旅先に持って行く物を決めること。それが難問だ。『女の旅じたく』
早いもので、今年もあと2ヶ月を切りました。そろそろ年末年始の計画を立て始めた方もいらっしゃるのでは? 海外から故郷まで、旅に出かける人も多いと思いますが、旅行前の懸案事項といえば、そう、「旅じたく」であります。
皆さんは「旅じたく」、得意ですか? あれこれ迷わず、サクサクとパッキングできちゃいます? 実は私は「旅じたく」がとっても苦手なんです。ふだんもポーチにぎっしり詰める性格なので、旅なんつったら、もう大変。ティッシュは多めに、洗濯するかもしれないから洗剤も、乾かすかもしれないから洗濯ばさみも、寒いかもしれないからパーカをもう1枚、夜はゆっくりスキンケアしたいから、パックを宿泊日数にあわせて用意して……自分では厳選しているつもりなのに、キリがありません。で、小荷物派の友達を見て、自分の荷物の多さに驚く。きっと私は旅先に「安心」を持っていきたいんですね……。
ことほどさように、「旅じたく」には、その人の性格やライフスタイルが如実に表れるもの。岸本葉子さんの『女の旅じたく』を読んで、そんな「自分の旅じたく」について改めて考えさせられました。
たとえば岸本さんは、パジャマは絶対持って行く派。だけどもちろん、できるだけ荷物は減らしたい。となると、減らすアイテムは何をターゲットにするべきか。最初の標的は化粧品です。メイクアップ系は極力ミニサイズを選び、液体物はスポイトで小さなボトルに、きっかり日数分を入れ替える。そんなふうに、ちまちまと(?)努力してきた岸本さんを尻目に、同行の友人はローションをドーンとボトルごと持って来て、バシャバシャたっぷり使っている。それを見て、岸本さんは「その迫力に、私は敬服してしまう」と書いていらっしゃいました。
岸本さんにとって、譲れなかったのはパジャマ。友人にとって、譲れなかったのはローション。我と彼女との間に確実に横たわる、目に見えないボーダーライン。それって一体、何だろう?
着る服や持って行く物を取捨選択し、お土産用空きスペースを確認して。旅の楽しみは計画段階から始まりますが、パッキングしている時こそ、ワクワク気分最高潮の時間ではないでしょうか。と考えると、私がやたらパッキングに時間をかけてしまうのは、そうしたワクワク気分をできるだけ長く享受したいからなのかも、と思った次第です。ま、単に優柔不断なんですけどね。
そして、「旅じたく」は「持って行く荷物」に限った話ではありません。新聞や宅急便屋さんに不在連絡をし、仕事や冷蔵庫の中身も片付けるなど、出発前の用事って案外、たくさんあるものです。岸本さんもなんだかんだで、用事が多いタイプらしいですが、いずれにせよ、それもこれもひっくるめての「旅じたく」であります。
本書を読んで、ぜひ「自分の旅じたく」について一考してみてくださいね。
『女の旅じたく』(角川学芸出版)定価1470円
岸本葉子 著
お勧め度 ★★★☆☆
『女の旅じたく』を発行している角川学芸出版のサイトはこちら。
http://www.kadokawagakugei.com/
●マガジン見どころ、読みどころ
シュプール リュクス
2007年 6号
ラグジュアリー道をエッジィにひた走る『シュプール リュクス』も6号目を迎えました。
美と知の遊び場、パーティへ!
は、パーティ・シーズンも間近に迫ったこの時期、とても参考になる……人は、きっとかなり裕福な方だと思いますが、庶民の私も楽しく拝読しましたよ。特にグラマラスなドレスを作るロリス・アザロのデザイナー、ヴァネッサ・シワードをフィーチャーした特集ページが興味深かったな。今的なのに普遍性もある、アザロのドレスはとても魅力的で、現在、メゾンをひきいるヴァネッサのクリエーションを支えるブランドのスタイルに感銘を受けました。
ラグジュアリーな検査マニアが増えている
は異色の特集。サブタイトルには「宝石のように、車のように健康に投資する時代」とありました。身体が資本、とはわかっているけれど、魅惑の贅沢品に惑溺されて、ついつい「予防医療サービスを買う」ことは後回しになりがちです。今年のボーナスで高額人間ドックを「買う」のも、賢い選択かもしれません。
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2007-11-13 | 固定リンク
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