安全に子どもがケータイを使える社会に。『ケータイ世界の子どもたち』
携帯でもなく、ケイタイでもなく、あくまで“ケータイ”。
本書『ケータイ世界の子どもたち』の著者、藤川大祐さんが指摘しているように、今や私たちの生活に不可欠なツールとなった「携帯電話」は、その不可欠さと身近さゆえに、軽やかな「ケータイ」という呼び名がピッタリ合うように思います。
ケータイは年々、ものすごい勢いで便利になっています。私のように、社会人になってからケータイを持った年代の人間には、便利すぎて使いこなせないほど、「ケータイで出来ること」の範囲は広がっています。そもそも私は、ケータイより先にMacを所有していたぐらいなので、ケータイは未だに「=電話(しかも主に仕事の連絡用)」という認識です。ケータイで長文メールを送るなんて、苦痛以外のなんでもありません。
だから、子どもの頃からケータイに慣れ親しんでいる世代との「ケータイ世界」に対する認識のギャップは、「さぞかし大きいんだろうなあ」と想像しつつ、「いやあ、オバちゃん、ついていけないわ~」というスタンスで傍観するに留まっていました。
しかし、ここのところ増えている気がする、子どもを巻き込んだ、ケータイを介してつながった他人同士の事件を見聞きしていると、もっと積極的に社会全体で「子どもたちのケータイ社会」に関わるべきなんじゃないか? と思うようになりました。そんな時、今回ご紹介する『ケータイ世界の子どもたち』という本に出合ったのです。
著者の藤川さんは教育方法学がご専門。メディアリテラシーやディベート、キャリア教育などについて造詣が深く、文部科学省ネット安全安心全国推進会議委員等、ネットやケータイ問題を考える団体で活躍していらっしゃる、いわば「子どもケータイ世界」のエキスパートです。
そんな藤川さんが多くの具体例を示して説明するのは「子どもケータイ世界」の実態と考えられる影響で、ケータイからサクサクとインターネット(とりわけ、携帯電話会社が認定した公式サイトではなく、一般のいわゆる‘勝手サイト’と呼ばれるサイト)につながるようになったことで、有害情報を含むサイトに簡単にアクセスできるようになった、深刻かつ甚大な影響に警鐘を鳴らしています。
友達と楽しく電話やメールをする。安全なケータイ向けサイト(もしくは、ケータイから見られるインターネットサイト)でケータイ小説やマンガを楽しむ。友情を深めたり、コミュニケーションを補助する目的で、学校のサイトを活用する。そういうことなら、子どもケータイ世界に問題はありません。しかし、日に100通も友達とメール交換をし、返事が1分以内に届かなければ不安になったりするのなら、それは行き過ぎだし、自分を無防備に紹介するタイプの「プロフ」は、遠い地域に住む同年代の子どもと友だちになれる利点はあるけれど、よからぬ下心を持った大人やイジメの道具になる可能性もあります。昨年から今年にかけて、ドラマ「3年B組金八先生 第8シリーズ」でとりあげられた、全国に無数に存在する「学校裏サイト」の問題などもあります。
ざっと大雑把に考えてみただけでも、様々な問題が思い浮かぶ「子どもケータイ社会」ですが、エキスパートによって書かれた本書は、表面的に「問題」をとりあげて「だから、子どもにケータイは持たせるな」といった安易な解決方法を提唱するわけではありません。「子どもケータイ社会の問題」から浮かび上がる「現代の子ども社会の問題」に踏み込み、これからの教育方法について考え、また、子どもがケータイと上手に付き合っていけるように、家庭、学校、社会、携帯電話会社、サイト運営者が取り組むべき課題について、具体的に進言している点が、さすが! です。
日本の社会において、ケータイはすでに、なくてはならないツールです。その進化は、おそらく、現地点では世界最先端でしょう。つまり、日本の子どもケータイ社会の進化も急激で、世界のどの国よりも早く、さまざまな問題に直面しているということ。解決策が後手後手になり、右往左往してしまうのも致し方ありません。だからこそ、社会全体でこの問題に関わって、皆で正解を探っていく必要があるように思います。本書は、その道しるべとなる1冊です。
『ケータイ世界の子どもたち』(講談社現代新書)定価756円
藤川大祐 著
お勧め度 ★★★★☆
『ケータイ世界の子どもたち』を発行している講談社のサイトはこちら。
http://www.kodansha.co.jp/
★おまけ本
『ケータイ小説のリアル』(中公新書ラクレ)定価777円
杉浦由美子 著
*「子どもケータイ世界」を代表するコンテンツである「ケータイ小説」の今を取材したノンフィクション。
●マガジン見どころ、読みどころ
マキア
2008年7月号
今月は平子理沙さんが、初めて『マキア』の表紙を飾りました。私はお会いしたことがないのだけれど、実際の平子さんは本当にハツラツと健康的で美しく、またかなりの「コスメマニア」でもあるそうです。そんな平子さんをフィーチャーした
ロス育ちのナチュラリュクスマニア 平子理沙のL.A.うっとりビューティ
では、高校時代以降、ロスで暮らし、今も実家がロスにあるという平子さんが、特に関心を持っている自然派コスメや自然派美容を紹介&体験! マップも掲載されているので、夏休み、ロスに行こうかな? と考えている方、絶対、保存版ですよ。また、今月号の大特集は、
女の肌は崩れない 崩さない
です。そう、夏はどうしてもメイクが崩れがち……。今年の夏こそ、「暑さを感じさせない凛とした印象」を与える「崩れていない肌」を手に入れましょ。パート5まである特大特集ですが、私は特に、大高博幸先生の「お叱り美容」ページに釘付けでした。なるほどと納得しつつ、大高先生の実践写真のチャーミングさに微笑んじゃいました。
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正直なところ、学生時代の私にとって「理科」や「数学」は、「こんな科目、無ければいいのに~!」と呪っていた超苦手科目でした。かろうじて「星」についての授業は、プラネタリウムに行けるので嫌いじゃなかったけれど、「100万光年」といった「距離」の話になったりしたら、もうダメ……。実感がわかなくて、ちんぷんかんぷんでした。
益田ミリさんの四コマ漫画

今年のゴールデンウィークは飛び石だったので、比較的近場の旅行先が人気でしたね。今日は連休最後の5月6日。海外から帰国した人も多いかな? お帰りなさい、楽しい旅になりましたか? ところで、飛行機で旅先に向かった人の中には、空港で「あぽやん」のお世話になった人もいるんじゃないでしょうか。
●マガジン見どころ、読みどころ