ベストセラー『ツレがうつになりまして。』の名脇役、イグアナのイグちゃんとの暮らし。細川貂々さんの『いろはにいぐあな』
漫画家&イラストレーターの細川貂々さんの“ツレ“さんはスーパーサラリーマン、でした。几帳面で責任感が強く前向きで、生来、明るい性格。でも、激務の日々が続くうち、だんだんと精神が疲弊してしまい、とうとう「うつ」と診断されるまでに……。そんなツレさんと、のんびり、じっくり、おだやかに、病気に立ち向かう毎日を描いた、ほのぼのコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』が、昨年、ベストセラーになりました。きっと、読まれた方も多いんじゃないかな?
「うつ」という病は、きっととてもつらい。患者とともに生きる家族の悩みも深い。ユーモアいっぱいの描写に思わずクスッと笑っちゃうけれど、やっぱり、「うーむ」と考えさせられる、貴重な本でした。
そして、もう一点、この本で読者が「!」となったのは、名脇役の存在です。細川貂々さん&“ツレ”さんの一風変わった「家族」、イグアナ(!)の「イグちゃん」とカメたち――。
って、えええええ???? ちょ、ちょっと待って。イグアナが「ずさー、ずさー」と普通に歩いている家ってどんな家!? 一瞬、“ツレ”さんの「うつ」の話が頭の中でとんじゃったほど気になりました。でも、わりとサラリと紹介されていたので、実は私、消化不良を起こしていたんでございます。
前説が長くなりました。ここから本題です。
私のように「イグちゃんとの暮らしってどんなの?」と知りたかった読者に朗報ですよ。イグアナとの暮らしとはいかなるものか? イグアナの生態とは? そして、イグアナのかわいさとは!? いろーんな疑問を晴らしてくれる『いろはにいぐあな』が発売です。
イグちゃんは「グリーンイグアナ」という種類で、温度も湿度も高い場所で生きる動物。だから、細川家ではイグちゃん(とカメたち)のために、適温を維持するように努めていたり、イグちゃんのトイレ問題、発情期問題の苦労、「パン」が大好きなイグちゃんの喜びっぷりなどなど、イグアナと暮らしたことがない(たぶん、ほとんどの)人たちにとって、初めて聞く興味深い話がぎっしりでした。一番笑ったのは、CDやビデオをいじっちゃうイグちゃんの話だなー。詳細はぜひ、本書を読んでみてくださいね。
本当は、虫と爬虫類が大の苦手の私ですが、本書を読んだ後、貂々さんのサイトに出かけてイグちゃんの写真を見てみたら、「怖い」とも「気持ち悪い」とも思わなかったのが不思議!です。「かわいいかも?」とすら、思っちゃいましたよ。恐るべし、イグちゃんの魅力。
「いろはにいぐあな」は雑誌『コーラス』携帯サイトに連載中なので、携帯サイトをご覧の方にはおなじみだと思いますが、「いろはガルタ風」に再編集し、昔の作品「イグまんが」なども収録されているので、貂々ファン&イグちゃんファンは、やっぱり必読。今回は、マンガ部分を貂々さんが、文章部分を“ツレ”さんが手がけており、文字通り、夫婦二人三脚の作品となっています。あ、違うな。イグちゃんとカメ君たちなくして、この作品が世に出ることはなかったですね。だから、言い換えます。
細川貂々とオールスターズによる、ある幸せな家族の物語『いろはにいぐあな』。
本書を読んだら、きっと心がほっこりすると思います♪
『いろはにいぐあな』(集英社)定価1260円
細川貂々 著
お勧め度 ★★★★★
◆『いろはにいぐあな』刊行記念 細川貂々さんのサイン会が、4月1日(日)に
渋谷で開催されます。当日は“ツレ”さんもご参加予定! 詳しくはこちら。
http://blog.shueisha.co.jp/index.php?ID=1044
『いろはにいぐあな』の詳細はこちらへ。ご購入もしていただけます。
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=9784087804607
*おまけ本。
『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)定価1155円
細川貂々 著
お勧め度 ★★★★★
『ツレがうつになりまして。』を発行している幻冬舎のサイトはこちら。
http://www.gentosha.co.jp/
●マガジン見どころ、読みどころ
マキア
5月号
今月の『マキア』は、豪華別冊付録つきです。
マキアうっとりコスメポーチ マキア×Obagiプラチナ美容BOX
「オバジ」のプラチナイズドマスクの使い方BOOK+体感サンプルと、マキアオリジナルの大判コスメポーチのセット。使えます!
女はふたつの肌を持つ
は、迫力の大特集。「ピュアなツヤ肌」と「端正なセミマット肌」をシーンに応じて、服と同じように使い分けましょう、という提案です。新作のアイテムを中心に紹介しながら、丁寧に肌を仕上げるコツとテクニックを伝授してくれています。いやー、コスメに興味はあるんだけど、ついつい適当に「いつも同じ」なメイクをしちゃう私。大変勉強になりました……。
あの人のポーチとその中身
は、黒崎えり子さんや西川史子さん、マキアビューティズなどのプライベートポーチ拝見ページ。ポーチ拝見記事が大好きなので、面白かったです。西川さんが「以前取材時にいただいて以来愛用」しているのが、マキアポーチだったのが新鮮でした。ものすごく値段が高いポーチを使っていそうな感じしません? 中身もコンパクトで、結構、意外でした。
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ネコ派とイヌ派があるとしたら、私は断然、ネコ派です。もちろん、イヌも嫌いじゃない……というか、むしろ積極的に好きですが、どちらかを選べ、と言われたら(誰も言わないけどね)、絶対、ネコ。ネコを見かけたら、立ち止まって、じぃーっと眺めるのは当たり前として、「ネコ写真を撮る」ことも大好きで、そのために旅に出ることさえあります。
『ちょっとネコぼけ』(小学館)定価1470円
「ギリシャのネコだまり」
「ミコノス島のネコ」
卒業、入学、就職、初めての一人暮らし……新生活の準備に忙しくしている方も多い、今日この頃だと思います。私自身は相変わらずの日々を過ごしているけれど、街でフレッシュな顔をしている人を見ると、「あ、春なんだなあ」と思って、フレッシュのお裾分けをもらった気分になります。
吉川トリコさんの『「処女同盟」第三号』は、イキの良さが大きな魅力。登場人物の会話が生きていて、今の気分がすごく出ている! かといって、じゃあ、物語も「今」なのかと言えば、モチーフは「今的」なんだけど、テーマは普遍的なのね。思春期や青春時代のかけがえのない瞬間を丁寧に描いていて、「ああ、そうだったなあ」と胸がキュンとします。
●マガジン見どころ、読みどころ
いい大人同士で、憎まれ口を叩き合い。「それは、言いすぎでしょ!」と思わずツッコんでしまう面白対談集『むかつく二人』は、脚本家・三谷幸喜さんとタレント・清水ミチコさんがJ-WAVEでやっている人気ラジオ番組が単行本化されたものです。