富裕層マーケティングを制する者が、商売に勝てる!? 富裕層の生態を分析した『黒リッチってなんですか?――日本のニューリッチ「富裕四族」を徹底研究』
格差社会、二極化などと言われて久しい最近の日本ですが、二極化の一方の極、お金持ちの方々のラグジュアリーな消費が加速しています。銀座・丸の内や六本木にはシンボリックなビルが続々誕生し、高級ブランドの贅沢なフラッグシップショップがどんどんでき、高級ホテルもジャカスカ、オープン。スポーツカーもかなり売れています。
うーん、お金持ち、単純に羨ましいっす・・・・・・。
でも、見方を変えれば、今、ラグジュアリー・ビジネスに商機あり、とも言えるわけですね。
そこで、お金持ちのライフスタイルをひもとき、ビジネスヒントにしましょうと、博報堂に勤める4人が「博報堂お金持ち勉強会」を立ち上げました。『黒リッチってなんですか?――日本のニューリッチ「富裕四族」を徹底研究』は、その成果(?)の1冊です。
いやー、興味深い本でした。
まず、「黒リッチ」ってネーミングがいいね。
さすが広告会社、博報堂です。ネーミング力が抜群。思わず興味をひかれちゃった。
で、いきなり、タイトルになっている質問の答えを明かすようでナンですが、一応、説明させていただくと、黒リッチとは、プラチナ・クレジットカードよりさらにステータスが高い、通称・ブラックカードを持っているような富裕層のこと。現状、主に「ブラックカード」と呼ばれているのは、アメリカン・エキスプレスとダイナースの2社のもの。広く含めると他に4社から発行されており、なぜかどれもカードの表の色が黒なので、本当はそれぞれ正式名称があるけれど、ざっくりと「ブラックカード」と呼ばれています。
たとえば、ヒルズ族を筆頭に、わりと人目につくように景気良く高額消費をバンバンするお金持ちは、ブラックカード所有率が高いみたい。
「お金持ち」と聞いて、私がまず頭に浮かぶイメージは、まさにこの「黒リッチ」なライフスタイルの方々だけど、もちろん、お金持ちにもいろ~んなタイプがいます。そこで、「黒リッチ」「隠れリッチ」「守リッチ」「一点リッチ」と4つのタイプに分け、それぞれの価値観、資産、実際のライフスタイルなどを、インタビューを元に浮き彫りにしている本書。インタビューは顔出しありで、実に具体的かつリアルです。
各章の最後に、タイプごとにマーケティング攻略として「攻めどころ」を提示してあるのも、面白かったな。
今からリッチ族の仲間入りをするのは難しくても、リッチ族相手のビジネスに加われば、一儲けできそうな……そんな希望(野望?)を抱かせてくれた本でありました。
惜しむらくは、4人が取材・執筆を行っているので、文体などバラバラな印象があること。また、時折、それぞれの「個人的感想」が入るんですが、書き手のキャラクターを理解して読んでいるわけじゃないので、やや唐突感があること。気にならない人は気にならない(当たり前)程度の「惜しい点」なんだけど、私、ちょっと神経質なのかしら、時々、ひっかかってしまいました・・・・・・。
でも、もちろん、知られざる富裕層ワールドを堪能できる、面白い本であることには変わりありません。単に興味本位の人も、本気でビジネスに生かそうと思う人も、気軽に読んでみてはいかが?
『黒リッチってなんですか?――日本のニューリッチ「富裕四族」を徹底研究』(集英社)定価1575円
博報堂お金持ち勉強会 著
お勧め度 ★★★☆☆
『黒リッチってなんですか?』の詳細はこちらへ。ご購入もしていただけます。
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=9784087804508
● マガジン見どころ、読みどころ
LEE
2007年6月号
創刊24周年記念の6月号から判型が「ノンノ」と同じになった『LEE』。ちょっぴり大きくなったから、今まで以上にビジュアルが強くなりました。やっぱ、ちょっとだけ大きくなるだけでも、違うもんですねぇ。
私たちは「華ありシンプル」主義で行く!
は、田丸麻紀さん、北澤恵理さんなど、おなじみの皆さんから、辺見えみりさん、内田恭子さんなど、『LEE』的に新鮮な人選もあり。また、登場するたび、アンケートで「好きなコーディネート」上位にランクインする、ユナイテッドアローズのプレス、高本有理子さんを4Pにわたって特集していて、こちらのページも必見です。
特別付録 ケンタロウさんの30days日めくり晩ごはんカレンダー
は、充実のmini book。「カレンダー」だから、パンチ穴があいていて、キッチンにとめられます。30日、ケンタロウレシピで乗り切ったら、料理上手になっているかもよ!?
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2007-05-15 | 固定リンク
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