東京ホテル競争も本格化した今こそ読みたい、ホテル・コミック『コンシェルジュ』。
9月1日、東京・日比谷、あの「帝国ホテル」の目と鼻の先に「ザ・ペニンシュラ東京」が華々しくオープンしました。これで、いわゆる「ラグジュアリーな外資系ホテル」が東京に、ほぼ出揃いました。対する既存ホテルもリニューアルやサービス向上に余念がない様子。利用する側からすれば、目移りしちゃう、うれしい状況ですね。
ところで、皆さんがホテルを選ぶ際の「基準」とは何でしょうか? お値段、立地、インテリア、お部屋の広さ、アメニティ、眺望、レストラン……ホテル選びの「選択基準」っていっぱいあって、どれもすっごく大切! でも、限られた予算ですから、優先順位をつけざるをえません。破格値最優先なら、日取りやお部屋を選べないし、立地が良ければお部屋は狭い。もちろん、それを承知で予約しているのだし、値段に見合った滞在になれば、まあまあ満足がいくものです。しかし、「値段に見合った」だけでは、「まあまあ」程度の満足しかできない、とも言えるわけで……。
そこで、今回はホテルを題材にしたコミック『コンシェルジュ』をご紹介したいと思います。ホテルのコミックといえば、高嶋政伸さんの「姉さん、事件です」というセリフでおなじみのドラマの原作になった、石ノ森章太郎さんの『HOTEL』がありましたが、こちらのコミックは、タイトル通り、昨今、特に注目を集めている職種、「お客様に、決してNOと言わないサービス業」である「コンシェルジュ」をフィーチャーした、とっても「今」を感じさせる作品です。
物語は、就職氷河期のなか、何とか「クインシーホテル」に就職出来た川口涼子が、当時、オーナー社長に全く存在価値を認められていなかった「コンシェルジュ部門」に配属されたところから始まります。ドジでそそっかしいけれど、人一倍、人情があって頑張り屋さんの涼子が、世界のVIPに名が知られているらしいカリスマ・コンシェルジュの先輩、最上拝の背中を見て成長していく――。
まあ、ストーリー展開は、正直言って月並みです……。涼子のヘアスタイルが、わさーっとしたロングヘアなのも、リアリティがありません。だって、ホテルに勤める女性たちって、皆、きちんと束ねているものね?
しかし、そんなマイナス面を吹き飛ばしてしまう魅力が、このコミックにはあります。お客様は十人十色。同じ事情を抱え、同じ性格の人は1人としていません。普段は「おいしいレストランを教えて」といった、わりとありきたりな(?)相談事が多くても、時には「ええ?」と驚く依頼、なぞなぞみたいな相談もある。そんな難題を鮮やかにさばいていくコンシェルジュのお手並みが、マジックみたいでスカッとするのですが、しかし、それ以上に、涼子と最上が愚直なほど「一にも二にも、お客様第一」な姿勢で取り組む「過程」がいいし、彼らに触発され、周囲も変わっていく姿が清々しい。ここまでお客の立場になって一緒に考えてくれたのなら、仮に結果は出なくても、うれしいじゃないか! 「お値段以上」に満足した! 感動した!(って小泉さんか)という気になるだろうな。サービスの真髄は、手間ひまと真心ですから。ま、コミックですから、必ず「結果」は出るんだけどね。
きらびやかなハードだけじゃあ、ダメ。真心あるサービスというソフトがあってこそ「付加価値」がつき、「心から満足」する。こうした「付加価値」の大切さは、何もホテルに限ったことではなく、今の時代、様々な分野で求められています。だから、ホテル業界以外の人も参考になるコミックです。もちろん、つい流して仕事をしがちな私も、気合いを入れ直しましたよ。
ちなみに、私が「お値段以上」に満足した経験を思い起こしてみると、やはり、「心に残るサービス」を受けたホテルやショップばかりです。ミーハーなので、話題のホテルやブランドショップには行ってみますが、素敵なインテリアや商品「だけ」が印象に残ったら「2度目」はありません。涼子や最上のような真摯な姿勢で仕事に臨むコンシェルジュがいるホテルだったら、きっとすぐに再訪しちゃうと思います。
『コンシェルジュ1~10巻』(新潮社)定価各530円
いしぜきひでゆき 原作
藤栄道彦 漫画
お勧め度 ★★★★☆
『コンシェルジュ』を発行している新潮社のサイトはこちら。
http://www.shinchosha.co.jp/
●マガジン見どころ、読みどころ
ノンノ
2007年 10月5日号
最新号の『ノンノ』で、私が「おおっ」と思わずうなった圧巻ページは、
人気ボトム100本 徹底お試し隊が行く!
でした。扉のページに、ずらーーーーーーーっと並ぶ、100本のボトムス。そして、「腰張りさん」や「小さいさん」など、悩み別にお試し隊10人がずらり。履いて撮影して、履いて撮影して……を繰り返す撮影現場を想像すると、その努力に涙、涙です。今年はスキニー、バギー、ミニスカと、難易度高めのボトムスが多いから、この特集を見てじっくりと「ぴったりの1枚」を探してくださいね。
また、今号から2号連続の全員サービス
blondy×ノンノのLOVEスター★バッグ
が始まりました。ピンク、茶、紺と3色あって、どれもかわいい。欲しい人は忘れずに2号連続で『ノンノ』をゲットしましょう。別冊付録「女子の品格BOOK」、特別付録「お試しナプキンつき ウィスパー×ノンノ一週間スマイルBOOK」も◎でしたよ。
ピンキー
2007年11月号
おっとぉ、これは思い切った企画だ。
キュートSEXY リアフェイスに、なりたい!!
は、リア・ディゾンちゃんにメイクの秘密を教えてもらって、「読んだ人から必ずリア顔になれる」テクニックを習得する、という特集です。あのミラクルキュートなリアちゃんの顔に? いやあ、「きれいになりたい」と努力する女の子って、いいね。そういう子は、絶対かわいくなれるよね。私のように「元が元だし~」と努力を放棄しちゃあ、いけません。『PINKY』読んで、皆、かわいくなるように! そして、リア顔になったら、1冊に1つ必ず付いてくる
別冊付録 BETSEY JOHNSON×PINKYの特製シュシュ
を使って、ヘアスタイルも華やかに。手首や腕に巻いてもかわいいかも。
下の「コメント」をクリックして、人名欄はペンネームを、URL欄は不要、コメント欄にご意見を書き込んで「投稿」をクリックしてください。
トラックバックについて詳しくお知りになりたい方は、「トラックバックについて」をクリックしてご確認ください。

●マガジン見どころ、読みどころ
ヴィクトリア・ベッカムは今、マドンナと並ぶ「世界屈指のおしゃれさん」だと思います。常に完璧におしゃれしている彼女のニュースを見るにつけ、時々「素敵」を通り越して、悪い意味で「ファッション・ヴィクティム」のように見えたりして……。それでも、いつだって彼女の姿に強く惹きつけられてしまう。果たして、そんな
●マガジン見どころ、読みどころ
マリソル
「写真界の芥川賞」と称される「木村伊兵衛賞」を今年、受賞したばかりの