知る人ぞ知る、芸人・ふかわりょうさんの書き手としての才能が炸裂。『無駄な哲学』&『DSJ―消える街―』
実を言うと、昨年前半まで、芸人・ふかわりょうさんに対して私が抱いていた印象は、大注目! とは言いかねるものでした。が、しかし、ふとした拍子に聴いた、ROCKETMANこと、ふかわさんのラジオ番組、J-WAVE「ROCKETMAN SHOW!!」が滅法面白くて! つい、深夜に大爆笑。以来、毎週、土曜夜中の2時から始まるこの番組を必ず聴くようになり、「ふかわりょう」の面白さと才能を再認識した次第なんです。
ROCKETMANというのは、ふかわさんが音楽を演る際の名義。だからもちろん、「ROCKETMAN SHOW!!」は音楽番組ですが(DJとしてもマジで活躍しているだけあって、曲のチョイスも超ナイス♪)、話が異様に面白いんですよ。こう言っちゃなんだけど、テレビよりラジオのほうが生き生きとしているというか、ふかわさんの面白さがダイレクトに伝わる感じがします。
前置きが長くなりました。てなわけで、私の中でふかわさんブームが沸き起こっている昨今なのですが、そんな彼が5月に「ふかわりょうの裏メニュー」として、エッセイ、小説、CDを同時に発売。これがやっぱり、面白かったので、ご紹介させてください。
まず、エッセイ『無駄な哲学』ね。こちらは、本当にふかわさんらしい内容でした。テレビでしゃべっているふかわさんって、やたら噛みまくったり、涙を浮かべちゃったりするのが「芸の1つ」と化しているけれど、あれはきっと、すごく繊細な性格だからこそ、いろんな感情(ツッコミにちょっと傷ついたり、頭脳明晰なのにうまく返せない自分をふがいなく思ったり、といった感じ?)が「わっ」と押し寄せてしまうのかなあ、と最近、思うようになりました。
で、その繊細な視点で世の中を見つめている彼の長所が、エッセイだと、とっても生きてくるんです。うんうん、なるほどって思ったり、「そうきたか!」と意表をつかれたり。ちなみに、個人的に一番「あ、わかるわぁ」と思ったのは「ヘルシーDJはいつも風邪気味」と題された、タバコもお酒も無縁なDJ、ROCKETMANが感じている、ほんの少しの居心地の悪さを記したエッセイ。私もタバコもお酒も、もちろんドラッグも一切なしでクラブに通っていた時期があるんですが、プカーッとタバコの1本も吸わないと、なんだかちょっと、かっちょ悪いよなあ、と感じていたもので、他人事とは思えませんでした。
また、初の小説『DSJ―消える街―』は、どこにでもありそうな平凡な街から、ある日を境に少しずつ、何かが消えていく……という、不思議な余韻が残る、ミステリー感覚の物語。テンポ良く進む会話のディテールが「あるある系の一言ネタ」の元祖ともいえる、ふかわさんらしいリアルさでニヤリとさせられます。若干、物語の進行がつんのめっているけれど、これからどんどん小説を書くようになれば、書き手としての才能が十分あるふかわさんなので、ひょっとすると、第2の「劇団ひとり」の誕生となるかも?
テレビの中の「ふかわりょう」とは、また違った魅力が全開のエッセイ&小説。ぜひ手にとって見てくださいね。
ところで、ふかわさんが高校の後輩であることを、最近知った私。いつか機会があってお会いすることがあったら……、当時、超厳しい校則で有名だった我らの高校話で盛り上がりたいと思います。
『無駄な哲学』(ゴマブックス株式会社)定価1260円
『DSJ―消える街―』(宝島社)定価1260円
ふかわりょう 著
お勧め度 ★★★☆☆
『無駄な哲学』を発行しているゴマブックス株式会社のサイトはこちら。
http://www.goma-books.com/
『DSJ―消える街―』発行している宝島社のサイトはこちら。
http://tkj.jp/
*おまけ
以前からクラブDJとして大活躍していたROCKETMAN。最近は野外フェスにも顔を出し、アルバムもコンスタントに出しています。4枚目のアルバム「THE SOUND OF MUSIQUE」はハウス色が強く、メロディアス&爽やか。耳に心地よくて、夏にぴったりです。ピアノが得意なROCKETMANの腕も聴きどころ。それにしても、ふかわさんって、本当に音楽が大好きなんだなあ。片手間では決して出来ないクオリティです。
●マガジン見どころ、読みどころ
シュプール
2007年7月号
いよいよ、夏本番が近づいてまいりました。今号の『シュプール』は、モードでキュートな夏のスタイルを提案した
エアリーなドレス&ブラウスで30days!
という特集に惹かれました。もともと、ふんわりエアリーなブラウスが大好きなうえ、昨年から引き続き、リラックスムードでかわいめフェミニンなトップスが気分でしょう。いろんなブランドから好みの服がいっぱい出てて、ついつい財布の紐がゆるんじゃう。109pの「TARA JARMON」のカラフルなスモックブラウスなんか、もう、ジャスト好み!! かわいい~~。
また、読み物も充実している『シュプール』、今月は、
夢をカタチに。起業する女たち
に注目しました。テレビ業界から、NPOの広報といったユニークな仕事まで、自分らしく夢をカタチにした若き女社長たちをとりあげています。私もがんばろう!という元気をもらえる、ステキな記事です。
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突然ですが、皆様は苦情、言いますか? 商品に不備があれば、もちろん言うと思いますが、たとえばショップやレストランなどで、不愉快な接客やサービスを受けた時、そのまま「2度と来ないぞ」と思ってスルーしますか? それとも、抗議する? 
格差社会、二極化などと言われて久しい最近の日本ですが、二極化の一方の極、お金持ちの方々のラグジュアリーな消費が加速しています。銀座・丸の内や六本木にはシンボリックなビルが続々誕生し、高級ブランドの贅沢なフラッグシップショップがどんどんでき、高級ホテルもジャカスカ、オープン。スポーツカーもかなり売れています。
今回は『コーラス』連載中のマンガを2作品、ご紹介したいと思います。毛色はかーなーりー違いますが、大きくジャンル分けすれば、どちらも「家族愛」を描いたギャグマンガです。ま、あくまで「大きくジャンル分けすれば」なんですが……。
続いては、
● マガジン見どころ、読みどころ
ちょちょちょちょちょ、ちょっと! これは反則ワザです。かわいすぎ~~。いきなり表紙から、ころころと、おしあいへしあいしている、子パンダがいっぱい。コロッとひっくりかえっちゃった子や微妙に他の子の下敷きにされている子――思わず、ニンマリと笑みがこぼれてしまいます。この写真を見て、心をわしづかみにされない人がいるでしょうか!? いーや、いないに違いありません。
SPUR