略)美しくなるためには大変な努力が必要だけど、その努力をするだけの事はあるのです。(4ページより)

事実、知花さんと森さんは、イネスさんのアドバイスのもと、彼女たちの方法で「人生の成功」への鍵を手に入れました。男性誌の中には「外国人受けのメイク」に違和感を表明する雑誌もありましたが、審査員のほとんどが外国人である大会で「成功」する必要があるわけですから、作戦としては正攻法をとったと言えます。イネスさんも、一般女性のメイクや着こなしに、「ミス・ユニバースの世界大会」で通用するような方法をそのまま勧めているわけではありません。
私たちには私たちの人生があり、それぞれが望む成功のあり方があります。「一人一人に備わっている」美しさのベストを引き出せば、きっと成功を後押ししてくれるはず……。イネスさんのメッセージとは、つまり、こういうことです。とてもポジティブで励まされるメッセージだと思いました。

今年の日本代表となった美馬寛子さんは、大会直前に、エレガントだけど、ちょっぴり没個性だったヘアスタイルをバッサリ切り、かなり個性的なスタイルにチェンジして最終選考に臨んだそうです。土壇場まで「自分の魅力」の引き出し方を試行錯誤して探したんですね。世界大会でも、魅力全開で自分をアピールしてきて欲しいな。頑張れ、美馬さん!

本書で、メイク法やおしゃれの仕方、洋服の選び方など、具体的なアドバイスをいろいろしてくれているイネスさんですが、特に「なるほど、これから気をつけよう……」と私が思ったのは、歩き方、立ち方、カフェ・レストランで「おひとりさま」の時の姿勢や仕草についての指摘でした。これは気をつければすぐに結果を出せる、ナイスなアドバイスでした!
洋服のチョイスにしても、ひたすらハイプライスのアイテムを勧めるわけではなく、ほどよいプライスのアイテムで構わないから、まず「自分のスタイル」を創り、魅せることが大切なのだ、と声を大にして(?)おっしゃっていましたよ。

イネスさん自身のライフ・ストーリーも語られており、その波瀾万丈でアクティブな人生も、とても興味深いものでした。本書をお読みの際は、必ず読んでみてくださいね。

『「世界一の美女」になるシークレット・レッスン』(主婦と生活社)定価1200円
イネス・リグロン 著

お勧め度 ★★★★☆

『「世界一の美女になる」シークレット・レッスン』を発行している主婦と生活社のサイトはこちら。
http://www.shufu.co.jp/

Book080422_2 ★おまけ本
外国の方による「ビューティ本」をもう1冊、ご紹介します。私も昔から大好きなコスメブランド「ボビイ ブラウン」の本です(特にリップスティックとフェイスクレンジングのエクストラ バーム リンスが大好きなんです!)。「美しさの秘訣は、自分らしくあること」というボビイ・ブラウンさんの哲学は、前出のイネスさんのアドバイスとも通底しています。人種のるつぼのアメリカらしく、本書に登場する女性たちは人種も肌の色も年齢も、本当に千差万別で「自分らしくある」ことを楽しんでいるように見えました。ちなみに、メイクの話題だけでなく、ファッションや食生活についての彼女の哲学も披露されています。帯で美容ジャーナリストの齋藤薫さんが(齋藤さんご自身も、とっても素敵な女性です)「こんなに心打つビューティブックはなかった」と推薦文を寄せていらっしゃいますが、私も同感でした!

『ボビイ ブラウン リビング ビューティ』(ランダムハウス講談社)定価2310円
ボビイ・ブラウン/マリ・クレール・カティクバック・シリック 著
高梨明美 訳

本書を発行しているランダムハウス講談社のサイトはこちら。
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/books/details.php?id=488

 
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2008-04-22 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

 
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