コーギ犬づくしのターシャ・テューダーの最新刊『ターシャとコーギ』
先週、母に誘われて「ターシャ・テューダー展」(松屋銀座にて、~3/31(月)まで。以降、岩手、福岡、大分、大阪で開催)に行ってまいりました。平日の昼間にもかかわらず、初日だったこともあり、会場は大盛況。どっさり展示されたターシャの絵、洋服、人形やマリオネット、キッチン道具の数々に来場者は皆、口々に「素敵ねぇ」「すごいわねぇ」などと言いながら、嘆息していました。もちろん、母も私も……。
NHKで特集されて以来、日本でもファンが急増したターシャ・テューダーさんは、現在92歳。ご存知の方も多いと思いますが、念のため説明すると、もともとはアメリカの権威ある賞を2度も受賞している有名な児童文学作家。今も、彼女の著した絵本はアメリカでは定番で、繊細であたたかなタッチのイラストは、ポストカードにもなって親しまれているそうです。
そんな彼女は、36年前に田舎のバーモント州の山奥に引越し、息子のセスさんが建ててくれた18世紀風の家で一人暮らしを始めました。愛するコーギ犬を筆頭に、大好きな動物たちに囲まれながら、ガーデニングを楽しんだり、縫い物をしたり、自然の恵みを生かしてジャム作りをする姿が紹介されると、19世紀のような究極のナチュラルライフを実践している人として、注目を浴びるようになりました。せわしないこの現代に、日々の暮らしに手をかけて、強い意志を持って生きるライフスタイルが静かな感動を呼び、ターシャの絵本やライフスタイルを紹介した本がロングセラーとなっています。
そのターシャの最新刊が『ターシャとコーギ』です。短い足でコロコロと走り回るコーギ犬は、彼女がもっとも愛する動物で、長年の相棒。本書にはターシャの記憶に基づいた、テューダー家のコーギ犬の系図が掲載されており、まさにコーギ犬がターシャの半生と共にあったことがわかります。絵本のコーギ犬が登場する場面の他、日々、描きためているスケッチ、ぬいぐるみやマリオネットになったコーギ犬、そして彼女自身が撮影した代々の相棒たちの写真(ターシャは写真を撮ることも好きなんですって)。本書の帯にあるように、まさに「コーギ、コーギ、コーギづくしの1冊!」でした。現在の相棒「メギー」はテレビ番組でも、その愛くるしい様子が紹介されていましたから、「ああ、あのコね!」と思い出す方もいらっしゃるはず。もちろん、本書にもメギーは登場しています!
コーギ犬たちの愉快なお祭りが描かれた代表作『コーギビルの村まつり』は、ターシャ自身が「もっとも気に入っている作品」なんだそうですが、本書からもターシャとコーギ犬との幸せな時間がこぼれてきます。ページをめくりながら、思わず、コーギ犬を飼いたくなってしまいました……。ちなみに、この本は翻訳本ではなく、日本用に独自に編集されたものだとか。素敵な仕上がりなので、いつかアメリカに逆輸出(っていうのかな?)されるといいですね。
絵はもちろんのこと、料理もガーデニングも手芸も全て、絶句するほどの腕前で、生活を楽しむ達人として「憧れの存在」と化したターシャさん。しかし、彼女自身がよく言うように、焦らず、絶え間なくコツコツと努力し続けたことが「マルチな才能」を開花させたのだし、離婚を経験し、子どもたちを1人で育ててきた苦労だって大変なものだったろうと思います。そう易々とマネできることではないし、「ターシャの生き方」が「商品化」されるのも(自分も展覧会に、嬉々として駆けつけておいてなんですが)、彼女にとってはアンビバレントな現象のような気もします。
それでも、本書『ターシャとコーギ』をはじめ、“ターシャ本”が私たちにもたらしてくれる、心和む時間と「幸せは自分で作るもの」という哲学について考察できる機会は得がたいもの。長年、静かに暮らしていたターシャには申し訳ない気持ちはあるけれど、日本のメディアに登場してくれて良かったなあ、と思います。
『ターシャとコーギ』(メディアファクトリー)定価1995円
ターシャ・テューダー 著/リチャード・ブラウン 写真/食野雅子 訳
お勧め度 ★★★★★
★おまけDVD本
『ターシャからの贈りもの―魔法の時間のつくり方』(メディアファクトリー)定価4725円
ターシャ・テューダー/NHKテレコムスタッフ 著
*2006年にNHKで放送された番組に未公開映像を加えたDVDと本のセット。番組を見逃した方はどうぞ。
『ターシャとコーギ』と『ターシャからの贈りもの―魔法の時間のつくり方』を発行しているメディアファクトリーのサイトはこちら。
http://www.mediafactory.co.jp/
●マガジン見どころ、読みどころ
マキア
2008年5月号
この春夏は本当にファンデーションが豊作らしいです。となると、うれしい悩みではあるけれど、その豊作の中からどれを選ぶ? という難問が出てくるわけですね。でも、大丈夫。難問解決は『マキア』にお任せあれ。
女の肌は艶・華・凛でできている! うっとりファンデーション&ベースメイク特集
はページ数を計算するのも面倒くさくなるほど(って、失礼!)、きっちりがっちり、さまざまな情報をおさえた大特集。2008年の「うっとりマキア肌」を作るためのメソッドや道具がたくさん紹介されています。私が特に「面白いなあ」と思って読んだのは、PART6の「『肌磨きのお道具』使いこなし術!」でした。
Book in Book 女を上げる ゆれフェミニンヘア オーダーBOOK
は人気サロンが提案するヘアブック。切り取ってサロンに持っていくのに便利です。
また、LEDライト搭載のミラー「マキア限定モデル うっとり女優ミラー」が発売されました。こちらのサイト「マキア ブティック」で購入していただけます。
下の「コメント」をクリックして、人名欄はペンネームを、URL欄は不要、コメント欄にご意見を書き込んで「投稿」をクリックしてください。
トラックバックについて詳しくお知りになりたい方は、「トラックバックについて」をクリックしてご確認ください。
2008-03-25 | 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。

コメント